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少人数披露宴の難しさ

出席者

出席者は親族だけ…など、ごく少人数での披露宴も、近年人気となっています。 新郎新婦が、ご両家ご両親と共に、親族のお宅一軒一軒を回って、直接ご挨拶するには無理がある。 かといって、ハガキ一枚だけで、結婚のご挨拶を済ませるのも、なんとなく申し訳ない気がする。 しかし、会社の上司や同僚、大勢の友人たちを招いた、本格的な披露宴までは、おこなうつもりがない。 そうなると… 「お食事会のような披露宴」ということになるようです。 少人数制のご披露宴、出席者に楽しんでいただくことは、できるのでしょうか?  少ない人数だから、何もしなくても、自然と、温かで楽しい披露宴になる、そう思っている人… ちょっと待って! 実は、小規模であればあるほど難しい、とも言えるのです。 どういうこと? 少人数の場合、・新郎新婦と出席者との距離が近い、・ゆっくりと過ごすことができるという利点があります。 だからこそ… 細かいところまで、お客様の目が届く、ということになります。 つまり? ・ごまかしがきかない・ボロが出やすいということなのです。 例えば? スピーチやら、余興やら、イベントいっぱいのご披露宴であれば、気持ちも、行動も、分散することになります。 しかし、2時間〜2時間半、なんの余興もなしに、ただ黙々と食事をしていると… ・盛り上がりがない・退屈・お料理がイマイチ など、色々なことが、気になってしまうのです。 でも、一人ひとりと、直接ゆっくり話ができるし… その通り!それはとても嬉しいことです。 しかし、歓談をしている相手以外の人は、その時間、どのように過ごすのでしょうか? 仮に、20名の出席者だったとしましょう。 一人5分間、個人的に話をしたとして、5分間✖️20名=100分間 100分間のうち、自分と話しているのは5分間です。 つまり、残りの95分間は、新郎新婦が自分以外の人と話している、ということになるのです。 その95分の間、ただひたすら食事をしている、時間を持て余してしまう人もいる、ということにもなりかねません。 つまり、新郎新婦は、開宴からお開きまで、ずーっと楽しい時間を過ごせても、出席者全員が同じ気持ちだとは、必ずしも言い切れないということです。 しかし、逆もまた真なり。 何もない披露宴であっても、全員が楽しく過ごせる場合もあります。 それは、・地域性・出席者の人柄・飲酒の有無などが、大きく影響しているように思われます。 だからこそ、・披露宴の雰囲気作り・進行の組み立てこれはとても難しいものなのです。    ♡ 披露宴の規模が、大きかろうと小さかろうと、自然と上手くいく…というのは稀なこと。 何もしないならしないなりに、その中でお客様がどう感じるのか、どのように過ごしてもらえるかは、きちんと想像しておく必要があります。 どうか、新郎新婦のみならず、ご出席の皆様にとって、心地よいひとときとなりますように。  ※本文中の内容は、  個人的な意見であることを、  ご理解・ご了承ください。続きを読む

