月別アーカイブ: 2017年4月

ブーケトスの悲劇?

ハプニング

ブーケトスは花嫁の憧れ、そう思っている人も、多いのではないでしょうか。 大切な人への幸せのバトンタッチ とても素敵な演出ではありますが、その一方で、ハプニングもいっぱい。 楽しいハプニングなら、それも良き思い出になるでしょう。 しかし、こんな悲しいことが、起こってしまいました。  優子さん(仮名)は、絶対にブーケトスをしたい、そう思っていました。 挙式は神前式だったため、おこなうとすれば披露宴。 そのために、会場選びの段階から、ブーケトスのことを考慮していました。 天井が高く、広さにもゆとりのある所…。 そして、ブーケもトス用に、軽めの可愛らしいものを、用意しました。 準備は万全です。    ♡ 優子さんは21歳と若く、ご友人はみんな独身でした。 職場の同僚にも、独身者が大勢いました。 ですから、ご友人・同僚たちもまた、このブーケトスを、楽しみにしてくれていたのです。 ブーケトスには、たくさんの女性が参加してくれました。 そして、出席者全員で、カウントダウン。 「3・2・1」 ブーケが優子さんの手を離れ、みんなの待つところへ、綺麗な弧を描いて飛んで行きました。 さあ誰の手に、キャッチされるのでしょうか? あっ! 信じられないことが起こりました。 近くに座っていた男性が、いきなり立ち上がり、ブーケに向かって、手を伸ばしたのです。 女性たちより、かなり背の高い男性。 当然、ブーケに一番早く手が到達します。 男性が受け取っちゃう。 もう一度やり直しか…? そう思った瞬間、男性の手は勢いよく、ブーケを弾き飛ばしたのです。    ♡ ブーケはそのまま、床に落下しました。 強い力が加わったことで、可愛らしかったブーケは、見るも無残な姿となってしまったのです。 会場は、シーンとなりました。    ♡ その時でした。 ブーケトスに参加してくれていた、一人の女性が、バラバラになったお花を、さっと一つにまとめ握りしめました。 そして、そのブーケを高々と掲げながら、「わーい、ヤッター、 ありがとう!」と。 その行動と笑顔に、新婦のみならず、出席者全員がどれほど救われたことか。 会場からは、盛大な拍手が沸き起こりました。    ♡ その男性、決して悪気があったわけでは、ないと思います。 きっと、盛り上げようと、いたずら心を起こしただけ。 自分の手にワンバンドさせて、本来の軌道を、ちょっとだけ変えてみようと、思ったのかもしれません。 まさか、勢いよく跳ね飛ばし、ブーケが壊れてしまうなんて、考えてもいなかったでしょう。 魔が差した… そうとしか、言いようがありません。 その男性は、新婦の上司でした。 あの後、会社でどうなっているのか、ちょっぴり心配です。     ♡ あの時、参加していた女性が、機転をきかせてくれなかったら、どうなっていたかと、今でも冷や汗が出ます。 新郎新婦にとって、一生に一度の大切な日。 その日にかける新郎新婦の想いは、並大抵ではないでしょう。 大変な準備を重ねて、ようやく迎えた結婚式・披露宴。 盛り上げようとしたことが、逆の結果を招いてしまったとしたら、たとえそれが純粋な想いでも、ご愛嬌では済まない場合があります。 ご出席の場合には、どうかくれぐれも、このような行為はご遠慮いただきたい…心からのお願いです。 ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。続きを読む

花嫁の手紙、書けない!

