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キューピッドが結婚を決めた?

出逢い

ローマ神話に出てくる恋の神クピド。 英語名を、キューピッド(Cupid)と言います。 あなたはキューピッドの存在を、信じますか?  キューピッドが放った矢に当たった者は、恋心を起こすと言われていることは、あまりに有名です。 つまりキューピッドは、恋愛成就の手助けをしてくれる神様なのです。    ♡ 京介さん(仮名)は、25歳。 おとなしく、生真面目なタイプの男性でした。 彼には高校時代、好きな女性がいました。 しかし自分の想いを伝えることもできず、ただ遠くから彼女を見つめているのが精一杯でした。 彼女と再会したのは、卒業から1年後のクラス会でのこと。 高校時代と全く変わらない、彼女の可憐な笑顔を見て、思い切ってこの想いを打ち明けようか…そんな気持ちになりました。 ところが、すぐに彼女の身体に異変を感じました。 そう、彼女は妊娠していたのです。 すでに結婚し、4ヶ月後にはママになるそうです。 告白はしていませんが、完全なる失恋。 ショックでした。 「クラス会、行かなきゃ良かった…」そう落ち込むばかりで、彼女を祝福してあげようという、心の余裕はありませんでした。 でも、結婚してしまった彼女に、どうすることもできません。 この恋は、諦めるしかありませんでした。    ♡ それから2年、もう彼女を思い出すことも、ほとんどなくなった頃のことです。 「京介くん!」自宅近くの駅で、声をかけられました。 振り返ると、そこには、子どもを連れた彼女の姿がありました。 まだ学生である自分と比較し、彼女はとても大人っぽく見えました。 「幸せそうだね」そう言うと、 「うん、 この子が生まれてきてくれたから、 とっても幸せ」と。 しかし、なんとなくですが、笑顔に寂しさが含まれているような、そんな気がしました。 「今度、一緒にご飯でも行こうよ。」 これまで彼女の前では緊張して、話すことさえままならなかったのに、この時には不思議と、自然にそんな言葉が口をついて出ました。 「子ども、一緒でもイイかな?」「もちろんだよ!」 それから1週間後、駅前のファミレスに3人の姿がありました。 そこで彼女からこう打ち明けられたのです。 「実はね… 離婚しちゃったんだ…」と。 こんな小さな子どもを抱え、これから彼女はどうやって生きて行くのだろう…? 「また一緒にご飯食べようよ。」 京介さんは、そう言うのが精一杯でした。 「子ども連れてるとね、 外に出るのって色々と大変で…。 だから、次は家に来ない?」 そんな彼女の言葉に従い、次は家にお邪魔することとなりました。 一人暮らしの彼にとって、彼女の手料理は温かく、とても幸せな気持ちになりました。 それをきっかけに、その後も時々ですが、彼女の家に立ち寄るようになりました。 大学を無事卒業し、社会人となっても、それは変わらず、続いていました。 そして次第に、そこはとても居心地の良い場所と、なっていったのです。 でも、だからと言って、恋人関係に発展することもなく、ただ仲の良い友人といった関係でした。 ところが… この仲の良い友人関係に、終止符を打つ日が訪れたのです。 それも、ある日突然に…。    ♡ その日も、会社帰りに彼女の家に立ち寄り、彼女の子どもと遊んでいました。 その時です。 「パパ!」 子どもが叫んだのです。 びっくりして周りを見ましたが、そこには京介さんしかいません。 子どもの目は、まっすぐに京介さんを見つめていました。    ♡ この子が物心ついてから、近くにいた男性は京介さんだけ。 自分を可愛がってくれる京介さんを、父親だと認識していたのでしょう。 これまで、この子の父親になることなど、全く考えていませんでした。 彼女と付き合うことも、結婚も、特に望んではいませんでした。 ただ時々楽しい時間が過ごせるだけで、彼は十分幸せだったからです。 いえ、この関係を壊したくなくて、彼女を好きだという気持ちを、無意識に封印していたのです。 しかし、「パパ!」という思いがけない言葉に、ハッとしました。 このままではダメだ。 ちゃんとこの子の父親になろう、彼女を夫として支えていこうと、固く決心したのです。    ♡ 実は彼女の方も、彼のことが好きでした。 京介さんの優しさに触れるたび、心が救われるような気持ちになりました。 離婚に至った辛い思い出も、どんどん薄らいでいき、いつの間にか思い出すことも、なくなっていました。 でも、バツイチ子持ちという事実に、引け目を感じていたのです。 ですから京介さんと同じように、この関係を壊すくらいなら、このままがいいと思っていました。    ♡ 結婚披露宴での入場シーン。 新郎新婦の間には、子どもの姿がありました。 片方の手で新郎の手を、もう片方の手で新婦の手を、しっかりと握り締めていました。 その幼く愛くるしいながらも、どこか誇らしげな姿は、まさしく愛のキューピットに見えました。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。続きを読む

