プロカメラマンの神業!

ハプニング

仲の良い友人たちが、結婚をお祝いしてくれるのは、とても嬉しいものです。 そして、一生に一度の大切な日を、盛り上げようとしてくれるその気持ちも、本当にありがたいもの。 でも、中には、いるんです。 「盛り上げる」という意味を、ちょっとばかり、取り違えている人たちが…。 あるご披露宴、お料理は中華でした。 テーブルはターンテーブル付き、つまり円卓の上に、もう一枚、回転する丸い板が取り付けられているものでした。 当然ご存知のことと思いますが、この回転する板は、お料理を取りやすくするためのもので、決して、遊ぶ道具ではありません。 もしあなただったら、このような盛り上げ方、どのように受けとめますか?ご披露宴の中盤、いよいよキャンドルサービスです。 思い出の曲に乗せて扉が開き、真っ白なタキシードと、純白のウエディングドレスで、新郎新婦がご入場されました。 そして、一礼から顔を上げ、会場を見渡した新郎新婦。 二人の目に飛び込んできたのは、異様な光景でした。何かが違う。何かがおかしい。 テーブル一つ一つに当てられた照明。そこには、キャンドルと装花が、美しく浮かび上がっている…はずでした。 キャンドルは、確かにありました。 しかし、お花の代わりに見えたものは… なんと男性の裸体でした。 テーブルの中央に乗り、あぐらをかき、ネクタイで頭にハチマキをし、そのネクタイには、キャンドルが固定されています。 パンツ(下着)だけは、身につけてくれていたことが、せめてもの救いです。 それが一つのテーブルだけではなく、5卓。全体の半数にも及んでいます。 つまり新婦友人たちの席にまで、進出しているのです。 そしてご丁寧にも、仲間と思われる男性が、そのテーブルを、回転させているのです。 新郎新婦は大爆笑! …するとでも、思ったのでしょうか? 新婦側の友人も喜ぶ、…と、考えたのでしょうか? お酒が入ると脱いでしまう男性、よく見かけます。 親しい仲間たちだけの飲み会だったら、盛り上がるのかもしれませんが、結婚披露宴の席ではいかがなものか。 新郎新婦、特に新婦の立場なら、絶対に許せない!と、思うのも当然のことでしょう。 各テーブルへの点火が済むと、いよいよ、メインキャンドル点火が、おこなわれます。 高砂席の横に、素敵なメインキャンドルが、用意されています。 するとその周りに、テーブル中央でクルクルと回転していた、裸の男性たちが集まってきたのです。 ん?人数が増えている?総勢10名? カメラに向かって、様々なポーズをとる男性陣。 いくらアナウンスを入れても、やめるどころか、新郎新婦の間に割り込んでみたり、トーチに手をかけたりと、その行動はエスカレートする一方。 会場の最高責任者である、キャプテン(ボーイ長)も、新郎新婦から、必死で、男性たちを遠ざけようとするものの、逆に邪魔者扱いされている始末。 「どけーーーーーーーーっ!」 と、怒鳴りたい衝動を抑え、司会者としては、その場から退いていただきたい旨、優しく丁寧に、アナウンスを繰り返すことしか、できませんでした。    ♡ 披露宴の中で、特に素敵な写真が欲しい、と思うシーンは2箇所。 ウエディングケーキ入刀時と、メインキャンドル点火時です。 なぜなら、他の人が入らない、新郎新婦二人だけのショットであり、結婚の報告や年賀状など、ポストカードに使用するにも、最適だからです。 その大切なシーンに、裸の男性たちが、写り込んでいたとしたら…    ♡ 心配で心配で、披露宴お開き後、すぐにカメラマンに確認しました。 二人だけのショット… ちゃんと撮ってくれていました。 いつ?どうやって?? まさしく神業! プロカメラマンさんが、キラキラと輝いて見えました。 お客様のお見送りを済ませた新婦が、駆け寄ってきました。 「メインキャンドルの写真、 どうなっていますか?  友人たちが撮ってくれた写真を見たら、 それはもう酷くて…」 と、悔しさと怒りを滲ませ、今にも泣き出しそうなお顔で、そうおっしゃいました。 「大丈夫ですよ。 とっても素敵に撮れています。」 信じられない… といった様子で、モニターを覗き込んだ新婦。 「プロカメラマンに 撮影をお願いしていて良かった。 もう、どうしようかと思いました。  本当に、 本当に、 ありがとうございました」 新婦の目から、涙がこぼれ落ちました。    ♡ 後日、この日の新郎新婦から、ポストカードが届きました。 使われていたのは、メインキャンドル点火のお写真でした。 もちろん、お二人だけのショットです。 新郎新婦の幸せな表情も、ちゃんと捉えてくれていたのです。 本当に素晴らしいお写真でした。    ♡ スマホやデジカメの精度が上がり、誰にでもそれなりに、素敵な写真が撮れる時代になりました。 しかし、あの状況で、ポストカードに使用できる写真を撮れたか?といったら、100%無理でしょう。 やっぱりプロカメラマンは凄い!プロフェッショナルとは、こういうものなのだと、当たり前のことながら、改めて強く感じた瞬間でした。    ♡ 写真はこの通り無事でしたが、ご友人たちの行動、あなたは、どのように感じましたか? 盛り上げたいというその気持ち、何かしてあげたいという想い、それはとても尊いものです。 でも、「盛り上げる」と「悪ふざけ」は、似ているようで大きく異なります。 それも良い思い出だったと、笑って振り返ることのできる日が、やがて訪れるかもしれません。 その一方、悔しさや、恨む気持ちが、ずっと残ってしまう可能性だって、あり得るのです。 仲が良かった友人たちとの、今後の人間関係に、悪影響が出てしまうことも、無いとは言えないでしょう。 せっかくのお祝いの気持ちが、逆効果になってしまったら、こんなに残念なことはありません。 お一人お一人の、お祝いの気持ち、優しさ、思いやりが、どうか美しい形のまま、まっすぐ、新郎新婦に届けられますように。 ※本文中のエピソードは、   事実に基づいたフィクションです。続きを読む

