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プロポーズの言葉

プロポーズ

プロポーズは、ただ「YESの返事を貰えれば良い」というものではありません。 多くの女性が憧れを持っており、一生に一度の大切なものでもあります。 では実際に、みんなどのようなプロポーズの言葉を、贈っているのでしょうか?  プロポーズの言葉といえば、特別なものというイメージがあります。 映画などでは、まるで詩のような、美しい言葉も使われています。 現実にあんなロマンチックな言葉を、贈っているのでしょうか? 実際に新郎新婦からお聞きした、「プロポーズの言葉」を、ご紹介していきたいと思います。 勝手に分類してみました。    ♡ 圧倒的大多数・結婚してください 単刀直入に…・結婚しよう・結婚しようよ ちょっぴり遠慮がち…?・結婚しようか・結婚したいね・僕と結婚してくれるかな?・籍、入れますか?・結婚しようと思うんだけど… 転勤に結びつけて…(海外赴任が決定し)・一緒に行こうよ(地方への転勤が決まり)・一緒に来てください・転勤なので結婚しますか? お願い型・早く帰るようにするから、 夕飯を毎日作ってください・俺を幸せにしてください・幸せにしてね・住むところを一緒に探して欲しい・俺についてきて欲しい・誕生日に欲しいものがある、 お前が欲しい・これからもずっと一緒にいてください 予定提示型・一年後ぐらいにする?・来年の春くらいかな?・そろそろだね・いつ親に報告しようか? 亭主関白型?・俺が一生守ってやる・俺についてこい 対等型・一緒に幸せになろう・ずっと一緒にいよう・一緒に、 おじいちゃん・おばあちゃんになろう・二人でいい人生を送ろう 約束型・一生大事にします・結婚記念日は絶対忘れないからね・10年後にお家を買ってあげるね ご両親への挨拶がプロポーズ・◯◯さんをください!・結婚させてください!    ♡ やはり、一番多いのは、「結婚してください」でした。 定番ではありますが、ストレートでわかりやすいため、この言葉を選ぶ人が多いのかもしれません。 「言われたいプロポーズの言葉」とも、一致しているようです。 全体的にほとんどがシンプルなもので、詩的なものや、映画のセリフみたいなものは、ありませんでした。 逆に、これがプロポーズの言葉?プロポーズだって気づいて貰える?そう思うようなものもありましたが、当人にはちゃんと伝わったようです。 実は「内緒です!」と、話して貰えないことも多々あります。 二人だけの秘密にしたい、胸にそっとしまっておきたい、そう思うのも、それほど大切な言葉だからでしょう。    ♡ 長い結婚生活の中では、色々な試練も訪れることでしょう。 そんな時ふと、プロポーズの言葉を思い出せたら、そこからまた新鮮な気持ちで、愛を育んでいけるのではないでしょうか。 プロポーズの言葉、一生大切にして欲しい…そう思います。    ♡ なお、プロポーズを、「した」「しない」に関しては、こちらの前回記事をご覧ください。続きを読む

出逢いは足元にあった?