新郎新婦の未来予想図

プロフィール紹介

将来なりたい自分をリアルに想像すると、その夢が叶うという話をよく聞きます。 新郎新婦の中にも、将来の自分を、しっかりと思い描いている人が、大勢いいるようです。 その一部を、ご紹介したいと思います。  【Q.10年後どうなっていたいですか?】 ♂仕事の面では、向上心を持って、 更にスキルアップできるように、 努力している自分でいたい。 今以上に幸せに、奥さんと子供達と、 暮らしていたい。♀目がつり上がっていることの ないようにしたい。 笑い皺いっぱいの私になっていたい。 ♂今と変わらない自分。♀子育てに奮闘しながら、 キレイな妻でありたい。 ♂お互いの良さを沢山見つけ出して、 愛情を益々深め、幸せで明るい家庭を 築いていたい。健康も大事!♀子供たちに囲まれて、 明るい家庭を築いている。 そして、二人は益々ラブラブ。 ♂今と変わらず、 忙しく毎日を過ごしていたい。♀素敵なママになっていたい。 ♂子どもが沢山。♀子どもが2人ぐらいいて、みんなで、 色んなところに出かけたりしたい。 ♂たくさんのバイクに囲まれている。♀一戸建てのお家を立てて、 笑顔のたえない明るい家庭にしていたい。 ♂平凡だが 明るい家庭の旦那になっていたい。♀平凡だが 幸せな家庭の主婦になっていたい。 ♂気持ちは今と変わらず若くいたい。 体型はもっと細く変わっていたい。♀思いやりを持って、 明るく楽しく過ごしていたい。 ♂2人の子どものお父さんになっている。♀3人の子どものお母さんになって、 楽しく暮らしている。 ♂年の半分は、 リゾートでのんびり暮らしたい。♀キレイで、デキる奥さんに、 なっていたい。 ♂一戸建てに住んでいたい。♀素敵なお姉さんでいたい。 ♂身体を鍛えて健康に! あちこち旅行にも行きたい。♀お料理上手な健康美人。 家族であちこち旅行に行けるくらい、 余裕があって欲しい。 ♂粋なお父さん。♀かわいいお母さん。 ♂子どもに好かれるお父さん。♀いつまでも変わらず若くいたい。 ♂みんなから尊敬される パパになっていたい。♀子どもが二人いて、 今と変わらず幸せ。 ♂忙しくても、いつも笑っていたい。♀家族が増え、忙しく生活しているが、 気持ちに余裕のある妻・母でいたい。 ♂子煩悩で平凡なオヤジになっていたい。♀今と変わらず能天気。 ♂髪の毛フサフサ。♀子どもを産んでも若々しく、 体型も変わらずに、 かっこいいお母さんになりたい。 ♂良きパパになっていたい。♀いつまでも若々しく 素敵なママでいたい。 ♂子どもとキャッチボールできるように 健康でいたい。 今着ている服が、着られますように。♀子どもにとって、自慢の母でありたい。 子どもと仲良しで、色んなところに お出かけしたい。 ♂妻・子どもに囲まれている アットホームパパ♀元気で声の大きい優しい妻。 ♂今のまま変わらず、 初心を忘れずにいたい♀付き合ってから今も、 何一つ変わらず仲良しだから、 10年後だって30年後だって、 このまま仲良し。 本人が特定できないよう、多少表現を変えてご紹介しました。    ♡ いかがでしたでしょうか? なりたい自分…。 それは年を重ねるごとに、また環境の違いによっても、変わっていくかもしれません。 でも、常になりたい自分を思い描き、そのためにどんどん行動を起こしていく、それはとても大切なことだと思います。 すでに結婚されている人は、運命の人と出逢い、愛を育んでいる過程で、入籍のことや、結婚式のことを、思い描いてきたからこそ、その夢が叶ったのでしょう。 すでに結婚されている人も、これからの人も、常に幸せな未来を思い描き、それに向かって一歩一歩進んで行って欲しいと思います。 もちろん愛する人と共に…    ♡ この続きはまたの機会に、ご紹介したいと思います。続きを読む

どんな家庭を築きたいですか?

