披露宴の余興「花嫁当て」

披露宴では、
様々な余興が繰り広げられます。

 

どんな余興をやろうか、
頭を悩ませている人も、
多いのではないでしょうか。

 

その余興は…

 

新郎新婦にとって、
喜ばしいものなのか…

 

ゲストにとっても、
楽しめるものなのか…

 

でも、
もしかしたら一番大切なのは、
コレかもしれません。

 

 

あまり数は多くなくても、
長く使われている余興があります。

 

成功すれば、
とても盛り上がるものだから、
かもしれません。

    ♡

 

そのご披露宴でおこなわれたのは、
定番の一つ、
「花嫁当てゲーム」でした。

 

目隠しをした新郎が、
数名と握手をし、
その中から新婦を当てる。

 

極めてシンプルな余興です。

 

盛り上がりを狙って、
男性ゲストを入れる場合もあります。

 

お母様やお祖母様まで、
参加する場合もあります。

 

   ♡

 

その日は、
新婦・新郎友人・新婦友人の、
総勢7名が参加しました。

 

一人ひとり握手をし、

その中から新郎が選んだのは、
新婦の友人Aさんでした。

 

間違えてしまいました。

 

リベンジで、
2回目がおこなわれました。

 

選んだのは…

 

先程と同じ、
新婦の友人Aさんでした。

 

そして、
3度目の正直。

 

しかし、またまた、

新婦の友人Aさんを、

選んでしまったのです。

 

   ♡

 

このあと、
この余興の進行役は、
「当たらなかった罰として…」
「Kiss!」「Kiss!」「Kiss!」
キスを促すコールを始めました。

 

でも、
新婦の顔は明らかに怒っていました。

 

新郎も、
申し訳なさそうな表情でした。

 

罰ゲームも全く盛り上がらぬまま、
後味が悪い余興になってしまいました。

 

   ♡

 

花嫁当てゲーム、
一度の間違いはよくあること。

 

1回目が終わって、
すぐに罰ゲームに移行したなら、
この進行でも、
盛り上がったかもしれません。

 

でも、
同じメンバーで、
3回もおこなってしまった。

 

リベンジどころか、
3回とも間違えたばかりでなく、
3回ともAさんを選んでしまったなんて…

 

   ♡

 

この余興は、

おこなう人も、
見ている出席者も、
「絶対に当たるハズだ」と、
信じて疑わないところに、
危険が潜んでいるのです。

 

「当たるハズだから、
 当たるまでやろう」

 

そう考えると、
どんどん深みにはまって、
悲しい結果になってしまうことが、
無いとは言えないのです。

 

普段とは違う環境で、
新郎は緊張しているかもしれません。

 

つまり、
冷静な状態ならわかることでも、
緊張状態だとパニックになってしまう。

 

ですから実は、
「当たらない!」ということ、
意外と多いんです。

 

2回目、3回目までやるなら、
・こっそり正解を教えてあげる
・メンバーチェンジをする
・新婦以外を全員男性に入れ替える
など、
助け舟を出してあげるのも、
ダメージを与えない一つの方法です。

 

今回のケースで考えると、
3回間違えたあとでも、
フォローすることは、
できたのではないでしょうか。

 

例えば…

 

嘘でも、
「実はドッキリでした!
 新婦ごめんなさい!!」
そう付け加えていたとしたら、
どうでしょうか。

 

そのあとのキスも、
「罰ゲーム」ではなく、
「驚かせてしまったお詫びに」
としたら、
サプライズ演出として、
盛り上がったかもしれません。
(キスの賛否は別として…です)

 

何より、
新郎新婦を傷つけることだけは、
回避できたことでしょう。

 

   ♡

 

余興をおこなう目的は、
新郎新婦や出席者に、
喜んで貰ったり、
楽しんで貰ったりすることです。

 

ですから、
万が一の場合には、
きちんとフォローしてあげることが、
何より大切だと、私は思います。

 

余興の内容が、
あらかじめわかっている場合には、
新郎新婦で、
密かに合図などを決めておくと、
安心かもしれません…。