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プロカメラマンの神業!

仲の良い友人たちが、
結婚をお祝いしてくれるのは、
とても嬉しいものです。

 

そして、
一生に一度の大切な日を、
盛り上げようとしてくれるその気持ちも、
本当にありがたいもの。

 

でも、

中には、いるんです。

 

「盛り上げる」という意味を、

ちょっとばかり、
取り違えている人たちが…。

 

あるご披露宴、

お料理は中華でした。

 

テーブルはターンテーブル付き、
つまり円卓の上に、
もう一枚、回転する丸い板が
取り付けられているものでした。

 

当然ご存知のことと思いますが、

この回転する板は、
お料理を取りやすくするためのもので、
決して、遊ぶ道具ではありません。

 

もしあなただったら、

このような盛り上げ方、
どのように受けとめますか?

ご披露宴の中盤、

いよいよキャンドルサービスです。

 

思い出の曲に乗せて扉が開き、

真っ白なタキシードと、

純白のウエディングドレスで、

新郎新婦がご入場されました。

 

そして、

一礼から顔を上げ、

会場を見渡した新郎新婦

 

二人の目に飛び込んできたのは、

異様な光景でした。

何かが違う。

何かがおかしい。

 

テーブル一つ一つに当てられた照明。

そこには、キャンドルと装花が、

美しく浮かび上がっている…はずでした。

 

キャンドルは、確かにありました。

 

しかし、

お花の代わりに見えたものは…

 

なんと男性の裸体でした。

 

テーブルの中央に乗り、

あぐらをかき、

ネクタイで頭にハチマキをし、
そのネクタイには、

キャンドルが固定されています。

 

パンツ(下着)だけは、

身につけてくれていたことが、

せめてもの救いです。

 

それが一つのテーブルだけではなく、

5卓。

全体の半数にも及んでいます。

 

つまり新婦友人たちの席にまで、

進出しているのです。

 

そしてご丁寧にも、

仲間と思われる男性が、

そのテーブルを、

回転させているのです。

 

新郎新婦は大爆笑!

 

…するとでも、

思ったのでしょうか?

 

新婦側の友人も喜ぶ、

…と、考えたのでしょうか?

 

お酒が入ると脱いでしまう男性、

よく見かけます。

 

親しい仲間たちだけの飲み会だったら、

盛り上がるのかもしれませんが、

結婚披露宴の席ではいかがなものか。

 

新郎新婦、

特に新婦の立場なら、

絶対に許せない!

と、思うのも当然のことでしょう。

 

各テーブルへの点火が済むと、

いよいよ、

メインキャンドル点火が、

おこなわれます。

 

高砂席の横に、

素敵なメインキャンドルが、

用意されています。

 

するとその周りに、

テーブル中央でクルクルと回転していた、

裸の男性たちが集まってきたのです。

 

ん?

人数が増えている?

総勢10名?

 

カメラに向かって、

様々なポーズをとる男性陣。

 

いくらアナウンスを入れても、

やめるどころか、

新郎新婦の間に割り込んでみたり、

トーチに手をかけたりと、

その行動はエスカレートする一方。

 

会場の最高責任者である、

キャプテン(ボーイ長)も、

新郎新婦から、必死で、

男性たちを遠ざけようとするものの、

逆に邪魔者扱いされている始末。

 

「どけーーーーーーーーっ!」

 

と、怒鳴りたい衝動を抑え、

司会者としては、

その場から退いていただきたい旨、

優しく丁寧に、

アナウンスを繰り返すことしか、

できませんでした。

 

   ♡

 

披露宴の中で、

特に素敵な写真が欲しい、

と思うシーンは2箇所。

 

ウエディングケーキ入刀時と、

メインキャンドル点火時です。

 

なぜなら、

他の人が入らない、

新郎新婦二人だけのショットであり、

結婚の報告や年賀状など、

ポストカードに使用するにも、

最適だからです。

 

その大切なシーンに、

裸の男性たちが、

写り込んでいたとしたら…

 

   ♡

 

心配で心配で、

披露宴お開き後、

すぐにカメラマンに確認しました。

 

二人だけのショット…

 

ちゃんと撮ってくれていました。

 

いつ?

どうやって??

 

まさしく神業!

 

プロカメラマンさんが、

キラキラと輝いて見えました。

 

お客様のお見送りを済ませた新婦が、

駆け寄ってきました。

 

「メインキャンドルの写真、

 どうなっていますか?

 

 友人たちが撮ってくれた写真を見たら、

 それはもう酷くて…」

 

と、悔しさと怒りを滲ませ、

今にも泣き出しそうなお顔で、

そうおっしゃいました。

 

「大丈夫ですよ。

 とっても素敵に撮れています。」

 

信じられない…

 

といった様子で、

モニターを覗き込んだ新婦。

 

「プロカメラマンに

 撮影をお願いしていて良かった。

 もう、どうしようかと思いました。

 

 本当に、

 本当に、

 ありがとうございました」

 

新婦の目から、涙がこぼれ落ちました。

 

   ♡

 

後日、

この日の新郎新婦から、

ポストカードが届きました。

 

使われていたのは、

メインキャンドル点火のお写真でした。

 

もちろん、

お二人だけのショットです。

 

新郎新婦の幸せな表情も、

ちゃんと捉えてくれていたのです。

 

本当に素晴らしいお写真でした。

 

   ♡

 

スマホやデジカメの精度が上がり、

誰にでもそれなりに、

素敵な写真が撮れる時代になりました。

 

しかし、

あの状況で、

ポストカードに使用できる写真を撮れたか?

といったら、

100%無理でしょう。

 

やっぱりプロカメラマンは凄い!

プロフェッショナルとは、

こういうものなのだと、

当たり前のことながら、

改めて強く感じた瞬間でした。

 

   ♡

 

写真はこの通り無事でしたが、

ご友人たちの行動、

あなたは、どのように感じましたか?

