何かとお金がかかる結婚式。
少しでも節約しようというお気持ち、
よくわかります。
しかし、
何をどう節約するのかは、
とても重要です。
もしあなたが出席者だったら、
このような「節約」に、
納得できるでしょうか?

新郎新婦は、
お二人とも30代後半。
結婚式場(ホテル)の予約から、
お二人の節約は始まっていました。
というのも、
新郎新婦がウエディング業界の方で、
内部事情にとても詳しかったのです。
ですから、
(詳細はお話できませんが)
予約も「邪道」とも言える、
特別な方法でおこなわれました。
ホテル側も受けてしまった手前、
お断りすることができず、
結婚式・披露宴は、
予約通りおこなわれることになりました。
とは言っても、
新郎新婦は決して悪い方々ではなく、
「節約」に関してだけ、
ただならぬ想いがあったようでした。
♡
結婚式当日、
待ち構えていたように、
婚礼担当者がやってきました。
そして、
バックヤードに連れて行かれ、
「これ、見てくれる?」
と言うのです。
引き出物の袋でした。
中を覗き込むと…
えっ?
ラッピングは、
明らかに素人がおこなったとわかる、
お世辞にも綺麗とは言えない物でした。
言い方を変えると、
貰って嬉しいという感じの物とは、
程遠かったのです。
「ちょっと酷いでしょ?」
担当者も困った様子。
打ち合わせの時点で、
引き出物が持ち込みだということは、
私も聞いていました。
このホテルは、
引き出物のみならず、
全てのものが持ち込み料0円なので、
お持ち込みをされるお客様も、
たくさんいらっしゃいます。
しかし、
このような引き出物は、
これまで見たことがありません。
さらに、
「この引き出物って、
全部100均らしい…」と。
つまり、
100円ショップで引き出物を選び、
100円ショップのラッピング用品で、
新郎新婦が包装したものだったようです。
だから、
箱に入っていなかったり、
形がいびつだったり…。
ただ、
それらを入れる紙袋だけは、
ホテルの物でした。
紙袋が一番高い…。
「引き出物は、
ホテルが用意したものじゃないって、
アナウンスしてね。
絶対に言ってね!」
そう念を押されました。
新郎新婦の職業柄、
ブライダル業界のライバルが、
上司や同僚として多数出席するため、
ホテル側が敏感になるのも頷けます。
♡
出席者は200名ほど。
お料理のお値段は、
婚礼料理の最低ランクを、
さらに下回るものでしたが、
全体の雰囲気はとても良く、
素敵なご披露宴になったと思います。
ただ、
ホテルでの結婚式・披露宴ですし、
会費制ではなかったため、
出席者もご祝儀は常識的な金額を、
包まれたことでしょう。
ですから、
お料理と引き出物に関して、
お客様に満足していただけたかどうかは、
疑問です。
特にブライダル業界の方は、
一般の人に比べ、
かなり見る目も厳しいでしょうから。
♡
テーブル装花や演出、
そして、
新郎新婦のお衣装も、
必要最小限の簡素なものでした。
つまり、
自分たちばかりにお金をかけ…
というものではありませんでした。
何か他にお金を集めたい理由が、
あったのでしょうか?
しかしながら、
「節約」も行き過ぎると、
「ケチった」と思われかねません。
そもそも、
結婚式・披露宴は、
結婚の報告だけでなく、
ご出席の皆様に、
感謝の気持ちを伝える場でもあります。
そして、
今後もお世話になる方々です。
出席してくださるお客様の立場になって、
おもてなしの方法を検討して欲しい…、
そう私は思います。
※本文中の内容は、
事実に基づくフィクションです。
また、
「節約」を否定するものでは、
決してありません。
誤解なきようお願いいたします。