プロフィール紹介

好きな人ができると、交際・入籍・結婚式・出産…と、はるかかなたの未来にまで、どんどんと夢が膨らんでいきます。 結婚式を迎えた新郎新婦は、どのような家庭生活を、思い描いているのでしょうか?  【Q.どのような家庭を築きたいですか?】 ♂新郎 楽しい家庭明るい家庭毎日幸せな家庭笑いの絶えない家庭 普通の家庭 気楽な家庭落ち着ける家庭くつろげる家庭安らぎのある温かい家庭なるべくケンカをしない家庭 会話重視の家庭友達のような家庭理解し合える家庭 お互いに隠し事のない家庭お互いに何でも言い合える家庭 友達がたくさん来てくれるような家庭 ♀新婦 幸せな家庭楽しい家庭明るい家庭賑やかな家庭笑いの絶えない家庭 平凡な家庭 安らげる家庭居心地の良い家庭ほのぼのとした家庭のんびりと落ち着ける家庭 オープンな家庭何でも話せる家庭何でも相談しあえる家庭思いやりのある家庭 お互いに協力し合う家庭お互いに支え合える家庭お互いに助け合える家庭お互いを尊重し合える家庭 みんなに自慢できるような家庭人が集まってくるような家庭友人に「また遊びに来たいな」と 思ってもらえるような家庭 健康でいられる家庭家に帰ったら心が和むような家庭早く家に帰ってきたくなるような家庭仕事から帰ったら、 ホッとできるような家庭やっぱりうちが一番と、 思ってもらえるような家庭    ♡ 以上、多い答えを集めてみました。 中でも、一番多いのは、新郎新婦共に、「明るく楽しい家庭」でした。 また、「普通の家庭」と答えた新郎、「平凡な家庭」と答えた新婦が、意外と多いのも印象的です。 逆に、金銭面や物質面の豊かさを挙げた人は、いませんでした。(披露宴用だから…かも?)    ♡ 新郎・新婦を比べてみると、同じような答えが多いのですが、全体を見てみると、微妙な違いに気付きます。 新郎は、仕事など外での疲れや苦労を、家で癒したいと考え、新婦は、家庭を癒しの場所にしてあげたい、健康面にも気を配ってあげたい、そう思っているようです。 その代わりに、お互いに◯◯し合い…という答えが、新婦側に多く見られます。 意識するしないに関わらず、守って欲しい・助けて欲しいと、感じているからかもしれません。 つまり自然と、男性らしさ、女性らしさというものが、答えに現れているように思われます。 また新郎新婦共に、「人が……ような家庭」「友人が……ような家庭」という回答があります。 これからは夫婦として、夫・妻として、外部との関わりを大切にしていきたい、そんな気持ちが伝わってきます。    ♡ こんな家庭を築きたい… あなたが描いている理想の家庭を、あなたが愛する人と共に、ちゃんと築いていけますように…続きを読む

