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えっ?それ持って帰るの?

出席者

いきなりですが、昔の婚礼料理って、ご存知ですか? まずご存知ないことを承知の上で、お尋ねしてしまいました。 でも、昔って言っても、そう遠い昔ではありません。私が司会を始めた頃は、まだまだこういうスタイルが、多かったことを記憶しています。 披露宴会場に入ってすぐ、目に飛び込んでくるのが、テーブルの上に並べられた「鯛」。 「めでたい(鯛)」として、必ず出されていたお料理です。鯛は骨が多くて食べにくい上に、披露宴が始まる前から、テーブルに並べられているため、冷たい。 つまり、その場で召し上がるのではなく、持ち帰る人がほとんど。それを前提に用意されたお料理でした。 それに加えて、鯛以外のお料理も、持ち帰ることができるように、折り詰め用の入れ物なども、用意されていたのです。 今は、食中毒などの危険があることから、婚礼料理の持ち帰りは、ほとんどの会場で、当たり前のように禁止となっています。 しかしながら、地方によっては、結婚式のお料理は持ち帰るものだ!という考え方や習慣が、根強く残っているところもあります。 だからといって、ここまでしなくても…。 あなたにも、何か持って来てしまった経験、ありませんか?そして、この持ち帰り、あなたはどう思いますか?隠れて色々持ち帰る人は、ハッキリ言って、よく見ます。 さすがに、フランス料理は、無理かと思われますが、どんなものでも持ち帰れるよう、そのための容器を持ち込む方も、いらっしゃるのです。 持ち帰ったそのお料理、果たしてどれくらいの人が、ちゃんと食べているのだろうか?と、いつも疑問に思っていました。 できたての温かなお料理を、ぜひその場で美味しく、召し上がっていただきたいものです。 ただ最近は、飲食業界全体が、食中毒に関して、かなり敏感になっているため、いくら容器を持ち込んだところで、発見されて止められるでしょう。 お料理がダメなら、そのかわりに… 皆様、色々と考えるものです。 私が勝手に選んだ、驚きのベスト3! 第3位 花器お花のお持ち帰りがOKの場合、包装紙などが用意されています。 つまり、生けてあるお花を抜いて、包装紙に包んで持ち帰ってください、ということです。 しかし、花瓶などの花器ごと、持って行ってしまう人がいます。みんながお花を抜いた後の、花器だけを持って帰る人もいます。 花器ごと全員が持ち帰れるように、あらかじめ準備されている場合も、あるにはあるのですが、その旨ご案内がない場合には、お持ち帰りいただけるのは、お花のみです。 そんなこと、当然わかっているだろうと思いきや、多いんです、持って行っちゃう人…。 だから必ず、アナウンスに、付け加えなくてはなりません。「お花を生けてある器は、 ご遠慮ください!」と。 第2位 飲み物お客様のテーブル上のものではなく、サイドテーブルに予備として置いてある、瓶に入った、ビールやお酒などです。 そこから、まだ抜栓されていないものを探し、引き出物の袋に入れて、持ち帰ってしまうのです。 消費量計算(飲んだ分だけ)の場合、後ほど新郎新婦に全て請求が行きます。コンビニで購入した方が断然お安いです。 フリードリンク制の場合、ホテルや結婚式場の負担になります。 もしも、本当にもしもで、こんなことあり得ませんが、一人一本ずつ持ち帰ったとしたら、100本?200本?かなりの損害になります。 この「飲み物」の持ち帰り、少なくないことに加えて、注意しづらいので本当に困ります。 第1位 ???これは私の司会人生で、たった一度、たった一人でしたが、ダントツの1位です。 それは…メロン!!! フランス料理のデザートである、切り分けられたメロンを、そのまま手に持って帰ったご親族(男性)。 今でも忘れられません。 お見送り(立礼)されている、新郎新婦、ご両家ご両親には、メロンを手に持ったまま、ご挨拶なさっていました。 そのお姿もなかなかのものでしたが、一体あのメロンは、あの後どうしたのでしょう?まさか家まで??あのままの状態で???    ♡ 難しいことはわかりませんが、行き過ぎた行為は、犯罪にあたる可能性もあります。 何より、後から新郎新婦に、迷惑がかかる場合も大いにあります。 結婚披露宴には、引き出物が用意されていますので、その他のものは、色々とお持ち帰りにならぬよう、心からお願い申し上げます。 新郎新婦の幸せな笑顔が、何よりものお福分け。 溢れるほどの思い出を、大切にお持ち帰りくださいませ。 ※本文の内容に関しては、私個人の意見や感想であり、また地域や会場などによって、当てはまらない可能性もあることを、ご理解・ご了承ください。続きを読む