出逢い

ここ数年、いつでもどこでも、スマホを見ている人が多くなりました。 危険であることはもとより、周りで起こっている出来事などを、見過ごしている可能性もあります。 あなたは大切なこと、見逃してはいませんか?  雄一さんも、スマホの画面を見て過ごすことが、とても多い人でした。 歩きながらも、電車を待つ時も、電車に乗っている時も、気がつけばスマホを見ていたのです。 ところが、その日の会社帰りは違いました。 ここ数日、仕事がとても忙しく、かなり疲れが溜まっていたため、スマホの画面を見る元気もありませんでした。 珍しくスマホはカバンに入れたまま、ぼんやりと周りの景色を眺めながら、駅に向かって歩いていました。 そして、そのまま駅の改札口を抜け、ホームへ向かおうとしたその時、足元に何かが落ちていることに気づきました。 定期入れでした。 改札口が近かったため、雄一さんはすぐに駅員さんに届けました。 ちょっとだけいいことをしたかも…そんな清々しい気持ちになったのも、久しぶりのことでした。    ♡ それから数日後… 会社帰りに、またいつものようにスマホを見ながら、駅のホームで電車を待っていると、電話の着信がありました。 知らない番号からでした。 ちょうど自分の乗る電車が、ホームに入ってきたところでしたが、仕事関係の人からかもしれないと思い、その電話に出てみました。 すると… 「あの… 定期を拾っていただいた者ですが…」女性の声が聞こえてきました。 ああそういえば… 仕事に追われ、そんなことはすっかり忘れていました。 「お礼に、ぜひお食事でも…」彼女はそう言いました。 しかし、別に大したことをしたわけではないし、お礼などのお気遣いはいらないと、雄一さんはきっぱりお断りしました。 ところが、彼女の会社もこの駅のすぐ近くで、ちょうど帰るところだというのです。 「もしよかったら、 これからお会いできませんか?」と。 その日は特に何も予定がなかったため、「では、お礼とは関係なく、 一緒に食事に行きましょうか」と、その日に会うことを了承しました。    ♡ 結局その日は、ご馳走になってしまった雄一さん。 「では、次は僕に奢らせてください!」 それはごく自然の成り行きでした。 お互いの会社も近かったことから、以降お二人は会社帰りに、度々食事に行くようになり、自然とお付き合いが始まったのです。 そして2年の交際を経て、結婚の日を迎えることとなりました。    ♡ あまりにでき過ぎた話で、そんなこと実際にあるはずない、そう思うような出逢いでした。 あの日、もし雄一さんが、いつものようにスマホの画面を見ていたら、落ちていた定期入れに気づくことも、このお二人が結婚することも、きっとなかったことでしょう。 スマホの画面から、ちょっと目を離してみたら、あなたも足元に、幸せに繋がる何かを、発見できるかもしれません。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。続きを読む

プロによる披露宴余興の賛否

余興

結婚披露宴でのスピーチや余興は、年々、減少傾向にあります。 それにより、余興をプロに依頼しようという人も、増えているようです。 あなたはプロによる余興に、賛成ですか?  お祝いの席だからおめでたい演出を…出席者が楽しんでくれる余興を…そう考える人は多いはず。 しかし出席者の中に、芸達者な人がいるとは限りません。 かといって、お食事だけのご披露宴では、間が持たないのでは…? そう悩んだ時に頼りになるのが、イベント企画会社です。 披露宴向きの演出や余興が、数多く用意されています。 例えば・マジックショー・歌謡ショー・獅子舞・餅つき・フラッシュモブ…etc 出演者はプロですから、もちろん最高のパフォーマンスを、おこなってくれるはずです。 しかし、素晴らしいから好評とは、一概に言えないこともあるようなのです。 こんなこともありました。    ♡ あるご披露宴では、出席者によるスピーチも余興も、程よく入っていました。 本来ならばそれだけで十分でした。 しかし、このご披露宴では、和装から洋装へのお色直しに、長めのお時間が予測されていたのです。 新郎新婦はお色直しの間、出席者が退屈してしまうのではないか?そう心配していました。 そこで思いついたのが… 歌謡ショーでした。 歌謡ショーと言っても、有名な歌手を呼ぶほど予算はありません。 その結果、歌手に司会をお願いしよう、ということになりました。 プロの司会者には色々な人がいます。・司会専門・アナウンサー・落語家・俳優・声優・歌手 など ですから、歌手に司会をお願いし、お色直しの間には、歌って貰おうと考えたのです。 出席者による余興の中に、歌は入っていなかったため、きっと楽しんで貰えると思いました。 選ばれた司会者は、一般的には名前を知られていませんが、国内外で活躍する歌手でした。 新郎新婦の期待通り、出席者を飽きさせることなく、司会としても歌手としても、素晴らしい仕事をしてくれました。 ところが… 披露宴後に出席者から、苦情が寄せられました。 「司会者にばかり歌わせて、 俺たちには1曲も歌わせなかった。  司会者は司会をするもので、 普通、歌なんか歌わないだろう?  なんで俺に歌わせないんだ!」と。    ♡ 新郎新婦の想いは残念ながら、一部の出席者には伝わりませんでした。 披露宴というものに対する認識に、大きなズレが生じたのです。 新郎新婦には、自分たちが不在の時に、出席者に何かをおこなって貰うのは、失礼だという認識がありました。 ですからお色直し中、出席者に歌って貰うということは、全く考えていなかったのです。 一方この出席者は、新郎新婦がいるいないに関わらず、他人に歌わせる時間があるなら、自分が歌いたかったと思ったのでした。 実際、時間の都合などにより、お色直し中に出席者のスピーチや歌を、入れざるを得ないケースもあります。 しかしそのような場合には、「新郎新婦のいない間にやらされた」と、気分を害される方もいらっしゃいます。 ですから、何が良くて、何が悪いのかは、新郎新婦や出席者次第としか、言いようがありません。 つまり同じことをおこなっても、とても喜ばれる場合と、クレームにまで発展する場合など、真逆の結果になる可能性があるからです。 人の心というのは、本当に色々と難しいものです。 新郎新婦に対して、また出席者に対して、素敵な時間を過ごして欲しい、その想いは双方変わらないはずなのに…。    ♡ 今回は歌について書きましたが、他の余興については、また別の機会に書いてみたいと思います。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。  尚、プロによる余興を、  否定するものでも、  肯定するものでもありませんので、  誤解なきようお願いいたします。続きを読む