プロポーズの言葉

プロポーズ

プロポーズは、ただ「YESの返事を貰えれば良い」というものではありません。 多くの女性が憧れを持っており、一生に一度の大切なものでもあります。 では実際に、みんなどのようなプロポーズの言葉を、贈っているのでしょうか?  プロポーズの言葉といえば、特別なものというイメージがあります。 映画などでは、まるで詩のような、美しい言葉も使われています。 現実にあんなロマンチックな言葉を、贈っているのでしょうか? 実際に新郎新婦からお聞きした、「プロポーズの言葉」を、ご紹介していきたいと思います。 勝手に分類してみました。    ♡ 圧倒的大多数・結婚してください 単刀直入に…・結婚しよう・結婚しようよ ちょっぴり遠慮がち…?・結婚しようか・結婚したいね・僕と結婚してくれるかな?・籍、入れますか?・結婚しようと思うんだけど… 転勤に結びつけて…(海外赴任が決定し)・一緒に行こうよ(地方への転勤が決まり)・一緒に来てください・転勤なので結婚しますか? お願い型・早く帰るようにするから、 夕飯を毎日作ってください・俺を幸せにしてください・幸せにしてね・住むところを一緒に探して欲しい・俺についてきて欲しい・誕生日に欲しいものがある、 お前が欲しい・これからもずっと一緒にいてください 予定提示型・一年後ぐらいにする?・来年の春くらいかな?・そろそろだね・いつ親に報告しようか? 亭主関白型?・俺が一生守ってやる・俺についてこい 対等型・一緒に幸せになろう・ずっと一緒にいよう・一緒に、 おじいちゃん・おばあちゃんになろう・二人でいい人生を送ろう 約束型・一生大事にします・結婚記念日は絶対忘れないからね・10年後にお家を買ってあげるね ご両親への挨拶がプロポーズ・◯◯さんをください!・結婚させてください!    ♡ やはり、一番多いのは、「結婚してください」でした。 定番ではありますが、ストレートでわかりやすいため、この言葉を選ぶ人が多いのかもしれません。 「言われたいプロポーズの言葉」とも、一致しているようです。 全体的にほとんどがシンプルなもので、詩的なものや、映画のセリフみたいなものは、ありませんでした。 逆に、これがプロポーズの言葉?プロポーズだって気づいて貰える?そう思うようなものもありましたが、当人にはちゃんと伝わったようです。 実は「内緒です!」と、話して貰えないことも多々あります。 二人だけの秘密にしたい、胸にそっとしまっておきたい、そう思うのも、それほど大切な言葉だからでしょう。    ♡ 長い結婚生活の中では、色々な試練も訪れることでしょう。 そんな時ふと、プロポーズの言葉を思い出せたら、そこからまた新鮮な気持ちで、愛を育んでいけるのではないでしょうか。 プロポーズの言葉、一生大切にして欲しい…そう思います。    ♡ なお、プロポーズを、「した」「しない」に関しては、こちらの前回記事をご覧ください。続きを読む

出逢いは足元にあった?

出逢い

ここ数年、いつでもどこでも、スマホを見ている人が多くなりました。 危険であることはもとより、周りで起こっている出来事などを、見過ごしている可能性もあります。 あなたは大切なこと、見逃してはいませんか?  雄一さんも、スマホの画面を見て過ごすことが、とても多い人でした。 歩きながらも、電車を待つ時も、電車に乗っている時も、気がつけばスマホを見ていたのです。 ところが、その日の会社帰りは違いました。 ここ数日、仕事がとても忙しく、かなり疲れが溜まっていたため、スマホの画面を見る元気もありませんでした。 珍しくスマホはカバンに入れたまま、ぼんやりと周りの景色を眺めながら、駅に向かって歩いていました。 そして、そのまま駅の改札口を抜け、ホームへ向かおうとしたその時、足元に何かが落ちていることに気づきました。 定期入れでした。 改札口が近かったため、雄一さんはすぐに駅員さんに届けました。 ちょっとだけいいことをしたかも…そんな清々しい気持ちになったのも、久しぶりのことでした。    ♡ それから数日後… 会社帰りに、またいつものようにスマホを見ながら、駅のホームで電車を待っていると、電話の着信がありました。 知らない番号からでした。 ちょうど自分の乗る電車が、ホームに入ってきたところでしたが、仕事関係の人からかもしれないと思い、その電話に出てみました。 すると… 「あの… 定期を拾っていただいた者ですが…」女性の声が聞こえてきました。 ああそういえば… 仕事に追われ、そんなことはすっかり忘れていました。 「お礼に、ぜひお食事でも…」彼女はそう言いました。 しかし、別に大したことをしたわけではないし、お礼などのお気遣いはいらないと、雄一さんはきっぱりお断りしました。 ところが、彼女の会社もこの駅のすぐ近くで、ちょうど帰るところだというのです。 「もしよかったら、 これからお会いできませんか?」と。 その日は特に何も予定がなかったため、「では、お礼とは関係なく、 一緒に食事に行きましょうか」と、その日に会うことを了承しました。    ♡ 結局その日は、ご馳走になってしまった雄一さん。 「では、次は僕に奢らせてください!」 それはごく自然の成り行きでした。 お互いの会社も近かったことから、以降お二人は会社帰りに、度々食事に行くようになり、自然とお付き合いが始まったのです。 そして2年の交際を経て、結婚の日を迎えることとなりました。    ♡ あまりにでき過ぎた話で、そんなこと実際にあるはずない、そう思うような出逢いでした。 あの日、もし雄一さんが、いつものようにスマホの画面を見ていたら、落ちていた定期入れに気づくことも、このお二人が結婚することも、きっとなかったことでしょう。 スマホの画面から、ちょっと目を離してみたら、あなたも足元に、幸せに繋がる何かを、発見できるかもしれません。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。続きを読む