結婚式とマイクロバス

出席者

最近は新幹線も飛行機も便利になり、地方から都心へ、都心から地方へと、移動時間がかなり短縮されました。 結婚式にも、遠方から出席しやすくなった、そう言えるでしょう。 しかし、飛行機の発着空港や、新幹線の発着駅から、自宅までの距離が近いとは限らず、その場合には、親族一同、友人一同、結婚式場までマイクロバスを利用する、そんなケースもまだまだ多いようです。 とても便利なマイクロバス、しかしその一方で、こんなリスクもあります。 そのリスクとは? 【体調不良】 長距離の場合、当然のことながら、バスの中で過ごす時間も、とても長くなります。 結婚式の時間によっては、前の晩に出発しなくてはならない、そんなケースもあります。 乗り物に弱い人のみならず、長時間のバス移動は、思っている以上に、体への負担が大きいようです。 そして、もしも礼服で乗り込んでしまったら、バスの中で過ごす時間は、かなり窮屈なものとなってしまうでしょう。 その結果、車酔いや疲労が起こってしまうのです。 式場に到着した時には、みんなフラフラ。 挙式も披露宴も、頭がボーッとしてしまい、何だかよく覚えていない、そんな人まで出てしまうことも。 【バス内の居心地が悪い】 親族だけ、友人だけ、そのような気心の知れた人だけの場合は、もしかしたら遠足の時みたいに、物凄く楽しめたりするかもしれません。 実際、バスの中から大盛り上がり…そんな話も耳にします。 しかし、親族の中に友人ひとり…とか、小・中学校時代の友人たちの中に、高校時代の友人がひとり…など、親しい人たちのグループに、ポツンと一人入れられてしまったら、どう感じるでしょうか。 その人の性格などにもよりますが、嫌だな…と思う人もいるでしょう。 更に時間が長ければ、苦痛になってしまう可能性もあります。 【到着してから居場所がない】 余裕を持って出発するため、過剰に早く到着してしまう、 そんな場合があります。着替えをしたり、身支度を整えた後、どこで待っていたら良いのか…。 控え室が用意されていれば、問題はないでしょう。 館内にレストランがあれば、くつろいでお待ちになれるでしょう。 しかし、早い時間ともなれば、控え室もまだ開かない、レストランも営業時間前、ロビーに全員分の椅子はない、近隣のお店も開いていない… 疲れに疲れが重なって、お客様をイライラさせてしまう、そんな可能性があります。 また、親族の中には、高齢の方もいらっしゃるため、体調のことは本当に心配です。 【到着が大幅に遅れる】 「来ない!!!」 大騒ぎになることもあります。 春の行楽シーズン、ゴールデンウイーク、秋の紅葉シーズン、台風大雪…etc 季節によっても、気象条件によっても、交通事情に影響が出るものです。 マイクロバス会社やドライバーさんは、もちろんプロですから、そのあたりは、きっちり調べた上で、運行計画を立ててくれます。 しかし、予想以上に…ということも、ないとは言えません。 特に、交通事故による渋滞や、台風や雪などによる気象の影響は、推し量れない場合もあります。 多少の遅れであれば、大きな問題になりませんが、大幅に遅れると、大変なことになってしまいます。 実際に、私が担当したご宴席でも、大幅な遅れがありました。 新郎側の親族一同が乗ったバスが、挙式の時間が過ぎても到着しない。親族だけならまだしも、 バスには、新郎のご両親も同乗していたため、挙式も執りおこなうことができない。 結局、到着を待って、挙式も披露宴も、2時間遅れ!で、おこなわれました。 新郎新婦の勤務先社長をはじめ、全てのお客様を、2時間も待たせてしまいました。 それでもこの日は、たまたま、後のご宴席が入っていなかったから、まだ良かったようなもの。 そうでなければ、その日に披露宴は、できなかったかもしれません。    ♡ マイクロバスは、大勢が一緒に移動できるため、とても便利です。 また、飛行機や新幹線を利用するより、お値段もお安いかもしれません。 しかし、マイクロバスでお越しになる人への、細やかな心配りも、ぜひ忘れないで欲しい…。 そして、万が一の場合があることも、頭に入れておいていただければ…と、思います。 結婚式・披露宴が、滞りなく執りおこなわれますよう、心から願っております。  ※マイクロバスの運行に関しては、  必ずバス会社にお問い合わせください。  なお、  本文中の内容は、  マイクロバスを否定するものでは、  決してありませんので、  誤解なきよう、お願いいたします。続きを読む

嫁ぐ娘への親ごころ

サプライズ

従姉妹の結婚式直前、花嫁の父である叔父が、こう話していました。 「みんな『おめでとう』って、 言ってくれるけど、 何がおめでたいのかわからない」と。 娘が嫁ぐ日… 父親の想いは、とても複雑なのだと知りました。 嬉しいけど、寂しい…そんなやるせない想い、どうしたら良いのでしょうか? ある披露宴で、お父様が開宴中に、メモを持って来られました。 くちゃくちゃになった紙に、ぎっしりと文字が書かれていました。 「これ、テキトーに、 言ってもらえませんか?」と。 そこに書かれていたのは… 娘が生まれた時の想い、成人式を迎えた時の想い、彼を紹介された時の想い、そして、今日家を出る娘を、見送った時の想い…でした。 こんな大切な想いを乗せた言葉を、テキトーになんて、ご紹介できないと思いました。 開いては閉じ、また開いては読み返し、そして、握りしめ… それで紙は、くちゃくちゃになってしまったのだと、想像できました。 お父様に、こうお伝えしました。 「お父様が直接、 お嬢様に伝えてあげてください」と。 お父様は、「もう酔っ払っちゃってるし、 新婦の父親が喋るのおかしいし、 本当にテキトーでいいから… お願いしますよ」とのお返事。 でも、このお父様なら大丈夫と判断し、私は強行手段に出ました。 新婦のお色直し退席時、エスコート役のお父様が、高砂前までお越しになりました。 新婦も高砂席から、お父様の近くまで移動されました。 その瞬間、お父様に、先程の紙とマイクを渡し、「お願いします。 頑張ってください」と囁きました。 一瞬、睨まれた…?かも知れませんが、覚悟を決めたのか、お父様は、マイクをぎゅっと握りしめました。 そして、一言ひと言噛みしめるように、メモを読み始めました。 東北地方のお国言葉で…    ♡ お色直し退席後、お二人を追いかけました。 無茶振りを、お詫びするために…。 すると扉の外で、お父様と新婦は号泣していました。 お母様もご一緒でした。 お声を掛けられずにいると、私に気付いたお父様は、私の手をしっかりと握り、泣きながらこうおっしゃいました。 「ありがとう。 本当に、 ありがとうございました…」と。    ♡ 「大きくなったら、 パパのお嫁さんになる!」 そんな嬉しいことを言ってくれた娘。 でも、パパのお嫁さんになんて、絶対になれるはずないのです。 そんなの、誰もがわかってること。 わかっているけど、寂しいんです。 彼はいい人だけど、パパ自身じゃない。 本当に幸せにしてくれるのか、心配なんです。 おめでたいことだけど、おめでとうって言えないんです。    ♡ 新郎新婦の新たなスタートの日は、新郎新婦のご両親にとって、一つの修了式でもあります。 寂しい気持ちが湧き上がっても、何ら不思議ではありません。 それほど愛してきた、可愛い息子・娘の、巣立ちの日なのですから… でも、その想いを伝えることができたら、心の底から、「おめでとう」の言葉が、湧き上がるかもしれません。 寂しい気持ちも、ちょっぴり和らぐかもしれません。 そしてきっと、大切な息子さん・お嬢さんにとって、素晴らしい巣立ちの日になることでしょう。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。続きを読む

えっ?結婚式に、結婚指輪忘れた?

