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結婚式で妊娠を隠し通せる?

デキ婚・授かり婚・おめでた婚

妊娠がわかった時、結婚式、やるか?やらないか?結婚式、いつやるか?妊娠を、報告するか?しないか? 前回まで、そのようなお話をしてきました。 今回は、出席者に妊娠報告をしない場合、つまり、妊娠を内緒にする場合の、心配や注意点について、お話したいと思います。 最近はマタニティウエディングが、珍しいことではなくなったため、どの会場でも、受け入れ態勢が整ってきました。 マタニティドレスも、豊富に取り揃えられており、お腹の膨らみが目立ちにくいものや、身体に優しい作りのものを、選びやすくなったと言えるでしょう。 しかし、報告しない…そう決めた場合でも、結局わかってしまった、そんなケースも少なくありません。 当日になってみないと、また実際に、挙式・披露宴をおこなってみないと、何が起こるかわかりませんが、ある程度予測できることもあります。 トラブルなどを、回避、あるいは最小限にするため、知っておいた方が良いことがあります。 そして本人が気を付けるだけでなく、事前に妊娠の報告を受けている人も、温かな配慮や協力が必要です。 あなたはこんなところに、気付くことができますか? まず絶対にお願いしたいこと。 会場のスタッフには、必ず正直に話してください! 当日、途中で具合が悪くなり、初めてその事実を知らされた…そういうケースもあります。 知っていれば、少しでも快適に過ごしていただけるよう、細やかに気を配ることができます。 また、途中で何かあっても、それなりに対処できます。 妊娠を隠したい場合にも、その旨きちんと伝えてください。 ご両親にもまだ報告できていない、そのような方の場合には、特に注意が必要です。 会場のスタッフは、秘密は必ずお守りします。安心して打ち明けてください。 祝辞(スピーチ)に、注意! 結婚式ではご懐妊を公表しなくても、身近な人にだけは、事前に報告している場合があります。 知っていれば当然、そのことに対してのお祝いを、祝辞に取り入れるのが普通です。 祝辞で言われてしまった言葉は、取り消すことができません。 ですから、祝辞をお願いしている人には、妊娠・出産については触れないよう、前もってお伝えください。 しかしながら、口止めしておいたとしても、つい、うっかり…ということも、なきにしもあらず。 直前にもう一度、念押ししておいた方が安心です。 祝電の電文に注意! 祝電をいただいた場合には、祝電披露をおこないます。そのため、お名前の読み方や、読む順番などを、事前に確認していただくはずです。 その際に、お名前や読む順番だけでなく、本文の内容までチェックしてください。 「もうすぐママになりますね…」とか、「元気な赤ちゃんを…」とか、妊娠・出産に関することが、書かれている可能性もあります。 プロ司会でしたら、祝電披露の際に、違う文章に入れ替えたり、その部分を他の言い方に直したりと、臨機応変に対処するはずですが、万が一ということもあります。 ご友人など、プロでない司会者の場合には、そこまで気が回らないということも、大いにあり得ます。 必ずチェックして、適切でない電文があれば、その旨、司会者に伝えましょう。 飲酒に注意! 披露宴中には、お客様がお酒を注ぎに、高砂席にお越しになることも、珍しくありません。 新郎のみならず、新婦に飲酒を勧める人も、多いでしょう。 でも、妊娠していることがバレないようにと、飲んでしまわないように。 ちょっと口をつけるだけ…といっても、全てのお客様に対応していたら、飲酒同様になってしまいます。 妊娠中の飲酒は、胎児にとっても危険です。 妊娠していない新婦でも、写真撮影のことを考え、顔が赤くならないようにと、お酒は口にしない人も多くいます。 つまり、アルコールを飲まないからといって、ご懐妊を疑われる心配はありません。 足元には、お酒を捨てるための入れ物が、用意されていることと思います。(念のため確認してください) その場の勢いや雰囲気で、お酒を飲んでしまわぬよう、くれぐれもお気をつけください。 会場は禁煙に! 何も言わなくても、会場内は禁煙となっているところ、多くなりました。 しかし、喫煙OKのところも勿論あります。 言うまでもなく、タバコの煙は、胎児に悪影響を及ぼします。 妊娠初期の場合には、つわりの症状を悪化させることも、予測できます。 会場内が喫煙可能で、喫煙者が多い場合には、煙の影響はかなり大きいものと、なってしまいます。 ですから、会場内は、必ず禁煙にしてもらいましょう。 妊娠していなくても、タバコの煙を嫌がる人が多い時代。 禁煙にしたことで、妊娠を疑われるようなことは、まずありません。 くれぐれも、我慢しないようにしてください。    ♡ マタニティウエディングの場合、周りの人が気遣ってあげること、思いやりの気持ちがとても大切です。 妊娠の報告を受けている人から、披露宴のスピーチを頼まれた際、妊娠・出産の話題を入れて良いか、確認するのも思いやりです。 祝辞の際に、着席を促してあげるのも…祝電を送る場合、電文に注意することも… どうか温かな気持ちで、新郎新婦を祝福してあげて欲しい、そう思います。    ♡ 万全を期したつもりでも、100%ということはありません。 誰かから、予期せぬ形で漏れてしまうことも、ないとは言えません。 しかし、もしそのようなことになっても、悪気があってのことではないということ、それだけは理解してあげてください。    ♡ 当日は、挙式からご披露宴会場、会場から美容室や写真室など、移動距離も長く、思っているより運動量が多くなります。 また、ご出席者への心配りなど、気を遣うこともたくさんあります。 妊娠をしていなくても、心身ともにかなり疲れるものですから、妊娠していれば、なおさらのこと。 事前に予測できる心配は、なるべく取り除いておき、当日はゆったりした気持ちで、楽しくお過ごしになれますように。 途中、ご体調の変化があった場合には、決して我慢せず、いつも近くにいる介添え(花嫁係)に、必ずお声をかけてください。 そして、当日までの体調管理にも、十分お気を付けください。    ♡ 事情により内緒にしているだけで、ご懐妊そのものは、とてもおめでたいものですし、生命の誕生は素晴らしいことです。 胎内記憶がある…、そんな話も聞きます。 新郎新婦そして、お腹の赤ちゃんにとっても、よき思い出となる、素敵な挙式・披露宴になりますよう、心よりお祈りしております。 前回、前々回の記事も、併せてお読みください。↓↓↓妊娠中の結婚式を、「やるか」「やらないか」については、こちらをご覧ください。 出席者への妊娠報告を、「する」か「しないか」については、こちらをご覧ください。 ※本文中の内容は、私個人の意見であり、  会場や担当者によって、  意見や方法が異なることがあります。  また、体調・環境・ご両親・出席者や、  地域によっても考え方が異なります。  必ず、担当医やご家族にご相談の上、  会場スタッフにお申し出ください。続きを読む

披露宴での妊娠報告、する?しない?

