プロフィール紹介・学歴編2

Q&A

結婚披露宴で必ずおこなわれるプロフィール紹介。 新郎新婦を知っていただくために、とても大切なものであり、お悩みもたくさん寄せられます。 前回に引き続き、よくあるご質問に、お答えしたいと思います。 今回は【学歴編 Part2】Q.学歴に「中退」や「浪人」などがある場合、    どのように紹介すべきですか? Answer色々な意味で、お気になさる方が多い事案です。 特に「中退」に関しては、「途中でやめる」というイメージから、「結婚披露宴の場にはふさわしくない」という印象をお持ちの方もいらっしゃいます。 気になるようでしたら、「◯◯中退」を「◯◯入学(進学)」又は「◯◯を経て」とされるのが良いのではないかと思います。 浪人は「卒業年」「入学年」を言わなければ、誰にもわかりませんので、特に触れなくても全く問題ありません。 一方、 「特別な理由」があり、あえて紹介したい場合も、勿論あることと思います。 例えば… 「本格的な音楽の勉強をするため、大学中退を決意し、海外に渡った」 「自分のやるべき事を見つけるため、1年間浪人して、様々な仕事を実際に体験してみた上で、進学する大学を決めた」など。 このように、中退や浪人したことに、強い想いや意思などがある場合には、あなたのお人柄をわかっていただく上でも、紹介した方が良いかもしれません。 ただし、上記のように、「中退」「浪人」という、ストレートな言葉ではなく、別の表現方法を用いることにより、その印象もよりアップすることでしょう。 高校を中退された新郎に、「◯◯高等学校を、 2年生の時に、 優秀な成績でご卒業された…」そう紹介して欲しいと言われたことがあります。「絶対にウケると思うんです!」と。 ですが結局は、新婦の猛烈な反対により、「◯◯高等学校を経て◯◯会社にご入社…」と、ご紹介することとなりました。 ウケ狙い…ご友人だけの集まりなら、それも良いかもしれません。 しかしながら、上司や親族も出席されている場合には、慎重な判断が必要です。 相手(新郎または新婦)や、ご両親への配慮もお忘れなく。 付け加えると、「中退」を「卒業」と偽るなど、ウソはつかない方が賢明です。 その後のスピーチ内容と辻褄が合わない…そんな心配があるからです。 事実は変えずに、あなたにふさわしい表現方法・紹介方法を、探してみてください。    ♡ 次回は【学歴編Part3】自分は高卒、相手は大学卒なので、コンプレックスを感じています。学歴は言いたくないのですが、どうしたら良いですか?というご質問について、お答えいたします。    ♡ 【学歴編Part1】は、こちら学校名や、入学・卒業年などは、 全てきちんと紹介した方が良いのですか? 尚、本文に記載いたしました内容は、私個人の意見でありますことを、ご理解・ご了承くださいませ。続きを読む

