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披露宴スピーチ、その話必要?

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大人の常識として、言っていいことと悪いことがあります。 それが結婚披露宴の席であれば、なおさらのこと。 でも、空気が読めない人って、どこにでも出没するものです。  【身体的なこと…】  「今日は新郎が、 何だかとても大きくて立派に見えます。  幸せだと身長まで伸びるものなのですね」 幸せで身長は伸びません! 背が低いことを隠したいからこそ、シークレットブーツを履いているわけです。    * 「今日は髪型がいつもと全然違い、 髪の毛がフサフサしていて、  最初は誰だかわかりませんでした」 髪型は変えられますが、自然とフサフサになるはずありません! 薄毛の悩み、人によってはとても深刻です。 カツラを着用しているという事実から、新郎が気にしているのは明らかです。 せめて新婦側の出席者には、隠しておきたいと思ったのでしょう。 新郎側の友人たちが大爆笑したことも、大人気ない行為でした。    * 「新婦は結婚式のために、 ダイエットに励んでいました。 昼食も、飲み会の誘いも全て断り、 必死に頑張っていました。 その甲斐あって、 以前とは、まるで別人のようです。 素敵なウエディングドレス姿を披露できて、 本当に良かったですね」 以前の新婦と比べれば、かなりウエイトダウンしたのでしょう。 でも、初めて会う人は、以前を知りません。 新婦は、ぽっちゃり体型でした。 一体以前はどれほど太っていたのかと、多くの出席者に、いらぬ想像をさせてしまったことでしょう。    ♡ 【過去のこと…】 「新郎はご覧の通りカッコよく、  学生時代からとてもモテていました。  社会人になっても、いつも周りに女性がいて、  友人たちからとても羨ましがられていました」 いつも女性が…? ただ単にモテていただけかもしれませんが、微妙なニュアンスです。 新婦やご両親の不安を煽ってしまったのでは?    * 「これからは新婦だけを大切にしてください」 今までは、どうだったのか…?    * 「前回の結婚で、  新婦はとても辛い目にあっていました。 私の家に泊まり、 朝まで泣いていたこともあります。 それでも新婦は一生懸命頑張ってきたのです。 そんな頑張り屋さんで優しい新婦だからこそ、  新郎という素敵な男性に出逢い、 再婚することができたのだと思います。 親友として、とっても嬉しいです。 ◯◯ちゃん本当に良かったね。おめでとう」 前夫との辛かった結婚生活なんて…。 いえその前に、新郎側の出席者はこの瞬間まで、新婦が「再婚」だと知らなかったのですが…。    ♡ 悪気は全く無いのだと思います。 むしろ、おめでたいということ、幸せになって欲しいということ、それらを強調して伝えたかったのでしょう。 でも、実際に強調されてしまったのは、マイナスの部分や、隠したい部分でした。 言葉の使い方や表現方法は、とても難しいものです。 その一言がなかったら、素晴らしいスピーチだったかもしれません。 その一言が大問題に発展する可能性も、無いとは言えないでしょう。 一度口から出てしまった言葉は、聞いた人の記憶から消すことはできません。 もし自分が相手の立場だったら、どう感じるのか? スピーチだけに限らず、常日頃から相手の気持ちを考えた、思いやりある言動を心がけたいものです。 自戒の念を込めて…。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。  また、コンプレックスは人それぞれであり、  それを否定するものでは決してありません。  誤解なきようお願いいたします。続きを読む