デキ婚・授かり婚・おめでた婚

結婚前にわかったご懐妊。 喜びや幸せを感じる人、不安を覚える人、その想いは、様々でしょう。 また、乗り越えなくてはならないことも、たくさんあると推察できます。 ご両親への報告、職場への報告、出産準備、新居探し、入籍…etc 女性の場合は、仕事を続けるか否かで悩む方も、多いことと思います。 そして、ご両親への報告と共に、挙式・披露宴の検討に入る人も、多いのではないでしょうか? まず、「やる」か「やらない」か。 おこなうことが決まれば、次の課題は、・いつ・どれくらいの規模でという話になります。 「いつ」については、前回お話させていただきましたが、付け加えると、出産後におこなう人もいます。 「どれくらいの規模で」というのは、人数ではなく、・ご親族だけ・ご親族と、ごく親しい友人のみ・上司や同僚、取引先なども含めるのように、招待する人の範囲です。 そして今回の本題は、ご懐妊を、出席者に、「言う」か「言わない」か、です。 何故そんなことで悩むの?と、思う人も多いでしょうが、これは、新郎新婦だけの問題ではありません。 あなたなら、どちらを選択しますか?娘を嫁に出すご両親のお気持ち、ただでさえ複雑です。嬉しさ、寂しさ… ですから、ご懐妊を告げられたご両親は、もっと、もっと、たくさんの想いが交錯するでしょう。喜び、希望、心配、不安… そして次に、親族に何と報告したら良いのか…そう考えるご両親も少なくないのです。平たく言うと、世間体です。 もう、そんなことを、気にする時代でないことは、重々承知しているものの、自分の娘となると…つい、そう考えてしまうのです。 実はこれ、新婦側のご両親だけじゃないんです。新郎側のご両親も、同じなんです。    ♡ 「絶対にバレないようにお願いします!」たったその一言を伝えるために、司会進行の打ち合わせに、わざわざご遠方からお越しになった、新郎のお母様もいらっしゃいました。 お話を伺うと、「うちの地域では、絶対にダメなんです。 どんなことがあっても、 知られてはいけないんです。」と。 新郎側のご親族は、ほとんどが同じ地域にお住まいで、ご披露宴には、ご親族のみならず、地域の人たちも、多数ご出席されるとのことでした。    ♡ どうしてダメなのか、その深い理由までは問いませんでしたが、地域によっては、まだ風習のようなものが、根強く残っているところがあります。 そのような地域性のみならず、生まれ育った環境、年代や、職業によっても、考え方に影響する可能性があります。 また、仕事の都合上、どうしても隠さなければならない、そんなケースも珍しくありません。 本来なら、たくさんの方々にお集まりいただける、せっかくの機会にご報告できるのが、最も理想的かもしれません。 しかしながら、極端に言えば、たった一人の誰かがいるために、皆様にも報告できない…そんなことだってあるのです。 特に理由はない、でもどうしようか迷っている、勿論そういう人もいます。    ♡ 選択肢は3つ 1、ご懐妊を公表する新郎のウエルカムスピーチや、司会者などからの、プロフィール紹介の際に、ご懐妊のご報告をし、出産予定日をお知らせする。 2、ご懐妊を隠すとにかく、ごく普通に過ごす。前回お話したケースのように、途中で何かあっても、「体の調子が…」などとし、その理由を伝えない。 3、ご懐妊についてあえて公表はせず、  自然に任せるごく普通に振る舞い、公表もしない。しかし、祝辞や祝電の中に、妊娠・出産に関する内容があった場合には、そのまま自然に受け入れる。    ♡ 公表した場合のメリット ☆ご出席の皆様に、    体調を気遣っていただける。 例えば…主賓の祝辞を頂く際、ずっと座れないことがあります。主賓の話を着席して聴くのは失礼、でも「着席してください」という、主賓からの心遣いをいただけない、そんな場合です。 主賓の祝辞は、5分程度を予定していますが、長い人は、際限ありません。かなりお辛いはずです。 ご懐妊を知っていれば、大概の人は、着席を促してくれます。立たせたまま長い話はしません。 ☆ご出席の皆様に、    余計な心配をかけないで済む。 前回お話したように、お色直しに時間がかかったり、幾度も席を立つようなことがあっても、事情がわかっていれば、お客様も安心だからです。 ☆祝辞の内容に、    ビクビクすることがない。 祝辞をお願いしている人に、ご懐妊の話を打ち明けていた場合、祝辞の中で、その話に触れる可能性も考えられます。 つまり、隠していても、バレてしまう可能性があります。 公表していれば、どのような祝辞の内容であっても、気にする必要がありません。    ♡ 公表するかしないかは、ご両家のご両親とも相談し、あとにわだかまりが残らぬよう、最善の方法を選択されることを、心よりお祈りしております。    ♡ 次回は、公表しない場合の注意点について、お話しておきたいと思います。 結婚式・披露宴の、「日取り」については、こちらをご覧ください。 ※本文中の内容は、  個人的な意見であることを、  ご理解・ご了承ください。   また、ご懐妊について、  公表することを勧めるものでも、  公表しないことを勧めるものでも、  ありません。  誤解なきよう、お願いいたします。続きを読む

妊娠発覚!結婚式、どうする?