プロフィール紹介・学歴編1

Q&A

披露宴で必ずおこなわれるのが、新郎新婦のプロフィール紹介です。 ご披露宴の開会直後、もしくは、開会→ウエルカムスピーチの次におこなわれるのが、一般的です。 司会者からの紹介が多いようですが、ご出席者にご紹介いただくケースや、VTRを使用する場合もあります。 中には、ご自分たちでおこなう新郎新婦も…。 また、ご媒酌人を立てる場合には、ご媒酌人にご紹介いただきます。 このように、スタイルは様々ですが、主役のお二人を紹介しないということは、まず、ないでしょう。 それだけに、その内容に頭を悩ませている人も、多いのが事実です。 その中から、よくあるご質問に、お答えしていきたいと思います。 今回は【学歴編 Part1】 Q.学校名や、入学・卒業年などは、   全てきちんと紹介した方が良いのですか?Answer結論から申しますと、「あなたが聞いて欲しい部分」「お客様が興味を抱くであろう部分」だけで良いと思います。 仮に私が、K幼稚舎出身だとしたら、「言いたい!」って思います。 でも、実際には近所の幼稚園でしたので、あえて言う必要もないと判断します。小学校・中学校も、同様です。ごくフツーの公立学校ですから、特に言うまでもありません。 高校名や大学名については、「知って欲しい人」「知られたくない人」がいます。知って欲しい場合には紹介し、知られたくない場合には、「高校(大学)を卒業後…」で、全く問題ありません。 入学年月・卒業年月については、細かく丁寧に紹介しても、お客様はあまり聞いていないものです。 現在、国内ではほぼ、卒業は3月・入学は4月であるため、◯◯年3月◯◯中学校卒業◯◯年4月◯◯高等学校入学◯◯年3月◯◯高等学校卒業◯◯年4月◯◯大学入学◯◯年3月◯◯大学卒業このように全部紹介すると、ちょっと重たい感じがします。 ですから、重要なところだけ、もしくは、最終学歴のところだけで十分だと、私は思います。 限られた時間の中ですので、必要ないところを省くことも重要です。 また、たくさんの事を詰め込み過ぎてしまうと、一番聞いて欲しい事、肝心な話が、伝わりにくくなってしまいます。 就職活動などで提出する、「履歴書」ではありませんので、シンプルな方が良いのではないでしょうか。   ♡ 次回は【学歴編Part2】「中退」や「浪人」などがある場合、  どのように紹介すべきですか?というご質問について、お答えいたします。 尚、本文に記載いたしました内容は、私個人の意見でありますことを、ご理解・ご了承くださいませ。続きを読む

結婚式参加を拒む人が続出⁉︎

いつ、どこで

結婚式場って、どのようにして選ぶのでしょうか? ・実際に見学して素敵だったから・出席したことがあり良かったから・スタッフの感じが良かったから・評判が良かったから・立地が良かったから・お値段が手頃だったから…など、きっと様々な理由があることと思います。 そして、自分たちならではの結婚式をしたい…そう思っている人も多いはず。 きっと出席者も喜んでくれるだろう。きっと私たちの結婚式をいつまでも忘れないでいてくれるだろう。そんな想いで決めた特別な結婚式。 ところが当日、いよいよ結婚式が始まろうとしたその時、「やっぱり参加できない」という人が現れました。 するとそれが合図であったかのように、「私も」「私も」「私も」…と、10名以上の人が、次々と会場を出て行ってしまったのです。 一体、どうしたというのでしょうか?新郎新婦は、共通の趣味である、スキューバーダイビングを通じて出逢い、やがて交際が始まりました。 海が結んでくれた二人の縁。結婚式は海で挙げようと決めました。 「海」と言えば「船」。「船上ウエディング」は多くの人の憧れです。二人も「これだ!」と思いました。 「船上ウエディング」は、とてもロマンチックです。新郎新婦だけでなく、出席者にとっても、素敵な思い出になることでしょう。 ところが、その日の新郎新婦と出席者にとっては、とても残念な思い出になってしまったのです。 原因は、船の「選び方」に、ありました。 「なぜ」「どのようなルート」で、その船を選んだのかはわかりません。でも、一目見て、イヤな予感がしました。そして、その予感は的中してしまいました。 結婚式の開始の少し前から、お客様の乗船が始まりました。船内の通路や座席間隔はかなり狭く、例えるなら、混雑したマイクロバスの車内。 どんな船でも揺れるのは当然なのですが、出席者が乗り込むたび、通路を歩くたびに、ものすごく大きな揺れになっています。 最後に乗り込んだのは、新婦のお祖母様。車椅子でした。とても可愛がってきたお孫さんの結婚式を、何ヶ月も前から、心待ちにしていたそうです。 しかし、乗船して間も無く、「やっぱり参加できません。無理です。」そう言って、親族の介助で下船してしまいました。 すると他の出席者の中からも、「私もちょっと無理そうなので…」と、参加辞退の希望が、相次ぎました。 そう、「船酔い」です。 乗船から、出港を待つ間、次第にみんなの顔色が悪くなっていきました。多くの人が船酔いしてしまったのです。 船が港を出てしまったら、途中でおりるわけにはいきません。決断するなら、今しかないのです。 結局、十数名の人を港に残し、結婚式はスタートしました。しかし、盛り上がることができたのは、ごくわずかな人たち。多くの人が結婚式どころではなく、船酔いと戦っているように見えました。 救いだったのは、地上のレストランに、お食事の席が用意されていたこと。船上を、ドリンクと軽食のみにしたことは、大正解でした。 船が港に到着すると、結婚式に参加しなかった人たちが、新郎新婦を笑顔で迎えてくれました。 結婚式に参加した人たちは、ホッとした表情で船をおり、レストランに向かいました。 お食事会はどうか盛り上がりますように…祈るような想いで、その後ろ姿を見送りました。  ♡せっかくの素敵な企画。もし違う船を選んでいたら…と、残念でなりません。新郎も新婦も、全く船酔いしないため、きっと気が付かなかったのでしょう。 普段とは違う環境に身を置く場合、出席者への心配りは、より重要になります。 新郎新婦のみならず、出席者全員が心地よく楽しく過ごせる、素敵な結婚式・披露宴がおこなわれますように…。続きを読む