結婚式で間違えられる?

ハプニング

世の中には間違いって、よくあることです。 しかし、間違えられる側からすると、あまり気持ちの良いものでは、ないことでしょう。 ましてそれが、結婚式の日だったとしたら… もしあなたなら、どのように感じるでしょうか?  例1 名前を間違えられた 名前に関しての間違いは、2パターンあります。 1つ目は読み間違いです。 例えば「幸子」さん。「さちこ」さんなのか、「ゆきこ」さんなのか、字を見ただけではわかりません。 よくスピーチをする際に、席次表を見ながら話す人がいます。 新郎新婦の名前を間違えないよう、確認するためだと思われます。 しかし当然のことながら、フリガナはありません。 頭ではちゃんとわかっていても、特に緊張をしている場面では、つい間違えてしまうこともあります。 マイクを通して、「何だっけ?」と、助けを求める人がいますが、あまり良い方法だとは思いません。    ♡ 私には、こんな経験があります。 苗字ですが、「東海林」さん、という方がいました。 この方の場合、「とうかいりん」さんが、正しい読み方でした。 ご紹介の際、出席者の一人が飛んで来ました。 「しょうじって読むんだよ。 そんなこともわからないのか?」そうお叱りを受けてしまいました。 苗字でもう1つ。 「浅見」さんという方がいました。 「あざみ」さんと読みます。 後で出席者の一人に、「あんた訛ってるなあ、 どこの生まれ? さっきあんた、 あさみをあざみって言ったよな」と。    ♡ お名前の間違い2つ目は、そもそも名前を、間違って認識しているケースです。 読み間違えなら、ダメにしても理解はできます。 しかし、どう間違ってもそうは読めない、そういうケースもあるのです。 つまり、「幸子さん」を「真由美さん」と、言ってしまうようなケースです。 その「真由美さん」は、一体どこから出てくるのでしょう。 例えば新婦の名前を、お母様・お姉様・妹様の名前と、間違って認識していることもあります。 両親知人やご親族に多いパターンです。 これはまだセーフかもしれません。 新郎・新婦の名前を、元恋人の名前と間違えるケースも。 あってはならない間違いです。 全く関係ない人の名前が出て、新郎新婦も出席者も、全員「ん?」となってしまうという、とても不可解なこともあります。 何れにしても、間違えられた方にしてみれば、あまり良い気持ちはしないものです。 新郎新婦の名前に関しては、あっ!っと疑問や不安を持った際には、あやふやな読み方をせず、「新郎」「新婦」と呼ぶことで、間違いを防ぐことができます。 例2 間違えられる ある新郎は53歳・初婚でした。 長年の夢がついに叶い、念願の結婚式がおこなわれました。 ところが、美容室で間違えられ、写真室で間違えられ、会場係にまで間違えられたのです。 何度もこう呼ばれました。 「お父様」と…。 確かに53歳ならば、結婚式を迎える子どもがいても、おかしくはありません。 しかし、オーダーシートには、年齢も記入されているはずです。 待ちに待った結婚式にも関わらず、とても気分を害されたようでした。 また他の宴席では、お父様が間違えられたケースもありました。 「お祖父様」と何度も間違えられ、かなりお怒りのご様子でした。    ♡ 間違い… 場合によっては、大問題に発展する可能性もあります。 結婚式・披露宴の席では、最も気をつけたいことの一つです。 ※私個人の意見でありますこと、  ご理解ご了承ください。続きを読む

出逢いは偶然?それとも…?