デキ婚・授かり婚・おめでた婚

「新婦」が「妊婦」 そういうケースは、全く珍しくなくなりました。 厚生労働省の調査によると、結婚期間が妊娠期間より短い出生(できちゃった結婚)の割合は、平成11年以降、25%〜28%の範囲で推移しています。 つまり、4組に1組以上ということです。 ですから結婚式をおこなう人の中にも、妊婦さんがたくさんいらっしゃいます。 そのためか、「できちゃった結婚」「できちゃった婚」から、「おめでた婚」や「授かり婚」などと、表現の仕方も変化してきています。 新郎新婦の気持ちとしても、「できてしまったから…」というよりも「できたからこそ…」とプラスに捉える人が増えました。 ご両親や周りの人たちも、温かな理解を示し、「結婚」と「出産」おめでたが重なることを、大いに祝福してくれるようになりました。 しかし、結婚式・披露宴には、妊婦さんだからこそ直面する、様々なことへの心配もあります。 一体、どのような問題や心配が、待ち受けているのでしょうか?結婚式・披露宴に向けての、最初の問題は、結婚式の「日取り」です。 やはり、一番心配なのは、新婦のご体調なのです。 「お腹が目立たないうちに…」と、5ヶ月未満(妊娠初期)でおこなうケースも、数多く見てきました。 また、結婚式の日取りを決めた後に、ご懐妊されたり、ご懐妊がわかったケースもあります。 妊娠中の症状は、人によって大きな違いがあります。 自覚症状がほとんどない、という人もいるようですが、結婚式・披露宴は、日常の生活と異なりますので、注意するに越したことはありません。 どうしてもこの時期に重なってしまう人は、「注意」だけでなく、ある程度の覚悟も必要かもしれません。 詳しいことは、担当医にお聞きいただくのが1番ですが、予測できる症状は下記の通りです。 ・吐き気、嘔吐・頭痛、腹痛、胸の痛み、腰痛・イライラ、だるさ・貧血、立ちくらみ、めまい・頻尿など    ♡ こんなこともありました。 ご披露宴が始まって間もなく、新婦より気分が悪いとの訴えがあり、お色直しのタイミングを変更し、早めに退席することになりました。 症状はというと、吐き気がひどく、嘔吐を繰り返し、次のドレスに着替えることすら、できなくなってしまったんです。 席を外してから1時間以上が過ぎ、もうこれ以上、引き延ばすわけにはいかないと、やっとの思いでお色直しを済ませました。 何とかご入場できたのは、先ほど退席してからおよそ2時間後。 でも、少し休んだからといって、そのあとスッキリしたわけではありません。 披露宴がお開きとなり、お客様のお見送りが済むまで、かなりお辛いのを我慢されていたようです。    ♡ 体調により、お色直しの時間を長めにとり、少しお休みいただくケースは、少なくありません。 また、ご披露宴の途中、幾度も席を外されるケースもあります。 でも、少し休めばそれで楽になる、という単純なものでもありません。 また、新婦が辛いのを我慢すればイイ、という問題でもありません。 あまりに長いお色直しや、頻繁に退席する様子を見たら、出席者は当然心配します。 ご出席者に対し、先ほどの新婦は、ご懐妊の件を内緒にしていましたので、ただ「体調が…」としか、事情を説明できませんでした。 女性のお客様は、何となく察していたようですが、「もしかして、 花嫁さん逃げちゃったんじゃないのか?」と、何人もの男性出席者に尋ねられました。 また、次の予定や、予約していた飛行機の時間に、もう間に合わないからと、途中でお帰りになったお客様もいました。 それでも、たまたまこの会場は、後のご宴席が入っていなかったため、続行することができました。 しかし、そうでなければ、途中でやめるか、次のご宴席の方々に、ご迷惑をかける可能性もありました。 人によって異なりますが、安定期に入る5ヶ月目から、あまり直前にならない、8ヶ月くらいまでにおこなう方が、リスクも少なく安心でしょう。 結婚式・披露宴は、「誰のため」「何のため」におこなうのか…。 新婦の体調が悪ければ、その目的を果たすことができません。 出席者のお祝いの気持ちも、心配の気持ちに変わってしまいます。 何より、一生に一度の大切な日が、一生で一番辛い日になってしまったら、こんなに悲しいことはありません。 ですから、結婚式・披露宴を、ご懐妊中におこなう場合には、その日取りには十分注意が必要です。 ほんの数日から数週間の違いで、楽しく幸せに過ごせるなら、そちらを選んだ方が絶対に良いはずです。 担当医にご相談の上、ぜひ、より良い日を選んでください。 あなたのためにも、ご出席者のためにも、そして、お腹の新しい命のためにも…    ♡ 今回は、結婚式・披露宴の、「日取り」についてお話しました。 次回は、出席者にご懐妊の事実を、伝えるか?伝えないか?について、書いてみたいと思います。 ※本文中の内容は、  私の個人的な意見であり、  医師などの専門家の見解とは、  異なる場合がありますことを、  ご理解ご了承ください。続きを読む

やるべきか?やらざるべきか?