重すぎる贈り物

花束贈呈

3月9日は「サンキューの日」 結婚式・披露宴は、新郎新婦からの「サンキュー」が、いっぱい詰まっています。 上司、同僚、友人、親族、ご両親、そしてパートナーへ。式場のスタッフさんへのサンキューも、あるかもしれません。 その中でも特に深いのは、やはり、お父様お母様への、感謝の想いではないでしょうか。 ご披露宴のクライマックスである、「ご両親への花束贈呈」は、幾度立ち会っても涙が溢れます。 その「花束贈呈」に、「花束ではない物」を贈呈される方も、多くいらっしゃいます。 ご両親にとっては、何を贈られても嬉しいもの。 しかしながら、「とっても嬉しかったし、感動した。 でも、ちょっと…」という贈り物があったんです。 さて、それは何だったと思いますか?その答えの前に、ご両親に何を贈呈されるのか…少し触れておきたいと思います。 やはり圧倒的多数は「花」です。お母様には花束を、お父様にはブートニアを贈られるのが、主流となっています。長期保存が可能な、プリザーブドフラワーも人気です。 理由は?・お花が好き、又は、花が一番喜ぶ・華やかで、見栄えがする・結婚式には花がよく合う・他に何を贈ったら良いかわからない・花束を贈るものだと思っていたほぼ、こんな感じです。 花以外のものは?・写真(額入り・アルバムなど) →前撮りした婚礼衣装での写真 →幼い頃からの写真をアレンジ・花嫁人形・お酒などの嗜好品・商品券・旅行券などがあります。 では本題。「とっても嬉しかったし、感動した。 でも、ちょっと…」という贈り物は、何だったのでしょう? おわかりになりましたか? 答えは、「ウエイトベア(weight bear)」でした。 生まれた時の体重と同じ重さの、クマのぬいぐるみです。足の裏に、・名前・生年月日時間・生まれた時の体重などが刺繍で書かれています。 物凄く人気がある商品です。受け取ったご両親にも喜ばれます。クマ以外にも、いろいろな種類のぬいぐるみがあります。お米で作られた商品もあります。 ではなぜ、「でも、ちょっと…」だったのでしょうか? それは、「重い!重すぎる!!」ってことだったんです。 新婦の生まれた時の体重は、何と!4500グラム!! 私がお聞きした中で、男女合わせて一番重い!それも、飛び抜けて重い!! ぬいぐるみを抱いたお母様の手は、しばらくするとプルプル震え始めました。 通常はその後、お客様のお見送りが済むまで、抱いている方が多いのですが、このベアは椅子に座っていました。 ウエイトベアには、「生まれた時の感触を思い出して欲しい」「これからも、ずっと忘れないで欲しい」そんな気持ちが込められています。 お母様は、「あの時も重くて大変だったけど、 私もまだ若かったから…。 今じゃとても無理です。」と、おっしゃっていました。 「でもお陰で、幼い頃の娘を、 昨日のことのように、 思い出すことができました。 嬉しかったし、感動しました。」 「ただし、 家で渡して欲しかった…」とも(笑) 抱かれる気がないものを抱くのは、とても重いものです。 この新婦のように、4000グラムを大きく超える場合には、ちょっと対策を考えておいた方が、良いかもしれませんね。 老婆心ながら…。続きを読む

