結婚披露宴とお酒

お祝いの席に欠かせないのが、
「お酒」

 

披露宴でもお酒によるハプニング、
少なくありません。

 

そう、こんな人たちも…

 

 

【1飲まないようにしていたのに…】

 

その新郎は、
お酒がとても弱い方でした。

 

本人もそれはちゃんと自覚しており、
お酌してもらったお酒は、
飲むふりをして、
足元のバケツに全て捨てていました。

 

披露宴は滞りなく、
和やかに進行していました。

 

そして、
お色直しの後、
キャンドルサービスが始まりました。

 

そしてここで、
新郎にとっては予期せぬことが、
起こってしまったのです。

 

「イッキ、イッキ、イッキ」

 

あるお席で、ビールが用意され、
イッキコールが始まったのです。

 

真面目な性格の新郎、

スルーすれば良いものを、
一気に飲み干してしまいました。

 

友人たちからは、
盛大な拍手が寄せられました。

 

そうしたら、
次のお席でも、イッキコールが。

 

そして、
そのまた次のお席でも…。

 

結局ビール3杯を、
一気飲みしてしまいました。

 

お酒の量としては、
まあ何とか許容範囲だったようです。

 

しかし…

 

各テーブルのキャンドル点火が済み、
メインキャンドルの前に立った新郎。

 

そのお顔を見ると…

まるで茹でダコ!

 

真っ赤になってしまっていたのです。

 

メインキャンドル点火以降、
カメラにおさめられた新郎のお顔は、

全て真っ赤っか、という、

とても残念なことになってしまいました。

 

   ♡

 

【2お酒が大好きで…】

 

新郎はお酒が大好き。

 

バケツに捨てるなんて、
お酒の神様に申し訳ない!

 

友人がお酌に来るたびに、
飲み干していました。

 

しかし、

緊張も加わってか、
いつもより酔いが早い。

 

そして、
お召し替えへの退席に…。

 

凛々しいお姿を見せるべきシーンで、
まさかの千鳥足。

 

一緒に退席したお母様を、
まるで杖がわりのようにして、
なんとか会場を出たものの、
そこでしゃがみこんでしまいました。

 

急遽用意されたのは車椅子。

 

お着替え場所まで、
車椅子で運ばれていきました。

 

少しお休みになり、
何とか再入場できましたが、
虚ろな瞳で披露宴を過ごすことに、
なってしまいました。

 

謝辞までには、
何とか酔いが覚めたものの、
お開き後にお話しを伺ったところ、
「披露宴の記憶が全くない」と。

 

   ♡

 

お祝いの席だし、

せっかくお酌してくれたのに、

飲まないのは申し訳ない…

そう思って飲んでしまう人、

結構いるものです。

 

そして【1】のように、

高砂席にいる時には、

足元のバケツを利用できますが、

キャンドルサービス時には、

お客様のお席にバケツは無いため、

注いでもらったお酒を、

捨てる場所がありません。

 

スルーするか飲むかの、

どちらかしかないのです。

 

実はこのように、

イッキコールがかかってしまうこと、

珍しくありません。

 

キャンドルサービス時だけでなく、

余興などでも起こります。

 

お酒のことって、

一体どうすれば良いのでしょうか?

 

   ♡

 

お酒のことは、

本当に判断が難しいものです。

 

でも、

まず言えることは、

飲めない人は、飲んではいけない

ということです。

 

第一に危険です。

 

急性アルコール中毒で、

救急搬送されたケースも聞いています。

 

私の場合は、

打ち合わせの際に必ず確認し、

飲めない人の場合は、

あらかじめ出席者にその旨を、

お伝えするようにしています。

 

お酒が飲めない人、

そして、お酒が弱い人も、

必ず司会者に相談してください。

 

司会者から出席者に伝えて貰えば、

角が立たずに済みますし、

出席者の理解も得られることでしょう。

 

   ♡

 

【2】の場合には、

大変申し訳ありませんが、

ご自身の責任です。

 

誰にも、どうすることもできません。

 

普段お酒が強い人でも、

飲み会の場ではないことを、

忘れないでください。

 

披露宴の後に2次会がある場合には、

かなりお辛いことになるかもしれません。

 

翌日から新婚旅行にお出かけの場合は、

二日酔いによる体調不良も心配です。

 

そして、

新郎新婦は主役でありながら、

お客様をおもてなしする側です。

 

もてなす方が、

グデングデンに酔っ払っていたら、

出席者に対し失礼があるかもしれません。

 

勢いで無茶なことはせず、

新郎新婦であるということ、

一生に一度の大切な日であるということを、

忘れずにいて欲しいと思います。

 

 

※本文中の内容は、

  事実に基づくフィクションです。