余興

一般の方が意外と知らないこと… それは、結婚式やパーティーなど、どこかで何かを行う際には、そこに、たくさんの業者が関わっているということです。 と言っても、見積書や請求書は、ホテルや結婚式場などが、統括してくれますし、内情を知っていようといまいと、特に問題がないように思われます。 しかし、思わぬところで、悩みのタネとなってしまう場合もあるのです。 こんなことに、気づいていましたか?ある新郎新婦との、進行についての打ち合わせ。 仲の良いご友人が、ピアノを弾いてくれることになった、そうお聞きしました。 プロではありませんが、幼い頃から習っているため、ぜひ弾いてあげたいとの、お申し出があったそうです。 ピアノのご使用料についてお話すると、「えーっ?」と驚いて、しばらく黙り込んでしまいました。 もともとそのご披露宴に、BGMなどとして、ピアノの演奏が入っている場合には、同じピアノを使えば良いため、特にご使用料はかからないでしょう。 しかし、そうでない場合には、そのご友人の演奏のために、わざわざピアノを調達することとなり、ご使用料が発生します。 料金については、会場によって、かなり差があることと思いますので、具体的な金額は差し控えますが、ピアノは調律のこともあるため、そのご使用料も、決してお安くありません。 その新郎新婦は、演奏を依頼するのではなく、ただピアノを借りるだけなので、特にお金などかからないと、思っていたのだそうです。 弾いてくれるのは1曲。そのたった1曲のために◯万円。でも、友人の気持ちは嬉しいし…。 それに、もしやめるとしても、友人に何とお断りしたら良いのか…? 悩まれるのも無理はありません。 結局その新郎新婦は、使用料を支払って、ご友人に演奏していただきました。    ♡ このケース、決して珍しいものではありません。 ピアノ以外にもあります。 ・カラオケ結婚式場では、あらかじめカラオケの装置が、準備されているところもあり、使っても使わなくても、お金がかからない、もしくは、あらかじめ料金に含まれている、というところもあります。 ホテルの場合には、ご希望がなければ、基本的に準備されていないところの方が、多いと思われます。 ・ビデオなどの上映近年、映像を作ってくれるご友人も、少なくありません。 その際に必要となるのが、スクリーンやプロジェクターです。 これもかなりの金額になることが予測されます。 その他、例えマイク1本、譜面台1台にしても、倉庫からちょっと出してくれば良い、という簡単なものではありません。 一つの宴席には、多くの業者が関わっているからです。 ですから、何を使用するにも、料金が発生する可能性が大きいのです。 せっかくのお祝いの気持ちも、思わぬことで、新郎新婦を悩ませているかも知れません。 このような裏事情は、新郎新婦のみならず、余興を企画してくれる出席者の方々にも、ぜひ知っておいて欲しい…そう思います。 ※本文の内容は、ホテルや結婚式場によって、大きく異なる可能性があります。実際に行われる会場に、必ず確認をお願いいたします。続きを読む

えっ?それ持って帰るの?

出席者

いきなりですが、昔の婚礼料理って、ご存知ですか? まずご存知ないことを承知の上で、お尋ねしてしまいました。 でも、昔って言っても、そう遠い昔ではありません。私が司会を始めた頃は、まだまだこういうスタイルが、多かったことを記憶しています。 披露宴会場に入ってすぐ、目に飛び込んでくるのが、テーブルの上に並べられた「鯛」。 「めでたい(鯛)」として、必ず出されていたお料理です。鯛は骨が多くて食べにくい上に、披露宴が始まる前から、テーブルに並べられているため、冷たい。 つまり、その場で召し上がるのではなく、持ち帰る人がほとんど。それを前提に用意されたお料理でした。 それに加えて、鯛以外のお料理も、持ち帰ることができるように、折り詰め用の入れ物なども、用意されていたのです。 今は、食中毒などの危険があることから、婚礼料理の持ち帰りは、ほとんどの会場で、当たり前のように禁止となっています。 しかしながら、地方によっては、結婚式のお料理は持ち帰るものだ!という考え方や習慣が、根強く残っているところもあります。 だからといって、ここまでしなくても…。 あなたにも、何か持って来てしまった経験、ありませんか?そして、この持ち帰り、あなたはどう思いますか?隠れて色々持ち帰る人は、ハッキリ言って、よく見ます。 さすがに、フランス料理は、無理かと思われますが、どんなものでも持ち帰れるよう、そのための容器を持ち込む方も、いらっしゃるのです。 持ち帰ったそのお料理、果たしてどれくらいの人が、ちゃんと食べているのだろうか?と、いつも疑問に思っていました。 できたての温かなお料理を、ぜひその場で美味しく、召し上がっていただきたいものです。 ただ最近は、飲食業界全体が、食中毒に関して、かなり敏感になっているため、いくら容器を持ち込んだところで、発見されて止められるでしょう。 お料理がダメなら、そのかわりに… 皆様、色々と考えるものです。 私が勝手に選んだ、驚きのベスト3! 第3位 花器お花のお持ち帰りがOKの場合、包装紙などが用意されています。 つまり、生けてあるお花を抜いて、包装紙に包んで持ち帰ってください、ということです。 しかし、花瓶などの花器ごと、持って行ってしまう人がいます。みんながお花を抜いた後の、花器だけを持って帰る人もいます。 花器ごと全員が持ち帰れるように、あらかじめ準備されている場合も、あるにはあるのですが、その旨ご案内がない場合には、お持ち帰りいただけるのは、お花のみです。 そんなこと、当然わかっているだろうと思いきや、多いんです、持って行っちゃう人…。 だから必ず、アナウンスに、付け加えなくてはなりません。「お花を生けてある器は、 ご遠慮ください!」と。 第2位 飲み物お客様のテーブル上のものではなく、サイドテーブルに予備として置いてある、瓶に入った、ビールやお酒などです。 そこから、まだ抜栓されていないものを探し、引き出物の袋に入れて、持ち帰ってしまうのです。 消費量計算(飲んだ分だけ)の場合、後ほど新郎新婦に全て請求が行きます。コンビニで購入した方が断然お安いです。 フリードリンク制の場合、ホテルや結婚式場の負担になります。 もしも、本当にもしもで、こんなことあり得ませんが、一人一本ずつ持ち帰ったとしたら、100本?200本?かなりの損害になります。 この「飲み物」の持ち帰り、少なくないことに加えて、注意しづらいので本当に困ります。 第1位 ???これは私の司会人生で、たった一度、たった一人でしたが、ダントツの1位です。 それは…メロン!!! フランス料理のデザートである、切り分けられたメロンを、そのまま手に持って帰ったご親族(男性)。 今でも忘れられません。 お見送り(立礼)されている、新郎新婦、ご両家ご両親には、メロンを手に持ったまま、ご挨拶なさっていました。 そのお姿もなかなかのものでしたが、一体あのメロンは、あの後どうしたのでしょう?まさか家まで??あのままの状態で???    ♡ 難しいことはわかりませんが、行き過ぎた行為は、犯罪にあたる可能性もあります。 何より、後から新郎新婦に、迷惑がかかる場合も大いにあります。 結婚披露宴には、引き出物が用意されていますので、その他のものは、色々とお持ち帰りにならぬよう、心からお願い申し上げます。 新郎新婦の幸せな笑顔が、何よりものお福分け。 溢れるほどの思い出を、大切にお持ち帰りくださいませ。 ※本文の内容に関しては、私個人の意見や感想であり、また地域や会場などによって、当てはまらない可能性もあることを、ご理解・ご了承ください。続きを読む

感動のシーンが、台無し!