出逢い

人生で起こることは、「偶然」ではなく「必然」だと、よく耳にします。 人と人との出逢い、特に新郎新婦の出逢いには、神秘的なものを、感じずにはいられません。 全く予期しない場所で、結婚相手と出逢っている人、本当に多くいらっしゃいます。 このケースもそうでした。  佳子さん(仮名)は、30歳。 会社では新人教育を担当するなど、責任ある立場になってきました。 仕事に加えて後輩の指導をする日々は、心身ともに疲労が大きく、休日は一日中家に閉じこもり、もっぱら食べることと寝ることで、ストレスを解消していました。 ところが気になるのは、最近ちょっと太り気味であること。 運動しないとヤバイな…と、思い始めていました。 しかし、自分に甘い佳子さんは、ジョギングやストレッチなど、自分一人で黙々とおこなうものは、続けられる自信がありませんでした。 そこで思いついたのは「水泳」 実は佳子さん、高校時代には水泳部に所属しており、県大会での優勝経験もあるほど、優秀な選手だったのです。 高校卒業と同時にやめてしまいましたが、水泳だったら続けられそうです。 そういえば家からそう遠くない場所に、設備の整った大型のプールがあることを、思い出しました。 とりあえず見学に行ってみよう、そう思いました。 噂に聞いていた通り、立派な建物でした。 また泳げる!と、高校時代を思い起こし、ワクワクしながら建物に近づきました。 ところが… 「清掃のため本日休業」 という張り紙がありました。 あ〜あ、せっかく運動する気になったのに…と、がっかりしてしまいました。 また来週の休みに出直すしか、ありません。 それまでに気が変わっちゃうかも。 そんな風に思いながら帰りかけた時、女性から声をかけられました。 「あちらのテニススクールの者です。 見学していらっしゃいませんか?」と。 女性が指し示す方向を見ると、通りを渡った向こう側に、体育館のような建物がありました。 その建物の中に、テニスコートがあるようです。 テニスに興味はありませんでしたが、せっかくここまで来たのだからと、その女性について行きました。 できたばかりの綺麗な施設。 みんな楽しそうにレッスンを受けています。 先ほどの女性だけでなく、どのスタッフも親切で感じが良く、丁寧に説明してくれました。 「体験レッスンもできますよ。 無料なのでいかがですか?」 テニスの経験は体育の授業だけでしたが、もともとスポーツが得意な佳子さんは、ちょっとやってみたいなという気持ちに、なっていました。 「はい、お願いします!」 やってみると、これが楽しい楽しい。 さらに、「運動神経抜群ですね。 素晴らしいなあ〜」と褒められ、すっかりいい気分に。 「検討します」と言うつもりだったのが、「入会します」とつい言ってしまったのです。 そして次のお休みから週一で、通うことに決定しました。    ♡ あの日から1年、佳子さんは結婚式を挙げました。 新郎は、あのテニススクールの、インストラクターでした。 佳子さんはすぐに上達し、スクールだけではなく、プライベートでも、彼とテニスを楽しむようになり、自然と交際がスタートしたそうです。 おじいちゃんとおばあちゃんになっても、ずっと二人でテニスを楽しみたい、佳子さんは、幸せいっぱいの笑顔で、そう話してくださいました。 ちなみに水泳は? 「結局行きませんでした」と。    ♡ もしもあの日、スイミングスクールが営業していたら、二人は出逢っていなかったでしょう。 いえ、もしかしたら、水泳を思いついたのも、あの場所に行ったのも、テニススクールで働く新郎と、出逢うためだったのかもしれません。 運命のレールって、どこに向かって敷かれているのか、全くわからないものです。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフイクションです。続きを読む

披露宴で言われたくないこと?