最高のおもてなしとは?

準備

「頑張ること」と「無理をすること」は、違います。 無理をし過ぎると、本当に大切なものを、見失ってしまうかもしれません。 男女問わず、結婚式や披露宴に、こだわりを持っている人は多いものです。 しかし、そのこだわりがあまりに強過ぎると、どこかに負担がかかってしまうもの。 それが、一生に一度の大切な日に、悪影響を及ぼしてしまったとしたら、それこそ本末転倒です。 あなたもこんな無理を、していませんか? アラフォーの紗英さん(仮名)は、これまで、多くの結婚式・披露宴に、出席する機会がありました。 その度に、自分の時には、こうしたい、ああしたい、これもいいな、あれもいいな…と、夢を膨らませていったのです。 そしていよいよ、自分の番が巡ってきました。 紗英さんのコンセプトは「手作り」 さすがにドレスまでは無理ですが、可能な限り手作りしようと決めました。 招待状に始まり、席次表、席札、メニュー表、リングピロー、ブーケ、ウエルカムボード、ウエディングベア、プチギフト用のクッキー…etc。 そして、両親に加え、新郎やおばあちゃんへも、手紙を書くことにしました。 席札の裏には、一人ひとり、その人に向けた、手書きのメッセージも添える予定です。 結婚式まで3ヶ月。時間はたっぷりあると、思い込んでいました。 しかし、紗英さんは無職ではありません。正社員として働いています。 あっという間に、1ヶ月、2ヶ月と過ぎて行きました。 残り1ヶ月。時間が全然足りません。 食事の時間、睡眠時間まで使っても、間に合うかどうか。 「もう限界だ」そう判断したのは、彼の方でした。 無理なんじゃないかと、最初から予感はしていたものの、紗英さんの気持ちに水をさすのも…と、手伝えるところは協力し、あとは黙って見守ってきました。 それも、もはやこれまで。 彼は意を決したように、手鏡を差し出しました。「自分の顔、見てみて」そこには、やつれた顔がありました。 「次は体重計に乗ってみて」2ヶ月で、5Kgも減っていました。 「紗英は 『手作りすることが最高のおもてなしだ』   って思っていない?   確かに、紗英の気持ちはよくわかるよ。   みんなのことを大切に思う気持ち、   それは素晴らしいことだと思う。    でも、   そんなやつれた紗英の顔を、   みんな見たいかな?    お父さんもお母さんも、   喜んでくれるかな?    このまま続けたら、   もしかしたら倒れちゃうかもしれない。   結婚式、新婦が欠席してどうするの?    頼めることは頼もうよ。   洗練されたプロの技術にお金をかけることも、   立派なおもてなしだと思うよ。    手作りしなくたって、紗英の想いは、   きっとちゃんと伝わるから大丈夫。    それよりも、   ちゃんと食べてちゃんと寝て、   美しい花嫁姿を見せて欲しいな。」    ♡ 結婚式・披露宴の準備は、意外と大変なものです。 それに加えて、全て自分の手で…となると、かなりの負担になってしまいます。 そのために、あらゆるプロが存在しているのです。プロの手を借りることは、おもてなしに反することでは、決してありません。 手作りはとても素敵なことです。 でも、無理し過ぎは禁物です。 結婚式・披露宴の当日、あなたが最高に幸せな姿で、皆様をお迎えすることこそが、最高のおもてなしだと、私は思います。 ※本文中のエピソードは、  事実に基づくフィクションです。続きを読む