ハプニング

結婚式に持っていくものって、結構多いことと思います。 結婚式・披露宴のあと家に帰らず、そのまま新婚旅行に行く場合には、さらに荷物も大量になってしまうでしょう。 リストを作り、幾度も確認したから大丈夫。完璧! ところが実際、結婚式直前になって、「あっ、忘れたーーーっ!」と、やっと気付くわけです。 一生に一度の大切な日に、忘れ物なんてしないはず。 そんな風に思われますが、実は色々と忘れるものなのです。 家まで近距離だったり、会場近くのお店で調達できる場合には、ご両親や友人に走ってもらう… それで何とかなる場合もありますが、何とかならない物もあるのです。 コレを忘れちゃったら、あなたはどうしますか?某ホテル。結婚式の担当スタッフが、血相変えて社内を走り回っている。新郎新婦の指輪を探すために…。 どこを? 社員の指です。 ? 「なくしちゃった」のではなく、「忘れた」のです、結婚指輪!!! そう、探しているのは、新郎新婦に合うサイズの結婚指輪。    ♡ その新郎・新婦、ちゃんとチェックリストを作り、忘れ物の無いよう、 しっかりと確認して家を出たそうです。なのに、なぜ? 実は、新郎のチェックリストにも、新婦のチェックリストにも、「結婚指輪」の項目がありませんでした。 どういうことかというと、お互いに、相手が持ってくるものだと、信じて疑わなかったというのです。 家と会場はかなり離れているため、取りに帰る時間も、誰かに取りに行ってもらう時間も、勿論ありません。 近くのお店で、適当に買ってくるわけにも行きません。    ♡ さて、どうする? 「誰かに借りる」それしか方法はありません。 両親・親族・友達…ホテルや式場によっては、予備の指輪が、用意されているところもあるそうです。 それでもダメなら…? エア指輪交換? いえいえ、そんなこと、あり得ません。 結婚式の式次第から、結婚指輪交換の項目を外す、つまり、指輪の交換はおこなわない…そうなることでしょう。    ♡ 先ほどの新郎新婦、両親・親族・友人の中に、お借りできる指輪はありませんでした。 予備の指輪は、そのホテルには用意されていません。 では、指輪交換を省略するしか… 「絶対にイヤーーーっ!」新婦は泣き出してしまいました。 それで会場スタッフが、社員から借りられないかと、社内を走り回っていたという訳です。 幸いにも、社員の指輪を借りることができ、指輪交換も、無事おこなわれました。    ♡ 本当に良かった。 良かったのですが、良かっただけでは、済まないこともあるのです。 この時は、ホテルの社員から借りましたが、友人から借りる場合もあります。 あなたがもし、貸す側の友人だったとしたら、どう思いますか? そうなんです。 貸さない、貸したくない、という人が圧倒的に多いのです。 指輪を貸したホテルの男性社員、実は、まだ新婚でした。 「絶対にイヤだ!」と拒否しましたが、お客様のため…と言われ、仕方なく差し出したそうです。 「将来離婚なんてことになったら、    絶対に恨んでやる!」とまで、言っていました。 幸いにも、そんなことにはなっていませんが。    ♡ 結婚指輪は、永遠の愛を誓った新郎新婦が、その想いを形にして贈るもの。 誰にも触らせたくないほど、大切なものなのです。    ♡ もしどなたかにお借りした人は、大切な指輪を貸してくださった方への、感謝の気持ちを決して忘れずに。 これから結婚式をされる人は、くれぐれも、忘れないようにお気をつけください。 あっ!持ち物チェックリストは、新郎新婦一緒に作るか、または、必ず照らし合わせ確認してくださいませ。 ※本文中の内容は,  事実に基づくフィクションです。  尚、あくまで私個人の意見であり、  人によって考え方や意見が、  異なる場合がありますこと、  ご理解ご了解ください。続きを読む

人前結婚式って、何ですか?