披露宴の謝辞に込められた想い

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結婚式・披露宴を一番喜んでいるのは、やはりご両親ではないでしょうか。 ご両家代表謝辞には、溢れるほどの想いや、お父様のお人柄が感じられます。  【緊張して…】 お父様も人間。 緊張だってするのです。 原稿を作り、前の晩までに暗記したものの、やはり不安は拭えません。 披露宴中にも、ずっとメモを握りしめ、暇さえあればモゴモゴ練習している人も。 披露宴、ちゃんと楽しめているのかな?ご子息の晴れ姿、しっかり見ているのかな?心配になってしまいます。 でもそれも、ご子息を思ってのこと。 息子に恥をかかせてはいけない…出席者に失礼のないように… そんな重圧と戦いながら、息子の親として精一杯のことをしなくては、そんな意気込みが伺えます。 でもそのような真面目な方に限って、いざ謝辞の場面になると、頭が真っ白になってしまうのです。 司会「ご新郎のお父様◯◯様より、   御礼のご挨拶をお願いいたします」父 「只今ご紹介いただきました、   ご新郎のお父様の◯◯です」 会場から笑いが起こるものの、ご本人は気づきません。 お母様が横でお父様を突きます。 それでも覚えてきた挨拶を全うしようと、必死になっているので気付きません。 そして途中で言葉に詰まると、次の言葉が全く出てこなくなってしまいます。 父「すみません。  もう一度最初からやり直します」 最初からやり直さないと、思い出せないのです。 それでもまた途中で詰まってしまいます。 また最初からやり直しです。 さすがに3度目になると、見るに見かねて、ささやき女将登場です。 いえ、お母様の助け舟が出ます。 お父様の練習を、家で何度も聞かされていたお母様は、挨拶文をすっかり暗記しています。 お母様の言葉に続き、お父様がそれを復唱します。 そこでその先を、お父様が思い出してくれれば良いのですが、ずっとお母様に頼ることになってしまうそんな場合もあります。 お母様の声が小さいと、お父様が「えっ?」と聞き返し、お母様の声が大きいと、マイクがその声をしっかり拾ってしまいます。 当然お客様にはバレバレです。 父「いや、もう緊張しちゃって、  何だかすみません。  いや、大変申し訳ありません。  とにかく皆様、  本日は誠にありがとうございました」    ♡ 【息子の晴れ姿に感激して…】 親子の付き合いは、大人になるにつれ薄らいで行くもの。 特に子どもが故郷を離れている場合には、もう何年も会っていないという親子も、珍しくありません。 久しぶりに会う我が子。 一緒に暮らしていた頃と比べ、眩しいほど立派になっています。 親として、こんなに嬉しいことはありません。 感極まって男泣きされるお父様も。 「皆様から息子のことを伺い、 お世辞とは承知しながらも、 もう嬉しくて嬉しくて…」 「大学時代に上京してから、 ほとんど会っていませんが、 親ができなかった教育を、 皆様がしてくださったのだとわかり、 本当にありがたくて…」 「昨日まで鼻水を垂らしていたような子が、 嫁さんを貰うほど立派になったなんて…」 「親バカだと笑われるでしょうが、 今日は心から息子を褒めてやりたい…」    ♡ 【花嫁の手紙に感動して…】 謝辞の直前に行われるのが、新婦のお手紙朗読と、ご両親への花束贈呈。 感動し、泣いてしまうのは、花嫁のご両親だけではありません。 新郎のご両親だって人の親。 新婦の気持ちも、新婦ご両親の想いも、理解できるもの。 そして、我が子の思い出も重なリます。 感情を抑えようと、一生懸命原稿を読むお父様…でも涙で原稿の文字が読めません。 あるいは、せっかく暗記したはずの挨拶文が、すっかり吹っ飛んでしまいます。 「私にも娘がいるので… 娘の結婚式を思い出してしまって…」 「こんなに素晴らしい娘さんを、 息子がいただいてしまって、 本当に良いのでしょうか?」 「お嬢さんを必ず幸せにします!」(→新郎じゃなく父親なのに…)    ♡ あらかじめ作り込んできた文章よりも、その時の感情がそのまま現れた言葉に、多くの人が共感・感動するものです。 たとえ言葉に詰まったとしても、たとえ立派な言葉ではなかったとしても、想いが伝わるご挨拶って素敵だなあ…そう思わずにはいられません。続きを読む

披露宴で言われたくないこと?