 

盛り上げたいというその気持ち、

何かしてあげたいという想い、

それはとても尊いものです。

 

でも、

「盛り上げる」と

「悪ふざけ」は、

似ているようで大きく異なります。

 

それも良い思い出だったと、

笑って振り返ることのできる日が、

やがて訪れるかもしれません。

 

その一方、

悔しさや、恨む気持ちが、

ずっと残ってしまう可能性だって、

あり得るのです。

 

仲が良かった友人たちとの、

今後の人間関係に、

悪影響が出てしまうことも、

無いとは言えないでしょう。

 

せっかくのお祝いの気持ちが、

逆効果になってしまったら、

こんなに残念なことはありません。

 

お一人お一人の、

お祝いの気持ち、

優しさ、

思いやりが、

どうか美しい形のまま、まっすぐ、

新郎新婦に届けられますように。

 

※本文中のエピソードは、

   事実に基づいたフィクションです。

最高のおもてなしとは?

「頑張ること」と

「無理をすること」は、違います。

 

無理をし過ぎると、
本当に大切なものを、
見失ってしまうかもしれません。

 

男女問わず、
結婚式や披露宴に、
こだわりを持っている人は多いものです。

 

しかし、
そのこだわりがあまりに強過ぎると、
どこかに負担がかかってしまうもの。

 

それが、一生に一度の大切な日に、
悪影響を及ぼしてしまったとしたら、
それこそ本末転倒です。

 

あなたもこんな無理を、
していませんか?

 

アラフォーの紗英さん(仮名)は、
これまで、

多くの結婚式・披露宴に、
出席する機会がありました。

 

その度に、自分の時には、
こうしたい、ああしたい、
これもいいな、あれもいいな…と、
夢を膨らませていったのです。

 

そしていよいよ、
自分の番が巡ってきました。

 

紗英さんのコンセプトは

「手作り」

 

さすがにドレスまでは無理ですが、
可能な限り手作りしようと決めました。

 

招待状に始まり、席次表、席札、
メニュー表、リングピロー、ブーケ、
ウエルカムボード、ウエディングベア、
プチギフト用のクッキー…etc。

 

そして、
両親に加え、
新郎やおばあちゃんへも、
手紙を書くことにしました。

 

席札の裏には、

一人ひとり、その人に向けた、
手書きのメッセージも添える予定です。

 

結婚式まで3ヶ月。

時間はたっぷりあると、

思い込んでいました。

 

しかし、

紗英さんは無職ではありません。
正社員として働いています。

 

あっという間に、
1ヶ月、2ヶ月と過ぎて行きました。

 

残り1ヶ月。
時間が全然足りません。

 

食事の時間、睡眠時間まで使っても、
間に合うかどうか。

 

「もう限界だ」

そう判断したのは、
彼の方でした。

 

無理なんじゃないかと、
最初から予感はしていたものの、
紗英さんの気持ちに水をさすのも…と、
手伝えるところは協力し、
あとは黙って見守ってきました。

 

それも、もはやこれまで。

 

彼は意を決したように、

手鏡を差し出しました。
「自分の顔、見てみて」
そこには、やつれた顔がありました。

 

「次は体重計に乗ってみて」
2ヶ月で、5Kgも減っていました。

 

「紗英は

 『手作りすることが最高のおもてなしだ』
   って思っていない?

   確かに、紗英の気持ちはよくわかるよ。
   みんなのことを大切に思う気持ち、
   それは素晴らしいことだと思う。

 

   でも、

   そんなやつれた紗英の顔を、
   みんな見たいかな?

 

   お父さんもお母さんも、

   喜んでくれるかな?

 

   このまま続けたら、
   もしかしたら倒れちゃうかもしれない。

   結婚式、新婦が欠席してどうするの?

 

   頼めることは頼もうよ。

   洗練されたプロの技術にお金をかけることも、
   立派なおもてなしだと思うよ。

 

   手作りしなくたって、紗英の想いは、
   きっとちゃんと伝わるから大丈夫。

 

   それよりも、

   ちゃんと食べてちゃんと寝て、
   美しい花嫁姿を見せて欲しいな。」

 

   ♡

 

結婚式・披露宴の準備は、
意外と大変なものです。

 

それに加えて、
全て自分の手で…となると、
かなりの負担になってしまいます。

 

そのために、
あらゆるプロが存在しているのです。
プロの手を借りることは、
おもてなしに反することでは、
決してありません。

 

手作りはとても素敵なことです。

 

でも、
無理し過ぎは禁物です。

 

結婚式・披露宴の当日、
あなたが最高に幸せな姿で、
皆様をお迎えすることこそが、
最高のおもてなしだと、私は思います。

 

※本文中のエピソードは、

  事実に基づくフィクションです。

紙一重

人によって物事の捉え方は様々。

 

そして、
同じことを言われたり、
同じことをされたりしても、
嬉しいと思うか、
イヤだと思うか、
それは相手によりけり。

 

一歩間違えたら…と思うような、
危険な橋を渡る人も、
意外と少なくありません。

正昭さん(仮名)は、
都心の大きな駅近くにある、
大企業のサラリーマン。

 

毎日、必ず同じ時刻の電車に乗って、
通勤しています。

真面目?
几帳面?
確かにそうかもしれません。

 

しかし、
同じ電車に乗る理由は、
別のところにありました。

 

半年ほど前、
電車の中で見かけた、
一人の女性がきっかけでした。

 

どちらかといえば、
地味なタイプの女性でしたが、
何となく気になったのです。

 

そう、何となく…です。

 

次の日偶然、
同じ時刻の同じ車両に乗り込むと、
そこには前日気になった、
あの女性の姿もありました。

 