Q&A

挙式と言って思い浮かぶのは、・キリスト教式・神前式このどちらかではないでしょうか。 ホテルや結婚式場では、上記二つが主流となっています。 ・仏前式この場合は、新郎・新婦どちらかの、先祖代々のお墓がある菩提寺、または、その宗派とゆかりのある寺院にて、執り行われます。 その他、自宅に僧侶を招き、仏壇の前で行うこともできます。 ホテルや結婚式場でも、仏前挙式が可能な場合がありますが、現時点で、受け入れ体制が整っているところは、少ないと思われます。 そしてもう一つ、・人前結婚式(人前式)という挙式スタイルがあります。 今回は、人前式に関するご質問に、お答えしたいと思います。 あなたは人前結婚式を、どこまでご存知ですか?Q.人前結婚式(人前式)って、 どういうものなのですか?A.一言で言えば、読んで字のごとく、人の前で行う式のことです。 つまり、神様・仏様の前ではなく、出席者の前で出席者にお誓いするのが、人前結婚式(人前式)になります。 Q.どこでおこなうのですか?A.場所についての決まりはありません。使用可能なところであれば、どこでもおこなうことができます。 しかし、そのあとの披露宴を考えると、ホテル内・結婚式場内や、その敷地内(ガーデンなど)で、おこなうケースがほとんどでしょう。 Q.他の挙式スタイルと比べて、    良いところはどこですか?A.☆宗教・宗派を問わない新郎と新婦が異宗教ということも、珍しくありません。ご親族や出席者の中にも、宗教が違う人がいることでしょう。 熱心な信者でなければ、大した問題ではないかもしれませんが、異宗教の儀式には、参加できないという宗教もあります。 人前式は、無宗教なので、新郎新婦で対立することもなく、また、どなたにも参加していただけます。 ☆リーズナブル会場や内容により異なりますが、低価格、もしくは、費用がかからない場合もあります。 ☆たくさんの人に立ち会ってもらえる神前式や仏前式の場合、一般的に、親族のみでおこないます。 キリスト教式は、親族以外も参加できますが、人数制限を設けているところも、数多くあります。 人前式には人数制限がありませんので、会場の広ささえ確保すれば、全員参加していただくことができます。 ☆オリジナルプログラムを組める通常の挙式は、決められたプログラムによって、式が進行します。つまり、型どおりということです。 それに比べて人前式は、お二人だけの、オリジナル挙式に、することができるのです。 Q.どのように進行するのですか?A.新郎新婦のお好みで進行できるため、特に決まりはありませんが、一例を記載しておきます。 開式司会者より開式の宣言をします。↓新郎新婦入場新郎新婦お二人での入場以外に、キリスト教式のように、新郎が先に入場し、新婦はお父様のエスコートにより、入場することもできます。↓高砂席に到着↓誓いの言葉新郎新婦が、誓いの言葉を、声を揃えて読み上げます。 新郎が代表して読み、新婦は自分の名前のみ、読み上げるケースもあります。↓結婚指輪の交換1新郎から新婦へ2新婦から新郎へ 交換が済んだら、皆様にお披露目して、写真撮影をしていただきます。↓誓いのキス写真撮影してくださる方に、あらかじめ近くにお越しいただきます。 一瞬のことなので、撮影準備が整うまで待ちましょう。 ご両親や上司が見ている前で、誓いのキスとはいえ、キスすることに抵抗を感じる人も、少なくありません。 ただし、洋装の場合は、ベールアップの必要があります。誓いのキスに抵抗がある場合には、ベールアップのみおこないます。↓婚姻届 または結婚証明書に署名保証人や立会人代表にも、証明してもらうケースもあります。 記入が済んだら、皆様の方に向けてお見せします。写真撮影もしていただきましょう。↓立会人の承認立会人(ご出席者)全員に、新郎新婦の結婚を、承認していただけるかお尋ねします。 承認の意思表示は、通常、拍手でおこないます。↓閉式司会より閉式宣言↓新郎新婦退場披露宴中に人前式をする場合には、新郎新婦は退場せず、そのまま、披露宴の開宴につなげます。 以上、一般的な進行を、ご紹介させていただきました。    ♡ 和装の場合は、三々九度を取り入れる方も多く、新郎新婦のみならず、ご出席の方にも、とても喜ばれます。    ♡ プランナーさんや司会者にご相談の上、お二人らしい人前結婚式を、企画してみてはいかがでしょうか? ※会場によっては、進行に制約があったり、進行が決まっている場合もあります。また、人前式がおこなえない会場もあります。 必ず、それぞれのホテル・式場に、直接お問い合わせください。続きを読む

結婚式で妊娠を隠し通せる?

