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サムシングフォー

サムシングフォー

結婚式で花嫁が身につけると、幸せになれるというサムシングフォー。 あなたなら、何を取り入れますか?  サムシングブルーは知ってるけど、あと3つは何? そんな人も多いようです。 サムシングフォーとは? 1.サムシングブルー  Something Blue (何か青いもの) 2.サムシングニュー  Something New (何か新しいもの) 3.サムシングオールド Something Old (何か古いもの) 4.サムシングボロー  Something Borrowed (何か借りたもの) 上記4つの何か(サムシング)を、サムシングフォーと言います。 幸せになれるなら、ぜひ取り入れたいものです。 4つ全ては無理だけど、せめて1つくらいは…そう思っている人も多いようです。    ♡ 一人っ子の涼子さん(仮名)は、ご両親の溢れるばかりの愛情に包まれ、何一つ不自由なく育てられました。 そんな涼子さんが結婚を決めたのは、短大を卒業して間もない21歳の時。 彼は5つ年上で、とても優しく誠実な人です。 しかし、ご両親は結婚に大反対でした。    ♡ 何でわかってくれないの? 何で結婚を認めてくれないの? 絶対に喜んでくれると思ったのに…。 悔しくて、悲しくて… あんなに幸せだった気持ちが、一転してしまいました。 彼と一緒にいても、もう華やいだ気持ちにはなれません。 そんな涼子さんの想いを察して、彼はこう言ってくれました。 「ご両親の気持ち、よくわかるよ。  涼子はまだ社会人になって1年目だし、 世間のことを何も知らない。  心配して当然だと思うよ。  俺は涼子のことが大好きだし、 この気持ちはずっと変わらない。  だから、結婚を急がなくても、 いいんじゃないかな?  反対を押し切って結婚したとしても、 涼子は心から幸せだと思えないでしょ?  ご両親にいつか認めて貰えるよう、 一緒に頑張っていこうよ」と。 考えてみれば、結婚は反対されていても、彼との交際を反対されていたわけではありませんでした。 涼子さんは彼の言葉を素直に聞き入れ、時が来るのを待とうと決めました。    ♡ それから2年程が経ったある日、会社から帰ると、机の上に手紙と指輪が置かれていました。 お母様からのものでした。 お手紙には… まだ成人したばかりの娘から、結婚したいと言われた時の、複雑な胸の内… 結婚を反対されながらも、ここまで頑張ってきた二人を、褒めてあげたいということ… 娘の幸せを、何よりも願っているということ… そんなことが綴られていました。 さらに… この指輪を、お守りがわりに持って行きなさい…と。 指輪はお祖母様からお母様へと、受け継がれたものでした。 そして、結婚を許されたその日は、ご両親の結婚記念日だったのです。    ♡ それからちょうど1年後、ご両親の結婚記念日に、涼子さんは彼と結婚式を挙げました。 涼子さんの指には、お祖母様からお母様へ、お母様から涼子さんへと受け継がれた指輪がありました。 サムシングオールド。 代々受け継がれた指輪と、その指輪に託されたご両親の愛情が、お二人の幸せを、守り続けてくれることでしょう。 そしてきっといつの日か、涼子さんから、涼子さんのお嬢さんへと…。    ♡ サムシングオールドとは、「何か古いもの」 祖先から受け継がれた何かを、身につけるというものです。 代々受け継がれたものというのは、ちょっと難しいという人も、お母様のジュエリーなら、何か譲って貰うことができるかもしれません。 想いがこもった品物には、心が宿っているもの。 きっとあなたの幸せを、守ってくれるに違いありません。 信じるか信じないかは、あなた次第…ですけれど。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。続きを読む