ハプニング

結婚披露宴の、クライマックスシーンといえば、多くの人が、「ご両親への花束贈呈」を、思い浮かべることでしょう。 花嫁が感謝のお手紙を朗読し、花束贈呈へ…。 司会者という立場の私でも、感動し、涙が溢れることもしばしば。 ですから、親しいお付き合いがある方なら、なおさらのこと。 普段は厳しい上司が、上を向いて懸命に涙をこらえていたり… 仲の良いご友人たちの目から、とどめもなく涙が溢れ出していたり… 手紙を読む新婦の隣で、新郎の方が大泣きしていたり… 「絶対に泣かない!」と、豪語していたお父様が、声を上げて泣いていたり…。 この瞬間に立ち会うことができ、本当に良かったと思える、とっても素敵な感動シーンです。 暗い会場の中、スポットライトが当たり、新婦はお手紙を読み始めました。 一生懸命に想いを伝えようと、一言一言を大切に、そして、涙をこらえながら読んでいました。会場からは、すすり泣く声も聞こえています。 その時でした。 突然、美しいBGMのメロディーとは別に、水戸黄門の主題歌「あゝ人生に涙あり」が、鳴り響いたのです。 ♪人生楽ありゃ、苦もあるさ〜♪ そうです。それは、携帯電話の着信音でした。 会場にいる全員を驚かせた、持ち主がとった行動とは? 「はい、もしもし〜」出ちゃったんです、その電話に…。 親戚の叔父様でした。 「うん、オレオレ。」 「今〜?」 「うん、結婚式の最中。」 「なんか、 嫁さんが手紙かなんか読んでるとこ。」 「うんうん、そうそう、 花束贈呈とか言ってたな」 「えっ? なんか電波悪いんだか、 よく聞こえねえんだよな。 音楽かかってるし、喋ってるし。 こっちの声は聞こえてるかあ?」 「そうか、なら良かった」   :見かねた隣の席の人が、電話をやめるよう、ジェスチャーで促す。「わかってるよ、うるさいなあ〜」 「あーイヤイヤ何でもない。こっちの話。」   :  (中略)   :「結婚式って、 なっげーんだよ(長いんだよ)。 おー、多分、時間的には、 もうそろそろ終わると思うんだけどよ。」 「えっ?泊まらないよ。 今日、帰るよ。 飛行機じゃなくて、新幹線で帰る。」 「多分もう終わるから、余裕で間に合う」 「うん、悪いな、 まあ、そういう事情だから、 とりあえず切るわ。」 「いいよ、いいよ、 終わったらこっちから掛け直すから。」 「うん、それじゃあまた後で」 その時にはもう、新婦手紙も、花束贈呈も済み、新郎父の謝辞になっていました。    ♡ 悔しかったです。この人の電話を止められなかったこと。 この男性の大きな声と戦いながら、一生懸命お手紙を読んでいた新婦が、かわいそうでなりません。 新婦の声に集中しようと必死でしたが、どのような内容だったのかさえ、全く頭に入ってきませんでした。 きっとほとんどの出席者が、同じだったことでしょう。 そのかわり、男性のちょっと訛りが入った話し方、声の大きさ、喋った言葉は、今でもはっきりと覚えています。    ♡ 携帯電話については、マナーモードの設定を、あらかじめお願いしていますが、どうしても一人くらいは、鳴らしてしまうものです。 しかし、多くの場合、すぐに着信音を消すか、あるいは、急いで会場の外に出るか、どちらかの行動をなさいます。 しかしこの男性は、大声で会話を続けていたのです。 「そういう事情だから…」と、電話の相手におっしゃっていましたが、そういう事情だとわかっているなら、出ないで欲しかった…。 せめて電話の着信が、あと10分遅かったら…と、残念でなりません。    ♡ さらに言わせていただければ、赤文字の部分は「忌み言葉」です。 結婚式・披露宴の場では、使ってはいけない言葉とされています。 その忌み言葉を、よりにもよって、新婦のお手紙朗読に重ねるなんて…。    ♡ ついうっかりしてしまう、マナーモード設定。 しかし、もし忘れてしまっていたとしても、大人の対応をお願いしたいものです。 ※本文中のエピソードは、   事実に基づいたフィクションです。続きを読む

プロカメラマンの神業!