スピーチ

結婚披露宴のスピーチを頼まれ、何をどう話せば良いか悩んだ経験、ありませんか? そんな時、本やネットでスピーチ例などを調べ、そのまま使っちゃうことも、あるかもしれません。 でも、当たり障りのないスピーチをしたつもりが、実は誰かの心を傷つけてしまうことも、無いとは言えないのです。 例えばこんなことも…  雅恵さん(仮名)は、大学時代に出逢った彼と、およそ8年の恋愛期間を経て、結婚式の日を迎えました。 その雅恵さんが、司会進行の打ち合わせで、初めにおっしゃった言葉は、 「出産や子どもに関する話は、 いっさいしないでください」 というものでした。    ♡ 雅恵さんには、あるご病気の経験がありました。 そしてそれによって、出産が望めないお身体に、なってしまったのだそうです。 彼はそのことを知っていましたが、彼のご両親には話していませんでした。 彼は長男であるため、ご両親はきっと後継を期待しているはず。 ですから雅恵さんは、彼のことは大好きだけど、結婚は諦めようとさえ思っていました。 彼は、「俺は雅恵と結婚したい。 子どもを産んでくれる人と、 結婚したいわけではない」そう言ってくれました。 しかしご両親のお気持ちを考えると、なかなか踏み切れません。 結婚まで8年かかってしまったのも、そのためでした。 「世の中には様々な理由で、 子どもを産めない人も、 産まない人もたくさんいる。  結婚したらからといって、 必ず子どもを産まなきゃいけない、 そういう決まりがある訳じゃない。  親にとって孫が生まれることよりも、 自分たちの子が幸せになることが、 一番嬉しいんじゃないのかな。」 彼のそんな言葉に、ようやく結婚を決意した雅恵さんでした。    ♡ そのような経緯から、出産や子どもの話には、絶対に触れないで欲しいというのが、雅恵さんの願いでした。 祝電に関しても、「お子様の誕生を楽しみにしています」といった出産を期待するような文章は、全て削除して欲しいとのことでした。    ♡ しかしスピーチまでは、どうすることもできません。 やはり… 「子どもを産んで初めて一人前です。 早く親御さんを安心させてください」 「美男美女のお二人ですから、 きっと可愛い赤ちゃんが 生まれるに違いありません」 「ご両親に孫を抱かせてあげることが、 一番の親孝行です」 「お祖母様もひ孫の誕生を、 心待ちにしていることでしょう」    ♡ 披露宴のスピーチで、子どもの話は定番中の定番です。 スピーチをする方々に、悪気がないのはわかっています。 出席者は事情をご存知ないので、仕方ないことでもあります。 でも、雅恵さんはそれによって、これまでの人生で最も幸せなはずの、結婚式・披露宴の日にもかかわらず、とても辛い気持ちや罪悪感に、包まれることになってしまいました。    ♡ 実はこのような方、決して少なくないのです。 その理由は様々で、お身体の事情、お仕事の事情、経済的な事情、環境や思考によるもの…なども。 又このケースは、 新婦がそういう事情でしたが、出席者の中にも同様の悩みを、抱えている人がいるかもしれません。 せっかくのお祝いの気持ちが、誰かを傷つけてしまうなんて、とても残念でなりません。 スピーチ文例は、スピーチが苦手な人や、スピーチに慣れていない人には、とてもありがたい救世主です。 しかし、あくまで文例です。 そのまま使うことが、必ずしも良いとは言えません。 そこに、ほんの少しの思いやりを加えること、それがとても大切ではないかと、私は思います。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。  尚、スピーチ文例の本などを、  否定するものでは決してありません。  上手く活用していただきたい、  そう願っています。  誤解なきようお願いいたします。続きを読む

出逢いは、代理婚活?