結婚式で間違えられる?

ハプニング

世の中には間違いって、よくあることです。 しかし、間違えられる側からすると、あまり気持ちの良いものでは、ないことでしょう。 ましてそれが、結婚式の日だったとしたら… もしあなたなら、どのように感じるでしょうか?  例1 名前を間違えられた 名前に関しての間違いは、2パターンあります。 1つ目は読み間違いです。 例えば「幸子」さん。「さちこ」さんなのか、「ゆきこ」さんなのか、字を見ただけではわかりません。 よくスピーチをする際に、席次表を見ながら話す人がいます。 新郎新婦の名前を間違えないよう、確認するためだと思われます。 しかし当然のことながら、フリガナはありません。 頭ではちゃんとわかっていても、特に緊張をしている場面では、つい間違えてしまうこともあります。 マイクを通して、「何だっけ?」と、助けを求める人がいますが、あまり良い方法だとは思いません。    ♡ 私には、こんな経験があります。 苗字ですが、「東海林」さん、という方がいました。 この方の場合、「とうかいりん」さんが、正しい読み方でした。 ご紹介の際、出席者の一人が飛んで来ました。 「しょうじって読むんだよ。 そんなこともわからないのか?」そうお叱りを受けてしまいました。 苗字でもう1つ。 「浅見」さんという方がいました。 「あざみ」さんと読みます。 後で出席者の一人に、「あんた訛ってるなあ、 どこの生まれ? さっきあんた、 あさみをあざみって言ったよな」と。    ♡ お名前の間違い2つ目は、そもそも名前を、間違って認識しているケースです。 読み間違えなら、ダメにしても理解はできます。 しかし、どう間違ってもそうは読めない、そういうケースもあるのです。 つまり、「幸子さん」を「真由美さん」と、言ってしまうようなケースです。 その「真由美さん」は、一体どこから出てくるのでしょう。 例えば新婦の名前を、お母様・お姉様・妹様の名前と、間違って認識していることもあります。 両親知人やご親族に多いパターンです。 これはまだセーフかもしれません。 新郎・新婦の名前を、元恋人の名前と間違えるケースも。 あってはならない間違いです。 全く関係ない人の名前が出て、新郎新婦も出席者も、全員「ん?」となってしまうという、とても不可解なこともあります。 何れにしても、間違えられた方にしてみれば、あまり良い気持ちはしないものです。 新郎新婦の名前に関しては、あっ!っと疑問や不安を持った際には、あやふやな読み方をせず、「新郎」「新婦」と呼ぶことで、間違いを防ぐことができます。 例2 間違えられる ある新郎は53歳・初婚でした。 長年の夢がついに叶い、念願の結婚式がおこなわれました。 ところが、美容室で間違えられ、写真室で間違えられ、会場係にまで間違えられたのです。 何度もこう呼ばれました。 「お父様」と…。 確かに53歳ならば、結婚式を迎える子どもがいても、おかしくはありません。 しかし、オーダーシートには、年齢も記入されているはずです。 待ちに待った結婚式にも関わらず、とても気分を害されたようでした。 また他の宴席では、お父様が間違えられたケースもありました。 「お祖父様」と何度も間違えられ、かなりお怒りのご様子でした。    ♡ 間違い… 場合によっては、大問題に発展する可能性もあります。 結婚式・披露宴の席では、最も気をつけたいことの一つです。 ※私個人の意見でありますこと、  ご理解ご了承ください。続きを読む

出逢いは、代理婚活?