ハプニング

仲の良い友人たちが、結婚をお祝いしてくれるのは、とても嬉しいものです。 そして、一生に一度の大切な日を、盛り上げようとしてくれるその気持ちも、本当にありがたいもの。 でも、中には、いるんです。 「盛り上げる」という意味を、ちょっとばかり、取り違えている人たちが…。 あるご披露宴、お料理は中華でした。 テーブルはターンテーブル付き、つまり円卓の上に、もう一枚、回転する丸い板が取り付けられているものでした。 当然ご存知のことと思いますが、この回転する板は、お料理を取りやすくするためのもので、決して、遊ぶ道具ではありません。 もしあなただったら、このような盛り上げ方、どのように受けとめますか?ご披露宴の中盤、いよいよキャンドルサービスです。 思い出の曲に乗せて扉が開き、真っ白なタキシードと、純白のウエディングドレスで、新郎新婦がご入場されました。 そして、一礼から顔を上げ、会場を見渡した新郎新婦。 二人の目に飛び込んできたのは、異様な光景でした。何かが違う。何かがおかしい。 テーブル一つ一つに当てられた照明。そこには、キャンドルと装花が、美しく浮かび上がっている…はずでした。 キャンドルは、確かにありました。 しかし、お花の代わりに見えたものは… なんと男性の裸体でした。 テーブルの中央に乗り、あぐらをかき、ネクタイで頭にハチマキをし、そのネクタイには、キャンドルが固定されています。 パンツ(下着)だけは、身につけてくれていたことが、せめてもの救いです。 それが一つのテーブルだけではなく、5卓。全体の半数にも及んでいます。 つまり新婦友人たちの席にまで、進出しているのです。 そしてご丁寧にも、仲間と思われる男性が、そのテーブルを、回転させているのです。 新郎新婦は大爆笑! …するとでも、思ったのでしょうか? 新婦側の友人も喜ぶ、…と、考えたのでしょうか? お酒が入ると脱いでしまう男性、よく見かけます。 親しい仲間たちだけの飲み会だったら、盛り上がるのかもしれませんが、結婚披露宴の席ではいかがなものか。 新郎新婦、特に新婦の立場なら、絶対に許せない!と、思うのも当然のことでしょう。 各テーブルへの点火が済むと、いよいよ、メインキャンドル点火が、おこなわれます。 高砂席の横に、素敵なメインキャンドルが、用意されています。 するとその周りに、テーブル中央でクルクルと回転していた、裸の男性たちが集まってきたのです。 ん?人数が増えている?総勢10名? カメラに向かって、様々なポーズをとる男性陣。 いくらアナウンスを入れても、やめるどころか、新郎新婦の間に割り込んでみたり、トーチに手をかけたりと、その行動はエスカレートする一方。 会場の最高責任者である、キャプテン(ボーイ長)も、新郎新婦から、必死で、男性たちを遠ざけようとするものの、逆に邪魔者扱いされている始末。 「どけーーーーーーーーっ!」 と、怒鳴りたい衝動を抑え、司会者としては、その場から退いていただきたい旨、優しく丁寧に、アナウンスを繰り返すことしか、できませんでした。    ♡ 披露宴の中で、特に素敵な写真が欲しい、と思うシーンは2箇所。 ウエディングケーキ入刀時と、メインキャンドル点火時です。 なぜなら、他の人が入らない、新郎新婦二人だけのショットであり、結婚の報告や年賀状など、ポストカードに使用するにも、最適だからです。 その大切なシーンに、裸の男性たちが、写り込んでいたとしたら…    ♡ 心配で心配で、披露宴お開き後、すぐにカメラマンに確認しました。 二人だけのショット… ちゃんと撮ってくれていました。 いつ?どうやって?? まさしく神業! プロカメラマンさんが、キラキラと輝いて見えました。 お客様のお見送りを済ませた新婦が、駆け寄ってきました。 「メインキャンドルの写真、 どうなっていますか?  友人たちが撮ってくれた写真を見たら、 それはもう酷くて…」 と、悔しさと怒りを滲ませ、今にも泣き出しそうなお顔で、そうおっしゃいました。 「大丈夫ですよ。 とっても素敵に撮れています。」 信じられない… といった様子で、モニターを覗き込んだ新婦。 「プロカメラマンに 撮影をお願いしていて良かった。 もう、どうしようかと思いました。  本当に、 本当に、 ありがとうございました」 新婦の目から、涙がこぼれ落ちました。    ♡ 後日、この日の新郎新婦から、ポストカードが届きました。 使われていたのは、メインキャンドル点火のお写真でした。 もちろん、お二人だけのショットです。 新郎新婦の幸せな表情も、ちゃんと捉えてくれていたのです。 本当に素晴らしいお写真でした。    ♡ スマホやデジカメの精度が上がり、誰にでもそれなりに、素敵な写真が撮れる時代になりました。 しかし、あの状況で、ポストカードに使用できる写真を撮れたか?といったら、100%無理でしょう。 やっぱりプロカメラマンは凄い!プロフェッショナルとは、こういうものなのだと、当たり前のことながら、改めて強く感じた瞬間でした。    ♡ 写真はこの通り無事でしたが、ご友人たちの行動、あなたは、どのように感じましたか? 盛り上げたいというその気持ち、何かしてあげたいという想い、それはとても尊いものです。 でも、「盛り上げる」と「悪ふざけ」は、似ているようで大きく異なります。 それも良い思い出だったと、笑って振り返ることのできる日が、やがて訪れるかもしれません。 その一方、悔しさや、恨む気持ちが、ずっと残ってしまう可能性だって、あり得るのです。 仲が良かった友人たちとの、今後の人間関係に、悪影響が出てしまうことも、無いとは言えないでしょう。 せっかくのお祝いの気持ちが、逆効果になってしまったら、こんなに残念なことはありません。 お一人お一人の、お祝いの気持ち、優しさ、思いやりが、どうか美しい形のまま、まっすぐ、新郎新婦に届けられますように。 ※本文中のエピソードは、   事実に基づいたフィクションです。続きを読む