まさか!本当に作動するなんて

演出・余興

突然ですが、「クラッカー」ってご存知ですか? 食べる「クラッカー」ではありません。 紙でできた円錐のてっぺんに紐がついていて、それを引っ張ると、パンッ!という大きな音と共に、中から紙テープなどが飛び出してくる、アレです。 あなたは、披露宴で目にしたことはありますか?持ち込んだ経験はありませんか? 大切な友人の晴れ舞台、華やかにお祝いしてあげたい、そんな気持ち、とても素晴らしいと思います。 でも、そのお祝いの気持ちが、大変な事態を招いてしまったんです。 一体何が起こったというのでしょうか?キャンドルサービスで入場する際に、新郎新婦登場とともにクラッカーを鳴らす、そんな演出がとても流行った時期がありました。 実は、昔のクラッカーには、ほとんど火薬が使われていたんです。使用すると火薬の匂いが漂ってきた…そんな記憶をお持ちの方も、いらっしゃるのではないでしょうか? キャンドルの炎+火薬=非常に危険!でも、中に火薬が仕込まれていることまで、気が回らないのが普通です。 サプライズ演出なので、コソッと準備していることが多いため、発見がとても難しく、注意するにも限界がありました。 「クラッカーは非常に危険ですので、 使用はご遠慮ください…」そうアナウンスをしても、やっぱり使っちゃう。 万が一のことを考えなくてはならないのですが、まあ火薬の量もそう多くはないはずですから、それが原因で何かが起こったということは、聞いたこともありませんでした。 しかし、ある結婚式場で、その「万が一」が、ついに起こってしまったのです。 新郎新婦の入場から間も無くのこと、突然、天井から大量の水が降ってきました。 そう、クラッカーに、スプリンクラーが反応してしまったのです。 新郎新婦も、お客様も、テーブル上のお料理も…みんな水浸しです。 まだ披露宴中盤、この後、キャンドルサービス、余興…一番のクライマックスとも言える、ご両親への花束贈呈もあります。 さて、どうしたと思いますか? 後日、全てのお客様にもう一度集まっていただき、披露宴を最初からやり直したのです。 新郎新婦を喜ばせたい、披露宴を盛り上げたい、そんな思いやりの心が、こんな結果を招いてしまうとは… 火災が起こらなかったこと、負傷者が出なかったことが、せめてもの救いです。 火薬なしのクラッカーも販売されています。そちらを選べば全く問題ありません。ご購入の際には、くれぐれもお気をつけください。念のため…。続きを読む