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結婚披露宴のスピーチを頼まれ、何をどう話せば良いか悩んだ経験、ありませんか? そんな時、本やネットでスピーチ例などを調べ、そのまま使っちゃうことも、あるかもしれません。 でも、当たり障りのないスピーチをしたつもりが、実は誰かの心を傷つけてしまうことも、無いとは言えないのです。 例えばこんなことも…  雅恵さん(仮名)は、大学時代に出逢った彼と、およそ8年の恋愛期間を経て、結婚式の日を迎えました。 その雅恵さんが、司会進行の打ち合わせで、初めにおっしゃった言葉は、 「出産や子どもに関する話は、 いっさいしないでください」 というものでした。    ♡ 雅恵さんには、あるご病気の経験がありました。 そしてそれによって、出産が望めないお身体に、なってしまったのだそうです。 彼はそのことを知っていましたが、彼のご両親には話していませんでした。 彼は長男であるため、ご両親はきっと後継を期待しているはず。 ですから雅恵さんは、彼のことは大好きだけど、結婚は諦めようとさえ思っていました。 彼は、「俺は雅恵と結婚したい。 子どもを産んでくれる人と、 結婚したいわけではない」そう言ってくれました。 しかしご両親のお気持ちを考えると、なかなか踏み切れません。 結婚まで8年かかってしまったのも、そのためでした。 「世の中には様々な理由で、 子どもを産めない人も、 産まない人もたくさんいる。  結婚したらからといって、 必ず子どもを産まなきゃいけない、 そういう決まりがある訳じゃない。  親にとって孫が生まれることよりも、 自分たちの子が幸せになることが、 一番嬉しいんじゃないのかな。」 彼のそんな言葉に、ようやく結婚を決意した雅恵さんでした。    ♡ そのような経緯から、出産や子どもの話には、絶対に触れないで欲しいというのが、雅恵さんの願いでした。 祝電に関しても、「お子様の誕生を楽しみにしています」といった出産を期待するような文章は、全て削除して欲しいとのことでした。    ♡ しかしスピーチまでは、どうすることもできません。 やはり… 「子どもを産んで初めて一人前です。 早く親御さんを安心させてください」 「美男美女のお二人ですから、 きっと可愛い赤ちゃんが 生まれるに違いありません」 「ご両親に孫を抱かせてあげることが、 一番の親孝行です」 「お祖母様もひ孫の誕生を、 心待ちにしていることでしょう」    ♡ 披露宴のスピーチで、子どもの話は定番中の定番です。 スピーチをする方々に、悪気がないのはわかっています。 出席者は事情をご存知ないので、仕方ないことでもあります。 でも、雅恵さんはそれによって、これまでの人生で最も幸せなはずの、結婚式・披露宴の日にもかかわらず、とても辛い気持ちや罪悪感に、包まれることになってしまいました。    ♡ 実はこのような方、決して少なくないのです。 その理由は様々で、お身体の事情、お仕事の事情、経済的な事情、環境や思考によるもの…なども。 又このケースは、 新婦がそういう事情でしたが、出席者の中にも同様の悩みを、抱えている人がいるかもしれません。 せっかくのお祝いの気持ちが、誰かを傷つけてしまうなんて、とても残念でなりません。 スピーチ文例は、スピーチが苦手な人や、スピーチに慣れていない人には、とてもありがたい救世主です。 しかし、あくまで文例です。 そのまま使うことが、必ずしも良いとは言えません。 そこに、ほんの少しの思いやりを加えること、それがとても大切ではないかと、私は思います。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。  尚、スピーチ文例の本などを、  否定するものでは決してありません。  上手く活用していただきたい、  そう願っています。  誤解なきようお願いいたします。続きを読む

感動スピーチが招いた疑惑?

