あの赤信号が、二人の運命を決めた?
出逢いほんの一瞬の出来事が、その後の人生を変えてしまうことがあります。 あの時あの瞬間がなければ、私は今どうなっていただろう…あなたもそんな風に思ったこと、ありませんか? あの時、もし信号が「青」だったとしたら…?大輝さん(仮名)は、日本企業の海外支店に勤めるビジネスマン。入社3年目、海外赴任はまだ1年であるため、取引先への訪問は、上司と一緒というのが通常でした。 しかしその日は、上司の都合により現地集合だったため、たまたま一人でタクシーに乗り、目的地に向かっていました。 ある交差点で、タクシーは赤信号で停車しました。と、ちょうどその時、電話がかかってきたのです。登録のない番号からの着信でした。 上司と一緒なら間違いなくスルーですが、その日は一人。誰だろう?と思いながら電話に出てみたのです。 するといきなり「右側を見て!」と、叫ぶような声が。 慌てて窓の外に目を向けると、人混みの中に、大きく手を振る女性の姿を見つけました。 あっ!と思った瞬間、信号は青に変わり、車は走り始めました。 留学先の大学で一緒に学んだ、当時のゼミ仲間でした。彼女は学生時代、密かに大輝さんに憧れており、電話番号だけは、お守り代わりに残していたそうです。 それから1年後、大輝さんは本社勤務となり、帰国しました。 そう、彼女も一緒でした。 双方のご両親、ご親族の温かな祝福に包まれ、国際結婚という形で、二人の愛は実を結んだのです。 「まるで映画のワンシーンみたいでした」と、二人は幸せそうな笑顔で話してくれました。 あの交差点で、タクシーが赤信号で停まったこと。その一瞬の奇跡が、二人の人生を大きく変えることになるとは、一体誰が想像できたでしょうか…。 ※文章中のエピソードは、実話に基づくフィクションです。続きを読む