神様は、時に強引である

出逢い

運命の人とは、赤い糸で結ばれているらしい。 でも、出逢えない人がいるのは何故?神様が、結び忘れちゃったの? それはきっと、結び忘れたのではなく、結ばれた糸が、どこかで絡まっているからに、違いありません。 そして、赤い糸で繋がった二人を、なんとか引き合わせるために、神様も必死に台本を作っているようです。 しかし時には、かなり強引とも言えるストーリーを、思いついてしてしまうことが…。 まるでドラマのような、その衝撃的なストーリーとは?志穂さんと彼は、交際3年。高校時代のクラスメイトだったことから、出逢ってからは、もうかれこれ10年にもなります。そのためか、恋人というよりも、友達のようなカップルでした。 その日二人は、彼の家で、ゲームに熱中していました。ゲーム好きの二人には、よくある休日の過ごし方です。 そこへ「ピンポーン」と、玄関チャイムの音が。 「もー、こんな時に誰だよ」と、ゲームを中断された不満を口にしながら、彼がドアを開けると、そこに立っていたのは、彼の幼馴染でした。 「おー、久しぶりだなあ。何年振りだ?」「お前、ちっとも変わってないなあ〜」「お前こそ!」と、いきなりマックスで盛り上がる二人。 「あっ、ちょうど良かった。 今、彼女が来てるんだ。 紹介するよ。」 部屋に通され、「初めまして、中野 雄貴です」「初めまして、里崎 志穂です」そう挨拶を交わした二人ですが、心の中では同時に、「あっ!」と叫んでいました。 偶然、知り合いだったのでしょうか? イイエ、そうではありませんでした。二人とも「(運命の人は)この人だ!」という衝撃が走ったのです。 そして、彼もまた、同じ瞬間に、「もしかしたらこの二人、 結婚することになるんじゃないか?」なんとなくそんな予感がしました。 それから2年。 志穂さんは… “中野 雄貴さん” と、結婚しました。 元彼は、二人の親友として、結婚式に出席してくれました。新しい恋人(婚約者)を伴って…。   ♡信じられませんが、事実、何の争いごともなく、自然と幸せな結果になったのだそうです。 奇跡?それとも、やはり最初から、運命の赤い糸が繋がっていた? それにしても…円満におさまったから良かったものの、神様、そのストーリー、少し強引過ぎやしませんか? ※この話は、事実に基づいたフィクションです。登場人物は、すべて仮名です。続きを読む

男性にもマリッジブルーがあるのか?