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結婚式・披露宴に、感動はつきもの。 まだ式が始まる前、新郎新婦を見た瞬間から、泣き始める人も多く見かけます。 親しい人が幸せな日を迎えるのは、それほど嬉しいものです。 しかし、こんな風になってしまうと、色々大変かもしれません。  小百合さん(仮名)は、28歳OL。 高卒なので、入社からおよそ10年。 上司からも期待され、同僚からも頼りにされ、後輩からも慕われて… 気がつけば、会社になくてはならない存在に、なっていました。 仕事も会社も大好きで、結婚をしてからも、勤務は続けていく予定でした。 しかし、急に新郎の転勤が決まったのです。 悩んだ末、小百合さんは会社を辞め、新郎についていくことを決意しました。    ♡ 退社から1ヶ月後、結婚式・披露宴がおこなわれました。 小百合さんの上司も同僚も、大勢出席してくれました。 新婦側の主賓は、直属の上司である部長でした。 そして、主賓の祝辞が始まったのです。    ♡ お祝いの言葉を述べたあと、思い出を振り返るように、語り始めました。 入社時の面接官として、初めて小百合さんに会った時のこと… 当時高校生だった小百合さんは、可愛いながらも、芯のしっかりとした女の子だったこと… 小百合さんの採用を決めたのは、自分だったこと… 入社してからも、ずっと見守っていたこと… 仕事に対して一生懸命頑張っている、小百合さんの姿… 愛情あふれる言葉に、新婦や会社の同僚のみならず、新郎側のお客様も感動し、目頭を押さえている人もいました。 5分が過ぎ、読んでいた原稿を閉じ、そろそろ祝辞も結びに… 誰もがそう思い、部長ご本人も、そういう予定だったと思います。 しかし… ご自身の話しに、感情が高ぶってしまったのか、祝辞は締めに入るどころか、逆にヒートアップしてしまったのです。 つまり、原稿にはなかったことを、話し始めたようでした。 いかに小百合さんが素晴らしいか、詳細に語り出したのです。 涙声でした。 そして…これからも、ずっとそばで働いてくれると思った… おめでたいことだから、喜んであげなきゃいけないけど、会社を辞めてしまったのは悔しい… 新郎に小百合さんを、奪われたような気持ちでいる… その時にはもう、涙声をはるかに超え、嗚咽になっていました。 感動に包まれていた会場も、次第にスーっと温度が下がるような、そんな雰囲気になりました。 「なんかやばくない?」 「何かあったのか?」 「普通じゃないよね?」 そんな囁き声も聞こえてきます。 泣きながら聞いていた、小百合さんの同僚や後輩も、なんだか冷めたような表情に、なってしまいました。    ♡ きっと部長は小百合さんを、「部下として」可愛がっていただけ、だと思います。 小百合さんは、本当に優秀な社員であり、良き部下だったのでしょう。 だからこそ、結婚は喜ばしいことだけど、会社は辞めて欲しくなかった。 その結果、まるで恋人を取られたかのような、恨み節になってしまったのでしょう。 娘を嫁に出す父親の気持ちと、同じような想いだったのかも、しれません。 初めの5分間だけで話を結んでいたら、とても素晴らしい祝辞、部下思いの良き上司…と、高評価だったことでしょう。 残念ですし、気の毒でなりません。    ♡ 感情をコントロールするのは、とても難しいものです。 でも、結婚式・披露宴の席で、特に男性があまり泣き過ぎると、良からぬ想像をされかねません。 本人のみならず、新婦にも、疑いをかけられるなど、迷惑をかけてしまう可能性もあります。 感激屋の人、すぐ大泣きしてしまう人、感受性が豊か過ぎる人は、くれぐれもお気をつけください。 自分への戒めも込めて…  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。続きを読む

「忌み言葉」披露宴で、つい…

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「忌み言葉」というものがあります。 結婚式・披露宴では、別れや不吉なことを連想させる言葉は、使ってはいけないとされています。 特にスピーチをする際には、誰もが気を遣うことと思います。 しかし、そうは言っても、忌み言葉を瞬時に、他の言葉に置き換えるのは、よほど慣れていても、とても難しいものです。 ですから、つい使ってしまう方、結構いらっしゃるものなのです。 そう、こんな風に…  ケース1【スピーチの定番】 「最後になりますが、 新郎新婦の末永いお幸せをお祈りし、 私からの祝辞を、 終わらせていただきます」 スピーチの締めに使われる言葉、とても多く聞かれます。    ♡ ケース2【その場で急に思いつく】 ある新郎新婦は、居合道をなさっていたことから、ウエディングケーキ入刀は、「ナイフ」ではなく、「真剣」が使われました。 その直後の乾杯スピーチで… 「ケーキが真っ二つに、 スパーンと切れてしまうかと、 ヒヤヒヤしておりましたが、 切れることなくホッとしました。  ですから、 お二人のご縁も切れることなく、 永遠に結ばれていることでしょう」 きっと瞬時に思いついたのでしょう。 ご本人は上手いことを言ったと、満足だったかもしれません。 でも、「切れることなく」と、「切れる」を打ち消しても、忌み言葉でなくなる訳ではありません。    ♡ ケース3【余興とスピーチ】 余興として、実演が多いものの一つに、「空手」があります。 その場合、必ずと言って良いほど、「瓦割り」がおこなわれます。 そもそも、「割る」ということ自体、あまり縁起の良いイメージでは、ありません。 しかし、武道としてのパフォーマンスですから、マイナスイメージには、繋がらないのかもしれません。 ただし…「お二人の愛の力が加わったのか、 見事◯枚も割ることができました」 スピーチの中で、つい言ってしまうのです。 風船を使った余興でも… 「割れてしまってすみません。 代わりの風船も用意していないので、 割れたままですが、 これで終わりにしたいと思います。  本当にすみません」 全然謝ってないし…って思われます。 余興の方に神経を配っていると、スピーチの方にまで気が回らない、そういう人も多いようです。    ♡ 日常の生活では、使っても何ら問題ない言葉だけに、結婚式の場でも、ついうっかり使ってしまいがちです。 結婚式は新郎新婦にとって、新生活のスタートラインです。 別れや不幸をイメージする言葉は、お二人にはありがたくないもの。 自信のない方は、一度スピーチ原稿を作って、チェックしてみることを、おススメいたします。 新郎新婦の、末永いお幸せのために… 追記もし忌み言葉を使ってしまった場合、そのままスルーしてください。訂正やお詫びをすると、かえって強調してしまうことに、なってしまいますので、くれぐれもお気をつけください。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。 続きを読む