手紙

結婚式・披露宴の準備で、頭を悩ませる人が多いものの一つ、「花嫁の手紙」 アルバムを開いては思い出を振り返り、泣いてしまって、全然書けない。 書かなきゃ、書かなきゃ、そう思いながら、気がついたらもう日にちがない。 中にはこんな人まで…  1週間前の司会打ち合わせで、「両親への手紙、書きます。 自分で読みたいと思います。」そうおっしゃっていた新婦。 ところが、当日の挙式直前になって、「実はまだ書いていないんです」と。 えっ?まだ? もう、お式が始まってしまいます。 挙式の後は、集合写真もありますし、披露宴まで時間がありません。 「集合写真が終わったら書きます!」 状況を考えると、無理なのではないかと思いましたが、ご本人がそうおっしゃっている以上、見守るしかありません。    ♡ ご披露宴がスタートしました。 大丈夫かな?書けたのかな? 気が気ではありませんでしたが、キャプテンから、朗読中止の連絡も来ていませんので、きっと間に合ったのでしょう。 それでも、ちょっぴり心配で、お色直しで退席された時、新婦の元へ確認に伺いました。 「まだ書き終わっていません。 頑張ります!」 えっ?まだ? 頑張ります…って? どうやら、お色直しをしながら頑張るようです。 そして、お色直しが済んだ頃、美容室に行ってみると、「できました!」と、明るい声を聞くことができました。 よかった、間に合ったんだ。  「でも自分では読めそうもないので、 代読お願いします!」と。 そして受け取ったのは、会場となっているホテルの封筒。 開けてみると… 小さな紙が何枚も入っています。 これって、ホテルのメモ用紙!!! 便箋、忘れちゃったとしても、ホテルの便箋もあるはず。 何で封筒と一緒に、貰わなかったんだろう? ヘアメイクさんによると、最初は便箋に書いていたものの、何度も直しているうちに、ぐちゃぐちゃになってしまい、それで結局、メモ用紙に書くことになったのだとか。 嫌な予感。 恐る恐るメモを見ると、ボールペンで書いた文字の半分以上が、黒く塗りつぶしてありました。 つまり、書いては直し、また書いては直しと、下書きの状態だったのです。 文字は小さく、殴り書き。 残っている文字を、拾い集めるだけでも大変です。 このままでは、とても読めるものではありません。 代読を頼んだ理由が、その瞬間はっきりわかりました。    ♡ 司会席に戻り、一通り目を通した時には、新郎新婦お色直し入場に、なってしまいました。 今度は私が焦る番です。 朗読まで、時間がありません。 このメモを、何とか読めるように、しなくてはならないのです。 司会をしながら…スピーチを聞きながら…余興を横目で見ながら… そして、何とか書き上げた時には、花束贈呈シーンのBGMが、始まっていました。    ♡ さすがにここまでの人は、珍しいのですが、式場に到着してから書いている人も、結構いらっしゃるのです。 長年の感謝の気持ち、これまでの思い出… ご両親への深い想いは、たとえどんなに文章力のある人でも、お色直しをしながら、ちょちょっと書けるものではないはず。 想いが溢れて書けない…よくわかります。 他にやることがいっぱいあって…確かにそうかも知れません。 それでも、せめて前日までには、きちんと完成しておきたいものです。 決してメモ書きなどではなく、便箋に手書きをし、あなたの想いとともに封筒に入れて、ご両親にそのままお渡しできるように、準備して欲しいと願っています。 ご両親にとって、大切な我が娘からのお手紙は、一生の宝物なのですから…。 ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。続きを読む

披露宴の余興「花嫁当て」

ハプニング

披露宴では、様々な余興が繰り広げられます。 どんな余興をやろうか、頭を悩ませている人も、多いのではないでしょうか。 その余興は… 新郎新婦にとって、喜ばしいものなのか… ゲストにとっても、楽しめるものなのか… でも、もしかしたら一番大切なのは、コレかもしれません。  あまり数は多くなくても、長く使われている余興があります。 成功すれば、とても盛り上がるものだから、かもしれません。    ♡ そのご披露宴でおこなわれたのは、定番の一つ、「花嫁当てゲーム」でした。 目隠しをした新郎が、数名と握手をし、その中から新婦を当てる。 極めてシンプルな余興です。 盛り上がりを狙って、男性ゲストを入れる場合もあります。 お母様やお祖母様まで、参加する場合もあります。    ♡ その日は、新婦・新郎友人・新婦友人の、総勢7名が参加しました。 一人ひとり握手をし、その中から新郎が選んだのは、新婦の友人Aさんでした。 間違えてしまいました。 リベンジで、2回目がおこなわれました。 選んだのは… 先程と同じ、新婦の友人Aさんでした。 そして、3度目の正直。 しかし、またまた、新婦の友人Aさんを、選んでしまったのです。    ♡ このあと、この余興の進行役は、「当たらなかった罰として…」「Kiss!」「Kiss!」「Kiss!」キスを促すコールを始めました。 でも、新婦の顔は明らかに怒っていました。 新郎も、申し訳なさそうな表情でした。 罰ゲームも全く盛り上がらぬまま、後味が悪い余興になってしまいました。    ♡ 花嫁当てゲーム、一度の間違いはよくあること。 1回目が終わって、すぐに罰ゲームに移行したなら、この進行でも、盛り上がったかもしれません。 でも、同じメンバーで、3回もおこなってしまった。 リベンジどころか、3回とも間違えたばかりでなく、3回ともAさんを選んでしまったなんて…    ♡ この余興は、おこなう人も、見ている出席者も、「絶対に当たるハズだ」と、信じて疑わないところに、危険が潜んでいるのです。 「当たるハズだから、 当たるまでやろう」 そう考えると、どんどん深みにはまって、悲しい結果になってしまうことが、無いとは言えないのです。 普段とは違う環境で、新郎は緊張しているかもしれません。 つまり、冷静な状態ならわかることでも、緊張状態だとパニックになってしまう。 ですから実は、「当たらない!」ということ、意外と多いんです。 2回目、3回目までやるなら、・こっそり正解を教えてあげる・メンバーチェンジをする・新婦以外を全員男性に入れ替えるなど、助け舟を出してあげるのも、ダメージを与えない一つの方法です。 今回のケースで考えると、3回間違えたあとでも、フォローすることは、できたのではないでしょうか。 例えば… 嘘でも、「実はドッキリでした! 新婦ごめんなさい!!」そう付け加えていたとしたら、どうでしょうか。 そのあとのキスも、「罰ゲーム」ではなく、「驚かせてしまったお詫びに」としたら、サプライズ演出として、盛り上がったかもしれません。(キスの賛否は別として…です) 何より、新郎新婦を傷つけることだけは、回避できたことでしょう。    ♡ 余興をおこなう目的は、新郎新婦や出席者に、喜んで貰ったり、楽しんで貰ったりすることです。 ですから、万が一の場合には、きちんとフォローしてあげることが、何より大切だと、私は思います。 余興の内容が、あらかじめわかっている場合には、新郎新婦で、密かに合図などを決めておくと、安心かもしれません…。続きを読む

結婚式は仲直りのチャンス?