それからは意図的に、
同じ電車に乗るようにしてみると、

次の日も、
また次の日も、
その女性と会うことができました。

 

憂鬱だった通勤ラッシュの中に、
小さな楽しみが生まれたのです。

 

少し離れた場所から、
ただ彼女を眺めているだけでしたが、
正昭さんにとっては、
それだけで十分幸せでした。

 

下車駅も同じだったため、
一緒に電車を降り、
人混みに消えていく後ろ姿を見送るのが、
日課となりました。

 

しかし、
人間の欲望というのは、
次第に大きくなっていくものです。

 

彼女と話したい、
一緒に食事をしたい、
遊びに行きたい…
そんな願望が高まっていったのも、
自然なことでしょう。

 

そんな中、
正昭さんは一大決心をし、
有給休暇を取りました。

 

そしていつも通りの電車に乗り込み、
いつも通り下車しました。

 

違うのはそこからです。

 

その日は後ろ姿を見送らず、
何と彼女を尾行したのです。

 

会社を突きとめました。

退社時間に待ち伏せをしました。

偶然を装って声をかけました。

 

「あっ、こんばんは。
 僕のことわかります?」

 

「電車でよく一緒になりますね」

 

「今、お仕事帰りなんですか?

 

「この近くにお勤めなのですか?」

 

さらに、
言ってしまいました。

 

「もしよかったら、
 このあと食事にでも行きませんか?」と。

 

彼女は、
当然のことながら、
ちょっと驚いたような顔をしていました。

 

ところが何と!
そのあとすぐに、
「いいですよ」と応えてくれたのです。

 

そりゃ半年間も、
毎日毎日見つめられたら、
よほど鈍い人でも気がつきます。

 

イヤなら車両を変えます。

 

つまり彼女も、
彼のことが、
ずっと気になっていたのです。

 

彼に会うために、
毎日同じ電車に乗っていたのです。

 

それからわずか3ヶ月後、
二人はチャペルにて、
永遠の愛を誓いました。

 

正昭さんは、
「はっきり言ってストーカーでした。
 さらにナンパまでしたんです。」

照れくさそうに、

しかしキッパリと話してくれました。

 

二人は結婚後も、
同じ時刻の、同じ電車で、
仲良く通勤を続けるそうです。

 

  ♡

 

警察に駆け込まれなくて良かった。
相手も好意を寄せてくれていて、
本当に良かった。

 

ご縁って不思議なものだと、
いつも思います。

 

しかしながら、
うまくいったのは、たまたまです。
この二人だったからこそです。

 

くれぐれも、
真似などなさいませぬように…

 

また女性の皆さまも、

十分お気をつけくださいませ。

 

※本文中のエピソードは、
事実に基づいたフィクションです。

プロフィール紹介・職歴編2

どのような仕事であっても、
この世の中に存在するということは、
そのほとんどが必要不可欠なもの。

 

しかしながら、
自分がどんな職業に就いているのか、
言いたくない、
知られたくない、
そう思っている人も少なくありません。

 

同じ職業であっても、

価値観や印象は、人それぞれ。

 

また、

その職業を、
・自分が選んだのか、
・選ばざるを得なかったのか
そんな状況の違いによっても、
考え方に影響があるように感じます。

 

今回は「職種」について、

考えてみたと思います。

 

Q. ホストクラブで働いています。

    自分は誇りを持って仕事をしていますが、
    一般的には、
    あまり好印象を持ってもらえません。
    新婦のご両親にも、
    初めの頃は、職業のことだけで、
    結婚を反対された経緯があります。
    新婦は、普通の会社員です。
    職業の紹介は、
    どのようにしたら良いでしょうか?

Answer.
新婦のご両親が、
あなたの「人柄」ではなく、
「職業」で反対したとのこと。

 

であるならば、

新婦のご親族も、
同様の思考である可能性があります。

 

また、
新婦が会社員なので、
上司の方も出席されることでしょう。

 

そのことから、
このケースに限って言えば、
ホストだということは、
あえて紹介しない方が良いかもしれません。

 

店名だと「ホストクラブ◯◯」のように、
職業が明らかになってしまいますので、
その店の親会社とか運営会社があれば、
その会社名を紹介すれば良いと思います。

 

また会社名は出さず、
「飲食業」とか「接客業」といった

仕事内容を紹介する方法でも、

良いのではないでしょうか。

 

その他、
「飲食業に就いて10年。
  その実績と細やかな心遣いで評判も良く、
  常連となってくださるお客様も、
  大勢いらっしゃいます。」
のように紹介してもらう方法もあります。

 

とはいえ、
ホスト仲間の方が何名も出席されれば、
きっとその雰囲気で、
何となくわかってしまうでしょう。

 

新婦がキャバクラ嬢という披露宴も、
会場全体の雰囲気が、
会社員などとは全く異なるものでした。
それはもう華やかで、
男性のお客様は、
とても嬉しそうでしたけど(笑)

 

ですので、
職業を偽ることは決してせず、
表現を変えて紹介する方法を、
探してみていただけたらと思います。

 

   ♡

 

ホストの方を例にあげましたが、
言いたくない、
知られたくないという職業は、
男女問わず、多岐に渡ります。

 

パチンコ店・ゲームセンターなどの遊技場、
風俗店・ラブホテルなども。

 

また特に女性の場合は、
居酒屋・クラブ・スナックなど、
「夜」とか「お酒」に関わる職業も、
気にされる方が多いようです。

 

その他、
職業ではなく、状況によっても、
影響が及びます。

 

大手の会社に勤務されていても、
その会社がスキャンダルなどで、
マスコミを賑わせている最中とか、
公務員であっても、
大問題が起こっている市町村の職員とか…
多分、気にすればきりがないのでしょう。

 