出逢い

結婚したいけど出逢いがない…そうお悩みの方も多いことでしょう。 理由は様々ですが、出逢うための行動を起こしていない、もしくは、出逢うための行動を起こせない、そのような人も大勢います。 ある新郎新婦の場合は後者、つまり、行動を起こせないタイプでした。 そんな二人が、どうして結婚できたのでしょうか?  新郎45歳 国家公務員新婦29歳 家事手伝い 二人ともおとなしいと言うより、コミニュケーションが苦手でした。 ですから、グループで遊びに行ったり、サークルに入ったり、合コンに参加したり…そのようなことができるタイプでは、全くありませんでした。 新郎は、「自分は女性に縁がない。 一生独身でも良い」そう思っていました。 新婦は、「実家暮らしで何一つ不自由なく、 このままでも構わない」そう思っていたのです。 しかし、ご両親の想いは違いました。 新郎のご両親は、自分たちの元気なうちに、何とか結婚して欲しい…そう願っていました。 新婦のご両親は、30歳になる前に、結婚して幸せになって欲しい…そう願っていたのです。 とは言っても、結婚相談所は嫌がるし、息子・娘の性格では、婚活パーティーなどもってのほか。 そんな時、たまたまテレビで見たのです。 「代理婚活」というものを。 両家の両親とも、「これだ!」と思いました。    ♡ 「代理婚活」「親コン」言い方は色々だと思いますが、読んで字の如く、本人の代わりに、親が婚活をおこなうものです。 スタイルも様々あるようですが、このご両親が選んだのは、お見合いパーティーでした。 参加するのは親のみ。 普通のお見合いパーティーと、内容はほぼ同様のもので、本人ではなく親だけが参加します。 親同士のお見合いが成立したら、後日、本人同士のお見合いを、おこなうというシステムです。    ♡ 両家とも、息子・娘には内緒で、代理婚活を始めました。 しかし、親の話やプロフィールを見ても、なかなかピンとくる方がいません。 それでもご両親は諦めず、幾度も参加を重ねました。 そして… ついに「この人!」と思える人に、巡り会うことができました。 しかしそれは、相手の子に対してのものではなく、親に対してのものでした。 つまり、親同士が意気投合したのです。 「親を見れば子がわかる」 絶対にうまくいくと、ご両親同士は直感したそうです。 ご両親の勘は見事的中し、子ども同士もお互い一目で気に入り、お見合いから3ヶ月後に、結婚式を迎える運びとなりました。    ♡ 「代理婚活」は賛否両論、どちらかと言えば、反対の方が多いかもしれません。 ・親と子どもの趣味は違う・親の押し付け・ファザコン・マザコン そのような感じ方もあるでしょうし、実際そういう人もいるかもしれません。 その一方で、・親同士が仲良くしてくれる・子どもと義父母の関係が円満・親の反対がない 色々な長所もあるようです。    ♡ この新郎新婦は、16歳もの年の差婚。 もし恋愛結婚だったとしたら、親の反対で成就しなかった可能性も、無いとは言えません。 ですから方法はどうであれ、きっとこれも、運命の出逢いだったのだと、私は思います。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。  尚、「代理婚活」を勧めるものでも、  否定するものでもないことを、  ご理解・ご了承ください。続きを読む

新郎新婦は、どこから入場?