出逢い

結婚したいけど出逢いがない…そうお悩みの方も多いことでしょう。 理由は様々ですが、出逢うための行動を起こしていない、もしくは、出逢うための行動を起こせない、そのような人も大勢います。 ある新郎新婦の場合は後者、つまり、行動を起こせないタイプでした。 そんな二人が、どうして結婚できたのでしょうか?  新郎45歳 国家公務員新婦29歳 家事手伝い 二人ともおとなしいと言うより、コミニュケーションが苦手でした。 ですから、グループで遊びに行ったり、サークルに入ったり、合コンに参加したり…そのようなことができるタイプでは、全くありませんでした。 新郎は、「自分は女性に縁がない。 一生独身でも良い」そう思っていました。 新婦は、「実家暮らしで何一つ不自由なく、 このままでも構わない」そう思っていたのです。 しかし、ご両親の想いは違いました。 新郎のご両親は、自分たちの元気なうちに、何とか結婚して欲しい…そう願っていました。 新婦のご両親は、30歳になる前に、結婚して幸せになって欲しい…そう願っていたのです。 とは言っても、結婚相談所は嫌がるし、息子・娘の性格では、婚活パーティーなどもってのほか。 そんな時、たまたまテレビで見たのです。 「代理婚活」というものを。 両家の両親とも、「これだ!」と思いました。    ♡ 「代理婚活」「親コン」言い方は色々だと思いますが、読んで字の如く、本人の代わりに、親が婚活をおこなうものです。 スタイルも様々あるようですが、このご両親が選んだのは、お見合いパーティーでした。 参加するのは親のみ。 普通のお見合いパーティーと、内容はほぼ同様のもので、本人ではなく親だけが参加します。 親同士のお見合いが成立したら、後日、本人同士のお見合いを、おこなうというシステムです。    ♡ 両家とも、息子・娘には内緒で、代理婚活を始めました。 しかし、親の話やプロフィールを見ても、なかなかピンとくる方がいません。 それでもご両親は諦めず、幾度も参加を重ねました。 そして… ついに「この人!」と思える人に、巡り会うことができました。 しかしそれは、相手の子に対してのものではなく、親に対してのものでした。 つまり、親同士が意気投合したのです。 「親を見れば子がわかる」 絶対にうまくいくと、ご両親同士は直感したそうです。 ご両親の勘は見事的中し、子ども同士もお互い一目で気に入り、お見合いから3ヶ月後に、結婚式を迎える運びとなりました。    ♡ 「代理婚活」は賛否両論、どちらかと言えば、反対の方が多いかもしれません。 ・親と子どもの趣味は違う・親の押し付け・ファザコン・マザコン そのような感じ方もあるでしょうし、実際そういう人もいるかもしれません。 その一方で、・親同士が仲良くしてくれる・子どもと義父母の関係が円満・親の反対がない 色々な長所もあるようです。    ♡ この新郎新婦は、16歳もの年の差婚。 もし恋愛結婚だったとしたら、親の反対で成就しなかった可能性も、無いとは言えません。 ですから方法はどうであれ、きっとこれも、運命の出逢いだったのだと、私は思います。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。  尚、「代理婚活」を勧めるものでも、  否定するものでもないことを、  ご理解・ご了承ください。続きを読む

