披露宴の友人司会、お料理食べられる?

披露宴の司会を、
プロ以外の友人や知人に頼む際、
心にとめておいて欲しいことがあります。

 

ご披露宴に出席経験があっても、
ご自身が司会をしたことがない場合、
意外と気付かないことがあるものです。

 

友人や知人に、
司会をお願いすることが決定した時、
真っ先に考えるのは、
「席」と「お料理」
ではないでしょうか。

 

今回は、

それらの注意点について、

書いてみたいと思います。

 

あなたなら、どうしますか?

あなたが司会者なら、

どうして欲しいですか?

 

友人の披露宴に司会を頼まれると、
必ずお気遣いいただくのが、
「席」と「お料理」です。

 

司会をしてもらうのだから、
それくらいのことをしなくちゃ…
そう思ってくださるお気持ちは、
とっても嬉しいものです。

 

しかし、
ゲスト席に座る時間も、
お料理を食べる時間も、
はっきり言って、ありません。

 

そう、
司会って、結構大変なんです。

 

だって、
お色直しに行っている間とか、
歓談中とか、
やることないでしょ?

 

いいえ、そんなことはありません。

 

喋っている時だけが、
仕事だと思われがちですが、
喋っていない時の方が、
忙しかったりするのです。

 

祝辞や余興をしてくださる方に、
お名前や肩書き、順番などを確認したり、
祝電の整理をしたり…

 

常に新郎新婦の動きを察知し、
いつでもキャプテン(会場係)の指示に、
対応できるようスタンバイする…

 

それも、
司会の重要な仕事なのです。

 

ゲストテーブルに、
自分の席とお料理があったとしましょう。

 

席に行くことも、
お料理を食べることもできなかったら、
どうでしょうか?

 

フルコースのお料理なら、
どんどんどんどん、
テーブルの上にお料理のお皿が並びます。

 

フランス料理や、イタリア料理の場合、
お皿が異常に大きいこともあります。

 

そうすると、どうなるか?

 

会場係がやってきます。

 

「あのー、
   お料理召し上がっていただかないと、
   次のお料理をお出しすることができません。」

 

「早く召し上がっていただけませんか?」

 

丁重ながら、厳しい口調で告げられます。

 

そんなこと言われたって、
食べるヒマないでしょ!

 

そう心の中で叫びつつ、
「はい、申し訳ありません。急ぎます」
と、笑顔で答えます。

 

でも、無理なものは無理なんです。

 

しばらくすると、
また会場係がやってきます。

 

「お召し上がりください!」

 

明らかに怒っています。

 

「大変申し訳ないのですが、
    周りの方にお分けいただけませんか?
    もし、ご無理でしたら、
    下げていただいて結構ですので…」

 

穏やかに、丁寧に、
そうお願いすることになります。

 

せっかく用意してくれた友人に、
申し訳ない…と思いながら…。

 

気を利かせてくださるところは、
司会席の横に、
小さな台が用意され、
そこにお料理が運ばれてきます。

 

ゲスト席まで行くより、
近くに用意してくださる方が、
食べやすくはなります。

 

ありがたいと思います。

 

ですが、
司会をしながら、
ナイフとフォークで食事をするのは、
意外と困難なのです。

 

司会席はだいたい、
会場の一番前に設置されています。

 

そこで食事をするのも気が引けますし、
食べながら仕事をしている姿も、
あまり美しいとは思えませんし…。

 

結局、披露宴がお開きとなり、
お客様が退出しているその瞬間に、
祝電や荷物の片付けをしながら、
飲み込むように食べるしかありません。

 

お料理、お高いのに…

 

  ♡

 

こんなケースもあります。

披露宴中は食べられないだろうと、
控え室と軽食を用意し、
披露宴前に食べていただくケースです。

 

これも、
実は問題があります。

 

披露宴前の1時間、
司会者にとってこの時間は、
この日のうちで一番忙しい時間です。

 

会場のキャプテンとの打ち合わせ、
音響照明さんとの打ち合わせ、
特殊な演出があれば、
その業者さんとの打ち合わせ、
新郎新婦との最終打ち合わせ、
祝電の確認…etc

 

そこが初めての会場なら、
例えプロであっても、
1時間では足りないほど、
本当に忙しいのです。

 

つまり、
この時間にも、
食事はとれないというわけです。

 

その控室が、
お開きのあとまで使える場合には、
披露宴後に食べることができます。

 

でも、
披露宴が始まるまでしか使用できない、
そんなことの方が、多いと思われます。

 

そんな場合は、
披露宴の開宴とともに、
控え室もお食事も、
消えてなくなってしまいます。

 

   ♡

 

それでも、
どうしても用意してあげたい、
そのように思われる方も、
いらっしゃるでしょう。

 

そのような方は、
披露宴後にお召し上がりいただけるよう、
ホテルや式場内のレストランで使用できる、
お食事券などをお渡しするのが、
よろしいかと思います。

 

ただし、
二次会にご出席される友人ですと、
それさえ無駄になってしまう可能性も、
無きにしも非ずです。

 

   ♡

 

出席者なら持ち込み司会者OKという、
条件付きの場合には、
どうしようもないかもしれません。

 

その場合でも、
サンドウィッチやお弁当など、
一口で食べられるお料理に、
変更できるかもしれません。

 

打ち合わせの段階で、
ウエディングプランナーさんに、
ご相談になってみては如何でしょうか?

 

   ♡

 

私の場合、司会を頼まれた時点で、
「席」と「お料理」は、
はっきりお断りします。

 

無駄になってしまうと、
勿体無いからです。

 

しかし、ご友人のご好意は、
なかなかお断りしにくいもの。

 

ですから、
「席」と「お料理」については、
司会をお願いする際に、
ご本人とお話し合いをされることを、

お勧めいたします。

 

  ♡

 

今回は、
友人知人に司会を頼む際の、
「席」「お料理」について、
お話いたしました。

 

司会者の持ち込み、

持ち込み料については、

こちらをご覧ください。

 

※本文中の内容は、私個人の意見であり、
  人によっても異なりますことを、
  ご理解・ご了承ください。

  また会場によって対応が変わりますので、

  必ず、ご披露宴をおこなう会場スタッフに、

  ご相談をお願いいたします。