デキ婚・授かり婚・おめでた婚

妊娠がわかった時、結婚式、やるか?やらないか?結婚式、いつやるか?妊娠を、報告するか?しないか? 前回まで、そのようなお話をしてきました。 今回は、出席者に妊娠報告をしない場合、つまり、妊娠を内緒にする場合の、心配や注意点について、お話したいと思います。 最近はマタニティウエディングが、珍しいことではなくなったため、どの会場でも、受け入れ態勢が整ってきました。 マタニティドレスも、豊富に取り揃えられており、お腹の膨らみが目立ちにくいものや、身体に優しい作りのものを、選びやすくなったと言えるでしょう。 しかし、報告しない…そう決めた場合でも、結局わかってしまった、そんなケースも少なくありません。 当日になってみないと、また実際に、挙式・披露宴をおこなってみないと、何が起こるかわかりませんが、ある程度予測できることもあります。 トラブルなどを、回避、あるいは最小限にするため、知っておいた方が良いことがあります。 そして本人が気を付けるだけでなく、事前に妊娠の報告を受けている人も、温かな配慮や協力が必要です。 あなたはこんなところに、気付くことができますか? まず絶対にお願いしたいこと。 会場のスタッフには、必ず正直に話してください! 当日、途中で具合が悪くなり、初めてその事実を知らされた…そういうケースもあります。 知っていれば、少しでも快適に過ごしていただけるよう、細やかに気を配ることができます。 また、途中で何かあっても、それなりに対処できます。 妊娠を隠したい場合にも、その旨きちんと伝えてください。 ご両親にもまだ報告できていない、そのような方の場合には、特に注意が必要です。 会場のスタッフは、秘密は必ずお守りします。安心して打ち明けてください。 祝辞(スピーチ)に、注意! 結婚式ではご懐妊を公表しなくても、身近な人にだけは、事前に報告している場合があります。 知っていれば当然、そのことに対してのお祝いを、祝辞に取り入れるのが普通です。 祝辞で言われてしまった言葉は、取り消すことができません。 ですから、祝辞をお願いしている人には、妊娠・出産については触れないよう、前もってお伝えください。 しかしながら、口止めしておいたとしても、つい、うっかり…ということも、なきにしもあらず。 直前にもう一度、念押ししておいた方が安心です。 祝電の電文に注意! 祝電をいただいた場合には、祝電披露をおこないます。そのため、お名前の読み方や、読む順番などを、事前に確認していただくはずです。 その際に、お名前や読む順番だけでなく、本文の内容までチェックしてください。 「もうすぐママになりますね…」とか、「元気な赤ちゃんを…」とか、妊娠・出産に関することが、書かれている可能性もあります。 プロ司会でしたら、祝電披露の際に、違う文章に入れ替えたり、その部分を他の言い方に直したりと、臨機応変に対処するはずですが、万が一ということもあります。 ご友人など、プロでない司会者の場合には、そこまで気が回らないということも、大いにあり得ます。 必ずチェックして、適切でない電文があれば、その旨、司会者に伝えましょう。 飲酒に注意! 披露宴中には、お客様がお酒を注ぎに、高砂席にお越しになることも、珍しくありません。 新郎のみならず、新婦に飲酒を勧める人も、多いでしょう。 でも、妊娠していることがバレないようにと、飲んでしまわないように。 ちょっと口をつけるだけ…といっても、全てのお客様に対応していたら、飲酒同様になってしまいます。 妊娠中の飲酒は、胎児にとっても危険です。 妊娠していない新婦でも、写真撮影のことを考え、顔が赤くならないようにと、お酒は口にしない人も多くいます。 つまり、アルコールを飲まないからといって、ご懐妊を疑われる心配はありません。 足元には、お酒を捨てるための入れ物が、用意されていることと思います。(念のため確認してください) その場の勢いや雰囲気で、お酒を飲んでしまわぬよう、くれぐれもお気をつけください。 会場は禁煙に! 何も言わなくても、会場内は禁煙となっているところ、多くなりました。 しかし、喫煙OKのところも勿論あります。 言うまでもなく、タバコの煙は、胎児に悪影響を及ぼします。 妊娠初期の場合には、つわりの症状を悪化させることも、予測できます。 会場内が喫煙可能で、喫煙者が多い場合には、煙の影響はかなり大きいものと、なってしまいます。 ですから、会場内は、必ず禁煙にしてもらいましょう。 妊娠していなくても、タバコの煙を嫌がる人が多い時代。 禁煙にしたことで、妊娠を疑われるようなことは、まずありません。 くれぐれも、我慢しないようにしてください。    ♡ マタニティウエディングの場合、周りの人が気遣ってあげること、思いやりの気持ちがとても大切です。 妊娠の報告を受けている人から、披露宴のスピーチを頼まれた際、妊娠・出産の話題を入れて良いか、確認するのも思いやりです。 祝辞の際に、着席を促してあげるのも…祝電を送る場合、電文に注意することも… どうか温かな気持ちで、新郎新婦を祝福してあげて欲しい、そう思います。    ♡ 万全を期したつもりでも、100%ということはありません。 誰かから、予期せぬ形で漏れてしまうことも、ないとは言えません。 しかし、もしそのようなことになっても、悪気があってのことではないということ、それだけは理解してあげてください。    ♡ 当日は、挙式からご披露宴会場、会場から美容室や写真室など、移動距離も長く、思っているより運動量が多くなります。 また、ご出席者への心配りなど、気を遣うこともたくさんあります。 妊娠をしていなくても、心身ともにかなり疲れるものですから、妊娠していれば、なおさらのこと。 事前に予測できる心配は、なるべく取り除いておき、当日はゆったりした気持ちで、楽しくお過ごしになれますように。 途中、ご体調の変化があった場合には、決して我慢せず、いつも近くにいる介添え(花嫁係)に、必ずお声をかけてください。 そして、当日までの体調管理にも、十分お気を付けください。    ♡ 事情により内緒にしているだけで、ご懐妊そのものは、とてもおめでたいものですし、生命の誕生は素晴らしいことです。 胎内記憶がある…、そんな話も聞きます。 新郎新婦そして、お腹の赤ちゃんにとっても、よき思い出となる、素敵な挙式・披露宴になりますよう、心よりお祈りしております。 前回、前々回の記事も、併せてお読みください。↓↓↓妊娠中の結婚式を、「やるか」「やらないか」については、こちらをご覧ください。 出席者への妊娠報告を、「する」か「しないか」については、こちらをご覧ください。 ※本文中の内容は、私個人の意見であり、  会場や担当者によって、  意見や方法が異なることがあります。  また、体調・環境・ご両親・出席者や、  地域によっても考え方が異なります。  必ず、担当医やご家族にご相談の上、  会場スタッフにお申し出ください。続きを読む

最高のおもてなしとは?