プロフィール紹介・職歴編2

Q&A

どのような仕事であっても、この世の中に存在するということは、そのほとんどが必要不可欠なもの。 しかしながら、自分がどんな職業に就いているのか、言いたくない、知られたくない、そう思っている人も少なくありません。 同じ職業であっても、価値観や印象は、人それぞれ。 また、その職業を、・自分が選んだのか、・選ばざるを得なかったのかそんな状況の違いによっても、考え方に影響があるように感じます。 今回は「職種」について、考えてみたと思います。 Q. ホストクラブで働いています。    自分は誇りを持って仕事をしていますが、    一般的には、    あまり好印象を持ってもらえません。    新婦のご両親にも、    初めの頃は、職業のことだけで、    結婚を反対された経緯があります。    新婦は、普通の会社員です。    職業の紹介は、    どのようにしたら良いでしょうか?Answer. 新婦のご両親が、あなたの「人柄」ではなく、「職業」で反対したとのこと。 であるならば、新婦のご親族も、同様の思考である可能性があります。 また、新婦が会社員なので、上司の方も出席されることでしょう。 そのことから、このケースに限って言えば、ホストだということは、あえて紹介しない方が良いかもしれません。 店名だと「ホストクラブ◯◯」のように、職業が明らかになってしまいますので、その店の親会社とか運営会社があれば、その会社名を紹介すれば良いと思います。 また会社名は出さず、「飲食業」とか「接客業」といった仕事内容を紹介する方法でも、良いのではないでしょうか。 その他、「飲食業に就いて10年。  その実績と細やかな心遣いで評判も良く、  常連となってくださるお客様も、  大勢いらっしゃいます。」のように紹介してもらう方法もあります。 とはいえ、ホスト仲間の方が何名も出席されれば、きっとその雰囲気で、何となくわかってしまうでしょう。 新婦がキャバクラ嬢という披露宴も、会場全体の雰囲気が、会社員などとは全く異なるものでした。それはもう華やかで、男性のお客様は、とても嬉しそうでしたけど(笑) ですので、職業を偽ることは決してせず、表現を変えて紹介する方法を、探してみていただけたらと思います。    ♡ ホストの方を例にあげましたが、言いたくない、知られたくないという職業は、男女問わず、多岐に渡ります。 パチンコ店・ゲームセンターなどの遊技場、風俗店・ラブホテルなども。 また特に女性の場合は、居酒屋・クラブ・スナックなど、「夜」とか「お酒」に関わる職業も、気にされる方が多いようです。 その他、職業ではなく、状況によっても、影響が及びます。 大手の会社に勤務されていても、その会社がスキャンダルなどで、マスコミを賑わせている最中とか、公務員であっても、大問題が起こっている市町村の職員とか…多分、気にすればきりがないのでしょう。 色々なケースがありますが、どのような場合でも、ご結婚式・ご披露宴の日が、新郎新婦にとっても、ご両家ご両親にとっても、ご出席の皆様にとっても、素晴らしい一日になることが、一番大切です。 そして、今後の結婚生活を考え、これから先の人間関係が、わだかまり無く、より良好なものになることも、重要なポイントです。 そのために、マイナスになると思うことは、全て取り除いていけば良いと思います。 言いたくないこと、知られたくないことについては、スピーチをしてくださる方への念押しも、お忘れなく。    ♡ プロフィール紹介については、また別の機会に、書いてみたいと思います。 「転職」については、こちらをお読みください。「学歴」については、こちらをご覧ください。 ※本文の内容は私個人の意見であり、  それぞれのケースによって、  紹介方法は異なる可能性があることを、  ご理解・ご了承ください。  また、  特定の職業を否定するものでは、  決してありませんので、  誤解なきようお願いいたします。 続きを読む

会場選びの難しさ

いつ、どこで

披露宴会場を選ぶとき、そのポイントの一つに、「お料理」が挙げられるでしょう。 お客様にとっては、お美味しいお食事も楽しみの一つ。 ですから、お料理に重点を置く人が多いのも、頷けます。 多くのホテルや結婚式場では、ブライダル用の試食会も、おこなわれています。 専門店ならではの、美味しいお料理を、召し上がっていただきたい、そんな想いから、レストランでおこなう披露宴、「レストランウエディング」も、とても人気があるようです。 しかし、お料理だけに目がいってしまうと、思わぬところで、出席者に不満を与えてしまうことも。 こんなところにも、注意が必要なんです。佐藤さんは、一部上場企業の社長です。 社員数も多く、全社員の結婚式に出席するのは、スケジュール的にも不可能に近い。出席できる場合とできない場合があると、不公平になってしまうと考え、社員の結婚式には全て「欠席」すると、公言していました。 しかし、今回は特別でした。 10年以上にわたり、片腕とも言えるほどの働きをしてくれた、秘書の友美恵さんが、結婚することとなったのです。 友美恵さんには、これまで結婚願望がなく、仕事一筋で定年まで頑張っていきたいと、社長からのお見合い話にも、全く興味を示しませんでした。 ところが、やはり結ばれるべき人とは、結ばれるようになっているものです。ひょんなご縁から、あっという間に結婚が決まり、寿退職する運びとなりました。 退職はとても残念ではありましたが、その理由が結婚であれば、嬉しくないはずはありません。 社長秘書の結婚披露宴であれば、社員の反感も買わないだろうと、特例として出席することに決めました。 当日は奥様とご一緒に、娘を送り出すご両親のような気持ちで、披露宴会場に向かいました。 会場はイタリアンレストラン。友美恵さんが新郎と初めて会った、思い出の場所でもありました。 披露宴会場として使用されたことは、これまで一度もありませんでしたが、新郎が懇意にしている関係で、快く承諾してくれのだそうです。 いつも何事にも、余裕をもって行動される佐藤社長。この日も早めに家を出発し、会場に到着したのは開宴40分前でした。 しかし、そこには控え室がなかったのです。 東京都内でありながら、自然に囲まれたシチュエーション。 当然、駅からも離れており、周りにはお茶を飲むようなお店は、一件も見当たりません。 季節は冬。 冷たい木枯らしの吹く中、早く到着した人は、みんな敷地内のガーデンにいました。 挙式は別の場所で執り行われ、新郎新婦は挙式後に、ご両親・ご親族と共に、車でこのレストランに、向かうことになっています。 開宴10分前。新郎新婦の到着予定時刻になり、やっと寒さから解放されると思いきや、挙式の都合か、交通事情か、新郎新婦はまだ現れません。 ご両親とご親族を乗せた車が到着したのは、開宴予定時刻から20分が過ぎた時。 それを合図に出席者は、ガーデンの入口から店へと続く、レッドカーペットの両サイドに並び、新郎新婦を迎える準備を整えました。 そしていよいよ、ガーデン入口手前で車を降りた新郎新婦が、みんなの前に姿を現しました。 レッドカーペットの上をゆっくりと歩き、幸せいっぱいの表情を見せる新郎新婦。 一方、長い時間外で待っていた出席者は、拍手する手も、凍えて痛いほどでした。 暖房の効いた、温かな室内に入ることができたのは、社長ご夫妻が到着してから、1時間20分後のことでした。     ♡ このご披露宴に出席しなかった私は、後日、佐藤社長にお目にかかった際、この日のことをお聞きしました。 大変お怒りのご様子で、「私だけでなく、 全ての出席者に失礼だ!」そうおっしゃいました。 仕事は完璧である友美恵さんだからこそ、余計に、お怒りの気持ちが、強かったように感じられました。 そして、せっかくのお料理も、友美恵さんの花嫁姿のことも、特に印象に残らなかった…と、残念そうにおっしゃっていました。    ♡ レストランウエディングは初めて…そのようなお店を選ばれる時には、出席者への配慮が必要です。 お店の人に婚礼経験がない場合、あらゆる面で、不備が予測されます。 新郎新婦ご本人の、細やかな心配りが必須です。 それに比べて、・経験が豊富もしくは、・企画会社などが介入しているそのようなところは、万全の体制を整えてくれることでしょう。    ♡ 佐藤社長は、友美恵さんのことが話題にのぼると、必ずこの披露宴の話、それも、寒い中外で長時間待ったという思い出を、繰り返しお話されていました。数年間に渡り…。    ♡ せっかくなら、凛々しい新郎の晴れ姿や、素敵な花嫁姿、楽しかったご披露宴の様子などを、思い出して欲しいものです。 そのための第一歩、「会場選び」と、ご出席者への細やかな心配りが、とても重要だということを、覚えておいていただけたら幸いです。 ※本文中のエピソードは、   事実に基づいたフィクションです。   登場人物も、全て仮名となっております。続きを読む