手紙

結婚式は、新郎新婦にとって、新たなスタートの日。 でも、ただそれだけではありません。 疎遠になっていた友人と再会し、また仲の良いお付き合いが復活したり、仲の良い人とは、更に仲良しになったり… そんな人間関係の潤滑油にも、なってくれることがあるようです。 そして… こんなケースもありました。  新婦、麻里子さん(仮名)は、二人姉妹のお姉さん。 妹さんは、1つ年下です。 二人は小さい頃から、それはもう仲が良く、何をするのも、どこへ行くのも、いつも一緒でした。 悩み事は何でも相談し合い、隠し事もありませんでした。 しかし… 麻里子さんが21歳の時から、二人は一度も口をきいていません。 原因は、妹さんの恋人。 妹さんから話を聞き、実際にその恋人とも会い、麻里子さんは、どうしても賛成できない相手だと、感じたのだそうです。 ご両親も、交際に大反対でした。 妹さんは、「お姉ちゃんなら賛成してくれるはず」「お姉ちゃんなら協力してくれるはず」そう思っていただけに、かなりのショックを受けました。 二人は連日、大ゲンカを繰り返しました。 そしてやがて、同じ屋根の下にいながらも、目さえ合わせなくなってしまいました。 あれから10年… 結婚のことも、直接伝えることはしませんでした。 もしかしたら、結婚式に出席してくれないかも…そう思っていました。    ♡ 麻里子さんは結婚式の準備中、昔のアルバムを開きました。 目に飛び込んできたのは、妹さんと一緒の写真。数え切れない程たくさんありました。 アルバムの中の二人は、いつも楽しそうに笑っていました。 そういえば、親戚の結婚式に出席した時、二人で花嫁さんに憧れたっけ。 「どんな人と結婚するのかな?」「パパみたいな人がいいよね」 そんなことも話した記憶が…。 懐かしさと、仲直りできなかった後悔… 毎晩アルバムを開いては、涙していました。    ♡ そんなある日、仕事から帰ると、机の上に置いたアルバムの横に、見覚えのない箱がありました。 蓋をあけると… そこには、麻里子さんも妹さんも大好きな、ディズニーの音楽CDが入っていました。 そして… タキシードとウエディングドレスを着た、ミッキー&ミニーのぬいぐるみが、添えられていたのです。 その衣装は、妹さんの手縫いだと、お母様がこっそり教えてくれました。    ♡ 披露宴当日、新婦のお色直しの際、妹さんが会場前方に案内されました。 そこには、椅子が2つ。 会場係に促され、戸惑いながらも、その椅子に座る妹さん。 花嫁である麻里子さんも、並んで座りました。 その瞬間、会場が暗くなり、ディズニーの曲がかかりました。 スクリーンには、姉妹の思い出の写真が、写し出されていきます。 そして… その映像に乗せて、新婦、麻里子さんの声が、聞こえてきました。 あらかじめ録音された、妹さん宛の、お手紙の朗読でした。 当日はきっと読めないから…と。 そして上映のあと、姉の手から妹の手に、ブーケが渡されました。 幸せになって欲しい。それは喧嘩をしたあの時も、そして今も、大切な妹への変わらぬ想いでした。 メインテーブルに飾られた、ミッキー&ミニーのぬいぐるみも、二人の姉妹を、見守ってくれているようでした。    ♡ 心で想っていても、口に出せないこともあります。 手紙で想いを伝えることも、普段はなかなかできないもの。 だからこそ、結婚式・披露宴の日は、チャンスであるとも言えるでしょう。 日頃は伝えることができなかった、大切な人へのあなたの想い、思いっきって、伝えてみてはいかがでしょうか。  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。続きを読む

