披露宴といえば、
司会者は欠かせない存在。
司会者によって、
披露宴の雰囲気も、
かなり変わってしまいます。
だからこそ、
普段の飲み会などで、
その場を大いに盛り上げてくれる人、
いわゆる「宴会部長」にお願いすれば、
安心して任せられる、
そう思うかもしれません。
しかし、
その宴会部長、
本当に大丈夫なのでしょうか?
宴会部長と言われる人には、
2通りのパターンがあります。
1.自ら率先して盛り上がるタイプ
2.周りの人たちが盛り上がるのを
サポートするタイプ
一見、
1番の方が良いように思いますが、
選ぶなら、
絶対に2番です!
なぜ1番がダメなのでしょうか?
いえ、
ダメだと言っているわけでは、
決してありません。
ただ、
1番のタイプは、
多くの危険を伴う可能性がある、
ということなのです。
多くの危険とは、
どういうことでしょうか?
【司会者だけが盛り上がっている】
披露宴は、
飲み会の席とは違います。
ほとんどの出席者は、初対面です。
司会者のノリが良すぎて、
司会者自身が盛り上がってしまうと、
多くの出席者はついていけません。
そして、このような人の場合、
会場が盛り上がっていないと感じると、
「ヤバい、もっと盛り上げなくちゃ」と、
さらに自分が盛り上がってしまうのです。
こうして、
出席者と司会者に温度差が生まれ、
やればやるほど、
その差は大きくなってしまいます。
【酔っ払ってしまう】
気合をいれるため…などの理由をつけて、
披露宴前にお酒をガブガブ飲み、
ヘロヘロな状態になってしまう人がいます。
そもそも披露宴は、
乾杯までの「披露式」と、
乾杯後の「披露宴」の、
2部構成となっています。
そして「披露式」の部分は、
「式」というくらいですから、
本来は厳粛におこなうべきものでした。
ところが最近は、
媒酌人を立てるケースも稀になり、
オリジナルのご披露宴が多くなって、
「披露宴」「披露式」とは言わず、
「ウエディングパーティー」などと、
表現する会場も増えているようです。
つまり、
格式を重んじる人が、
少なくなったということでしょうか。
しかし、
時代が移り変わっても、
披露宴には、
ご年配の方々も多く出席しています。
最初から酔っ払っている司会者、
決して好ましいとは思えません。
【スタッフと打ち合わせをしない】
「スタッフとの打ち合わせなんて、
必要ない!」
「面倒くさい!」
そういう人、実際にいるんです。
ノリが良ければ大丈夫、
盛り上げればいいんでしょ、
そういう感覚なんです。
打ち合わせを入念におこない、
しっかり確認しても、
ミスが生じてしまうこともあります。
打ち合わせしないで、
滞りなく進行できるとは、
とても思えません。
音響さん・照明さん・カメラマンさん、
いろいろな業種の方との連携も必須です。
打ち合わせができなければ、
キャプテンや会場係だけでなく、
多くのスタッフに、
迷惑や負担がかかってしまいます。
素晴らしいご披露宴にするためには、
しっかりとした打ち合わせは、
絶対に必要です。
【お客様になってしまう】
ゲストテーブルの友人たちと、
大いに盛り上がっている人がいます。
どこかに行ってしまって、
司会席に帰って来ない人もいます。
いつ、何があっても、
冷静かつ速やかに対応すること、
それは大事な使命の一つです。
司会を引き受けた以上、
お客様ではなく、
スタッフの一員であるということを、
忘れないでいてくれる人が求められます。
♡
宴会部長だから、任せて安心、
その考え方は、
必ずしも正しくない場合があると、
おわかりいただけたでしょうか。
普段はおとなしく控えめな人が、
素晴らしい司会をされることも、
少なくありません。
良い披露宴にしてあげたい、
ただただそういう想いから、
しっかりと準備をし、
わからないことは、
スタッフにきちんと確認し、
何事も決してあやふやにしない。
自分が盛り上がるのではなく、
新郎新婦やお客様をたて、
みんなが心地よく楽しく過ごせるよう、
陰で努力し支える。
そのような、
謙虚で真面目な人ほど、
司会者に向いている…、
私にはそんな気がしてなりません。
あなたは、
披露宴の司会に、
誰を選ぶのでしょうか?
※私個人の意見であり、
人によって考え方や意見に、
違いがありますことを、
ご理解ご了承ください。
なお、
本文中に記載の通り、
宴会部長と言われる人たちを、
全て否定するものでは決してなく、
多くの人は、
大盛会・大成功をおさめていることと、
承知いたしております。
誤解なきよう、お願いいたします。