ハプニング

結婚式・披露宴に携わる人も、人間です。 ミスをすることだってあります。 たとえベテランスタッフであっても、いつも完璧とは限りません。 些細なミスはお客様にも気付かれず、大きな問題にもならないでしょう。 でも、ちょっとしたスタッフのミスが、ちょっとしたでは済まされない、こんなことも起こってしまいました。  【ケース1】 ある結婚式場で行われた披露宴。 新郎新婦のお色直し入場シーンで、それは起こりました。    ♡ 「新郎新婦のご入場です!」 音楽がかかり、会場が徐々に暗くなっていきます。 そして、前奏のあと、歌が始まるその瞬間、扉が開いて新郎新婦が登場… という手はずでした。 しかし、扉を開けるタイミングの5秒ほど前に、扉は開いてしまったのです。 5秒なんてどうってことない… そう思うかもしれません。 しかし開いた扉は、新郎新婦が入場する予定の扉ではなく、すぐ隣の扉でした。 会場には、ロビーに通じる扉が、隣り合わせで2箇所あったのです。 驚いたのは照明スタッフ。 新郎新婦入場とともに、お二人にスポットライト当てるため、照明機材を入場予定の扉に向け、スタンバイをしていました。 それなのに、開き始めたのは隣の扉。 タイミングがわずかに早かったものの、入場する扉が変更になったのかと焦り、開きかけた扉に向けてライトを当てました。 スポットライト、なんとか間に合いました。 会場のお客様からは盛大な拍手が、湧き起こりました。 ところが… 観音開きの扉、(2枚の扉が中央から両側へ開くもの)は、片側(1枚)しか開かなかったのです。 そして、盛大な拍手の中登場したのは、新郎新婦ではなく、何と会場の女性スタッフでした。 「えっ?」「なになに?」 そんな言葉や笑い声が湧いたところで、予定通りの扉から、予定通りのタイミングで、新郎新婦がご入場されました。    ♡ サプライズ演出ではありません。 完全に女性スタッフのミスでした。 会場内は真っ暗だし、どうせ見えないだろうとでも、思ったのでしょうか。 しかし、会場は真っ暗でもロビーは明るいのです。 ライトが当たらなかったとしても、扉から外の明かりは漏れ、シルエットは、はっきりと見えます。 そのタイミングで、スタッフが会場に入ってくる理由は、一つもありませんでした。 結果、新郎新婦の入場の方が、悪いタイミングだったという印象に、なってしまいました。    ♡ お色直し入場シーンは、お二人が新たなお衣装で、お客様の前に初めて立つ瞬間。 新郎新婦への注目度も高いシーンです。 それなのに、一番注目されたのは女性スタッフ。 新郎新婦のお気持ちは、言うまでもないでしょう。    ♡ ケース2は、明日に続きます。  ※本文中の内容は、   事実に基づくフィクションです。続きを読む

結婚披露宴はドイツ風に?

演出

日本にもたくさんの外国人がいて、ただ街を歩いていても、日本語以外の言葉が、たくさん耳に飛び込んできます。 ですから当然のことながら、外国の方と結婚する人も、決して少なくありません。 ある花嫁のお父様は、外国人と結婚する娘の披露宴に、こんな企画を思いつきました。  新郎はドイツ人、新婦は日本人。 お二人はドイツにて、結婚式・披露宴をおこないました。 ドイツの披露宴は、日本とはあまりに違うものでした。 ドイツでの披露宴から、もう数ヶ月経つというのに、お父様はその様子について、興奮気味に話してくださいました。 ごく簡単に言うと、「披露宴」というより、「ダンスパーティー」 踊ったり喋ったり食事をしたりと、カジュアルな雰囲気で、それが何時間も続くとのことでした。 で? それを日本でやりたい!と。    ♡ 出席者のリストを拝見すると、新婦の親族22名新婦の友人 3名新婦の両親 2名新郎の母  1名新郎・新婦 2名合計30名でした。 30名でドイツの雰囲気? 無理… そう思いました。 ほとんどがご親族で、ご高齢の方もいらっしゃいます。 そもそも日本人は、そのような場に慣れていません。 ご友人も女性3名しかいないため、率先して踊ってくれるとは思えません。 そう申し上げましたが、「それでもやりたい!!!」と。    ♡ 当日会場には、ダンス用の板が設置されました。 ちょうど入場口から高砂に向かい、一直線になるように配置し、ダンススペースの左右に、テーブルが置かれています。 そのダンススペースを、バージンロードに見立て、新婦はお父様とご入場なさいました。 ご披露宴の始まりです。    ♡ ご親族の発声で乾杯がおこなわれ、祝宴が始まりました。 皆様に本日の趣旨をお話しし、ダンス音楽を通常のBGMより、少し大きめにかけ始めました。 早速踊り始める人が… いらっしゃるわけありません。 いくら働きかけてもダメです。 ごく普通のお食事会になっています。 さあどうしたものか…。    ♡ お食事がある程度進んだ頃、ふと閃いたのです。 そうだ!ワルツにしよう!!と。 音響さんに無理を言って、急遽ワルツの曲を用意して貰いました。 そうしたら… 1組のご夫婦が、踊り始めたではありませんか。 そしてそれにつられ、2組、3組と…。 それをきっかけに、やがてディスコ音楽がかかっても、みんな立ち上がって、新婦の友人たちの動きを真似て、ノリノリで踊ってくださいました。 最初にワルツを思いついたのは、私の両親のことを思い出したからです。 高齢の方は意外と若かりし頃に、社交ダンスを楽しんだ経験があるものです。 私の両親がそうでした。 若い時に習得したものって、自然と身体が覚えているものです。 ラジオ体操と一緒です。 最初に踊ってくださった方は、偶然にも社交ダンス教室に、ご夫妻一緒に通っていらっしゃるそうで、それも幸いしました。 お父様も大満足の、「ドイツ風」披露宴となり、ご出席の皆様にも、楽しんでいただけたようでした。    ♡ この時はたまたま上手くいきましたが、成功する確率は、極めて低いものだったと思います。 国際結婚かどうかに関わらず、何か特別な演出をおこなう際には、ご出席者の年齢・お人柄・地域性を、十分考慮なさった上でお決めになることを、オススメ致したいと思います。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。 続きを読む