披露宴のスピーチ、依頼した?

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披露宴のスピーチ、なかなかお願いしにくい…そう思う人も多いと思います。 しかし、やっていただくのであれば、きちんとお願いすべきだと思うのです。 スピーチが得意、スピーチが大好き、そんな人ばかりではありません。 そして、スピーチをするからには、ある程度の準備が必要でしょう。 その依頼の仕方で、果たして本当にスピーチは、していただけるのでしょうか? 「スピーチをしなくて良ければ出席する」そんな人も多いものです。 お祝いの気持ちがないからではありません。 緊張する、人前で話すのが苦手、何を話して良いかわからない、大方そのような理由でしょう。 また、喜んでスピーチをしてくださる人でも、すぐその場で対応できるタイプばかりでなく、時間をかけて原稿を作りたいという人も、大勢いらっしゃいます。 特に披露宴では、使ってはいけない言葉、「忌み言葉」があるため、準備をしっかりされる人が、多いのではないでしょうか。 新郎新婦ご本人たちには、何事もなく進行しているように思えても、実は見えないところでは、お客様と司会者で、かなり大変な擦り合わせを、おこなっていることも少なくありません。 1「聞いていない!」 一番多いのは、このケースです。 進行の打ち合わせ時に、「ご本人にお願いされましたか?」そうお尋ねすると、ほとんどの方が、「はい」とお答えになります。 ですから安心していると、当日ご本人に確認した際、「そんな話は聞いていない」そう言われてしまうことが、本当に多いのです。 原因はいくつも考えられますが、招待状の中に、スピーチ依頼の紙を入れただけ、という人が多いこと。 封筒の中に入ったまま、気がつかないこともあります。 どうせ会場案内や、説明書のようなものなのだろう、そう思って、読まない人もいます。 正式な依頼がないと、「頼まれた」とは、認識できないのかもしれません。 2「忘れていた」 「ああそういえば、 お願いされていたかも」 何と無責任な… そう思うこともありますが、お話を伺うと、お客様だけに責任があるとは、言い難いケースもあるのです。 原因は、1番と同じように、招待状の中に、スピーチ依頼の紙を入れただけ、という場合があります。 招待状が届いてから、披露宴当日までには、かなりの日数があります。 その時には承知していても、まだ先だから…そう思っているうちに、忘れてしまうこともあるでしょう。 また、直接お願いしたとしても、会社で忙しい時にお願いしてしまった、飲み会の際に、ノリでお願いした、そのような場合には、頼まれたという確かな実感が、わかなかったのかもしれません。 3「やりたくない」 「依頼はされたけど、 やりたくない」 これはお客様に責任があります。やりたくない、できない、それなら、一日でも早く断っていただければ、前もって他の人に依頼もできたでしょう。 本当に上司?本当に仲の良い友だち?と、疑いたくなるようなお客様も、中にはいらっしゃるものです。 ただし、100%お客様が悪いかというと、そうとも言い切れません。 そのような可能性のある人に、依頼してしまった新郎新婦にも、ちょっぴりミスがあったと、言わざるを得ません。 4「頼んでいなかった」 「頼むのを忘れていた」という場合もあります。 しかし、「あえて頼むことはしなかった」というケースも珍しくありません。 前もってお願いすれば、断られてしまうかもしれないけれど、当日の指名であれば、やらざるを得ないだろう。 自分が直接お願いしたくないので、当日になれば、司会者が何とかしてくれるだろう。 そんな風に考えているようです。    ♡ 頼んでいなくても、頼まれたことを忘れていても、スピーチさえしていただければ、滞りなく進行することはできます。 しかし、お客様の心の中はどうでしょう。 「礼儀を知らない」新郎新婦の人格を疑われることも、無きにしも非ず。 「恥をかかされた」そうお怒りになる方もいます。 スピーチの中で、「頼まれていない」「今初めて聞いた」という話を長々となさる方もいます。 「だから新郎はダメなんだ…」とか…「一事が万事、 いつもこんなことばかりで…」とか…嫌味とも、人格批判とも取れるような、おおよそ結婚の場にはふさわしくない、残念なスピーチに発展してしまうことも、実際にあるのです。 また、断固として、了承いただけないケースも、多々あることを忘れないでください。    ♡ スピーチ依頼の行き違いから、その後のお付き合いに、不具合が生じてしまうことだって、無いとは言えません。 スピーチを依頼するくらいですから、お世話になった方や、特に親しい友人など、相手は特別な方だと思われます。 これから先も、良きお付き合いを続けていけるよう、細やかな心配りが必要です。    ♡ 大切なのは、もし自分だったら…そう考えること。 自分が困ると思うこと、自分が嫌だと思うことはしない。 こんな風に依頼されたら、快くスピーチを引き受けてあげたい、そうご自身が思う方法が、一番良い依頼の仕方ではないかと、私は思います。  ※本文中の内容は、  私個人の意見であり、  人によって異なる可能性もありますこと、  ご理解・ご了承ください。続きを読む