花嫁の手紙で、両親が見たもの

ハプニング

結婚披露宴で、特に大切にしたいシーンの一つ、新婦の手紙朗読〜ご両親への花束贈呈。 一番の感動シーンでもあります。 もしそんな時、会場のスタッフによって、こんなことがおこなわれたら、あなたはどう感じるでしょうか?   【スタッフのミス・ケース1】 前回の記事へ  【スタッフのミス・ケース2】 そのご披露宴は、とても和やかに進行し、いよいよクライマックスシーンである、ご両親への花束贈呈となりました。 ご両家ご両親はお開き口付近に、新郎新婦は高砂席の前に、それぞれ並んでお立ちになりました。 つまり、ご両親は会場の一番後ろ、新郎新婦は会場の一番前。 ご両親と新郎新婦の間にテーブルがあり、お客様が座っている状態です。 その位置で、新婦は感謝のお手紙を読み始めました。 程なくご新婦のご両親は泣き始め、新郎のご両親も目頭を押さえています。 会場のあちらこちらで、すすり泣く声が聞こえていました。 その時です。 会場スタッフが、ご両親のすぐ前を横切りました。 息子・娘の姿を、泣きながら見つめている、ご両親の視界を遮ったのです。 このシーン、配膳係は邪魔にならぬよう、全員会場から外に出ていました。 会場内にいるスタッフは、ビデオさん・カメラさん・照明さん、介添えさん・司会者だけです。 みんな持ち場を離れるわけには、いきません。 つまり、誰もご両親の前を歩いているスタッフを、止めに行くことができないのです。 ご両親を撮影していたビデオさんは、手で追い払うような仕草をしましたが、本人は全く気付きません。 結果、会場スタッフは、ご両親の目の前を、4往復もしてしまいました。 それも、実に堂々と椅子を持って…。    ♡ 理由がありました。 お手紙→花束贈呈→謝辞に続き、エンドロールの上映があります。 新郎新婦のご両親にも、エンドロールをご覧いただく予定でした。 立ったままではなく、座ってご覧いただくために、その時の椅子を準備していたのです。 ご両家ご両親がこれまで座っていた、テーブル席に置かれた椅子を、お開き口近くに移動させていたのです。 4脚ですから4往復。 それって、お手紙の朗読中にやる必要が、あるのでしょうか? 理屈はわかります。 あらかじめ椅子を移動していた方が、謝辞の後、ご両親を、スムーズに誘導できるからです。 お手紙の朗読中、お客様の視線は会場前方にいる、新郎新婦に向けられています。 ですからスタッフは、お客様の後ろを通っていることになり、何の抵抗も感じなかったのでしょう。 だからこそ、実に堂々と椅子を運んでいたのです。 ご両親のすぐ目の前だということは、全く気にせずに…。    ♡ 時おり涙を拭いながら、朗読をじっと聞いていたご両親は、途中からスタッフの動きに目を奪われ、感動も薄らいでしまったようでした。 さらにビデオカメラでも、お嬢様のお手紙に涙するご両親の表情を、納得できる形で撮影することは、できなかったようでした。    ♡ スタッフは日頃から、厳しい教育を受けているはずです。 しかし現場はナマモノ。 全てのことを、前もって予測し指導することは、不可能とも言えるでしょう。 たった一人の、たった一つの行動が、大成功となるはずだった宴席を、全て台無しにしてしまったとしたら、それはとても悲しいことです。 現場に出たら神経を研ぎ澄まし、現実をしっかりと見つめ、細部にまで心を配ること。 それこそが、どんな素晴らしいマニュアルにも、勝るものなのではないでしょうか。 自戒の念を込めて…  ※私個人の意見であり、  人によって違いがありますことを、  ご理解・ご了承ください。  本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。続きを読む

新郎新婦は、どこから入場?

ハプニング

結婚式・披露宴に携わる人も、人間です。 ミスをすることだってあります。 たとえベテランスタッフであっても、いつも完璧とは限りません。 些細なミスはお客様にも気付かれず、大きな問題にもならないでしょう。 でも、ちょっとしたスタッフのミスが、ちょっとしたでは済まされない、こんなことも起こってしまいました。  【ケース1】 ある結婚式場で行われた披露宴。 新郎新婦のお色直し入場シーンで、それは起こりました。    ♡ 「新郎新婦のご入場です!」 音楽がかかり、会場が徐々に暗くなっていきます。 そして、前奏のあと、歌が始まるその瞬間、扉が開いて新郎新婦が登場… という手はずでした。 しかし、扉を開けるタイミングの5秒ほど前に、扉は開いてしまったのです。 5秒なんてどうってことない… そう思うかもしれません。 しかし開いた扉は、新郎新婦が入場する予定の扉ではなく、すぐ隣の扉でした。 会場には、ロビーに通じる扉が、隣り合わせで2箇所あったのです。 驚いたのは照明スタッフ。 新郎新婦入場とともに、お二人にスポットライト当てるため、照明機材を入場予定の扉に向け、スタンバイをしていました。 それなのに、開き始めたのは隣の扉。 タイミングがわずかに早かったものの、入場する扉が変更になったのかと焦り、開きかけた扉に向けてライトを当てました。 スポットライト、なんとか間に合いました。 会場のお客様からは盛大な拍手が、湧き起こりました。 ところが… 観音開きの扉、(2枚の扉が中央から両側へ開くもの)は、片側(1枚)しか開かなかったのです。 そして、盛大な拍手の中登場したのは、新郎新婦ではなく、何と会場の女性スタッフでした。 「えっ?」「なになに?」 そんな言葉や笑い声が湧いたところで、予定通りの扉から、予定通りのタイミングで、新郎新婦がご入場されました。    ♡ サプライズ演出ではありません。 完全に女性スタッフのミスでした。 会場内は真っ暗だし、どうせ見えないだろうとでも、思ったのでしょうか。 しかし、会場は真っ暗でもロビーは明るいのです。 ライトが当たらなかったとしても、扉から外の明かりは漏れ、シルエットは、はっきりと見えます。 そのタイミングで、スタッフが会場に入ってくる理由は、一つもありませんでした。 結果、新郎新婦の入場の方が、悪いタイミングだったという印象に、なってしまいました。    ♡ お色直し入場シーンは、お二人が新たなお衣装で、お客様の前に初めて立つ瞬間。 新郎新婦への注目度も高いシーンです。 それなのに、一番注目されたのは女性スタッフ。 新郎新婦のお気持ちは、言うまでもないでしょう。    ♡ ケース2は、明日に続きます。  ※本文中の内容は、   事実に基づくフィクションです。続きを読む