紙一重

出逢い

人によって物事の捉え方は様々。 そして、同じことを言われたり、同じことをされたりしても、嬉しいと思うか、イヤだと思うか、それは相手によりけり。 一歩間違えたら…と思うような、危険な橋を渡る人も、意外と少なくありません。正昭さん(仮名)は、都心の大きな駅近くにある、大企業のサラリーマン。 毎日、必ず同じ時刻の電車に乗って、通勤しています。真面目?几帳面?確かにそうかもしれません。 しかし、同じ電車に乗る理由は、別のところにありました。 半年ほど前、電車の中で見かけた、一人の女性がきっかけでした。 どちらかといえば、地味なタイプの女性でしたが、何となく気になったのです。 そう、何となく…です。 次の日偶然、同じ時刻の同じ車両に乗り込むと、そこには前日気になった、あの女性の姿もありました。 それからは意図的に、同じ電車に乗るようにしてみると、次の日も、また次の日も、その女性と会うことができました。 憂鬱だった通勤ラッシュの中に、小さな楽しみが生まれたのです。 少し離れた場所から、ただ彼女を眺めているだけでしたが、正昭さんにとっては、それだけで十分幸せでした。 下車駅も同じだったため、一緒に電車を降り、人混みに消えていく後ろ姿を見送るのが、日課となりました。 しかし、人間の欲望というのは、次第に大きくなっていくものです。 彼女と話したい、一緒に食事をしたい、遊びに行きたい…そんな願望が高まっていったのも、自然なことでしょう。 そんな中、正昭さんは一大決心をし、有給休暇を取りました。 そしていつも通りの電車に乗り込み、いつも通り下車しました。 違うのはそこからです。 その日は後ろ姿を見送らず、何と彼女を尾行したのです。 会社を突きとめました。退社時間に待ち伏せをしました。偶然を装って声をかけました。 「あっ、こんばんは。 僕のことわかります?」 「電車でよく一緒になりますね」 「今、お仕事帰りなんですか? 「この近くにお勤めなのですか?」 さらに、言ってしまいました。 「もしよかったら、 このあと食事にでも行きませんか?」と。 彼女は、当然のことながら、ちょっと驚いたような顔をしていました。 ところが何と!そのあとすぐに、「いいですよ」と応えてくれたのです。 そりゃ半年間も、毎日毎日見つめられたら、よほど鈍い人でも気がつきます。 イヤなら車両を変えます。 つまり彼女も、彼のことが、ずっと気になっていたのです。 彼に会うために、毎日同じ電車に乗っていたのです。 それからわずか3ヶ月後、二人はチャペルにて、永遠の愛を誓いました。 正昭さんは、「はっきり言ってストーカーでした。 さらにナンパまでしたんです。」照れくさそうに、しかしキッパリと話してくれました。 二人は結婚後も、同じ時刻の、同じ電車で、仲良く通勤を続けるそうです。   ♡ 警察に駆け込まれなくて良かった。相手も好意を寄せてくれていて、本当に良かった。 ご縁って不思議なものだと、いつも思います。 しかしながら、うまくいったのは、たまたまです。この二人だったからこそです。 くれぐれも、真似などなさいませぬように… また女性の皆さまも、十分お気をつけくださいませ。 ※本文中のエピソードは、事実に基づいたフィクションです。続きを読む

プロフィール紹介・職歴編2

Q&A

どのような仕事であっても、この世の中に存在するということは、そのほとんどが必要不可欠なもの。 しかしながら、自分がどんな職業に就いているのか、言いたくない、知られたくない、そう思っている人も少なくありません。 同じ職業であっても、価値観や印象は、人それぞれ。 また、その職業を、・自分が選んだのか、・選ばざるを得なかったのかそんな状況の違いによっても、考え方に影響があるように感じます。 今回は「職種」について、考えてみたと思います。 Q. ホストクラブで働いています。    自分は誇りを持って仕事をしていますが、    一般的には、    あまり好印象を持ってもらえません。    新婦のご両親にも、    初めの頃は、職業のことだけで、    結婚を反対された経緯があります。    新婦は、普通の会社員です。    職業の紹介は、    どのようにしたら良いでしょうか?Answer. 新婦のご両親が、あなたの「人柄」ではなく、「職業」で反対したとのこと。 であるならば、新婦のご親族も、同様の思考である可能性があります。 また、新婦が会社員なので、上司の方も出席されることでしょう。 そのことから、このケースに限って言えば、ホストだということは、あえて紹介しない方が良いかもしれません。 店名だと「ホストクラブ◯◯」のように、職業が明らかになってしまいますので、その店の親会社とか運営会社があれば、その会社名を紹介すれば良いと思います。 また会社名は出さず、「飲食業」とか「接客業」といった仕事内容を紹介する方法でも、良いのではないでしょうか。 その他、「飲食業に就いて10年。  その実績と細やかな心遣いで評判も良く、  常連となってくださるお客様も、  大勢いらっしゃいます。」のように紹介してもらう方法もあります。 とはいえ、ホスト仲間の方が何名も出席されれば、きっとその雰囲気で、何となくわかってしまうでしょう。 新婦がキャバクラ嬢という披露宴も、会場全体の雰囲気が、会社員などとは全く異なるものでした。それはもう華やかで、男性のお客様は、とても嬉しそうでしたけど(笑) ですので、職業を偽ることは決してせず、表現を変えて紹介する方法を、探してみていただけたらと思います。    ♡ ホストの方を例にあげましたが、言いたくない、知られたくないという職業は、男女問わず、多岐に渡ります。 パチンコ店・ゲームセンターなどの遊技場、風俗店・ラブホテルなども。 また特に女性の場合は、居酒屋・クラブ・スナックなど、「夜」とか「お酒」に関わる職業も、気にされる方が多いようです。 その他、職業ではなく、状況によっても、影響が及びます。 大手の会社に勤務されていても、その会社がスキャンダルなどで、マスコミを賑わせている最中とか、公務員であっても、大問題が起こっている市町村の職員とか…多分、気にすればきりがないのでしょう。 色々なケースがありますが、どのような場合でも、ご結婚式・ご披露宴の日が、新郎新婦にとっても、ご両家ご両親にとっても、ご出席の皆様にとっても、素晴らしい一日になることが、一番大切です。 そして、今後の結婚生活を考え、これから先の人間関係が、わだかまり無く、より良好なものになることも、重要なポイントです。 そのために、マイナスになると思うことは、全て取り除いていけば良いと思います。 言いたくないこと、知られたくないことについては、スピーチをしてくださる方への念押しも、お忘れなく。    ♡ プロフィール紹介については、また別の機会に、書いてみたいと思います。 「転職」については、こちらをお読みください。「学歴」については、こちらをご覧ください。 ※本文の内容は私個人の意見であり、  それぞれのケースによって、  紹介方法は異なる可能性があることを、  ご理解・ご了承ください。  また、  特定の職業を否定するものでは、  決してありませんので、  誤解なきようお願いいたします。 続きを読む