準備

「頑張ること」と「無理をすること」は、違います。 無理をし過ぎると、本当に大切なものを、見失ってしまうかもしれません。 男女問わず、結婚式や披露宴に、こだわりを持っている人は多いものです。 しかし、そのこだわりがあまりに強過ぎると、どこかに負担がかかってしまうもの。 それが、一生に一度の大切な日に、悪影響を及ぼしてしまったとしたら、それこそ本末転倒です。 あなたもこんな無理を、していませんか? アラフォーの紗英さん(仮名)は、これまで、多くの結婚式・披露宴に、出席する機会がありました。 その度に、自分の時には、こうしたい、ああしたい、これもいいな、あれもいいな…と、夢を膨らませていったのです。 そしていよいよ、自分の番が巡ってきました。 紗英さんのコンセプトは「手作り」 さすがにドレスまでは無理ですが、可能な限り手作りしようと決めました。 招待状に始まり、席次表、席札、メニュー表、リングピロー、ブーケ、ウエルカムボード、ウエディングベア、プチギフト用のクッキー…etc。 そして、両親に加え、新郎やおばあちゃんへも、手紙を書くことにしました。 席札の裏には、一人ひとり、その人に向けた、手書きのメッセージも添える予定です。 結婚式まで3ヶ月。時間はたっぷりあると、思い込んでいました。 しかし、紗英さんは無職ではありません。正社員として働いています。 あっという間に、1ヶ月、2ヶ月と過ぎて行きました。 残り1ヶ月。時間が全然足りません。 食事の時間、睡眠時間まで使っても、間に合うかどうか。 「もう限界だ」そう判断したのは、彼の方でした。 無理なんじゃないかと、最初から予感はしていたものの、紗英さんの気持ちに水をさすのも…と、手伝えるところは協力し、あとは黙って見守ってきました。 それも、もはやこれまで。 彼は意を決したように、手鏡を差し出しました。「自分の顔、見てみて」そこには、やつれた顔がありました。 「次は体重計に乗ってみて」2ヶ月で、5Kgも減っていました。 「紗英は 『手作りすることが最高のおもてなしだ』   って思っていない?   確かに、紗英の気持ちはよくわかるよ。   みんなのことを大切に思う気持ち、   それは素晴らしいことだと思う。    でも、   そんなやつれた紗英の顔を、   みんな見たいかな?    お父さんもお母さんも、   喜んでくれるかな?    このまま続けたら、   もしかしたら倒れちゃうかもしれない。   結婚式、新婦が欠席してどうするの?    頼めることは頼もうよ。   洗練されたプロの技術にお金をかけることも、   立派なおもてなしだと思うよ。    手作りしなくたって、紗英の想いは、   きっとちゃんと伝わるから大丈夫。    それよりも、   ちゃんと食べてちゃんと寝て、   美しい花嫁姿を見せて欲しいな。」    ♡ 結婚式・披露宴の準備は、意外と大変なものです。 それに加えて、全て自分の手で…となると、かなりの負担になってしまいます。 そのために、あらゆるプロが存在しているのです。プロの手を借りることは、おもてなしに反することでは、決してありません。 手作りはとても素敵なことです。 でも、無理し過ぎは禁物です。 結婚式・披露宴の当日、あなたが最高に幸せな姿で、皆様をお迎えすることこそが、最高のおもてなしだと、私は思います。 ※本文中のエピソードは、  事実に基づくフィクションです。続きを読む

