タグ別アーカイブ: 料理

新郎新婦と出席者の温度差(料理編)

出席者

素晴らしい結婚披露宴にしたい、新郎新婦なら、誰もがそう思っているはず。 では、その「素晴らしい」とは、どのような披露宴のことなのでしょうか? 素晴らしい披露宴とは…・出席者に喜んでもらえる・出席者に楽しんでもらえる・出席者に感謝の気持ちが伝わる・新郎新婦が楽しめる・新郎が素敵に見える・花嫁が美しく見える・両親が喜んでくれる…などなど、人によって重点を置くポイントが、異なることと思います。 もちろん、上記のようなこと全てを願う人も、多いことと思います。 しかし、そう願いながらも、素晴らしい披露宴にならなかった、そういう人も、いるのではないでしょうか? 今回は、「新郎新婦」の想いと、「出席者」の受けとめ方は、必ずしも一致しなかった… そんなケースの中から、お料理の選び方に関して、お話したいと思います。 あなたには、出席者の気持ちがわかりますか? あなたが出席者なら、新郎新婦の想いを、察してあげることができますか?とにかく一番大切なのは、ゲストに「出席して良かった」と、思ってもらえること…、 そう、お考えの人が、圧倒的に多いのではないでしょうか。 では、出席者は、どうしたら喜んでくれるのでしょう?    ♡ 悩みどころでもあるお料理。試食会に参加したり、友人や同僚に意見を求めたり、ネットで調べてみたりと、みなさんかなり苦労しているようです。 お料理を楽しみにしている出席者も、多いからでしょう。 しかし、新郎新婦が美味しいと納得し、高額なお料理を選んだとしても、出席者には満足いただけなかった、そんなケースもあります。    ♡ ある新郎新婦は… 新郎新婦の親族は、地方の不便な場所に住んでいる人が多く、こういう時だからこそ…と、フランス料理を選びました。 かなり高額なお料理でした。 あまり食べる機会もないだろうし、きっと喜んで貰えるはず、そう思ったのです。 しかし、あまり召し上がって貰えませんでした。 理由は、「食べたことないし、 味もよく分からない」とのこと。 お箸も用意されていましたが、フォークとナイフが、テーブルにいっぱい並んでいるのを、会場に入った瞬間、目にした段階で、気後れしてしまったようです。 残念ながら、新郎新婦の想いは、全く伝わらなかったということになります。    ♡ 披露宴には、いろいろな年齢層の人が集まります。お住いの地域も違います。 全ての人に喜んでいただくのは、確かに難しい場合もあると思います。 上司・同僚・友人・両親と、幅広い人たちの意見を採り入れ、広い視野で判断されることも、成功のポイントになるかもしれません。    ♡ こんな新郎新婦も… 披露宴の料理なんて、どうせ残す人が多いんだし、値段なんてわからないだろうし、そこにお金をかけるなんて勿体ない。 そう思って、お料理のお値段を、ものすごく抑えてしまったのです。 しかし、お料理のランクって、意外とわかってしまうものです。 案の定、出席者はかなり不満だったようです。 それは新郎新婦の意向であり、ホテル側には何の責任もありませんが、ホテルのスタッフは逐一文句を言われ、最後には、「絨毯(じゅうたん)の色が悪い!」とのお叱りまで受けてしまいました。    ♡ まあ、ここまで酷いケースは稀ですが、お料理に満足いかなかった披露宴は、後々までも、ずーっとそのことを、言われ続けてしまう可能性もあります。 人間って、食の欲求が満たされていると、少々のことは気にならないそうです。 お腹が満たされると、心も満たされる。 言い方を変えると、お料理に満足できないと、他の些細なことにも、不満が生まれてしまうのです。 「食べ物の恨みは恐ろしい」 お料理にかけるお金を少しでも浮かせて、他のことに回そうと考えている人は、十分お気をつけください。    ♡ 今回は、お料理について、お話させていただきました。 お料理は、出席者も期待している、重要なポイントの一つです。 金額の問題だけではなく、出席者全員に喜ばれるお料理を、選ぶことができますように。 本当に難しいものです…。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。  また私個人の意見であり、  それぞれ考え方が異なりますことを、  ご理解ご了承ください。続きを読む

披露宴の友人司会、お料理食べられる?