プロフィール紹介・職歴編1

Q&A

一つの会社で、定年まで勤め上げる…そういう人ばかりではありません。いやむしろ、そうでない人の方が、多くなったような気もします。 また、フリーターも増えるなど、働き方にも変化が見られる昨今です。 普段全く気にならないことでも、いざ結婚披露宴で紹介するとなると、悩みが生じるものでもあります。 今回は、職歴紹介について、考えてみたいと思います。 Q. 30歳男性なのですが、     就職しても長続きしません。     現在4社目なのですが、     途中、間を空けず4社ではなく、     無職の期間も、     アルバイトの期間もあります。     このような場合、     どう紹介したら良いのでしょうか?Answer.ヘッドハンティングの場合は別として、働きながら密かに就職活動を行うのは、なかなか難しいもの。 退職してから職を探すのであれば、当然、無職の期間も存在するわけです。 長い間、次が決まらなければ、アルバイトで生活をつなぐことにも、なるでしょう。 この男性は4社ですが、もっと多い人も、珍しくありません。 また、自分の都合ではなく、会社の都合で転職を余儀なくされる、そういうケースも多いものです。 しかし、転職の理由も含め、それら全てを正直に紹介する必要は、勿論ありません。 「どこまで紹介するか?」は、「どこまで言いたいか?」によります。 ただ、よほど言いたい、よほどプラスの事情がある、という場合を除き、結婚披露宴の場では、「長続きしない」という印象には、ならない方が良いのではないでしょうか。 それを踏まえて、この方の場合…1、無職とアルバイトは加えない。2、過去はさらっと紹介する。  もしくは、  過去は省き現在のみ紹介する。3、入社年月日や  退社年月日は入れない。 2の「過去はさらっと」とは?★会社名で紹介する   →A社・B社・C社を経て… (社名は全て紹介) →◯社を経て… (初めて就職した会社のみ) (思い入れが強かった会社のみ)★職種や仕事内容で紹介する →◯◯の仕事を経験した後…など 尚、出席者の中に、元勤務先の上司や同僚がいる場合には、その会社名は出した方が、良いのではないかと思います。    ♡ このご質問の男性は、「長続きしない」と言う理由で、転職を繰り返していますが、それ以外の理由で職を変える人も、多くいることと思います。 それが、強い意志によるものや、夢の実現のためであったなら、あなたの人柄を知って貰うために、とても有効です。ぜひ紹介してください。    ♡ プロフィール紹介の目的は、あなたを知って貰うこと。 そして、特に相手側のご両親やご親族に、安心していただける内容が理想です。 また同じ内容でも、表現の仕方一つで、印象も大きく異なります。 あなたのプラス面がより輝く、素敵ご紹介になりますように…。    ♡ 次回は、「職種」についての質問を、取り上げてみたいと思います。    ♡ 「学歴」については、こちらをご覧ください。 ※本文の内容は私個人の意見であり、  それぞれのケースによって  紹介方法は異なる可能性があることを、  ご理解・ご了承ください。  また、  転職を否定するものではありませんので、  誤解なきようお願いいたします。 続きを読む