披露宴の余興、多い方が良い?少ない方が良い?

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披露宴のスピーチや余興。 頼む方も、頼まれる方も、悩みが多いものです。 最近は、頼まれる側の気持ちになって、スピーチや余興をお願いしない、そんなケースも増えています。 その一方で、披露宴を盛り上げてくれる芸達者な方々が、大勢出席される場合もあります。 スピーチや余興をしてくれる人が、多すぎても、少なすぎても、悩みのタネになってしまう…。 一番盛り上がる理想の形は、スピーチ→◯名・余興→◯組です! そんな風に、数を断言することができないのが、披露宴の難しいところなのです。 どのような披露宴になるかは、やってみないとわからない。 出席者に喜んでもらえるかどうかも、やってみないとわからない。 何故なら、披露宴の雰囲気づくりで、一番の鍵を握っているのは、「新郎新婦」ではなく、「出席者」だからです。 つまり、出席者の人柄や考え方によって、同じ内容の披露宴でも、その雰囲気や満足感には、大きな差が出るということなのです。 もっと言えば… 新郎新婦が満足しても、出席者が満足するとは限らない。 出席者が満足しても、新郎新婦が満足するとは限らない。 一体どういうことなのでしょうか? 【スピーチ・余興なしのケース】 出席者に、お食事を召し上がりながら、ゆっくりと過ごして欲しい。 出席者と直接たくさん話がしたい。 友人との写真もいっぱい撮りたい。 そうお考えの方も多いでしょう。スピーチや余興だけでなく、生い立ちムービーなどの演出も、両親へのお手紙も、何も無しというケースもあります。 新郎新婦のお気持ちは、とても良くよくわかります。 ただ、このような場合、満足いく披露宴に、「なる」か、「ならない」か、その差が激しいのが事実です。 スピーチ・余興なしの披露宴を、おこなった新郎新婦と、出席した人たちの感想を、ご紹介します。 良かった(出席者の感想)・落ち着いた雰囲気だった・新郎新婦と話をすることができた・たくさん写真を撮ることができた・久しぶりに会う友人たちとも、 ゆっくり話ができた・親戚が集まるのは冠婚葬祭だけなので、 みんなで楽しい時間が過ごせて良かった・スピーチの心配がなくて助かった・下手な歌や、退屈なスピーチを、 聞かずに済んで良かった 良かった(新郎新婦)・全員と話ができて嬉しかった・温かな雰囲気に感動した・時間に追われることなく楽しめた・お料理を楽しんでもらえて良かった・自分たちも料理を食べることができた・スピーチや余興を依頼する際の、 気遣いや負担がなくて良かった 良くなかった(出席者の感想)・盛り上がりに欠けていた・一体感がなかった・お祝いに行ったのか食事に行ったのか、 わからないような披露宴だった・お料理のグレードの低さが、 気になってしまった・2時間半がとても長く感じられた・自分の友人が出席していなかったため、 ただ一人黙々と食事をしているだけで、 つまらなかったし孤独を感じた・印象に残らない披露宴だった・ごく一部の出席者が、 ずっと高砂席を占領していて、 他の人は新郎新婦に近づきにくかった 良くなかった(新郎新婦の感想)・盛り上がらなかった・歓談や写真撮影に来てくれると思ったのに、 あまり来てもらえず寂し思いをした・各テーブルでは盛り上がっていたようだが、 新郎新婦だけが浮いてしまった・落ち着いた雰囲気というより シーンと静まり返ってしまった・披露宴後にビデオを見てみると、 淡々と食事をしている姿ばかりで 楽しんで貰えたのか不安になった このように、スピーチや余興がない披露宴は、「良い印象」と「悪い印象」の差が、大きいことがわかります。 