少人数披露宴の難しさ

出席者

出席者は親族だけ…など、ごく少人数での披露宴も、近年人気となっています。 新郎新婦が、ご両家ご両親と共に、親族のお宅一軒一軒を回って、直接ご挨拶するには無理がある。 かといって、ハガキ一枚だけで、結婚のご挨拶を済ませるのも、なんとなく申し訳ない気がする。 しかし、会社の上司や同僚、大勢の友人たちを招いた、本格的な披露宴までは、おこなうつもりがない。 そうなると… 「お食事会のような披露宴」ということになるようです。 少人数制のご披露宴、出席者に楽しんでいただくことは、できるのでしょうか?  少ない人数だから、何もしなくても、自然と、温かで楽しい披露宴になる、そう思っている人… ちょっと待って! 実は、小規模であればあるほど難しい、とも言えるのです。 どういうこと? 少人数の場合、・新郎新婦と出席者との距離が近い、・ゆっくりと過ごすことができるという利点があります。 だからこそ… 細かいところまで、お客様の目が届く、ということになります。 つまり? ・ごまかしがきかない・ボロが出やすいということなのです。 例えば? スピーチやら、余興やら、イベントいっぱいのご披露宴であれば、気持ちも、行動も、分散することになります。 しかし、2時間〜2時間半、なんの余興もなしに、ただ黙々と食事をしていると… ・盛り上がりがない・退屈・お料理がイマイチ など、色々なことが、気になってしまうのです。 でも、一人ひとりと、直接ゆっくり話ができるし… その通り!それはとても嬉しいことです。 しかし、歓談をしている相手以外の人は、その時間、どのように過ごすのでしょうか? 仮に、20名の出席者だったとしましょう。 一人5分間、個人的に話をしたとして、5分間✖️20名=100分間 100分間のうち、自分と話しているのは5分間です。 つまり、残りの95分間は、新郎新婦が自分以外の人と話している、ということになるのです。 その95分の間、ただひたすら食事をしている、時間を持て余してしまう人もいる、ということにもなりかねません。 つまり、新郎新婦は、開宴からお開きまで、ずーっと楽しい時間を過ごせても、出席者全員が同じ気持ちだとは、必ずしも言い切れないということです。 しかし、逆もまた真なり。 何もない披露宴であっても、全員が楽しく過ごせる場合もあります。 それは、・地域性・出席者の人柄・飲酒の有無などが、大きく影響しているように思われます。 だからこそ、・披露宴の雰囲気作り・進行の組み立てこれはとても難しいものなのです。    ♡ 披露宴の規模が、大きかろうと小さかろうと、自然と上手くいく…というのは稀なこと。 何もしないならしないなりに、その中でお客様がどう感じるのか、どのように過ごしてもらえるかは、きちんと想像しておく必要があります。 どうか、新郎新婦のみならず、ご出席の皆様にとって、心地よいひとときとなりますように。  ※本文中の内容は、  個人的な意見であることを、  ご理解・ご了承ください。続きを読む

披露宴会場で、新婦ヘアチェンジ?

サプライズ

披露宴に一つくらいは、サプライズ演出を取り入れたい、そうお考えの新郎新婦も、大勢いらっしゃることと思います。 昔、新婦のお色直しは、ご媒酌人の奥様と共に、お進みになるのが一般的でした。 ですから、当時お母様とお進みになるのは珍しく、それこそ、サプライズだったのです。 しかし、今はご媒酌人無しの披露宴がほとんどで、お母様とのお色直し退席も、珍しくなくなってしまいました。 むしろ、そういうものだと、当たり前のように思っている人の方が、多いかも知れません。 このように、時代の移り変わりとともに、サプライズ感が薄くなってしまったものも、少なくありません。 ですから、サプライズ演出を取り入れるといっても、みんながアッ!と驚くようなことが、なかなか見つけにくいことでしょう。 そんな中、きっと誰も見たことがないような、サプライズをおこなった人がいます。 一体、どんな演出だったのでしょうか?  それは、新婦のヘアチェンジでした。 それも、披露宴会場の中でおこなわれました。 担当したのは… 新郎だったのです。 この新郎は、有名なコンテストでも受賞経験のある、素晴らしい実績をお持ちの方でした。 新婦は、新郎が経営するヘアサロンの、スタッフでした。 披露宴は出席者に楽しんでいただきたい、それが、新郎新婦、唯一の願いでした。 それを前提に、新郎新婦から、お客様へのサプライズを計画したのです。 最初は、出席者の髪をカットしてあげることを、検討していました。 しかし、カットモデルに指名された方も、喜ぶとは限らない。 また、お食事をしている席でもあるし、「切る」という行為も、結婚式にはふさわしくないだろう。 そんな配慮から、ボツになりました。 そして、浮上したのが、ヘアチェンジだったのです。 実は、最初の髪をセットしたのも新郎でした。 最初の髪型と、ヘアチェンジ後が、なるべく大きく変化した方が、より楽しんでいただけるのではと、両方担当することに決めたのだそうです。 仕事の後、新郎のヘアサロンで、毎晩のように試行錯誤を重ねました。 飽きない程度の時間、デザインのオリジナル性、楽しさや華やかさ… しっかりと準備をした上で、当日を迎えました。    ♡ 高砂席の隣に、ミニステージが設置されました。 出席者がお席でも楽しめるようにと、ビデオでの同時上映もおこないました。 男性は、女性の髪をセットしているところなど、あまり目にする機会がありません。 女性も、一流の美容師によるセットには、興味があります。 全員が、食事をするのも忘れ、新郎新婦に注目していました。 小さい子どもたちは、自然と舞台の前に集まってきて、その一部始終を、静かにじっと見つめていました。 清楚な雰囲気から、華やかで奇抜なデザインに… 「美容師とモデル」が、「新郎と新婦」という、最高のペアでおこなわれたパフォーマンス。 しばらく拍手が鳴り止まなかったのは、いうまでもありません。    ♡ 小さな子どもから、ご年配の方まで、全員に楽しんでもらいたい、そんな想いで企画したサプライズ。 ご出席の皆様にとっても、新郎新婦にとっても、いつまでも忘れられない、素敵なワンシーンになったことでしょう。 ご両家のご両親ともに、ハンカチで目頭を押さえていたのも、とても印象的でした。    ♡ 新郎新婦の自己満足ではなく、出席者のことを思ってのサプライズ、とっても素敵だな…と、心から感じることができました。 全員が楽しめるサプライズ、あなたなら、何を思いつくのでしょうか?  ※本文中の内容は、  事実に基づくフィクションです。  なお、  この企画が実現できたのは、  披露宴会場となったホテルの、  温かなご理解とご尽力のお陰であることを、  付け加えさせていただきます。続きを読む