会場選びの難しさ

いつ、どこで

披露宴会場を選ぶとき、そのポイントの一つに、「お料理」が挙げられるでしょう。 お客様にとっては、お美味しいお食事も楽しみの一つ。 ですから、お料理に重点を置く人が多いのも、頷けます。 多くのホテルや結婚式場では、ブライダル用の試食会も、おこなわれています。 専門店ならではの、美味しいお料理を、召し上がっていただきたい、そんな想いから、レストランでおこなう披露宴、「レストランウエディング」も、とても人気があるようです。 しかし、お料理だけに目がいってしまうと、思わぬところで、出席者に不満を与えてしまうことも。 こんなところにも、注意が必要なんです。佐藤さんは、一部上場企業の社長です。 社員数も多く、全社員の結婚式に出席するのは、スケジュール的にも不可能に近い。出席できる場合とできない場合があると、不公平になってしまうと考え、社員の結婚式には全て「欠席」すると、公言していました。 しかし、今回は特別でした。 10年以上にわたり、片腕とも言えるほどの働きをしてくれた、秘書の友美恵さんが、結婚することとなったのです。 友美恵さんには、これまで結婚願望がなく、仕事一筋で定年まで頑張っていきたいと、社長からのお見合い話にも、全く興味を示しませんでした。 ところが、やはり結ばれるべき人とは、結ばれるようになっているものです。ひょんなご縁から、あっという間に結婚が決まり、寿退職する運びとなりました。 退職はとても残念ではありましたが、その理由が結婚であれば、嬉しくないはずはありません。 社長秘書の結婚披露宴であれば、社員の反感も買わないだろうと、特例として出席することに決めました。 当日は奥様とご一緒に、娘を送り出すご両親のような気持ちで、披露宴会場に向かいました。 会場はイタリアンレストラン。友美恵さんが新郎と初めて会った、思い出の場所でもありました。 披露宴会場として使用されたことは、これまで一度もありませんでしたが、新郎が懇意にしている関係で、快く承諾してくれのだそうです。 いつも何事にも、余裕をもって行動される佐藤社長。この日も早めに家を出発し、会場に到着したのは開宴40分前でした。 しかし、そこには控え室がなかったのです。 東京都内でありながら、自然に囲まれたシチュエーション。 当然、駅からも離れており、周りにはお茶を飲むようなお店は、一件も見当たりません。 季節は冬。 冷たい木枯らしの吹く中、早く到着した人は、みんな敷地内のガーデンにいました。 挙式は別の場所で執り行われ、新郎新婦は挙式後に、ご両親・ご親族と共に、車でこのレストランに、向かうことになっています。 開宴10分前。新郎新婦の到着予定時刻になり、やっと寒さから解放されると思いきや、挙式の都合か、交通事情か、新郎新婦はまだ現れません。 ご両親とご親族を乗せた車が到着したのは、開宴予定時刻から20分が過ぎた時。 それを合図に出席者は、ガーデンの入口から店へと続く、レッドカーペットの両サイドに並び、新郎新婦を迎える準備を整えました。 そしていよいよ、ガーデン入口手前で車を降りた新郎新婦が、みんなの前に姿を現しました。 レッドカーペットの上をゆっくりと歩き、幸せいっぱいの表情を見せる新郎新婦。 一方、長い時間外で待っていた出席者は、拍手する手も、凍えて痛いほどでした。 暖房の効いた、温かな室内に入ることができたのは、社長ご夫妻が到着してから、1時間20分後のことでした。     ♡ このご披露宴に出席しなかった私は、後日、佐藤社長にお目にかかった際、この日のことをお聞きしました。 大変お怒りのご様子で、「私だけでなく、 全ての出席者に失礼だ!」そうおっしゃいました。 仕事は完璧である友美恵さんだからこそ、余計に、お怒りの気持ちが、強かったように感じられました。 そして、せっかくのお料理も、友美恵さんの花嫁姿のことも、特に印象に残らなかった…と、残念そうにおっしゃっていました。    ♡ レストランウエディングは初めて…そのようなお店を選ばれる時には、出席者への配慮が必要です。 お店の人に婚礼経験がない場合、あらゆる面で、不備が予測されます。 新郎新婦ご本人の、細やかな心配りが必須です。 それに比べて、・経験が豊富もしくは、・企画会社などが介入しているそのようなところは、万全の体制を整えてくれることでしょう。    ♡ 佐藤社長は、友美恵さんのことが話題にのぼると、必ずこの披露宴の話、それも、寒い中外で長時間待ったという思い出を、繰り返しお話されていました。数年間に渡り…。    ♡ せっかくなら、凛々しい新郎の晴れ姿や、素敵な花嫁姿、楽しかったご披露宴の様子などを、思い出して欲しいものです。 そのための第一歩、「会場選び」と、ご出席者への細やかな心配りが、とても重要だということを、覚えておいていただけたら幸いです。 ※本文中のエピソードは、   事実に基づいたフィクションです。   登場人物も、全て仮名となっております。続きを読む

新婦の心を救ったものとは?

