最近は新幹線も飛行機も便利になり、
地方から都心へ、
都心から地方へと、
移動時間がかなり短縮されました。
結婚式にも、
遠方から出席しやすくなった、
そう言えるでしょう。
しかし、
飛行機の発着空港や、
新幹線の発着駅から、
自宅までの距離が近いとは限らず、
その場合には、
親族一同、友人一同、
結婚式場までマイクロバスを利用する、
そんなケースもまだまだ多いようです。
とても便利なマイクロバス、
しかしその一方で、
こんなリスクもあります。
そのリスクとは?
【体調不良】
長距離の場合、
当然のことながら、
バスの中で過ごす時間も、
とても長くなります。
結婚式の時間によっては、
前の晩に出発しなくてはならない、
そんなケースもあります。
乗り物に弱い人のみならず、
長時間のバス移動は、
思っている以上に、
体への負担が大きいようです。
そして、
もしも礼服で乗り込んでしまったら、
バスの中で過ごす時間は、
かなり窮屈なものとなってしまうでしょう。
その結果、
車酔いや疲労が起こってしまうのです。
式場に到着した時には、
みんなフラフラ。
挙式も披露宴も、
頭がボーッとしてしまい、
何だかよく覚えていない、
そんな人まで出てしまうことも。
【バス内の居心地が悪い】
親族だけ、友人だけ、
そのような気心の知れた人だけの場合は、
もしかしたら遠足の時みたいに、
物凄く楽しめたりするかもしれません。
実際、
バスの中から大盛り上がり…
そんな話も耳にします。
しかし、
親族の中に友人ひとり…とか、
小・中学校時代の友人たちの中に、
高校時代の友人がひとり…など、
親しい人たちのグループに、
ポツンと一人入れられてしまったら、
どう感じるでしょうか。
その人の性格などにもよりますが、
嫌だな…と思う人もいるでしょう。
更に時間が長ければ、
苦痛になってしまう可能性もあります。
【到着してから居場所がない】
余裕を持って出発するため、
過剰に早く到着してしまう、
そんな場合があります。
着替えをしたり、
身支度を整えた後、
どこで待っていたら良いのか…。
控え室が用意されていれば、
問題はないでしょう。
館内にレストランがあれば、
くつろいでお待ちになれるでしょう。
しかし、
早い時間ともなれば、
控え室もまだ開かない、
レストランも営業時間前、
ロビーに全員分の椅子はない、
近隣のお店も開いていない…
疲れに疲れが重なって、
お客様をイライラさせてしまう、
そんな可能性があります。
また、
親族の中には、
高齢の方もいらっしゃるため、
体調のことは本当に心配です。
【到着が大幅に遅れる】
「来ない!!!」
大騒ぎになることもあります。
春の行楽シーズン、
ゴールデンウイーク、
秋の紅葉シーズン、
台風
大雪…etc
季節によっても、
気象条件によっても、
交通事情に影響が出るものです。
マイクロバス会社やドライバーさんは、
もちろんプロですから、
そのあたりは、きっちり調べた上で、
運行計画を立ててくれます。
しかし、
予想以上に…ということも、
ないとは言えません。
特に、
交通事故による渋滞や、
台風や雪などによる気象の影響は、
推し量れない場合もあります。
多少の遅れであれば、
大きな問題になりませんが、
大幅に遅れると、
大変なことになってしまいます。
実際に、
私が担当したご宴席でも、
大幅な遅れがありました。
新郎側の親族一同が乗ったバスが、
挙式の時間が過ぎても到着しない。
親族だけならまだしも、
バスには、
新郎のご両親も同乗していたため、
挙式も執りおこなうことができない。
結局、到着を待って、
挙式も披露宴も、
2時間遅れ!
で、おこなわれました。
新郎新婦の勤務先社長をはじめ、
全てのお客様を、
2時間も待たせてしまいました。
それでもこの日は、たまたま、
後のご宴席が入っていなかったから、
まだ良かったようなもの。
そうでなければ、
その日に披露宴は、
できなかったかもしれません。
♡
マイクロバスは、
大勢が一緒に移動できるため、
とても便利です。
また、
飛行機や新幹線を利用するより、
お値段もお安いかもしれません。
しかし、
マイクロバスでお越しになる人への、
細やかな心配りも、
ぜひ忘れないで欲しい…。
そして、
万が一の場合があることも、
頭に入れておいていただければ…と、
思います。
結婚式・披露宴が、
滞りなく執りおこなわれますよう、
心から願っております。
※マイクロバスの運行に関しては、
必ずバス会社にお問い合わせください。
なお、
本文中の内容は、
マイクロバスを否定するものでは、
決してありませんので、
誤解なきよう、お願いいたします。