新婦の母、結婚に反対?

花嫁の手紙

新郎のことが、気に入らないわけじゃない。 結婚に、反対しているわけでもない。 でも、何故か意固地になってしまう。 そんな母親の頑な心を、解きほぐす方法は、コレしかありませんでした。  司会打合せに、ご両親が同席される方も、珍しくありません。 新郎新婦のことが心配なので、側で見守りたい。 披露宴のことを、事前に把握しておきたい。 大歓迎です。 しかし、全てが良い雰囲気で、打ち合わせ出来るかといったら、決してそうではないのも事実です。 なんとなく漂ってくる、不和の香り…。    ♡ あるご披露宴の打ち合わせ。ご両家ともにご両親が、同席されました。 そして、新婦側のお母様だけが、全てのことに対し、事細かに意見を出されました。 それはそれで、行き違いなどを防ぐ意味でも、とても有り難いことではあります。 しかし、とても困ったことが起こりました。 それは、披露宴のクライマックスシーン、「両親への花束贈呈」に、話が及んだ時のことでした。 新婦のお母様は… 「うちは花束なんかいりません!」 「やりたいなら、どうぞご自由に!」 「うちはいらないので、 そちらだけでやってください!」 「手紙? そんなものは必要ありません!」 取り付く島もありません。 新婦よ、どうして黙っているのだ…? 非常に困りました。両家の間に、どのような事情があるのか、一切わかりません。 というか、お聞きできませんし…。 いくら何でも、「花束贈呈は新郎側だけ」という訳にはいきません。 結局、「花束贈呈は両家とも無し」という形で打ち合わせを終えました。 しかし、どうにも釈然としません。    ♡ その夜、新婦に電話をかけました。 多くは語ってくださいませんでしたが、結婚に反対している訳でも、新郎のことが気に入らない訳でも、なさそうなのです。 新郎も新婦も、「花束贈呈」はおこないたい、それが本心だということがわかりました。 「やりましょう!」そう申し上げました。 「でも…」 躊躇する新婦を何とか説得し、準備を進めることにしました。    ♡ 当日、お嬢様の花嫁姿を見ても、お母様は、相変わらずでした。 開宴して間も無く、カメラマンさんから、「ちょっと…」と、呼ばれました。 会場の外に出るといきなり、「新婦のお母様、何かあった?」と、聞かれました。 「どうしたのですか?」と尋ねると… 「撮影を頼んだのは新郎側だから、 新婦側は絶対に撮らないで!」そう言われたとのこと。 さらに、席次表を見せて、「ここは新婦側の席なので、 このラインからこっちには、 入ってこないで!」と、ご丁寧な説明を受けたのだとか。 新郎側のお客様だけを撮るにしても、このラインから入るなと言われたら、撮影自体ができない…と、カメラマンさんも、かなり困っていました。 それに、出来上がったビデオや写真の中に、新婦側のものが1枚もなかったら、きっと又それはそれで、クレームになりかねないと、心配しています。 キャプテンとも協議の結果、だましだまし撮る、怒られたら、「あっ、すみません」と、とぼけつつ撮る、そうすることに決め、カメラマンさんには、多大なるご尽力をいただきました。 ビデオ・写真撮影の件では、「こっちに、はみ出している」と、ビデオのコードを蹴飛ばされたり、何度も怒られたりしたようですが、それでも何とか、披露宴は滞りなく進行していきました。    ♡ そしていよいよ花束贈呈シーン。 花束贈呈のアナウンスを入れたら、きっとお母様は席をお立ちくださらない、そう予測し、花束贈呈の件には触れず、ご両家ご両親には、ごく普通の雰囲気で、会場の後ろにお並びいただきました。 新郎新婦も、ごく普通に高砂席を降りました。 打ち合わせでは、そのままご両親の元へ進み、謝辞につなげるという段取りです。 しかし…    ♡ 会場が暗くなり、BGMがかかり、新婦が手紙を読み始めたのです。 突然の出来事に、お母様は抵抗することもできず、ただただ新婦を見つめていました。 そしてほどなく、お母様の目からは、ポロポロと涙が溢れ出したのです。 産んでくれたこと、育ててくれたこと、結婚を認めてくれたことへの、感謝の気持ち…。 お父さん・お母さんのことが、大好きだという気持ち…。 これから精一杯、親孝行をしていきたいという気持ち…。 とても短いお手紙でしたが、少ない言葉の中に、新婦の想いが、ぎっしりと詰まっていました。 花束… 受け取ってくださいました。 そしてその時、お母様の口が、「おめでとう」と、動いたように見えました。    ♡ お開き後のお母様は、まるで憑き物が落ちたかのように、柔らかく優しい笑顔を、見せてくれました。 お母様はきっと、お寂しかったのでしょう。 その寂しさを、悟られないようにと、虚勢を張っていたのかもしれません。 ちょっと強引ではありましたが、花嫁の手紙も、花束贈呈も、無事おこなうことができました。 新婦の想いを、お母様に受けとめていただくことができ、本当に良かったと思います。    ♡ 一生に一度の大切な日、やり直すことはできません。 ですから、あなたの想いは、ちゃんとその日に伝えて欲しい…そう私は思います。 「やらないで…」そうおっしゃっているご両親も、もしかしたら心の中では、あなたのお手紙を、待っているかもしれません…。続きを読む