運命の扉

出逢い

出逢いがなくて… そう悩んでいる人は、世の中にいっぱいいます。 でも、本当の悩みは、行動を起こす勇気がないこと…そんな人もいるのではないでしょうか? 限られた生活空間の中に、運命の人がいるとは限りません。いやむしろ、いない場合の方が、多いのではないでしょうか? もしかしたら、あの扉の向こうに、あなたの素敵な人生が、用意されているかもしれません。 あなたには、こんな経験、ありませんか?あなたなら、こんな時、どうしましますか? 瑠美さん(仮名)は、社会人になって10年目。ごく普通のOLでした。 実力が認められ、責任あるポストに起用されてはいましたが、だからと言って、キャリアウーマンを目指している訳ではなく、「一日も早く結婚して、専業主婦になりたい」むしろそう願っていました。 でも、積極的な婚活をするわけでも、合コンに参加するわけでもありません。 いつか白馬に乗った王子様が、迎えに来てくれると、思っているのでしょうか。 「あー、 運命の人はどこにいるんだろう…?」 そんな瑠美さんに、結婚式の招待状が届きました。 「私は結婚しない! ずっと独身で、バリバリ仕事するんだ!」そう言っていた親友からでした。 うっそー!結婚には全く興味ないって言ってたじゃん。結婚したくない人に結婚相手が現れ、結婚したい私には現れない。神様、これって変じゃないですか??? とは言っても、親友の結婚は心から嬉しいものです。 さて当日、結婚披露宴の席は、新郎友人と新婦友人の、混合テーブルで、瑠美さんはちょうど境目、つまり、新郎の友人と隣り合わせの席次でした。 知らない人同士でも、3時間近く隣に座っていれば、自然と話くらいするものです。 お開きになる頃には、すっかり打ち解けていました。そして「このあと飲み直しませんか?」そう声をかけられました。 新郎新婦は、翌日から新婚旅行に出かけるため、二次会はありませんでした。でも、友人たちとは久しぶりの再会。皆んなすぐに帰るとは思えません。 それより何より、新郎新婦の友人とはいえ、彼は初対面の男性です。警戒心もあります。 答えに困っていると、その心の内を察してか、「ここにいるので、 もし気が向いたら来てください…」と、お店の名前と場所を、メモに書いて渡してくれました。 結局友人たちは、それぞれ用事があるからと、実にあっさり帰ってしまいました。 先ほど貰ったメモを見ると、携帯の番号やメルアドの記載はありません。 迷いましたが、連絡もせず帰ってしまうのは悪いな…と思い、そのお店の扉を開きました。 それがまさしく、瑠美さんの『運命の扉』だったのです。 あれから一年。瑠美さんは、彼と出逢った思い出の場所にいました。そう、あの時と同じ結婚式場です。 憧れのウエディングドレス姿で、今度は高砂の席に彼と並んで…。 そして、友人のスピーチで初めて、驚きの事実を知ることとなりました。 友人の結婚式当日の出来事は全て、新郎新婦が作ったシナリオだったのです。 それだけでなく、新郎友人も新婦友人も、皆んながその内容を承知の上で、協力してくれていたというのです。 「もしも私が、 『いい人がいるから会ってみない?』 って言ったとしたら、 瑠美は会ってみようと思った? きっと、何かしら理由をつけて、 会わなかったんじゃないのかな?」 確かにそうだったかもしれない。いや、きっとそうだったと思う…。 「彼も全く同じタイプだった。 似た者同士。 二人は絶対お似合いだと思ったから、 私たちがお膳立てしたの。  瑠美が、 運命の扉を、 自分の手で開けてくれて本当に良かった。  待ってるばかりじゃ、 どんな幸せも掴めない。  これからは二人一緒だから大丈夫だよね。 たくさんの幸せを、自分たちの手で、 しっかり掴んでいってね。  本当に、おめでとう!」    ♡ 披露宴の席で、新郎側と新婦側の友人が、一緒のテーブルだったという経験、ありませんか? もちろん会場の都合や、人数の関係で、どうしてもそうなってしまう場合があります。 でも、あえてそうしている場合も、意外と多かったりするのです。 皆んなにも幸せになって欲しい…席次を決める際に、細やかな配慮をしている新郎新婦を、たくさん見てきました。 独身の男女を一つのテーブルに集める…◯◯さんと、◯◯さんを隣同士にする…などなど。 「友人の結婚式で出逢って結婚した」という人が多いのも、その陰にある新郎新婦の心遣いが、少なからず影響しているのかもしれません。 持つべきものは良き友。瑠美さんの第一歩は、友人たちが後押ししてくれました。 でも、最終的に決断したのは、瑠美さん自身でした。 運命の扉は自分で開くものです。しかし当然のことながら、その扉には、「運命」という張り紙が、貼ってあるわけではありません。 あの扉の向こう側に何があるのか…。それは誰にもわかりません。 それをあなた自身で、確かめに行ってみませんか? ※本文中のエピソードは、  事実に基づいたフィクションです。続きを読む