救われた花嫁のブーケ

ハプニング

結婚式に贈られる、手作りのプレゼント。 手間とお金をかけ、心を込めて作成してくれる、それはとてもありがたいもの。 しかしその裏で、会場スタッフが苦労していることも、あったりするのです。 例えばこんなことが…  ある新婦は、高校時代のご友人から、「ブーケを作ってあげたい」そう申し出があったそうです。 そんな特技があるとは、知りませんでしたが、せっかくのお気持ちなので、作って貰うことにしました。 新婦と友人宅の距離は1時間ほど。 「受け取りに行くので、 できたら連絡してね」 そう言うと、 「生花だから、 作るの結婚式前日だよ。  前日の夜取りに来るのって、 大変でしょ?  当日、必ず持っていくから、 心配しないでね」と。 事前にその作品を、見ることができないのは、ちょっぴり心配だけど、信じてお任せすることにしました。    ♡ 当日、挙式前の早い時間に、友人はブーケを持ってきてくれました。 真っ白な花とグリーンで作られた、とても素敵なキャスケードブーケでした。 想像以上の出来栄えに、お願いして良かったと、新婦は心から嬉しく思いました。    ♡ 挙式が済み、披露宴の開始時刻が過ぎました。 まだ、新郎新婦のお支度が、整っていないようです。 一応状況を確認するため、様子を見に行きました。 すると… ご入場口から少し離れたところに、新郎新婦の姿を確認できました。 ではもう間もなくだろう…と、会場に戻ろうとしましたが、ブーケを持つ新婦の手元で、介添えさんが何やらごそごそしています。 近くまで行き、どうしたのかと尋ねると… ブーケのお花が、ポロポロと、取れているではありませんか。 もう開宴時刻は過ぎています。 作り直す時間など、もちろんありません。 しかしまさか、花をポロポロ落としながら歩くわけにも、ブーケなしというわけにもいきません。 テープやワイヤーの予備はないため、可能なところは、テープを剥がして巻き直し、針と糸を使って固定していきます。 新婦はその作業の様子を、心配そうにじっと見つめています。 「ごめんなさい。 もう、これ以上は無理です」 介添えさんの言葉を合図に、新郎新婦、ご入場となりました。    ♡ 幸運にも、この時の介添えさんは、フラワーアレンジメントの、資格をお持ちでした。 だからこそできた、素晴らしい応急処置でした。 もし、何の知識も技術もない、介添えさんだったとしたら、どうなっていたことでしょう。 せっかくご友人が贈ってくれた、心のこもった手作りブーケを、お色直しの瞬間まで、ちゃんと使うことができたのも、この介添えさんのお陰でした。    ♡ フラワーアレンジメント、着付け、お裁縫など、自主的に学ばれている介添えさんも、多くいらっしゃいます。 結婚式に携わるからには…と、万が一に備えているのです。 そのような心構えが、万が一の場合のみならず、普段のきめ細やかな心配りにも、繋がっていると言えるでしょう。 そしてプロフェッショナルに、支えられているからこそ、新郎新婦も、一生に一度の大切な日を、安心して過ごすことができるのだと、改めて感じさせられました。    ♡ 蛇足にはなりますが… 生花のブーケは、重さに耐えきれなくなってしまう、可能性があるそうです。 キャスケードブーケのように、高度な技術が必要なブーケは、特に注意が必要とのこと。 プロでない方が手作りされる際には、くれぐれもお気を付けくださいませ。続きを読む

花嫁のドレスが破れた理由?