サプライズ

結婚式の前に、新生活をスタートさせる新郎新婦も、多くみられます。 一緒に暮らしてみないとわからないこと、一緒に暮らしてみたからこそわかることが、たくさんあるでしょう。 夢にまで見た、愛する人との暮らし。 一体そこには、どのような生活が、待ち受けているのでしょうか?里紗さん(仮名)と彼とは、大学時代からのお付き合いです。 卒業後は、二人とも東京の会社に就職しましたが、半年ほど前、彼が青森支社に異動となったのです。 交際5年。 結婚を決意するには、ちょうど良いタイミングでした。 両家ご両親の了承を得て、青森県で一緒に暮らし始めたのは、結婚式から数えて3ヶ月前のことです。 大学時代は、サークルも同じ、アルバイト先も同じ、何をするのもいつも一緒でした。 社会人になってからは、勤務先は違うものの、会社帰りに食事をしたり、休日にどこかへ出かけたり、会えない時にはメールや電話で語り合い…と、それはとても楽しい毎日でした。 ただ、二人とも実家住まいだったために、夜遅くまでのデートや、泊まりがけでの旅行など、自由にできる環境ではありませんでした。 だからこそ、一緒に暮らせることになった時、本当に嬉しかったのです。 しかし…現実は無情でした。 朝は、新聞を読みながら、トーストをコーヒーで流し込むように食べ、ほとんど会話もないまま出勤。 夜遅く会社から帰るとテレビを見ながら夕食をとり、お風呂に入ってそのまま爆睡。 休みの日ぐらいは、デートに誘ってくれるかと思いきや、「休日は体を休めるための日だ!」とか言って、家でゴロゴロ。 いつか誰かが、テレビでこう言っていました。「一人でいるより、 二人でいる時の方が孤独を感じる…」と。 その言葉の意味が、なんとなくわかったような気がしました。 彼と結婚して、本当に大丈夫なのだろうか? そもそも私は、彼のことを本当に愛しているのだろうか? 複雑な想いのまま、結婚式の準備を進め、とうとう当日を迎えました。 結婚式の会場は、東京でした。 元勤務先の上司や同僚、学生時代の友人も、たくさん出席してくれました。 懐かしい顔、懐かしい思い出。東京に帰りたい、あの頃に戻りたい。 幸せの絶頂であるはずの日に、こんな気持ちになるなんて…。 挙式が済み、披露宴が始まっても、心のモヤモヤは晴れません。笑顔を作りながらも、心から幸せな気持ちにはなれないのです。 そんな時でした。 隣に座っている新郎のところに、マイクが用意されました。 すると新郎が、手紙を読み始めたのです。新婦に内緒の、サプライズ演出でした。 「里紗が、 あんなに好きだった仕事をきっぱりと辞め、 お父さんお母さんの元から700㎞もある、 青森という全く知らない土地に、 ためらうことなく『一緒に行く!』 と言ってくれた時には本当に嬉しかった。  この人を、必ず幸せにしなければ、 バチが当たると思った。  でも実際には、 慣れない土地、 慣れない職場での仕事が精一杯で、 里紗には、 とても寂しい想いをさせていると思います。  それでも里紗は、 不満を表に出すこともなく、 一生懸命に食事を作ったり、 心も体もくつろげるようにと、 細やかな心配りをしてくれました。  今日の結婚式や披露宴の準備だって、 なるべく僕に負担がかからぬよう、 できる限り一人で頑張ってくれました。  一緒に暮らし始めて3ヶ月、 僕には里紗しかいないと改めて確信できました。  まだしばらくは、 寂しい想いをさせてしまうかもしれないけど、 里紗が幸せだと思える時間や、 楽しいと思える時間が少しでも増えるよう、 精一杯頑張っていきます。  里紗、本当にありがとう…。  そしてこれからもずっと… よろしくお願いします!」 里紗さんの目からは、涙が溢れて止まりませんでした。 それは、心の迷いも悩みも全て浄化してくれる、幸せの涙でした。    ♡ 生活環境の大きな変化は、マリッジブルーを引き起こす原因の、一つと言われています。 大好きな仕事を辞めたこと、見知らぬ土地に引っ越したこと、慣れない家事をこなさなくてはならないこと…戸惑いや不安、寂しさが沸くのも、当然といえば当然です。 そんな時に唯一の支えとなるのは、もちろん、最愛の人です。 でも、心の中で思っているだけでは、伝わらないことがあります。わかっていても、言葉に出して欲しいことだってあります。 日頃は照れくさくて言えなかったのでしょう。彼は里紗さんに、「お手紙の朗読」という形で、ちゃんと想いを伝えてくれました。 そして、それがあったからこそ、里紗さんの心は救われたのです。 永遠に続く結婚生活。幾度も試練が訪れることでしょう。 そんな時、たった一言でもいい。愛する人への想いを、ちゃんと言葉で伝えて欲しい…そう思います。 ※本文中のエピソードは、   事実に基づくフィクションです。続きを読む

当日の欠席、どう伝える?