結婚披露宴はドイツ風に?

演出

日本にもたくさんの外国人がいて、ただ街を歩いていても、日本語以外の言葉が、たくさん耳に飛び込んできます。 ですから当然のことながら、外国の方と結婚する人も、決して少なくありません。 ある花嫁のお父様は、外国人と結婚する娘の披露宴に、こんな企画を思いつきました。  新郎はドイツ人、新婦は日本人。 お二人はドイツにて、結婚式・披露宴をおこないました。 ドイツの披露宴は、日本とはあまりに違うものでした。 ドイツでの披露宴から、もう数ヶ月経つというのに、お父様はその様子について、興奮気味に話してくださいました。 ごく簡単に言うと、「披露宴」というより、「ダンスパーティー」 踊ったり喋ったり食事をしたりと、カジュアルな雰囲気で、それが何時間も続くとのことでした。 で? それを日本でやりたい!と。    ♡ 出席者のリストを拝見すると、新婦の親族22名新婦の友人 3名新婦の両親 2名新郎の母  1名新郎・新婦 2名合計30名でした。 30名でドイツの雰囲気? 無理… そう思いました。 ほとんどがご親族で、ご高齢の方もいらっしゃいます。 そもそも日本人は、そのような場に慣れていません。 ご友人も女性3名しかいないため、率先して踊ってくれるとは思えません。 そう申し上げましたが、「それでもやりたい!!!」と。    ♡ 当日会場には、ダンス用の板が設置されました。 ちょうど入場口から高砂に向かい、一直線になるように配置し、ダンススペースの左右に、テーブルが置かれています。 そのダンススペースを、バージンロードに見立て、新婦はお父様とご入場なさいました。 ご披露宴の始まりです。    ♡ ご親族の発声で乾杯がおこなわれ、祝宴が始まりました。 皆様に本日の趣旨をお話しし、ダンス音楽を通常のBGMより、少し大きめにかけ始めました。 早速踊り始める人が… いらっしゃるわけありません。 いくら働きかけてもダメです。 ごく普通のお食事会になっています。 さあどうしたものか…。    ♡ お食事がある程度進んだ頃、ふと閃いたのです。 そうだ!ワルツにしよう!!と。 音響さんに無理を言って、急遽ワルツの曲を用意して貰いました。 そうしたら… 1組のご夫婦が、踊り始めたではありませんか。 そしてそれにつられ、2組、3組と…。 それをきっかけに、やがてディスコ音楽がかかっても、みんな立ち上がって、新婦の友人たちの動きを真似て、ノリノリで踊ってくださいました。 最初にワルツを思いついたのは、私の両親のことを思い出したからです。 高齢の方は意外と若かりし頃に、社交ダンスを楽しんだ経験があるものです。 私の両親がそうでした。 若い時に習得したものって、自然と身体が覚えているものです。 ラジオ体操と一緒です。 最初に踊ってくださった方は、偶然にも社交ダンス教室に、ご夫妻一緒に通っていらっしゃるそうで、それも幸いしました。 お父様も大満足の、「ドイツ風」披露宴となり、ご出席の皆様にも、楽しんでいただけたようでした。    ♡ この時はたまたま上手くいきましたが、成功する確率は、極めて低いものだったと思います。 国際結婚かどうかに関わらず、何か特別な演出をおこなう際には、ご出席者の年齢・お人柄・地域性を、十分考慮なさった上でお決めになることを、オススメ致したいと思います。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。 続きを読む