色々なケースがありますが、
どのような場合でも、
ご結婚式・ご披露宴の日が、
新郎新婦にとっても、
ご両家ご両親にとっても、
ご出席の皆様にとっても、
素晴らしい一日になることが、
一番大切です。

 

そして、
今後の結婚生活を考え、
これから先の人間関係が、
わだかまり無く、
より良好なものになることも、
重要なポイントです。

 

そのために、
マイナスになると思うことは、
全て取り除いていけば良いと思います。

 

言いたくないこと、
知られたくないことについては、
スピーチをしてくださる方への念押しも、
お忘れなく。

 

   ♡

 

プロフィール紹介については、

また別の機会に、

書いてみたいと思います。

 

「転職」については、
こちらをお読みください。

「学歴」については、
こちらをご覧ください。

 

※本文の内容は私個人の意見であり、

  それぞれのケースによって、
  紹介方法は異なる可能性があることを、
  ご理解・ご了承ください。
  また、
  特定の職業を否定するものでは、
  決してありませんので、
  誤解なきようお願いいたします。

 

プロフィール紹介・職歴編1

一つの会社で、定年まで勤め上げる…

そういう人ばかりではありません。

いやむしろ、
そうでない人の方が、
多くなったような気もします。

 

また、フリーターも増えるなど、
働き方にも変化が見られる昨今です。

 

普段全く気にならないことでも、
いざ結婚披露宴で紹介するとなると、
悩みが生じるものでもあります。

 

今回は、職歴紹介について、
考えてみたいと思います。

 

Q. 30歳男性なのですが、

     就職しても長続きしません。

     現在4社目なのですが、
     途中、間を空けず4社ではなく、
     無職の期間も、
     アルバイトの期間もあります。
     このような場合、
     どう紹介したら良いのでしょうか?


Answer.
ヘッドハンティングの場合は別として、
働きながら密かに就職活動を行うのは、
なかなか難しいもの。

 

退職してから職を探すのであれば、
当然、無職の期間も存在するわけです。

 

長い間、次が決まらなければ、
アルバイトで生活をつなぐことにも、
なるでしょう。

 

この男性は4社ですが、
もっと多い人も、
珍しくありません。

 

また、
自分の都合ではなく、
会社の都合で転職を余儀なくされる、
そういうケースも多いものです。

 

しかし、転職の理由も含め、
それら全てを正直に紹介する必要は、
勿論ありません。

 

「どこまで紹介するか?」は、
「どこまで言いたいか?」によります。

 

ただ、
よほど言いたい、
よほどプラスの事情がある、
という場合を除き、
結婚披露宴の場では、
「長続きしない」という印象には、
ならない方が良いのではないでしょうか。

 

それを踏まえて、この方の場合…
1、無職とアルバイトは加えない。
2、過去はさらっと紹介する。
  もしくは、
  過去は省き現在のみ紹介する。
3、入社年月日や
  退社年月日は入れない。

 

2の「過去はさらっと」とは?
★会社名で紹介する  
 →A社・B社・C社を経て…
 (社名は全て紹介)
 →◯社を経て…
 (初めて就職した会社のみ)
 (思い入れが強かった会社のみ)
★職種や仕事内容で紹介する
 →◯◯の仕事を経験した後…など

 

尚、出席者の中に、
元勤務先の上司や同僚がいる場合には、
その会社名は出した方が、
良いのではないかと思います。

 

   ♡

 

このご質問の男性は、

「長続きしない」と言う理由で、
転職を繰り返していますが、
それ以外の理由で職を変える人も、
多くいることと思います。

 

それが、
強い意志によるものや、
夢の実現のためであったなら、
あなたの人柄を知って貰うために、
とても有効です。
ぜひ紹介してください。

 

   ♡

 

プロフィール紹介の目的は、
あなたを知って貰うこと。

 

そして、
特に相手側のご両親やご親族に、
安心していただける内容が理想です。

 

また同じ内容でも、
表現の仕方一つで、
印象も大きく異なります。

 

あなたのプラス面がより輝く、
素敵ご紹介になりますように…。

 

   ♡

 

次回は、
「職種」についての質問を、
取り上げてみたいと思います。

 

   ♡

 

「学歴」については、
こちらをご覧ください。

 

※本文の内容は私個人の意見であり、

  それぞれのケースによって

  紹介方法は異なる可能性があることを、

  ご理解・ご了承ください。

  また、

  転職を否定するものではありませんので、

  誤解なきようお願いいたします。

 

会場選びの難しさ

披露宴会場を選ぶとき、
そのポイントの一つに、
「お料理」が挙げられるでしょう。

 

お客様にとっては、
お美味しいお食事も楽しみの一つ。

 

ですから、
お料理に重点を置く人が多いのも、
頷けます。

 

多くのホテルや結婚式場では、
ブライダル用の試食会も、
おこなわれています。

 

専門店ならではの、
美味しいお料理を、
召し上がっていただきたい、
そんな想いから、
レストランでおこなう披露宴、
「レストランウエディング」も、
とても人気があるようです。

 

しかし、
お料理だけに目がいってしまうと、
思わぬところで、
出席者に不満を与えてしまうことも。

 

こんなところにも、
注意が必要なんです。

佐藤さんは、一部上場企業の社長です。

 

社員数も多く、
全社員の結婚式に出席するのは、
スケジュール的にも不可能に近い。
出席できる場合とできない場合があると、
不公平になってしまうと考え、
社員の結婚式には全て「欠席」すると、
公言していました。

 

しかし、
今回は特別でした。

 

10年以上にわたり、
片腕とも言えるほどの働きをしてくれた、
秘書の友美恵さんが、
結婚することとなったのです。

 

友美恵さんには、
これまで結婚願望がなく、
仕事一筋で定年まで頑張っていきたいと、
社長からのお見合い話にも、
全く興味を示しませんでした。

 