マリッジブルー

結婚式を目前にした新郎新婦。これまでの人生で、一番幸せな時期と言えるでしょう。 しかし、人間の心は、繊細かつ複雑なもの。 マリッジブルーを経験している女性は、7割とも、8割とも、言われています。 二人で育んできた愛が、実を結ぼうとしているまさにその時、悲しい道の方を選択してしまう人も。 あなたは、そして、あなたの愛する人は、こんな気持ちになっていませんか?友加里さん(仮名)29歳は、2年前、友人の紹介で、一つ年上の浩孝さん(仮名)と出逢い、ちょうど一周年の記念日に、プロポーズをされました。 それからは結婚情報誌を読み漁り、インターネットを念入りにチェックし、ホテルや結婚式場も、たくさん見て回りました。結婚式当日を思い描きながら、それは楽しく幸せな時間を共有していました。 ところが式場が決まり、詳細の打ち合わせがスタートすると、次第に彼の態度に、変化が感じられるようになっていきました。 例えば衣装選びの日はこんな調子でした。 「ごめん、俺、急な仕事が入って、 行かれなくなっちゃったんだ。  ドレスは、自分が気に入ったものにすればいいよ。 友加里はスタイルいいし、美人だし、 何でも似合うよ。  どうしても心配なら、 お母さんについて行って貰えば?  あっ、ついでに俺の衣装も決めちゃって。 友加里はセンスがイイから、 安心して任せられるよね。 よろしく〜。」 その後も似たようなことが繰り返されました。 「素敵な結婚式にしようねって、 あなたも言ったよね? あれ、嘘だったの? 何で協力してくれないの? 結婚式なんて、どうでもいいの?」 友加里さんの心の中には、苛立ち、怒り、悲しさ、寂しさ…など幸せな想い以外の感情が、どんどん湧き上がるようになりました。 友加里さんの顔からは、幸せな表情や笑顔が消えていき、やがて、声を荒らげることも、反論することも、彼に期待することもなくなりました。 「結婚式も、結婚も、 両方やめたい…」 同じ頃、彼は友人にこんな話をしていました。 「男にも、マリッジブルーってあるのかな? 結婚式場を見て回って、 ああしよう、こうしたい、そう考えていた時は、 本当に楽しかったんだ。  友加里が幸せそうにはしゃいでいる姿を見て、 可愛いなって思ったし、 彼女が喜んでくれるなら、 何でもしてあげようって思った。  それがさあ、 具体的なことを決めるようになったら、 熱くなっていた感情が、 スーッと冷めていくような気がしたんだよね。 夢の世界から、 現実の世界に引き戻されたっていうのかな。  つまり会社の業務をこなしているのと、 全く同じ感じなんだよね。  最近は、彼女に任せっきりになっちゃってて、 悪いなあとは思うんだけど…。」 それを聞いた友人は、厳しい口調で、こう告げたのです。 「それってマリッジブルーじゃないでしょ! ただの、現・実・逃・避。  心配なのは、 浩孝じゃなくて、友加里ちゃんの方だよ。 彼女のこと、 ちゃんと見てるか? 彼女の気持ち、 ちゃんと考えてあげてるのか?  今、現実をしっかり受けとめないと、 取り返しのつかないことになるぞ!」 友人の言う通りでした。危うく取り返しのつかないことになるところでした。 友加里さんは当時の自分を振り返り、こう語りました。「マリッジブルーというよりも、 まるで鬱病のようでした」と。 友人の一言が、二人の危機を救ってくれました。 そして迎えた結婚式当日、二人は最高に幸せな笑顔を見せてくれました。 確かに男性にも、マリッジブルーはあるそうです。もしかしたら浩孝さんの場合も、マリッジブルーだったのかもしれません。 夢を見るのは楽しい。でも大切なのは、幸せな夢をたくさん見ることではなく、いかに現実を、幸せな世界に作り上げていくか…ではないでしょうか? せっかく運命の人と、出逢うことができたのです。しっかりと手を繋いで、一緒に歩いて行って欲しいと思います。どんな時も、そして、いつまでも…。 ※本文中のエピソードは、事実に基づくフィクションです。続きを読む

あの赤信号が、二人の運命を決めた?

出逢い

ほんの一瞬の出来事が、その後の人生を変えてしまうことがあります。 あの時あの瞬間がなければ、私は今どうなっていただろう…あなたもそんな風に思ったこと、ありませんか? あの時、もし信号が「青」だったとしたら…?大輝さん(仮名)は、日本企業の海外支店に勤めるビジネスマン。入社3年目、海外赴任はまだ1年であるため、取引先への訪問は、上司と一緒というのが通常でした。 しかしその日は、上司の都合により現地集合だったため、たまたま一人でタクシーに乗り、目的地に向かっていました。 ある交差点で、タクシーは赤信号で停車しました。と、ちょうどその時、電話がかかってきたのです。登録のない番号からの着信でした。 上司と一緒なら間違いなくスルーですが、その日は一人。誰だろう?と思いながら電話に出てみたのです。 するといきなり「右側を見て!」と、叫ぶような声が。 慌てて窓の外に目を向けると、人混みの中に、大きく手を振る女性の姿を見つけました。 あっ!と思った瞬間、信号は青に変わり、車は走り始めました。 留学先の大学で一緒に学んだ、当時のゼミ仲間でした。彼女は学生時代、密かに大輝さんに憧れており、電話番号だけは、お守り代わりに残していたそうです。 それから1年後、大輝さんは本社勤務となり、帰国しました。 そう、彼女も一緒でした。 双方のご両親、ご親族の温かな祝福に包まれ、国際結婚という形で、二人の愛は実を結んだのです。 「まるで映画のワンシーンみたいでした」と、二人は幸せそうな笑顔で話してくれました。 あの交差点で、タクシーが赤信号で停まったこと。その一瞬の奇跡が、二人の人生を大きく変えることになるとは、一体誰が想像できたでしょうか…。 ※文章中のエピソードは、実話に基づくフィクションです。続きを読む

結婚式に、選んではいけない季節って?