ハプニング

キャンドルサービスの際に、とても心配になるのが、新郎新婦の衣装。 なぜかといえば、ゲストも盛り上がっているだけに、新郎新婦の衣装までは、気が回らないからです。 はしゃぎ過ぎているお席では、飲み物をこぼさないか?お皿をひっくり返さないか?ヒヤヒヤすることも少なくありません。 そしてとうとう、こんなことが、起こってしまったのです。   あるご披露宴で、新郎のご友人たちが、過剰に盛り上がっていました。 子どもみたいに、会場内を走り回っている人もいました。 落ち着きがない、というのでしょうか、とにかくじっとしていないのです。 お酒もかなり入っているようです。 こういう人が一番危ない。 何をするか、行動が全く読めないからです。    ♡ キャンドルサービスの時には、益々その動きに拍車がかかりました。 新郎新婦の動きに合わせ、各テーブルで茶茶を入れる。 テーブルごとの写真撮影にも、ちゃっかり入ってしまう。 新婦もだんだんと、ムッとした表情を見せるように、なっていきました。 そしていよいよ、自分たちのテーブルへの点火。 ご友人たちの騒ぎっぷりは、最高潮に達しました。 しかしながら、何とか無事に、点火と写真撮影を済ませ、新郎新婦は次の席へ。 と、その時、大変なことが起こってしまったのです。    ♡ 写真撮影の際、新婦の隣にいた男性。 撮影が終わったため椅子の位置を直し、勢いよくその椅子に腰を下ろしました。 新婦が歩き始めたのと、ぴったり同じタイミングでした。 新婦がよろめきました。 ドレスが、強い力で引っ張られたのです。 引っ張ったのは… 椅子でした。 椅子の足が、新婦のドレスの上に、乗っかっていたのです。 まさかドレスの上に椅子を置かれ、その上に座られたとは知らない新婦。 反射的に、更に強く引っ張ってしまいました。 ドレスは、柔らかなレース素材。 強い力がかかれば、どうなってしまうかは、言うまでもありません。 「ひどーいっ!」 新婦は、悲鳴とも言えるような声をあげました。    ♡ 介添えさんも、ドレスさばきには、十分気を配っていますが、このタイミングの一致には、どうすることもできませんでした。 そして、その男性はといえば、もう友人との話に夢中になっていて、ドレスを踏んでいることには、全く気付いていません。 介添えさんが声をかけても、全く聞こえていない様子。 キャプテンが椅子を持ち上げ、やっとドレスは椅子の足から、解放されました。 男性は一瞬、キョトンとした表情を見せましたが、またすぐに何事も無かったかのように、友人たちとの会話に戻っていきました。 もちろん新婦の叫びも、その男性の耳には、届いていませんでした。    ♡ 高砂席に座った新婦の後ろでは、介添えさんが、針仕事をおこなっていました。 花束贈呈シーンまでには、何とか目立たないようにしてあげたい。 大きく破けてしまった部分を、時間と戦いながら、必死の思いで縫い合わせてくれました。    ♡ 何日もかけて選んだ、お気に入りの素敵なドレスも、そのままの美しい形で、ゲストにお披露目できていたのは、わずか10分程度。 そして、よりにもよっておめでたい結婚披露宴で、ドレスが破れるなんて… 新婦の悔しさは、容易に想像できます。 新郎が話していなければ、その男性は、今でもその事実を、知らないかもしれません。   ♡ 新郎新婦は、お客様に喜んでいただけることを、一番に考えているでしょう。 しかしながら出席者の方も、新郎新婦のことを一番に考えて欲しい。 羽目をはずす機会は、普段いくらでもあるはず。 ただの飲み会ではなく、新郎新婦にとっては、一生に一度の、結婚披露宴だということを、どうか忘れないでいただきたい、そう心から願っています。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。続きを読む

感動のシーンが、台無し!

ハプニング

結婚披露宴の、クライマックスシーンといえば、多くの人が、「ご両親への花束贈呈」を、思い浮かべることでしょう。 花嫁が感謝のお手紙を朗読し、花束贈呈へ…。 司会者という立場の私でも、感動し、涙が溢れることもしばしば。 ですから、親しいお付き合いがある方なら、なおさらのこと。 普段は厳しい上司が、上を向いて懸命に涙をこらえていたり… 仲の良いご友人たちの目から、とどめもなく涙が溢れ出していたり… 手紙を読む新婦の隣で、新郎の方が大泣きしていたり… 「絶対に泣かない!」と、豪語していたお父様が、声を上げて泣いていたり…。 この瞬間に立ち会うことができ、本当に良かったと思える、とっても素敵な感動シーンです。 暗い会場の中、スポットライトが当たり、新婦はお手紙を読み始めました。 一生懸命に想いを伝えようと、一言一言を大切に、そして、涙をこらえながら読んでいました。会場からは、すすり泣く声も聞こえています。 その時でした。 突然、美しいBGMのメロディーとは別に、水戸黄門の主題歌「あゝ人生に涙あり」が、鳴り響いたのです。 ♪人生楽ありゃ、苦もあるさ〜♪ そうです。それは、携帯電話の着信音でした。 会場にいる全員を驚かせた、持ち主がとった行動とは? 「はい、もしもし〜」出ちゃったんです、その電話に…。 親戚の叔父様でした。 「うん、オレオレ。」 「今〜?」 「うん、結婚式の最中。」 「なんか、 嫁さんが手紙かなんか読んでるとこ。」 「うんうん、そうそう、 花束贈呈とか言ってたな」 「えっ? なんか電波悪いんだか、 よく聞こえねえんだよな。 音楽かかってるし、喋ってるし。 こっちの声は聞こえてるかあ?」 「そうか、なら良かった」   :見かねた隣の席の人が、電話をやめるよう、ジェスチャーで促す。「わかってるよ、うるさいなあ〜」 「あーイヤイヤ何でもない。こっちの話。」   :  (中略)   :「結婚式って、 なっげーんだよ(長いんだよ)。 おー、多分、時間的には、 もうそろそろ終わると思うんだけどよ。」 「えっ?泊まらないよ。 今日、帰るよ。 飛行機じゃなくて、新幹線で帰る。」 「多分もう終わるから、余裕で間に合う」 「うん、悪いな、 まあ、そういう事情だから、 とりあえず切るわ。」 「いいよ、いいよ、 終わったらこっちから掛け直すから。」 「うん、それじゃあまた後で」 その時にはもう、新婦手紙も、花束贈呈も済み、新郎父の謝辞になっていました。    ♡ 悔しかったです。この人の電話を止められなかったこと。 この男性の大きな声と戦いながら、一生懸命お手紙を読んでいた新婦が、かわいそうでなりません。 新婦の声に集中しようと必死でしたが、どのような内容だったのかさえ、全く頭に入ってきませんでした。 きっとほとんどの出席者が、同じだったことでしょう。 そのかわり、男性のちょっと訛りが入った話し方、声の大きさ、喋った言葉は、今でもはっきりと覚えています。    ♡ 携帯電話については、マナーモードの設定を、あらかじめお願いしていますが、どうしても一人くらいは、鳴らしてしまうものです。 しかし、多くの場合、すぐに着信音を消すか、あるいは、急いで会場の外に出るか、どちらかの行動をなさいます。 しかしこの男性は、大声で会話を続けていたのです。 「そういう事情だから…」と、電話の相手におっしゃっていましたが、そういう事情だとわかっているなら、出ないで欲しかった…。 せめて電話の着信が、あと10分遅かったら…と、残念でなりません。    ♡ さらに言わせていただければ、赤文字の部分は「忌み言葉」です。 結婚式・披露宴の場では、使ってはいけない言葉とされています。 その忌み言葉を、よりにもよって、新婦のお手紙朗読に重ねるなんて…。    ♡ ついうっかりしてしまう、マナーモード設定。 しかし、もし忘れてしまっていたとしても、大人の対応をお願いしたいものです。 ※本文中のエピソードは、   事実に基づいたフィクションです。続きを読む