結婚式とマイクロバス

出席者

最近は新幹線も飛行機も便利になり、地方から都心へ、都心から地方へと、移動時間がかなり短縮されました。 結婚式にも、遠方から出席しやすくなった、そう言えるでしょう。 しかし、飛行機の発着空港や、新幹線の発着駅から、自宅までの距離が近いとは限らず、その場合には、親族一同、友人一同、結婚式場までマイクロバスを利用する、そんなケースもまだまだ多いようです。 とても便利なマイクロバス、しかしその一方で、こんなリスクもあります。 そのリスクとは? 【体調不良】 長距離の場合、当然のことながら、バスの中で過ごす時間も、とても長くなります。 結婚式の時間によっては、前の晩に出発しなくてはならない、そんなケースもあります。 乗り物に弱い人のみならず、長時間のバス移動は、思っている以上に、体への負担が大きいようです。 そして、もしも礼服で乗り込んでしまったら、バスの中で過ごす時間は、かなり窮屈なものとなってしまうでしょう。 その結果、車酔いや疲労が起こってしまうのです。 式場に到着した時には、みんなフラフラ。 挙式も披露宴も、頭がボーッとしてしまい、何だかよく覚えていない、そんな人まで出てしまうことも。 【バス内の居心地が悪い】 親族だけ、友人だけ、そのような気心の知れた人だけの場合は、もしかしたら遠足の時みたいに、物凄く楽しめたりするかもしれません。 実際、バスの中から大盛り上がり…そんな話も耳にします。 しかし、親族の中に友人ひとり…とか、小・中学校時代の友人たちの中に、高校時代の友人がひとり…など、親しい人たちのグループに、ポツンと一人入れられてしまったら、どう感じるでしょうか。 その人の性格などにもよりますが、嫌だな…と思う人もいるでしょう。 更に時間が長ければ、苦痛になってしまう可能性もあります。 【到着してから居場所がない】 余裕を持って出発するため、過剰に早く到着してしまう、 そんな場合があります。着替えをしたり、身支度を整えた後、どこで待っていたら良いのか…。 控え室が用意されていれば、問題はないでしょう。 館内にレストランがあれば、くつろいでお待ちになれるでしょう。 しかし、早い時間ともなれば、控え室もまだ開かない、レストランも営業時間前、ロビーに全員分の椅子はない、近隣のお店も開いていない… 疲れに疲れが重なって、お客様をイライラさせてしまう、そんな可能性があります。 また、親族の中には、高齢の方もいらっしゃるため、体調のことは本当に心配です。 【到着が大幅に遅れる】 「来ない!!!」 大騒ぎになることもあります。 春の行楽シーズン、ゴールデンウイーク、秋の紅葉シーズン、台風大雪…etc 季節によっても、気象条件によっても、交通事情に影響が出るものです。 マイクロバス会社やドライバーさんは、もちろんプロですから、そのあたりは、きっちり調べた上で、運行計画を立ててくれます。 しかし、予想以上に…ということも、ないとは言えません。 特に、交通事故による渋滞や、台風や雪などによる気象の影響は、推し量れない場合もあります。 多少の遅れであれば、大きな問題になりませんが、大幅に遅れると、大変なことになってしまいます。 実際に、私が担当したご宴席でも、大幅な遅れがありました。 新郎側の親族一同が乗ったバスが、挙式の時間が過ぎても到着しない。親族だけならまだしも、 バスには、新郎のご両親も同乗していたため、挙式も執りおこなうことができない。 結局、到着を待って、挙式も披露宴も、2時間遅れ!で、おこなわれました。 新郎新婦の勤務先社長をはじめ、全てのお客様を、2時間も待たせてしまいました。 それでもこの日は、たまたま、後のご宴席が入っていなかったから、まだ良かったようなもの。 そうでなければ、その日に披露宴は、できなかったかもしれません。    ♡ マイクロバスは、大勢が一緒に移動できるため、とても便利です。 また、飛行機や新幹線を利用するより、お値段もお安いかもしれません。 しかし、マイクロバスでお越しになる人への、細やかな心配りも、ぜひ忘れないで欲しい…。 そして、万が一の場合があることも、頭に入れておいていただければ…と、思います。 結婚式・披露宴が、滞りなく執りおこなわれますよう、心から願っております。  ※マイクロバスの運行に関しては、  必ずバス会社にお問い合わせください。  なお、  本文中の内容は、  マイクロバスを否定するものでは、  決してありませんので、  誤解なきよう、お願いいたします。続きを読む

披露宴のスピーチ、依頼した?

