出席者は親族だけ…など、
ごく少人数での披露宴も、
近年人気となっています。
新郎新婦が、ご両家ご両親と共に、
親族のお宅一軒一軒を回って、
直接ご挨拶するには無理がある。
かといって、
ハガキ一枚だけで、
結婚のご挨拶を済ませるのも、
なんとなく申し訳ない気がする。
しかし、
会社の上司や同僚、
大勢の友人たちを招いた、
本格的な披露宴までは、
おこなうつもりがない。
そうなると…
「お食事会のような披露宴」
ということになるようです。
少人数制のご披露宴、
出席者に楽しんでいただくことは、
できるのでしょうか?
少ない人数だから、
何もしなくても、
自然と、
温かで楽しい披露宴になる、
そう思っている人…
ちょっと待って!
実は、
小規模であればあるほど難しい、
とも言えるのです。
どういうこと?
少人数の場合、
・新郎新婦と出席者との距離が近い、
・ゆっくりと過ごすことができる
という利点があります。
だからこそ…
細かいところまで、
お客様の目が届く、
ということになります。
つまり?
・ごまかしがきかない
・ボロが出やすい
ということなのです。
例えば?
スピーチやら、
余興やら、
イベントいっぱいのご披露宴であれば、
気持ちも、行動も、
分散することになります。
しかし、
2時間〜2時間半、
なんの余興もなしに、
ただ黙々と食事をしていると…
・盛り上がりがない
・退屈
・お料理がイマイチ
など、
色々なことが、
気になってしまうのです。
でも、
一人ひとりと、
直接ゆっくり話ができるし…
その通り!
それはとても嬉しいことです。
しかし、
歓談をしている相手以外の人は、
その時間、
どのように過ごすのでしょうか?
仮に、
20名の出席者だったとしましょう。
一人5分間、個人的に話をしたとして、
5分間✖️20名=100分間
100分間のうち、
自分と話しているのは5分間です。
つまり、
残りの95分間は、
新郎新婦が自分以外の人と話している、
ということになるのです。
その95分の間、
ただひたすら食事をしている、
時間を持て余してしまう人もいる、
ということにもなりかねません。
つまり、
新郎新婦は、
開宴からお開きまで、
ずーっと楽しい時間を過ごせても、
出席者全員が同じ気持ちだとは、
必ずしも言い切れないということです。
しかし、逆もまた真なり。
何もない披露宴であっても、
全員が楽しく過ごせる場合もあります。
それは、
・地域性
・出席者の人柄
・飲酒の有無
などが、
大きく影響しているように思われます。
だからこそ、
・披露宴の雰囲気作り
・進行の組み立て
これはとても難しいものなのです。
♡
披露宴の規模が、
大きかろうと小さかろうと、
自然と上手くいく…
というのは稀なこと。
何もしないならしないなりに、
その中でお客様がどう感じるのか、
どのように過ごしてもらえるかは、
きちんと想像しておく必要があります。
どうか、
新郎新婦のみならず、
ご出席の皆様にとって、
心地よいひとときとなりますように。
※本文中の内容は、
個人的な意見であることを、
ご理解・ご了承ください。