ハプニング

出席予定だった結婚式・披露宴に、出席できなくなった。 そういうこともあります。人間だもの…。 ・本人の体調・家族の体調・仕事の都合 急に出席できない状況になることだって、無きにしも非ず。出席したい気持ちはやまやまだけど、どうしても行かれない…。 それが数日前ならまだしも、「当日」だった場合、どうしたら良いのでしょうか…? 伝え方によっては、その後のお付き合いに、影響を与える可能性さえあります。 「えーっ?何で?? ひどーーーーーいっ!!!」新婦の声が響き渡りました。 せっかく幸せな気持ちでいた新郎新婦を、もの凄く怒らせてしまった、その伝え方とは?結婚式当日、会場や衣装の都合によって異なりますが、挙式の後、ご披露宴までの間に、新郎新婦には、進行の最終チェックと、ご祝電の確認をしていただきます。 その日は、ご親族の控え室でおこないました。    ♡ 挙式を済ませ、緊張からちょっと解放された新郎新婦は、ご親族の皆様と写真撮影などなさりながら、和やかにお過ごしになっていました。 そんな中、進行確認を済ませ、新郎新婦に、ご祝電をお見せしました。 「えーっ?何で?? ひどーーーーーいっ!!!」 新婦の声が響き渡ったのは、その時でした。 隣にいらした新郎も、新婦の手元を覗き込み、それを目にした途端に、「何だこれ?おかしくないか?」怒った顔で、そうおっしゃいました。 実はこの祝電、出席してくれるはずの、新婦ご友人からのものでした。 ご出席されていても、祝電を贈られる方は珍しくありません。 しかし、この祝電の文面はというと… 「ご結婚おめでとうございます。 せっかくご招待いただきましたのに、 出席できずに申し訳ございません。 お二人の未来が素晴らしいものでありますよう お祈りいたします。」 新婦から、「これって、『欠席』ってことですよね?」と、尋ねられ、「そのようですね…」としか答えられませんでした。 かなりショックを受けているご様子でした。 もしあなたが、当日になって出席できなくなったら、新郎新婦にどのように伝えますか? もしあなたが、新郎新婦の立場だったなら、どのように伝えて欲しいと思いますか? もしかして、「連絡したんだから、 これで良かったんじゃない?」そう思う方もいらっしゃるでしょうか…? 確かに、連絡しないより、した方が、はるかに良いのは明らかです。 しかしながら、お席もお料理も引き出物も、すでに用意されているのです。 何より、仲の良いご友人が、お祝いに駆けつけてくれることは、心から嬉しく、会えることも楽しみにしていたはず。 大切な友人の結婚式を、突然欠席するからには、特別な事情があったことは理解できます。 でも、NTT東日本の文例そのままの電文からは、欠席の理由や事情も、友人の想いも、全く伝わってきません。 新郎新婦が祝電を目にしたタイミングも、披露宴開始直前です。 他に何か方法はなかったのでしょうか?    ♡ 何の事情があったのかはわかりません。急を要する理由だったのかもしれません。 しかしながら、NTT東日本に連絡し、祝電の手配をする余裕があったのなら、まず、新婦に直接連絡を入れた方が、良かったのではないでしょうか。 ただし、メールや留守番電話の場合には、披露宴がお開きになるまで、確認できない場合もあります。 ですから、本人に電話が繋がらない時には、なるべく早く式場の方に連絡し、・ご欠席されること・簡単な理由・新郎新婦へのメッセージをお伝えになることが、最良の方法ではないかと私は思います。 大切な友人の、大切な日。たとえ出席できなかったとしても、新郎新婦が最高の一日を過ごせるよう、温かな心で、祝福してあげてください。    ♡ 今回は、「当日」のご欠席について書きました。 日数に余裕がある場合には、対処法も異なりますので、ご注意ください。 ※ 本文に記載いたしました内容は、   私個人の意見であり、   新郎新婦との関係や、   会場によっても異なる可能性があります。   ご理解ご了承ください。    尚、本文中のエピソードは、   事実に基づいたフィクションです。続きを読む

運命の扉

出逢い

出逢いがなくて… そう悩んでいる人は、世の中にいっぱいいます。 でも、本当の悩みは、行動を起こす勇気がないこと…そんな人もいるのではないでしょうか? 限られた生活空間の中に、運命の人がいるとは限りません。いやむしろ、いない場合の方が、多いのではないでしょうか? もしかしたら、あの扉の向こうに、あなたの素敵な人生が、用意されているかもしれません。 あなたには、こんな経験、ありませんか?あなたなら、こんな時、どうしましますか? 瑠美さん(仮名)は、社会人になって10年目。ごく普通のOLでした。 実力が認められ、責任あるポストに起用されてはいましたが、だからと言って、キャリアウーマンを目指している訳ではなく、「一日も早く結婚して、専業主婦になりたい」むしろそう願っていました。 でも、積極的な婚活をするわけでも、合コンに参加するわけでもありません。 いつか白馬に乗った王子様が、迎えに来てくれると、思っているのでしょうか。 「あー、 運命の人はどこにいるんだろう…?」 そんな瑠美さんに、結婚式の招待状が届きました。 「私は結婚しない! ずっと独身で、バリバリ仕事するんだ!」そう言っていた親友からでした。 うっそー!結婚には全く興味ないって言ってたじゃん。結婚したくない人に結婚相手が現れ、結婚したい私には現れない。神様、これって変じゃないですか??? とは言っても、親友の結婚は心から嬉しいものです。 さて当日、結婚披露宴の席は、新郎友人と新婦友人の、混合テーブルで、瑠美さんはちょうど境目、つまり、新郎の友人と隣り合わせの席次でした。 知らない人同士でも、3時間近く隣に座っていれば、自然と話くらいするものです。 お開きになる頃には、すっかり打ち解けていました。そして「このあと飲み直しませんか?」そう声をかけられました。 新郎新婦は、翌日から新婚旅行に出かけるため、二次会はありませんでした。でも、友人たちとは久しぶりの再会。皆んなすぐに帰るとは思えません。 それより何より、新郎新婦の友人とはいえ、彼は初対面の男性です。警戒心もあります。 答えに困っていると、その心の内を察してか、「ここにいるので、 もし気が向いたら来てください…」と、お店の名前と場所を、メモに書いて渡してくれました。 結局友人たちは、それぞれ用事があるからと、実にあっさり帰ってしまいました。 先ほど貰ったメモを見ると、携帯の番号やメルアドの記載はありません。 迷いましたが、連絡もせず帰ってしまうのは悪いな…と思い、そのお店の扉を開きました。 それがまさしく、瑠美さんの『運命の扉』だったのです。 あれから一年。瑠美さんは、彼と出逢った思い出の場所にいました。そう、あの時と同じ結婚式場です。 憧れのウエディングドレス姿で、今度は高砂の席に彼と並んで…。 そして、友人のスピーチで初めて、驚きの事実を知ることとなりました。 友人の結婚式当日の出来事は全て、新郎新婦が作ったシナリオだったのです。 それだけでなく、新郎友人も新婦友人も、皆んながその内容を承知の上で、協力してくれていたというのです。 「もしも私が、 『いい人がいるから会ってみない?』 って言ったとしたら、 瑠美は会ってみようと思った? きっと、何かしら理由をつけて、 会わなかったんじゃないのかな?」 確かにそうだったかもしれない。いや、きっとそうだったと思う…。 「彼も全く同じタイプだった。 似た者同士。 二人は絶対お似合いだと思ったから、 私たちがお膳立てしたの。  瑠美が、 運命の扉を、 自分の手で開けてくれて本当に良かった。  待ってるばかりじゃ、 どんな幸せも掴めない。  これからは二人一緒だから大丈夫だよね。 たくさんの幸せを、自分たちの手で、 しっかり掴んでいってね。  本当に、おめでとう!」    ♡ 披露宴の席で、新郎側と新婦側の友人が、一緒のテーブルだったという経験、ありませんか? もちろん会場の都合や、人数の関係で、どうしてもそうなってしまう場合があります。 でも、あえてそうしている場合も、意外と多かったりするのです。 皆んなにも幸せになって欲しい…席次を決める際に、細やかな配慮をしている新郎新婦を、たくさん見てきました。 独身の男女を一つのテーブルに集める…◯◯さんと、◯◯さんを隣同士にする…などなど。 「友人の結婚式で出逢って結婚した」という人が多いのも、その陰にある新郎新婦の心遣いが、少なからず影響しているのかもしれません。 持つべきものは良き友。瑠美さんの第一歩は、友人たちが後押ししてくれました。 でも、最終的に決断したのは、瑠美さん自身でした。 運命の扉は自分で開くものです。しかし当然のことながら、その扉には、「運命」という張り紙が、貼ってあるわけではありません。 あの扉の向こう側に何があるのか…。それは誰にもわかりません。 それをあなた自身で、確かめに行ってみませんか? ※本文中のエピソードは、  事実に基づいたフィクションです。続きを読む