スピーチ

披露宴のスピーチ、なかなかお願いしにくい…そう思う人も多いと思います。 しかし、やっていただくのであれば、きちんとお願いすべきだと思うのです。 スピーチが得意、スピーチが大好き、そんな人ばかりではありません。 そして、スピーチをするからには、ある程度の準備が必要でしょう。 その依頼の仕方で、果たして本当にスピーチは、していただけるのでしょうか? 「スピーチをしなくて良ければ出席する」そんな人も多いものです。 お祝いの気持ちがないからではありません。 緊張する、人前で話すのが苦手、何を話して良いかわからない、大方そのような理由でしょう。 また、喜んでスピーチをしてくださる人でも、すぐその場で対応できるタイプばかりでなく、時間をかけて原稿を作りたいという人も、大勢いらっしゃいます。 特に披露宴では、使ってはいけない言葉、「忌み言葉」があるため、準備をしっかりされる人が、多いのではないでしょうか。 新郎新婦ご本人たちには、何事もなく進行しているように思えても、実は見えないところでは、お客様と司会者で、かなり大変な擦り合わせを、おこなっていることも少なくありません。 1「聞いていない!」 一番多いのは、このケースです。 進行の打ち合わせ時に、「ご本人にお願いされましたか?」そうお尋ねすると、ほとんどの方が、「はい」とお答えになります。 ですから安心していると、当日ご本人に確認した際、「そんな話は聞いていない」そう言われてしまうことが、本当に多いのです。 原因はいくつも考えられますが、招待状の中に、スピーチ依頼の紙を入れただけ、という人が多いこと。 封筒の中に入ったまま、気がつかないこともあります。 どうせ会場案内や、説明書のようなものなのだろう、そう思って、読まない人もいます。 正式な依頼がないと、「頼まれた」とは、認識できないのかもしれません。 2「忘れていた」 「ああそういえば、 お願いされていたかも」 何と無責任な… そう思うこともありますが、お話を伺うと、お客様だけに責任があるとは、言い難いケースもあるのです。 原因は、1番と同じように、招待状の中に、スピーチ依頼の紙を入れただけ、という場合があります。 招待状が届いてから、披露宴当日までには、かなりの日数があります。 その時には承知していても、まだ先だから…そう思っているうちに、忘れてしまうこともあるでしょう。 また、直接お願いしたとしても、会社で忙しい時にお願いしてしまった、飲み会の際に、ノリでお願いした、そのような場合には、頼まれたという確かな実感が、わかなかったのかもしれません。 3「やりたくない」 「依頼はされたけど、 やりたくない」 これはお客様に責任があります。やりたくない、できない、それなら、一日でも早く断っていただければ、前もって他の人に依頼もできたでしょう。 本当に上司?本当に仲の良い友だち?と、疑いたくなるようなお客様も、中にはいらっしゃるものです。 ただし、100%お客様が悪いかというと、そうとも言い切れません。 そのような可能性のある人に、依頼してしまった新郎新婦にも、ちょっぴりミスがあったと、言わざるを得ません。 4「頼んでいなかった」 「頼むのを忘れていた」という場合もあります。 しかし、「あえて頼むことはしなかった」というケースも珍しくありません。 前もってお願いすれば、断られてしまうかもしれないけれど、当日の指名であれば、やらざるを得ないだろう。 自分が直接お願いしたくないので、当日になれば、司会者が何とかしてくれるだろう。 そんな風に考えているようです。    ♡ 頼んでいなくても、頼まれたことを忘れていても、スピーチさえしていただければ、滞りなく進行することはできます。 しかし、お客様の心の中はどうでしょう。 「礼儀を知らない」新郎新婦の人格を疑われることも、無きにしも非ず。 「恥をかかされた」そうお怒りになる方もいます。 スピーチの中で、「頼まれていない」「今初めて聞いた」という話を長々となさる方もいます。 「だから新郎はダメなんだ…」とか…「一事が万事、 いつもこんなことばかりで…」とか…嫌味とも、人格批判とも取れるような、おおよそ結婚の場にはふさわしくない、残念なスピーチに発展してしまうことも、実際にあるのです。 また、断固として、了承いただけないケースも、多々あることを忘れないでください。    ♡ スピーチ依頼の行き違いから、その後のお付き合いに、不具合が生じてしまうことだって、無いとは言えません。 スピーチを依頼するくらいですから、お世話になった方や、特に親しい友人など、相手は特別な方だと思われます。 これから先も、良きお付き合いを続けていけるよう、細やかな心配りが必要です。    ♡ 大切なのは、もし自分だったら…そう考えること。 自分が困ると思うこと、自分が嫌だと思うことはしない。 こんな風に依頼されたら、快くスピーチを引き受けてあげたい、そうご自身が思う方法が、一番良い依頼の仕方ではないかと、私は思います。  ※本文中の内容は、  私個人の意見であり、  人によって異なる可能性もありますこと、  ご理解・ご了承ください。続きを読む

披露宴の司会は、宴会部長?

