披露宴の余興、多い方が良い?少ない方が良い?

披露宴のスピーチや余興。

 

頼む方も、

頼まれる方も、
悩みが多いものです。

 

最近は、
頼まれる側の気持ちになって、
スピーチや余興をお願いしない、
そんなケースも増えています。

 

その一方で、

披露宴を盛り上げてくれる芸達者な方々が、

大勢出席される場合もあります。

 

スピーチや余興をしてくれる人が、

多すぎても、

少なすぎても、
悩みのタネになってしまう…。

 

一番盛り上がる理想の形は、

スピーチ→◯名・余興→◯組です!

 

そんな風に、

数を断言することができないのが、
披露宴の難しいところなのです。

 

どのような披露宴になるかは、
やってみないとわからない。

 

出席者に喜んでもらえるかどうかも、
やってみないとわからない。

 

何故なら、
披露宴の雰囲気づくりで、
一番の鍵を握っているのは、
「新郎新婦」ではなく、
「出席者」だからです。

 

つまり、
出席者の人柄や考え方によって、
同じ内容の披露宴でも、
その雰囲気や満足感には、
大きな差が出るということなのです。

 

もっと言えば…

 

新郎新婦が満足しても、
出席者が満足するとは限らない。

 

出席者が満足しても、
新郎新婦が満足するとは限らない。

 

一体どういうことなのでしょうか?

 

【スピーチ・余興なしのケース】

 

出席者に、
お食事を召し上がりながら、
ゆっくりと過ごして欲しい。

 

出席者と直接たくさん話がしたい。

 

友人との写真もいっぱい撮りたい。

 

そうお考えの方も多いでしょう。

スピーチや余興だけでなく、

生い立ちムービーなどの演出も、
両親へのお手紙も、

何も無しというケースもあります。

 

新郎新婦のお気持ちは、

とても良くよくわかります。

 

ただ、このような場合、
満足いく披露宴に、
「なる」か、「ならない」か、
その差が激しいのが事実です。

 

スピーチ・余興なしの披露宴を、

おこなった新郎新婦と、

出席した人たちの感想を、

ご紹介します。

 

良かった(出席者の感想)
・落ち着いた雰囲気だった
・新郎新婦と話をすることができた
・たくさん写真を撮ることができた
・久しぶりに会う友人たちとも、
 ゆっくり話ができた
・親戚が集まるのは冠婚葬祭だけなので、
 みんなで楽しい時間が過ごせて良かった
・スピーチの心配がなくて助かった
・下手な歌や、退屈なスピーチを、
 聞かずに済んで良かった

 

良かった(新郎新婦)
・全員と話ができて嬉しかった
・温かな雰囲気に感動した
・時間に追われることなく楽しめた
・お料理を楽しんでもらえて良かった
・自分たちも料理を食べることができた
・スピーチや余興を依頼する際の、
 気遣いや負担がなくて良かった

 

良くなかった(出席者の感想)
・盛り上がりに欠けていた
・一体感がなかった
・お祝いに行ったのか食事に行ったのか、
 わからないような披露宴だった

・お料理のグレードの低さが、

 気になってしまった
・2時間半がとても長く感じられた
・自分の友人が出席していなかったため、
 ただ一人黙々と食事をしているだけで、
 つまらなかったし孤独を感じた
・印象に残らない披露宴だった
・ごく一部の出席者が、
 ずっと高砂席を占領していて、
 他の人は新郎新婦に近づきにくかった

 

良くなかった(新郎新婦の感想)
・盛り上がらなかった
・歓談や写真撮影に来てくれると思ったのに、
 あまり来てもらえず寂し思いをした
・各テーブルでは盛り上がっていたようだが、
 新郎新婦だけが浮いてしまった
・落ち着いた雰囲気というより
 シーンと静まり返ってしまった
・披露宴後にビデオを見てみると、
 淡々と食事をしている姿ばかりで
 楽しんで貰えたのか不安になった

 

このように、

スピーチや余興がない披露宴は、

「良い印象」と「悪い印象」の差が、

大きいことがわかります。

 

出席者が積極的に高砂に行き、

新郎新婦と歓談してくれるのか、

席でただ食事をするだけなのか、

たったそれだけのことでも、

披露宴の雰囲気は、

大きく変わってしまいます。

 

つまり、

どのような出席者なのかということが、

披露宴の雰囲気作りを左右する、

大きな鍵になると言えるでしょう。

 

   ♡

 

【スピーチ・余興が多いケース】

 

主賓祝辞・乾杯挨拶を除いて、

スピーチや余興が12組あったという、
あまりに多すぎたケースをご紹介します。

 

12組のスピーチと余興、

1組5分と計算しても、
それだけで1時間かかります。

 

当初、スピーチや余興は、

新郎側・新婦側、

合わせて6組お願いする予定でした。

 

しかし、新婦の勘違いで、

新婦側だけで6組に、
依頼してしまったというのです。

 

それを知った新郎は、
バランスが取れないからと、
新婦側に合わせて、
新郎側も6組お願いしてしまったのです。

 

それで、
6組×2で12組となったわけです。

 

その披露宴は300名規模。

 

さらにキャンドルサービス時の点火も、
全卓おこないたいとのことでした。

(卓数が多い場合には、

 全卓ではなく、一部にする場合も)

 

全30卓。

 

1卓1分としても30分。

キャンドルサービスだけでも、

かなりの時間になることが、

予測されます。

 

ですからどう考えても、

12組のスピーチ・余興を入れるのは、

不可能です!

 

スピーチだけならまだしも、

余興となると、

1組何分かかるか読めません。

 

絶対に無理です!!

 

しかし新郎新婦は、
今更お断りするわけにもいかない、
お色直し中に入れるわけにもいかない、
と、譲りません。

 

で、どうなったか・・・?

 

全部入れました。

 

たまたまその日最後の宴席だった、
つまり、
後の宴席が入っていなかったことから、
ホテル側も了承するに至ったわけです。

 

結果、

披露宴時間4時間半

 

お料理もそれを見越して、

ゆっくりお出ししていましたが、
3時間が限界。

 

つまり、
残り1時間半は、
食べる物もなく、
ただ飲み物だけをとりながら、
ひたすらスピーチと余興を見聞きする、
そんなご披露宴になってしまいました。

 

新郎新婦は大満足だったようですが、
司会の元には、
「まだ終わらないの?」
「何時に終わるの?」と、
何人のお客様が聞きにいらしたことか。

 

中には、
「もういいよ」
「早く終わらせてくれよ」
そうおっしゃるお客様まで。

 

スピーチや余興をやってくださる方も、
そんな空気を読んでいただければ、
とても助かるのですが、そうはいかない。

 

勿論、皆様のところを回って、
このような状況なので、
短めにお願いしたいとお伝えしています。

 

しかし、
忙しい中みんなで何度も集まり、
企画し、練習したのだからと、
1組で10分、20分使う人たちも……

 

この披露宴、
明日の朝まで終わらないんじゃないかと、
思ってしまったくらいです。

 

   ♡

 

両極端な例をあげましたが、

スピーチや余興の数については、
多い方がいい、
少ない方がいい、
一概にそう言えないことが、
おわかりいただけたのではないかと、
思います。

(ちょっと極端すぎたかも…)

 

次回は、

「新郎新婦」と「出席者」の、

余興などを含めた考え方の違いについて、

お話したいと思います。

 

※本文中の内容は、

  事実に基づく、フィクションです。

 なお、私個人の意見や感想であり、

  人によって異なりますことを、

  ご理解・ご了承ください。