ところが、

やはり結ばれるべき人とは、
結ばれるようになっているものです。

ひょんなご縁から、
あっという間に結婚が決まり、
寿退職する運びとなりました。

 

退職はとても残念ではありましたが、
その理由が結婚であれば、
嬉しくないはずはありません。

 

社長秘書の結婚披露宴であれば、
社員の反感も買わないだろうと、
特例として出席することに決めました。

 

当日は奥様とご一緒に、
娘を送り出すご両親のような気持ちで、
披露宴会場に向かいました。

 

会場はイタリアンレストラン。
友美恵さんが新郎と初めて会った、
思い出の場所でもありました。

 

披露宴会場として使用されたことは、
これまで一度もありませんでしたが、
新郎が懇意にしている関係で、
快く承諾してくれのだそうです。

 

いつも何事にも、
余裕をもって行動される佐藤社長。
この日も早めに家を出発し、
会場に到着したのは開宴40分前でした。

 

しかし、
そこには控え室がなかったのです。

 

東京都内でありながら、
自然に囲まれたシチュエーション。

 

当然、駅からも離れており、

周りにはお茶を飲むようなお店は、
一件も見当たりません。

 

季節は冬。

 

冷たい木枯らしの吹く中、
早く到着した人は、
みんな敷地内のガーデンにいました。

 

挙式は別の場所で執り行われ、
新郎新婦は挙式後に、
ご両親・ご親族と共に、
車でこのレストランに、
向かうことになっています。

 

開宴10分前。
新郎新婦の到着予定時刻になり、
やっと寒さから解放されると思いきや、
挙式の都合か、交通事情か、
新郎新婦はまだ現れません。

 

ご両親とご親族を乗せた車が到着したのは、
開宴予定時刻から20分が過ぎた時。

 

それを合図に出席者は、
ガーデンの入口から店へと続く、
レッドカーペットの両サイドに並び、
新郎新婦を迎える準備を整えました。

 

そしていよいよ、
ガーデン入口手前で車を降りた新郎新婦が、
みんなの前に姿を現しました。

 

レッドカーペットの上をゆっくりと歩き、
幸せいっぱいの表情を見せる新郎新婦。

 

一方、長い時間外で待っていた出席者は、
拍手する手も、凍えて痛いほどでした。

 

暖房の効いた、
温かな室内に入ることができたのは、
社長ご夫妻が到着してから、
1時間20分後のことでした。

 

    ♡

 

このご披露宴に出席しなかった私は、
後日、佐藤社長にお目にかかった際、
この日のことをお聞きしました。

 

大変お怒りのご様子で、
「私だけでなく、
 全ての出席者に失礼だ!」
そうおっしゃいました。

 

仕事は完璧である友美恵さんだからこそ、
余計に、お怒りの気持ちが、
強かったように感じられました。

 

そして、
せっかくのお料理も、
友美恵さんの花嫁姿のことも、
特に印象に残らなかった…と、
残念そうにおっしゃっていました。

 

   ♡

 

レストランウエディングは初めて…
そのようなお店を選ばれる時には、
出席者への配慮が必要です。

 

お店の人に婚礼経験がない場合、
あらゆる面で、不備が予測されます。

 

新郎新婦ご本人の、
細やかな心配りが必須です。

 

それに比べて、
・経験が豊富
もしくは、
・企画会社などが介入している
そのようなところは、
万全の体制を整えてくれることでしょう。

 

   ♡

 

佐藤社長は、
友美恵さんのことが話題にのぼると、
必ずこの披露宴の話、
それも、
寒い中外で長時間待ったという思い出を、
繰り返しお話されていました。
数年間に渡り…。

 

   ♡

 

せっかくなら、
凛々しい新郎の晴れ姿や、
素敵な花嫁姿、
楽しかったご披露宴の様子などを、
思い出して欲しいものです。

 

そのための第一歩、
「会場選び」と、
ご出席者への細やかな心配りが、
とても重要だということを、
覚えておいていただけたら幸いです。

 

※本文中のエピソードは、

   事実に基づいたフィクションです。

   登場人物も、全て仮名となっております。

新婦の心を救ったものとは?

結婚式の前に、

新生活をスタートさせる新郎新婦も、
多くみられます。

 

一緒に暮らしてみないとわからないこと、
一緒に暮らしてみたからこそわかることが、
たくさんあるでしょう。

 

夢にまで見た、愛する人との暮らし。

 

一体そこには、
どのような生活が、
待ち受けているのでしょうか?

里紗さん(仮名)と彼とは、
大学時代からのお付き合いです。

 

卒業後は、

二人とも東京の会社に就職しましたが、
半年ほど前、
彼が青森支社に異動となったのです。

 

交際5年。

 

結婚を決意するには、
ちょうど良いタイミングでした。

 

両家ご両親の了承を得て、
青森県で一緒に暮らし始めたのは、
結婚式から数えて3ヶ月前のことです。

 

大学時代は、
サークルも同じ、
アルバイト先も同じ、
何をするのもいつも一緒でした。

 

社会人になってからは、
勤務先は違うものの、
会社帰りに食事をしたり、
休日にどこかへ出かけたり、
会えない時にはメールや電話で語り合い…と、
それはとても楽しい毎日でした。

 

ただ、二人とも実家住まいだったために、
夜遅くまでのデートや、
泊まりがけでの旅行など、
自由にできる環境ではありませんでした。

 

だからこそ、
一緒に暮らせることになった時、
本当に嬉しかったのです。

 

しかし…

現実は無情でした。

 

朝は、新聞を読みながら、
トーストをコーヒーで流し込むように食べ、
ほとんど会話もないまま出勤。

 

夜遅く会社から帰ると
テレビを見ながら夕食をとり、
お風呂に入ってそのまま爆睡。

 

休みの日ぐらいは、
デートに誘ってくれるかと思いきや、
「休日は体を休めるための日だ!」

とか言って、家でゴロゴロ。

 

いつか誰かが、

テレビでこう言っていました。
「一人でいるより、
 二人でいる時の方が孤独を感じる…」と。

 

その言葉の意味が、
なんとなくわかったような気がしました。

 

彼と結婚して、
本当に大丈夫なのだろうか?