司会者

披露宴といえば、司会者は欠かせない存在。 司会者によって、披露宴の雰囲気も、かなり変わってしまいます。 だからこそ、普段の飲み会などで、その場を大いに盛り上げてくれる人、いわゆる「宴会部長」にお願いすれば、安心して任せられる、そう思うかもしれません。 しかし、その宴会部長、本当に大丈夫なのでしょうか? 宴会部長と言われる人には、2通りのパターンがあります。 1.自ら率先して盛り上がるタイプ 2.周りの人たちが盛り上がるのを サポートするタイプ 一見、1番の方が良いように思いますが、選ぶなら、絶対に2番です! なぜ1番がダメなのでしょうか? いえ、ダメだと言っているわけでは、決してありません。 ただ、1番のタイプは、多くの危険を伴う可能性がある、ということなのです。 多くの危険とは、どういうことでしょうか? 【司会者だけが盛り上がっている】 披露宴は、飲み会の席とは違います。 ほとんどの出席者は、初対面です。 司会者のノリが良すぎて、司会者自身が盛り上がってしまうと、多くの出席者はついていけません。 そして、このような人の場合、会場が盛り上がっていないと感じると、「ヤバい、もっと盛り上げなくちゃ」と、さらに自分が盛り上がってしまうのです。 こうして、出席者と司会者に温度差が生まれ、やればやるほど、その差は大きくなってしまいます。 【酔っ払ってしまう】 気合をいれるため…などの理由をつけて、披露宴前にお酒をガブガブ飲み、ヘロヘロな状態になってしまう人がいます。 そもそも披露宴は、乾杯までの「披露式」と、乾杯後の「披露宴」の、2部構成となっています。 そして「披露式」の部分は、「式」というくらいですから、本来は厳粛におこなうべきものでした。 ところが最近は、媒酌人を立てるケースも稀になり、オリジナルのご披露宴が多くなって、「披露宴」「披露式」とは言わず、「ウエディングパーティー」などと、表現する会場も増えているようです。 つまり、格式を重んじる人が、少なくなったということでしょうか。 しかし、時代が移り変わっても、披露宴には、ご年配の方々も多く出席しています。 最初から酔っ払っている司会者、決して好ましいとは思えません。 【スタッフと打ち合わせをしない】 「スタッフとの打ち合わせなんて、 必要ない!」 「面倒くさい!」 そういう人、実際にいるんです。 ノリが良ければ大丈夫、盛り上げればいいんでしょ、そういう感覚なんです。 打ち合わせを入念におこない、しっかり確認しても、ミスが生じてしまうこともあります。 打ち合わせしないで、滞りなく進行できるとは、とても思えません。 音響さん・照明さん・カメラマンさん、いろいろな業種の方との連携も必須です。 打ち合わせができなければ、キャプテンや会場係だけでなく、多くのスタッフに、迷惑や負担がかかってしまいます。 素晴らしいご披露宴にするためには、しっかりとした打ち合わせは、絶対に必要です。 【お客様になってしまう】 ゲストテーブルの友人たちと、大いに盛り上がっている人がいます。 どこかに行ってしまって、司会席に帰って来ない人もいます。 いつ、何があっても、冷静かつ速やかに対応すること、それは大事な使命の一つです。 司会を引き受けた以上、お客様ではなく、スタッフの一員であるということを、忘れないでいてくれる人が求められます。    ♡ 宴会部長だから、任せて安心、その考え方は、必ずしも正しくない場合があると、おわかりいただけたでしょうか。 普段はおとなしく控えめな人が、素晴らしい司会をされることも、少なくありません。 良い披露宴にしてあげたい、ただただそういう想いから、しっかりと準備をし、わからないことは、スタッフにきちんと確認し、何事も決してあやふやにしない。 自分が盛り上がるのではなく、新郎新婦やお客様をたて、みんなが心地よく楽しく過ごせるよう、陰で努力し支える。 そのような、謙虚で真面目な人ほど、司会者に向いている…、私にはそんな気がしてなりません。 あなたは、披露宴の司会に、誰を選ぶのでしょうか?  ※私個人の意見であり、  人によって考え方や意見に、  違いがありますことを、  ご理解ご了承ください。  なお、  本文中に記載の通り、  宴会部長と言われる人たちを、  全て否定するものでは決してなく、  多くの人は、  大盛会・大成功をおさめていることと、  承知いたしております。  誤解なきよう、お願いいたします。続きを読む