結婚式に、選んではいけない季節って?

いつ、どこで

結婚式を、何かの記念日におこないたい、そう思う人はたくさんいます。 もしかしたらその季節は、人によってですが、結婚式の日に選ばない方が、良い場合もあるんです。 あなたの記念日はいつですか?二人が初めて出逢った日、交際がスタートした日、プロポーズの日、どちらかのお誕生日、どちらかのご両親の結婚記念日…etc 記念日に結婚式を重ねることで、より忘れられない大切な日にしたい、そんな想いで決める人も、多いのではないでしょうか。 結婚式場って、挙式の何ヶ月も前に、予約することが多いと思います。特に、記念日におこないたいという人は、その日が他の人の予約で埋まってしまう前に、早い時期に済ませることでしょう。 その時にうっかりしてしまうのは季節のこと。 注意が必要なのは「花粉の季節」なんです。 スギの他にも、ヒノキや白樺などがあります。春だけでなく、秋の方が深刻な人もいます。 例えばスギ花粉症の人なら、2月頃から「あー今年も、もうそろそろ…」って思いはじめます。 でも、7月とか8月とか、全く関係ないシーズンに、スギ花粉のこと、思い浮かべたりしますか?あまり考えない人が多いはず。 だからこそ、結婚式当日「しまった!」と思う人が多いのです。 特に花嫁。 ボックスティッシュを持参され、「これ、高砂席に置いてください!」そうおっしゃったご新婦がいます。さすがに家庭用のボックスでは目立つので、ホテルの白い小さなティッシュボックスを置き、なくなったら交換…という形をとりました。 花嫁が出席者の前で鼻をかんでいる姿も、あまり美しいとは言えませんが、写真を撮られるということも忘れてはいけません。 プロの撮影だったら、修正してくれるでしょうが、友人のカメラに記録されるのは、お化粧がはがれた真っ赤なお鼻の花嫁。まさかマスクをするわけにもいかないですし(笑) お薬で症状を抑えている人も多くいますが、それによって体調が思わしくない場合もあり、せっかくの結婚式・披露宴が、辛かった思い出と後悔ばかりになりかねません。 花粉症の他にも、かぶれが出たり、咳が出たりと、季節によって何らかの変化があらわれる人は、結婚式の日取りを決める際に、くれぐれもそのことをお忘れなく。 良い季節なだけに、勿体ないけど…続きを読む