新婦の心を救ったものとは?

サプライズ

結婚式の前に、新生活をスタートさせる新郎新婦も、多くみられます。 一緒に暮らしてみないとわからないこと、一緒に暮らしてみたからこそわかることが、たくさんあるでしょう。 夢にまで見た、愛する人との暮らし。 一体そこには、どのような生活が、待ち受けているのでしょうか?里紗さん(仮名)と彼とは、大学時代からのお付き合いです。 卒業後は、二人とも東京の会社に就職しましたが、半年ほど前、彼が青森支社に異動となったのです。 交際5年。 結婚を決意するには、ちょうど良いタイミングでした。 両家ご両親の了承を得て、青森県で一緒に暮らし始めたのは、結婚式から数えて3ヶ月前のことです。 大学時代は、サークルも同じ、アルバイト先も同じ、何をするのもいつも一緒でした。 社会人になってからは、勤務先は違うものの、会社帰りに食事をしたり、休日にどこかへ出かけたり、会えない時にはメールや電話で語り合い…と、それはとても楽しい毎日でした。 ただ、二人とも実家住まいだったために、夜遅くまでのデートや、泊まりがけでの旅行など、自由にできる環境ではありませんでした。 だからこそ、一緒に暮らせることになった時、本当に嬉しかったのです。 しかし…現実は無情でした。 朝は、新聞を読みながら、トーストをコーヒーで流し込むように食べ、ほとんど会話もないまま出勤。 夜遅く会社から帰るとテレビを見ながら夕食をとり、お風呂に入ってそのまま爆睡。 休みの日ぐらいは、デートに誘ってくれるかと思いきや、「休日は体を休めるための日だ!」とか言って、家でゴロゴロ。 いつか誰かが、テレビでこう言っていました。「一人でいるより、 二人でいる時の方が孤独を感じる…」と。 その言葉の意味が、なんとなくわかったような気がしました。 彼と結婚して、本当に大丈夫なのだろうか? そもそも私は、彼のことを本当に愛しているのだろうか? 複雑な想いのまま、結婚式の準備を進め、とうとう当日を迎えました。 結婚式の会場は、東京でした。 元勤務先の上司や同僚、学生時代の友人も、たくさん出席してくれました。 懐かしい顔、懐かしい思い出。東京に帰りたい、あの頃に戻りたい。 幸せの絶頂であるはずの日に、こんな気持ちになるなんて…。 挙式が済み、披露宴が始まっても、心のモヤモヤは晴れません。笑顔を作りながらも、心から幸せな気持ちにはなれないのです。 そんな時でした。 隣に座っている新郎のところに、マイクが用意されました。 すると新郎が、手紙を読み始めたのです。新婦に内緒の、サプライズ演出でした。 「里紗が、 あんなに好きだった仕事をきっぱりと辞め、 お父さんお母さんの元から700㎞もある、 青森という全く知らない土地に、 ためらうことなく『一緒に行く!』 と言ってくれた時には本当に嬉しかった。  この人を、必ず幸せにしなければ、 バチが当たると思った。  でも実際には、 慣れない土地、 慣れない職場での仕事が精一杯で、 里紗には、 とても寂しい想いをさせていると思います。  それでも里紗は、 不満を表に出すこともなく、 一生懸命に食事を作ったり、 心も体もくつろげるようにと、 細やかな心配りをしてくれました。  今日の結婚式や披露宴の準備だって、 なるべく僕に負担がかからぬよう、 できる限り一人で頑張ってくれました。  一緒に暮らし始めて3ヶ月、 僕には里紗しかいないと改めて確信できました。  まだしばらくは、 寂しい想いをさせてしまうかもしれないけど、 里紗が幸せだと思える時間や、 楽しいと思える時間が少しでも増えるよう、 精一杯頑張っていきます。  里紗、本当にありがとう…。  そしてこれからもずっと… よろしくお願いします!」 里紗さんの目からは、涙が溢れて止まりませんでした。 それは、心の迷いも悩みも全て浄化してくれる、幸せの涙でした。    ♡ 生活環境の大きな変化は、マリッジブルーを引き起こす原因の、一つと言われています。 大好きな仕事を辞めたこと、見知らぬ土地に引っ越したこと、慣れない家事をこなさなくてはならないこと…戸惑いや不安、寂しさが沸くのも、当然といえば当然です。 そんな時に唯一の支えとなるのは、もちろん、最愛の人です。 でも、心の中で思っているだけでは、伝わらないことがあります。わかっていても、言葉に出して欲しいことだってあります。 日頃は照れくさくて言えなかったのでしょう。彼は里紗さんに、「お手紙の朗読」という形で、ちゃんと想いを伝えてくれました。 そして、それがあったからこそ、里紗さんの心は救われたのです。 永遠に続く結婚生活。幾度も試練が訪れることでしょう。 そんな時、たった一言でもいい。愛する人への想いを、ちゃんと言葉で伝えて欲しい…そう思います。 ※本文中のエピソードは、   事実に基づくフィクションです。続きを読む