一目惚れ、その恋は叶うのか?

出逢い

好きな人ができると、何だか俄然やる気が出る人って、世の中にはたくさんいるものです。 「火事場の馬鹿力」的なパワーには、圧倒されるものがあります。 そしてその結果、仕事も結婚も手に入れてしてしまった、とてもラッキーな人もいるのです。  実さん(仮名)は、ある一流大学に進学しました。 しかし、せっかく第一志望の大学に入れたものの、将来やりたいことも見つからず、それゆえ勉強にも力が入らない。 合コンに誘われるもあまり気乗りせず、口実を作っては断っていました。 つまり、何に対してもやる気が起こらない、そんな学生生活を送っていたのです。 ただそんな彼にも、夢中になれる唯一の趣味がありました。 それは「車」 とは言っても、まだ自分の車を持つには至らず、もっぱら雑誌を読みふけったり、たまにレースを見にいくことで、その欲求を満たしている状態でした。    ♡ そんなある日のこと、車のショールームを訪れました。 以前からそのメーカーの車には、強い憧れを持っていましたが、ショールームに行くのは初めて。 その日も、たまたま通りかかったので、ふらっと入ってみただけでした。 そこで目に飛び込んできたのは、キラキラと眩いほどの輝きを放っている、憧れのカッコイイ高級車! ではなく… ものすごく綺麗な「女性」でした。 そして彼は思いました。「この女性を自分の彼女にしたい!」と。    ♡ 彼のおこなったその後の行動は… 彼女に声をかけることでも、ショールーム足繁く通うことでも、ありませんでした。 では何を…? 一生懸命勉強することと、その会社について深い知識を得ること、この二つだけでした。 その結果…    ♡ 彼は入社試験を見事クリアして、その会社の社員となったのです。 それも、本社に勤務できることとなりました。 そして、あの憧れの女性と、ついに再会することができたのです。 彼女は何と社長秘書でした。 新入社員の立場から見たら、高嶺の花です。 実さんは、彼女にアタックすることも、これまでの想いを伝えることも、しませんでした。 その代わり、ただひたすらに仕事を頑張ったのです。 彼女に認められたいとか、カッコイイところを見せたいとか、そんな想いは一切ありませんでした。 今、自分がやるべきことは、一生懸命仕事を覚えることであると、そう思ったからでした。    ♡ 気がつけば入社から10年。 ひたすら頑張ってきた実さんは、支店長を任命される程になっていました。 本社から支店への異動。 彼女とは今後、仕事上の交流さえ、無くなってしまうかもしれません。 今しかない! そう思った実さんは、思いきって彼女をスキーに誘いました。    ♡ それから更に5年後、二人は本社近くのホテルにて、結婚式・披露宴をおこないました。 社長・副社長も、お祝いに駆けつけてくれました。 「彼女にしたい!」あのショールームでの想いが、就職先を決め、仕事上の出世も獲得し、その時の女性は妻となったのです。 「いつしか、 愛のシュプールを描いていました」 実さんはちょっぴり照れながら、そう語ってくれました。    ♡ 一目惚れした時、その次に起こす行動は実に様々です。 このご時世、良からぬ方向に突っ走ってしまう人も、残念ながら少なくないでしょう。 そんな中、このようなお話を実際に伺うと、恋愛って素敵だな、愛の力って凄いな、そう感じずにはいられません。 たくさんの人に、素敵な出逢いが訪れますように…♡  ※本文中の内容は、事実に基づくフィクションです。続きを読む