プロフィール紹介・学歴編3

Q&A

結婚披露宴のプロフィール紹介は、限られた時間の中で、素敵な新郎新婦を、より素敵に紹介することが、一番の目的です。 そのために、・どこを・どこまで・どのように紹介するかが、重要なポイントとなります。 中でも「学歴」を、ほどよく紹介するのは、簡単なようで難しいものです。 前回に引き続き、よくあるご質問にお答えいたします。今回は【学歴編 Part3】Q.自分は高卒、相手は大学卒なので、 コンプレックスを感じています。 学歴は言いたくないのですが、 どうしたら良いですか? Answer学歴の差については、気にする人、気にしない人、両極端です。 気にする人にとっては、かなり深刻な問題となります。 「コンプレックス」や「プライド」に関するお悩みは、根がとても深いものです。 新郎より新婦の方が高学歴の場合、特にその傾向が強いように思われます。 また、本人は全く気にならない場合でも、相手(新郎または新婦)や、両親・親族の想いも考慮する必要があるため、ふさわしい解決方法が見つけにくいのです。 とは言っても、方法は2つしかありません。 1、気にせず、ありのまま紹介する2、学歴は、紹介の中から全て外す  (→職歴から紹介する) ただし、2、は1つだけ問題があります。 新郎「学歴は紹介したくない」新婦「どうしても自分の学歴は紹介したい」 このように、二人の意見が異なる場合です。 一方だけを紹介するとなると、バランス的におかしい…と言うより、なぜ新郎側だけ紹介しないんだろう?と、出席者が疑問に感じる可能性があります。 それでも良いと言う場合には、新婦だけ学歴を紹介するのも、有りだとは思います。 もし折り合いがつかない場合には…? 喧嘩が始まります。 いや、冗談ではないんです。あまり大きな声では言えませんが、言い争いになってしまうことも珍しくない。本当です…。 そこで!〈私のオススメ解決法〉・プロフィール紹介の際には、 新郎新婦共に、学歴は紹介しない。・違うシーンでとり入れる。 つまり、プロフィール紹介という場面で、伝えることができなかった部分は、どこか他のシーンで補うということです。 この場合であれば、新婦側の大学名や大学時代の話を、例えばお色直し退席シーンなどで、さりげなく紹介する手段です。 組み込める場所は色々と考えられます。 花束贈呈時の、ご両親へのお手紙に、エピソードの一つとして、加えることもできるかもしれません。 何れにしても、 お互いに張り合うのではなく、相手に寄り添う気持ちが、大切であり、必要なのだと、私は思います。 くれぐれも、喧嘩になりませぬよう、平和的解決をお祈りしています。   ♡ 3回に渡り、「学歴」のご紹介について書いてみました。 【学歴編1】は、こちら学校名や、入学・卒業年などは、全てきちんと紹介した方が良いのですか? 【学歴編2】は、こちら学歴に「中退」や「浪人」などがある場合、どのように紹介すべきですか?    ♡ プロフィール紹介に関しては、ご質問・お悩みが多いため、また、どこかで書いてみたいと思います。 次は【職歴編】を予定しています。 尚、本文に記載いたしました内容は、私個人の意見でありますことを、ご理解・ご了承くださいませ。続きを読む