出席者が積極的に高砂に行き、新郎新婦と歓談してくれるのか、席でただ食事をするだけなのか、たったそれだけのことでも、披露宴の雰囲気は、大きく変わってしまいます。 つまり、どのような出席者なのかということが、披露宴の雰囲気作りを左右する、大きな鍵になると言えるでしょう。    ♡ 【スピーチ・余興が多いケース】 主賓祝辞・乾杯挨拶を除いて、スピーチや余興が12組あったという、あまりに多すぎたケースをご紹介します。 12組のスピーチと余興、1組5分と計算しても、それだけで1時間かかります。 当初、スピーチや余興は、新郎側・新婦側、合わせて6組お願いする予定でした。 しかし、新婦の勘違いで、新婦側だけで6組に、依頼してしまったというのです。 それを知った新郎は、バランスが取れないからと、新婦側に合わせて、新郎側も6組お願いしてしまったのです。 それで、6組×2で12組となったわけです。 その披露宴は300名規模。 さらにキャンドルサービス時の点火も、全卓おこないたいとのことでした。(卓数が多い場合には、 全卓ではなく、一部にする場合も) 全30卓。 1卓1分としても30分。キャンドルサービスだけでも、かなりの時間になることが、予測されます。 ですからどう考えても、12組のスピーチ・余興を入れるのは、不可能です! スピーチだけならまだしも、余興となると、1組何分かかるか読めません。 絶対に無理です!! しかし新郎新婦は、今更お断りするわけにもいかない、お色直し中に入れるわけにもいかない、と、譲りません。 で、どうなったか・・・? 全部入れました。 たまたまその日最後の宴席だった、つまり、後の宴席が入っていなかったことから、ホテル側も了承するに至ったわけです。 結果、披露宴時間4時間半! お料理もそれを見越して、ゆっくりお出ししていましたが、3時間が限界。 つまり、残り1時間半は、食べる物もなく、ただ飲み物だけをとりながら、ひたすらスピーチと余興を見聞きする、そんなご披露宴になってしまいました。 新郎新婦は大満足だったようですが、司会の元には、「まだ終わらないの?」「何時に終わるの?」と、何人のお客様が聞きにいらしたことか。 中には、「もういいよ」「早く終わらせてくれよ」そうおっしゃるお客様まで。 スピーチや余興をやってくださる方も、そんな空気を読んでいただければ、とても助かるのですが、そうはいかない。 勿論、皆様のところを回って、このような状況なので、短めにお願いしたいとお伝えしています。 しかし、忙しい中みんなで何度も集まり、企画し、練習したのだからと、1組で10分、20分使う人たちも…… この披露宴、明日の朝まで終わらないんじゃないかと、思ってしまったくらいです。    ♡ 両極端な例をあげましたが、スピーチや余興の数については、多い方がいい、少ない方がいい、一概にそう言えないことが、おわかりいただけたのではないかと、思います。(ちょっと極端すぎたかも…) 次回は、「新郎新婦」と「出席者」の、余興などを含めた考え方の違いについて、お話したいと思います。 ※本文中の内容は、  事実に基づく、フィクションです。 なお、私個人の意見や感想であり、  人によって異なりますことを、  ご理解・ご了承ください。続きを読む