いつ、どこで

結婚式を、何かの記念日におこないたい、そう思う人はたくさんいます。 もしかしたらその季節は、人によってですが、結婚式の日に選ばない方が、良い場合もあるんです。 あなたの記念日はいつですか?二人が初めて出逢った日、交際がスタートした日、プロポーズの日、どちらかのお誕生日、どちらかのご両親の結婚記念日…etc 記念日に結婚式を重ねることで、より忘れられない大切な日にしたい、そんな想いで決める人も、多いのではないでしょうか。 結婚式場って、挙式の何ヶ月も前に、予約することが多いと思います。特に、記念日におこないたいという人は、その日が他の人の予約で埋まってしまう前に、早い時期に済ませることでしょう。 その時にうっかりしてしまうのは季節のこと。 注意が必要なのは「花粉の季節」なんです。 スギの他にも、ヒノキや白樺などがあります。春だけでなく、秋の方が深刻な人もいます。 例えばスギ花粉症の人なら、2月頃から「あー今年も、もうそろそろ…」って思いはじめます。 でも、7月とか8月とか、全く関係ないシーズンに、スギ花粉のこと、思い浮かべたりしますか?あまり考えない人が多いはず。 だからこそ、結婚式当日「しまった!」と思う人が多いのです。 特に花嫁。 ボックスティッシュを持参され、「これ、高砂席に置いてください!」そうおっしゃったご新婦がいます。さすがに家庭用のボックスでは目立つので、ホテルの白い小さなティッシュボックスを置き、なくなったら交換…という形をとりました。 花嫁が出席者の前で鼻をかんでいる姿も、あまり美しいとは言えませんが、写真を撮られるということも忘れてはいけません。 プロの撮影だったら、修正してくれるでしょうが、友人のカメラに記録されるのは、お化粧がはがれた真っ赤なお鼻の花嫁。まさかマスクをするわけにもいかないですし(笑) お薬で症状を抑えている人も多くいますが、それによって体調が思わしくない場合もあり、せっかくの結婚式・披露宴が、辛かった思い出と後悔ばかりになりかねません。 花粉症の他にも、かぶれが出たり、咳が出たりと、季節によって何らかの変化があらわれる人は、結婚式の日取りを決める際に、くれぐれもそのことをお忘れなく。 良い季節なだけに、勿体ないけど…続きを読む

結婚式、いつにする?

いつ、どこで

 結婚式の日取りを選ぶ方法。1、記念日(出逢った日、誕生日など)2、数字(いい夫婦の日など)3、季節(ジューンブライドなど)4、六曜(大安・友引など)5、なんとなくほぼ、このどれかに含まれるのではないかと、大きく5パターンに分類してみました。 そのうち、①②を選んだ人には、「一生(毎年)忘れないように!」もしくは、結婚するお相手に対して、「一生(毎年)忘れないでね!」という想いが、特に強い傾向がありました。 あっ!忘れない人が多い、という意味ではないので、呉々も誤解なさいませぬように。念のため… 平成3年3月3日、その日は奇しくも「日曜日」そして「大安」。特に午後3時の挙式には予約が殺到しました。元号が昭和から平成に移ったその瞬間に、約2年先の結婚式を予言、いえ、決心した人が、一人や二人ではなかったことに、とても驚いたのを覚えています。 平成3年3月3日3時33分に婚姻届を提出した…そんな人も多かったと記憶しています。 あなたの結婚式や入籍の日は、いつですか? 例えどのように選んだ日であっても、愛する人と共に第一歩を踏み出す日、一生大切にできるといいですね。続きを読む