 

そもそも私は、
彼のことを本当に愛しているのだろうか?

 

複雑な想いのまま、結婚式の準備を進め、
とうとう当日を迎えました。

 

結婚式の会場は、東京でした。

 

元勤務先の上司や同僚、学生時代の友人も、
たくさん出席してくれました。

 

懐かしい顔、
懐かしい思い出。

東京に帰りたい、
あの頃に戻りたい。

 

幸せの絶頂であるはずの日に、
こんな気持ちになるなんて…。

 

挙式が済み、披露宴が始まっても、
心のモヤモヤは晴れません。
笑顔を作りながらも、
心から幸せな気持ちにはなれないのです。

 

そんな時でした。

 

隣に座っている新郎のところに、
マイクが用意されました。

 

すると新郎が、

手紙を読み始めたのです。

新婦に内緒の、

サプライズ演出でした。

 

「里紗が、
 あんなに好きだった仕事をきっぱりと辞め、
 お父さんお母さんの元から700㎞もある、
 青森という全く知らない土地に、
 ためらうことなく『一緒に行く!』
 と言ってくれた時には本当に嬉しかった。

 

 この人を、必ず幸せにしなければ、
 バチが当たると思った。

 

 でも実際には、
 慣れない土地、
 慣れない職場での仕事が精一杯で、
 里紗には、
 とても寂しい想いをさせていると思います。

 

 それでも里紗は、

 不満を表に出すこともなく、
 一生懸命に食事を作ったり、
 心も体もくつろげるようにと、
 細やかな心配りをしてくれました。

 

 今日の結婚式や披露宴の準備だって、
 なるべく僕に負担がかからぬよう、
 できる限り一人で頑張ってくれました。

 

 一緒に暮らし始めて3ヶ月、

 僕には里紗しかいないと改めて確信できました。

 

 まだしばらくは、
 寂しい想いをさせてしまうかもしれないけど、
 里紗が幸せだと思える時間や、
 楽しいと思える時間が少しでも増えるよう、
 精一杯頑張っていきます。

 

 里紗、本当にありがとう…。

 

 そしてこれからもずっと…
 よろしくお願いします!」

 

里紗さんの目からは、
涙が溢れて止まりませんでした。

 

それは、
心の迷いも悩みも全て浄化してくれる、
幸せの涙でした。

 

   ♡

 

生活環境の大きな変化は、
マリッジブルーを引き起こす原因の、
一つと言われています。

 

大好きな仕事を辞めたこと、
見知らぬ土地に引っ越したこと、
慣れない家事をこなさなくてはならないこと…
戸惑いや不安、寂しさが沸くのも、
当然といえば当然です。

 

そんな時に唯一の支えとなるのは、
もちろん、最愛の人です。

 

でも、
心の中で思っているだけでは、
伝わらないことがあります。
わかっていても、
言葉に出して欲しいことだってあります。

 

日頃は照れくさくて言えなかったのでしょう。
彼は里紗さんに、
「お手紙の朗読」という形で、
ちゃんと想いを伝えてくれました。

 

そして、それがあったからこそ、
里紗さんの心は救われたのです。

 

永遠に続く結婚生活。
幾度も試練が訪れることでしょう。

 

そんな時、

たった一言でもいい。
愛する人への想いを、
ちゃんと言葉で伝えて欲しい…

そう思います。

 

※本文中のエピソードは、

   事実に基づくフィクションです。

当日の欠席、どう伝える?

出席予定だった結婚式・披露宴に、
出席できなくなった。

 

そういうこともあります。
人間だもの…。

 

・本人の体調
・家族の体調
・仕事の都合

 

急に出席できない状況になることだって、
無きにしも非ず。

出席したい気持ちはやまやまだけど、
どうしても行かれない…。

 

それが数日前ならまだしも、
「当日」だった場合、
どうしたら良いのでしょうか…?

 

伝え方によっては、

その後のお付き合いに、
影響を与える可能性さえあります。

 

「えーっ?何で??
 ひどーーーーーいっ!!!」
新婦の声が響き渡りました。

 

せっかく幸せな気持ちでいた新郎新婦を、
もの凄く怒らせてしまった、
その伝え方とは?

結婚式当日、

会場や衣装の都合によって異なりますが、

挙式の後、ご披露宴までの間に、
新郎新婦には、

進行の最終チェックと、
ご祝電の確認をしていただきます。

 

その日は、ご親族の控え室でおこないました。

 

   ♡

 

挙式を済ませ、
緊張からちょっと解放された新郎新婦は、
ご親族の皆様と写真撮影などなさりながら、

和やかにお過ごしになっていました。

 

そんな中、進行確認を済ませ、
新郎新婦に、ご祝電をお見せしました。

 

「えーっ?何で??
 ひどーーーーーいっ!!!」

 

新婦の声が響き渡ったのは、その時でした。

 

隣にいらした新郎も、
新婦の手元を覗き込み、
それを目にした途端に、
「何だこれ?おかしくないか?」
怒った顔で、そうおっしゃいました。

 

実はこの祝電、
出席してくれるはずの、
新婦ご友人からのものでした。

 

ご出席されていても、
祝電を贈られる方は珍しくありません。

 

しかし、この祝電の文面はというと…

 

「ご結婚おめでとうございます。
 せっかくご招待いただきましたのに、
 出席できずに申し訳ございません。
 お二人の未来が素晴らしいものでありますよう
 お祈りいたします。」

 

新婦から、
「これって、『欠席』ってことですよね?」
と、尋ねられ、
「そのようですね…」
としか答えられませんでした。

 

かなりショックを受けているご様子でした。

 

もしあなたが、
当日になって出席できなくなったら、
新郎新婦にどのように伝えますか?