結婚式参加を拒む人が続出⁉︎

いつ、どこで

結婚式場って、どのようにして選ぶのでしょうか? ・実際に見学して素敵だったから・出席したことがあり良かったから・スタッフの感じが良かったから・評判が良かったから・立地が良かったから・お値段が手頃だったから…など、きっと様々な理由があることと思います。 そして、自分たちならではの結婚式をしたい…そう思っている人も多いはず。 きっと出席者も喜んでくれるだろう。きっと私たちの結婚式をいつまでも忘れないでいてくれるだろう。そんな想いで決めた特別な結婚式。 ところが当日、いよいよ結婚式が始まろうとしたその時、「やっぱり参加できない」という人が現れました。 するとそれが合図であったかのように、「私も」「私も」「私も」…と、10名以上の人が、次々と会場を出て行ってしまったのです。 一体、どうしたというのでしょうか?新郎新婦は、共通の趣味である、スキューバーダイビングを通じて出逢い、やがて交際が始まりました。 海が結んでくれた二人の縁。結婚式は海で挙げようと決めました。 「海」と言えば「船」。「船上ウエディング」は多くの人の憧れです。二人も「これだ!」と思いました。 「船上ウエディング」は、とてもロマンチックです。新郎新婦だけでなく、出席者にとっても、素敵な思い出になることでしょう。 ところが、その日の新郎新婦と出席者にとっては、とても残念な思い出になってしまったのです。 原因は、船の「選び方」に、ありました。 「なぜ」「どのようなルート」で、その船を選んだのかはわかりません。でも、一目見て、イヤな予感がしました。そして、その予感は的中してしまいました。 結婚式の開始の少し前から、お客様の乗船が始まりました。船内の通路や座席間隔はかなり狭く、例えるなら、混雑したマイクロバスの車内。 どんな船でも揺れるのは当然なのですが、出席者が乗り込むたび、通路を歩くたびに、ものすごく大きな揺れになっています。 最後に乗り込んだのは、新婦のお祖母様。車椅子でした。とても可愛がってきたお孫さんの結婚式を、何ヶ月も前から、心待ちにしていたそうです。 しかし、乗船して間も無く、「やっぱり参加できません。無理です。」そう言って、親族の介助で下船してしまいました。 すると他の出席者の中からも、「私もちょっと無理そうなので…」と、参加辞退の希望が、相次ぎました。 そう、「船酔い」です。 乗船から、出港を待つ間、次第にみんなの顔色が悪くなっていきました。多くの人が船酔いしてしまったのです。 船が港を出てしまったら、途中でおりるわけにはいきません。決断するなら、今しかないのです。 結局、十数名の人を港に残し、結婚式はスタートしました。しかし、盛り上がることができたのは、ごくわずかな人たち。多くの人が結婚式どころではなく、船酔いと戦っているように見えました。 救いだったのは、地上のレストランに、お食事の席が用意されていたこと。船上を、ドリンクと軽食のみにしたことは、大正解でした。 船が港に到着すると、結婚式に参加しなかった人たちが、新郎新婦を笑顔で迎えてくれました。 結婚式に参加した人たちは、ホッとした表情で船をおり、レストランに向かいました。 お食事会はどうか盛り上がりますように…祈るような想いで、その後ろ姿を見送りました。  ♡せっかくの素敵な企画。もし違う船を選んでいたら…と、残念でなりません。新郎も新婦も、全く船酔いしないため、きっと気が付かなかったのでしょう。 普段とは違う環境に身を置く場合、出席者への心配りは、より重要になります。 新郎新婦のみならず、出席者全員が心地よく楽しく過ごせる、素敵な結婚式・披露宴がおこなわれますように…。続きを読む

重すぎる贈り物

花束贈呈

3月9日は「サンキューの日」 結婚式・披露宴は、新郎新婦からの「サンキュー」が、いっぱい詰まっています。 上司、同僚、友人、親族、ご両親、そしてパートナーへ。式場のスタッフさんへのサンキューも、あるかもしれません。 その中でも特に深いのは、やはり、お父様お母様への、感謝の想いではないでしょうか。 ご披露宴のクライマックスである、「ご両親への花束贈呈」は、幾度立ち会っても涙が溢れます。 その「花束贈呈」に、「花束ではない物」を贈呈される方も、多くいらっしゃいます。 ご両親にとっては、何を贈られても嬉しいもの。 しかしながら、「とっても嬉しかったし、感動した。 でも、ちょっと…」という贈り物があったんです。 さて、それは何だったと思いますか?その答えの前に、ご両親に何を贈呈されるのか…少し触れておきたいと思います。 やはり圧倒的多数は「花」です。お母様には花束を、お父様にはブートニアを贈られるのが、主流となっています。長期保存が可能な、プリザーブドフラワーも人気です。 理由は?・お花が好き、又は、花が一番喜ぶ・華やかで、見栄えがする・結婚式には花がよく合う・他に何を贈ったら良いかわからない・花束を贈るものだと思っていたほぼ、こんな感じです。 花以外のものは?・写真(額入り・アルバムなど) →前撮りした婚礼衣装での写真 →幼い頃からの写真をアレンジ・花嫁人形・お酒などの嗜好品・商品券・旅行券などがあります。 では本題。「とっても嬉しかったし、感動した。 でも、ちょっと…」という贈り物は、何だったのでしょう? おわかりになりましたか? 答えは、「ウエイトベア(weight bear)」でした。 生まれた時の体重と同じ重さの、クマのぬいぐるみです。足の裏に、・名前・生年月日時間・生まれた時の体重などが刺繍で書かれています。 物凄く人気がある商品です。受け取ったご両親にも喜ばれます。クマ以外にも、いろいろな種類のぬいぐるみがあります。お米で作られた商品もあります。 ではなぜ、「でも、ちょっと…」だったのでしょうか? それは、「重い!重すぎる!!」ってことだったんです。 新婦の生まれた時の体重は、何と!4500グラム!! 私がお聞きした中で、男女合わせて一番重い!それも、飛び抜けて重い!! ぬいぐるみを抱いたお母様の手は、しばらくするとプルプル震え始めました。 通常はその後、お客様のお見送りが済むまで、抱いている方が多いのですが、このベアは椅子に座っていました。 ウエイトベアには、「生まれた時の感触を思い出して欲しい」「これからも、ずっと忘れないで欲しい」そんな気持ちが込められています。 お母様は、「あの時も重くて大変だったけど、 私もまだ若かったから…。 今じゃとても無理です。」と、おっしゃっていました。 「でもお陰で、幼い頃の娘を、 昨日のことのように、 思い出すことができました。 嬉しかったし、感動しました。」 「ただし、 家で渡して欲しかった…」とも(笑) 抱かれる気がないものを抱くのは、とても重いものです。 この新婦のように、4000グラムを大きく超える場合には、ちょっと対策を考えておいた方が、良いかもしれませんね。 老婆心ながら…。続きを読む