未分類

披露宴の司会を、プロ以外の友人や知人に頼む際、心にとめておいて欲しいことがあります。 ご披露宴に出席経験があっても、ご自身が司会をしたことがない場合、意外と気付かないことがあるものです。 友人や知人に、司会をお願いすることが決定した時、真っ先に考えるのは、「席」と「お料理」ではないでしょうか。 今回は、それらの注意点について、書いてみたいと思います。 あなたなら、どうしますか?あなたが司会者なら、どうして欲しいですか? 友人の披露宴に司会を頼まれると、必ずお気遣いいただくのが、「席」と「お料理」です。 司会をしてもらうのだから、それくらいのことをしなくちゃ…そう思ってくださるお気持ちは、とっても嬉しいものです。 しかし、ゲスト席に座る時間も、お料理を食べる時間も、はっきり言って、ありません。 そう、司会って、結構大変なんです。 だって、お色直しに行っている間とか、歓談中とか、やることないでしょ? いいえ、そんなことはありません。 喋っている時だけが、仕事だと思われがちですが、喋っていない時の方が、忙しかったりするのです。 祝辞や余興をしてくださる方に、お名前や肩書き、順番などを確認したり、祝電の整理をしたり… 常に新郎新婦の動きを察知し、いつでもキャプテン(会場係)の指示に、対応できるようスタンバイする… それも、司会の重要な仕事なのです。 ゲストテーブルに、自分の席とお料理があったとしましょう。 席に行くことも、お料理を食べることもできなかったら、どうでしょうか? フルコースのお料理なら、どんどんどんどん、テーブルの上にお料理のお皿が並びます。 フランス料理や、イタリア料理の場合、お皿が異常に大きいこともあります。 そうすると、どうなるか? 会場係がやってきます。 「あのー、   お料理召し上がっていただかないと、   次のお料理をお出しすることができません。」 「早く召し上がっていただけませんか?」 丁重ながら、厳しい口調で告げられます。 そんなこと言われたって、食べるヒマないでしょ! そう心の中で叫びつつ、「はい、申し訳ありません。急ぎます」と、笑顔で答えます。 でも、無理なものは無理なんです。 しばらくすると、また会場係がやってきます。 「お召し上がりください!」 明らかに怒っています。 「大変申し訳ないのですが、    周りの方にお分けいただけませんか?    もし、ご無理でしたら、    下げていただいて結構ですので…」 穏やかに、丁寧に、そうお願いすることになります。 せっかく用意してくれた友人に、申し訳ない…と思いながら…。 気を利かせてくださるところは、司会席の横に、小さな台が用意され、そこにお料理が運ばれてきます。 ゲスト席まで行くより、近くに用意してくださる方が、食べやすくはなります。 ありがたいと思います。 ですが、司会をしながら、ナイフとフォークで食事をするのは、意外と困難なのです。 司会席はだいたい、会場の一番前に設置されています。 そこで食事をするのも気が引けますし、食べながら仕事をしている姿も、あまり美しいとは思えませんし…。 結局、披露宴がお開きとなり、お客様が退出しているその瞬間に、祝電や荷物の片付けをしながら、飲み込むように食べるしかありません。 お料理、お高いのに…   ♡ こんなケースもあります。披露宴中は食べられないだろうと、控え室と軽食を用意し、披露宴前に食べていただくケースです。 これも、実は問題があります。 披露宴前の1時間、司会者にとってこの時間は、この日のうちで一番忙しい時間です。 会場のキャプテンとの打ち合わせ、音響照明さんとの打ち合わせ、特殊な演出があれば、その業者さんとの打ち合わせ、新郎新婦との最終打ち合わせ、祝電の確認…etc そこが初めての会場なら、例えプロであっても、1時間では足りないほど、本当に忙しいのです。 つまり、この時間にも、食事はとれないというわけです。 その控室が、お開きのあとまで使える場合には、披露宴後に食べることができます。 でも、披露宴が始まるまでしか使用できない、そんなことの方が、多いと思われます。 そんな場合は、披露宴の開宴とともに、控え室もお食事も、消えてなくなってしまいます。    ♡ それでも、どうしても用意してあげたい、そのように思われる方も、いらっしゃるでしょう。 そのような方は、披露宴後にお召し上がりいただけるよう、ホテルや式場内のレストランで使用できる、お食事券などをお渡しするのが、よろしいかと思います。 ただし、二次会にご出席される友人ですと、それさえ無駄になってしまう可能性も、無きにしも非ずです。    ♡ 出席者なら持ち込み司会者OKという、条件付きの場合には、どうしようもないかもしれません。 その場合でも、サンドウィッチやお弁当など、一口で食べられるお料理に、変更できるかもしれません。 打ち合わせの段階で、ウエディングプランナーさんに、ご相談になってみては如何でしょうか?    ♡ 私の場合、司会を頼まれた時点で、「席」と「お料理」は、はっきりお断りします。 無駄になってしまうと、勿体無いからです。 しかし、ご友人のご好意は、なかなかお断りしにくいもの。 ですから、「席」と「お料理」については、司会をお願いする際に、ご本人とお話し合いをされることを、お勧めいたします。   ♡ 今回は、友人知人に司会を頼む際の、「席」「お料理」について、お話いたしました。 司会者の持ち込み、持ち込み料については、こちらをご覧ください。 ※本文中の内容は、私個人の意見であり、  人によっても異なりますことを、  ご理解・ご了承ください。  また会場によって対応が変わりますので、  必ず、ご披露宴をおこなう会場スタッフに、  ご相談をお願いいたします。続きを読む