 

もしあなたが、
新郎新婦の立場だったなら、
どのように伝えて欲しいと思いますか?

 

もしかして、
「連絡したんだから、
 これで良かったんじゃない?」
そう思う方もいらっしゃるでしょうか…?

 

確かに、

連絡しないより、した方が、
はるかに良いのは明らかです。

 

しかしながら、
お席もお料理も引き出物も、
すでに用意されているのです。

 

何より、
仲の良いご友人が、
お祝いに駆けつけてくれることは、
心から嬉しく、
会えることも楽しみにしていたはず。

 

大切な友人の結婚式を、
突然欠席するからには、
特別な事情があったことは理解できます。

 

でも、
NTT東日本の文例そのままの電文からは、
欠席の理由や事情も、
友人の想いも、
全く伝わってきません。

 

新郎新婦が祝電を目にしたタイミングも、

披露宴開始直前です。

 

他に何か方法はなかったのでしょうか?

 

   ♡

 

何の事情があったのかはわかりません。
急を要する理由だったのかもしれません。

 

しかしながら、
NTT東日本に連絡し、
祝電の手配をする余裕があったのなら、
まず、新婦に直接連絡を入れた方が、
良かったのではないでしょうか。

 

ただし、
メールや留守番電話の場合には、
披露宴がお開きになるまで、
確認できない場合もあります。

 

ですから、

本人に電話が繋がらない時には、
なるべく早く式場の方に連絡し、
・ご欠席されること
・簡単な理由
・新郎新婦へのメッセージ
をお伝えになることが、
最良の方法ではないかと私は思います。

 

大切な友人の、大切な日。

たとえ出席できなかったとしても、

新郎新婦が最高の一日を過ごせるよう、

温かな心で、祝福してあげてください。

 

   ♡

 

今回は、
「当日」のご欠席について書きました。

 

日数に余裕がある場合には、

対処法も異なりますので、
ご注意ください。

 

※ 本文に記載いたしました内容は、

   私個人の意見であり、

   新郎新婦との関係や、

   会場によっても異なる可能性があります。

   ご理解ご了承ください。

 

   尚、本文中のエピソードは、

   事実に基づいたフィクションです。

運命の扉

出逢いがなくて…

 

そう悩んでいる人は、
世の中にいっぱいいます。

 

でも、
本当の悩みは、
行動を起こす勇気がないこと…
そんな人もいるのではないでしょうか?

 

限られた生活空間の中に、
運命の人がいるとは限りません。

いやむしろ、

いない場合の方が、

多いのではないでしょうか?

 

もしかしたら、
あの扉の向こうに、
あなたの素敵な人生が、
用意されているかもしれません。

 

あなたには、

こんな経験、ありませんか?

あなたなら、

こんな時、どうしましますか?

 

瑠美さん(仮名)は、
社会人になって10年目。
ごく普通のOLでした。

 

実力が認められ、

責任あるポストに起用されてはいましたが、
だからと言って、
キャリアウーマンを目指している訳ではなく、
「一日も早く結婚して、専業主婦になりたい」
むしろそう願っていました。

 

でも、
積極的な婚活をするわけでも、
合コンに参加するわけでもありません。

 

いつか白馬に乗った王子様が、
迎えに来てくれると、
思っているのでしょうか。

 

「あー、
 運命の人はどこにいるんだろう…?」

 

そんな瑠美さんに、
結婚式の招待状が届きました。

 

「私は結婚しない!
 ずっと独身で、バリバリ仕事するんだ!」
そう言っていた親友からでした。

 

うっそー!
結婚には全く興味ないって言ってたじゃん。
結婚したくない人に結婚相手が現れ、
結婚したい私には現れない。
神様、これって変じゃないですか???

 

とは言っても、
親友の結婚は心から嬉しいものです。

 

さて当日、
結婚披露宴の席は、
新郎友人と新婦友人の、混合テーブルで、
瑠美さんはちょうど境目、
つまり、
新郎の友人と隣り合わせの席次でした。

 

知らない人同士でも、
3時間近く隣に座っていれば、
自然と話くらいするものです。

 

お開きになる頃には、
すっかり打ち解けていました。

そして

「このあと飲み直しませんか?」
そう声をかけられました。

 

新郎新婦は、
翌日から新婚旅行に出かけるため、
二次会はありませんでした。

でも、友人たちとは久しぶりの再会。
皆んなすぐに帰るとは思えません。

 

それより何より、
新郎新婦の友人とはいえ、
彼は初対面の男性です。
警戒心もあります。

 

答えに困っていると、
その心の内を察してか、
「ここにいるので、
 もし気が向いたら来てください…」と、
お店の名前と場所を、
メモに書いて渡してくれました。

 

結局友人たちは、
それぞれ用事があるからと、
実にあっさり帰ってしまいました。

 

先ほど貰ったメモを見ると、
携帯の番号やメルアドの記載はありません。

 

迷いましたが、

連絡もせず帰ってしまうのは悪いな…と思い、
そのお店の扉を開きました。

 

それがまさしく、
瑠美さんの『運命の扉』だったのです。

 

あれから一年。

瑠美さんは、
彼と出逢った思い出の場所にいました。
そう、あの時と同じ結婚式場です。

 

憧れのウエディングドレス姿で、
今度は高砂の席に彼と並んで…。

 

そして、
友人のスピーチで初めて、
驚きの事実を知ることとなりました。

 

友人の結婚式当日の出来事は全て、
新郎新婦が作ったシナリオだったのです。

 

それだけでなく、
新郎友人も新婦友人も、
皆んながその内容を承知の上で、
協力してくれていたというのです。

 

「もしも私が、
 『いい人がいるから会ってみない?』
 って言ったとしたら、
 瑠美は会ってみようと思った?

 きっと、何かしら理由をつけて、

 会わなかったんじゃないのかな?」

 

確かにそうだったかもしれない。
いや、きっとそうだったと思う…。

 

「彼も全く同じタイプだった。
 似た者同士。
 二人は絶対お似合いだと思ったから、
 私たちがお膳立てしたの。

 

 瑠美が、
 運命の扉を、
 自分の手で開けてくれて本当に良かった。

 

 待ってるばかりじゃ、
 どんな幸せも掴めない。

 

 これからは二人一緒だから大丈夫だよね。

 たくさんの幸せを、自分たちの手で、
 しっかり掴んでいってね。

 

 本当に、おめでとう!」

 

   ♡

 

披露宴の席で、

新郎側と新婦側の友人が、

一緒のテーブルだったという経験、

ありませんか?

 

もちろん会場の都合や、人数の関係で、

どうしてもそうなってしまう場合があります。

 

でも、

あえてそうしている場合も、

意外と多かったりするのです。

 

皆んなにも幸せになって欲しい…

席次を決める際に、

細やかな配慮をしている新郎新婦を、

たくさん見てきました。

 

身の男女を一つのテーブルに集める…

◯◯さんと、◯◯さんを隣同士にする…

などなど。

 

「友人の結婚式で出逢って結婚した」

という人が多いのも、

その陰にある新郎新婦の心遣いが、

少なからず影響しているのかもしれません。

 

持つべきものは良き友。

瑠美さんの第一歩は、
友人たちが後押ししてくれました。

 

でも、最終的に決断したのは、
瑠美さん自身でした。

 

運命の扉は自分で開くものです。

しかし当然のことながら、
その扉には、
「運命」という張り紙が、
貼ってあるわけではありません。

 

あの扉の向こう側に何があるのか…。
それは誰にもわかりません。

 

それをあなた自身で、
確かめに行ってみませんか?

 

※本文中のエピソードは、

  事実に基づいたフィクションです。

プロフィール紹介・学歴編3

結婚披露宴のプロフィール紹介は、

限られた時間の中で、
素敵な新郎新婦を、
より素敵に紹介することが、
一番の目的です。

 

そのために、
・どこを
・どこまで
・どのように
紹介するかが、
重要なポイントとなります。

 

中でも「学歴」を、ほどよく紹介するのは、
簡単なようで難しいものです。

 

前回に引き続き、
よくあるご質問にお答えいたします。

今回は【学歴編 Part3】

Q.自分は高卒、相手は大学卒なので、
 コンプレックスを感じています。
 学歴は言いたくないのですが、
 どうしたら良いですか?

 

Answer
学歴の差については、
気にする人、気にしない人、
両極端です。

 

気にする人にとっては、
かなり深刻な問題となります。

 

「コンプレックス」や
「プライド」に関するお悩みは、
根がとても深いものです。

 

新郎より新婦の方が高学歴の場合、
特にその傾向が強いように思われます。

 

また、
本人は全く気にならない場合でも、
相手(新郎または新婦)や、
両親・親族の想いも考慮する必要があるため、
ふさわしい解決方法が見つけにくいのです。

 

とは言っても、
方法は2つしかありません。

 

1、気にせず、ありのまま紹介する

2、学歴は、紹介の中から全て外す

  (→職歴から紹介する)

 

ただし、

2、は1つだけ問題があります。

 

新郎「学歴は紹介したくない」
新婦「どうしても自分の学歴は紹介したい」

 

このように、二人の意見が異なる場合です。

 

一方だけを紹介するとなると、
バランス的におかしい…と言うより、
なぜ新郎側だけ紹介しないんだろう?と、
出席者が疑問に感じる可能性があります。

 

それでも良いと言う場合には、

新婦だけ学歴を紹介するのも、
有りだとは思います。

 

もし折り合いがつかない場合には…?

 

喧嘩が始まります。

 

いや、冗談ではないんです。
あまり大きな声では言えませんが、
言い争いになってしまうことも珍しくない。
本当です…。

 

そこで!

〈私のオススメ解決法〉
・プロフィール紹介の際には、
 新郎新婦共に、学歴は紹介しない。
・違うシーンでとり入れる。

 

つまり、
プロフィール紹介という場面で、
伝えることができなかった部分は、
どこか他のシーンで補うということです。

 

この場合であれば、

新婦側の大学名や大学時代の話を、
例えばお色直し退席シーンなどで、
さりげなく紹介する手段です。

 

組み込める場所は色々と考えられます。

 

花束贈呈時の、ご両親へのお手紙に、

エピソードの一つとして、
加えることもできるかもしれません。

 

何れにしても、 

お互いに張り合うのではなく、
相手に寄り添う気持ちが、
大切であり、必要なのだと、
私は思います。

 

くれぐれも、
喧嘩になりませぬよう、
平和的解決をお祈りしています。

 

  ♡

 

3回に渡り、
「学歴」のご紹介について書いてみました。

 

【学歴編1】は、こちら
学校名や、入学・卒業年などは、
全てきちんと紹介した方が良いのですか?

 

【学歴編2】は、こちら
学歴に「中退」や「浪人」などがある場合、
どのように紹介すべきですか?

 

   ♡

 

プロフィール紹介に関しては、
ご質問・お悩みが多いため、
また、どこかで書いてみたいと思います。

 

次は【職歴編】を予定しています。

 

尚、本文に記載いたしました内容は、
私個人の意見でありますことを、
ご理解・ご了承くださいませ。