結婚前にわかったご懐妊。
喜びや幸せを感じる人、
不安を覚える人、
その想いは、様々でしょう。
また、
乗り越えなくてはならないことも、
たくさんあると推察できます。
ご両親への報告、
職場への報告、
出産準備、
新居探し、
入籍…etc
女性の場合は、
仕事を続けるか否かで悩む方も、
多いことと思います。
そして、
ご両親への報告と共に、
挙式・披露宴の検討に入る人も、
多いのではないでしょうか?
まず、
「やる」か「やらない」か。
おこなうことが決まれば、
次の課題は、
・いつ
・どれくらいの規模で
という話になります。
「いつ」については、
前回お話させていただきましたが、
付け加えると、
出産後におこなう人もいます。
「どれくらいの規模で」というのは、
人数ではなく、
・ご親族だけ
・ご親族と、ごく親しい友人のみ
・上司や同僚、取引先なども含める
のように、
招待する人の範囲です。
そして今回の本題は、
ご懐妊を、出席者に、
「言う」か「言わない」か、です。
何故そんなことで悩むの?
と、思う人も多いでしょうが、
これは、
新郎新婦だけの問題ではありません。
あなたなら、
どちらを選択しますか?
娘を嫁に出すご両親のお気持ち、
ただでさえ複雑です。
嬉しさ、寂しさ…
ですから、
ご懐妊を告げられたご両親は、
もっと、もっと、
たくさんの想いが交錯するでしょう。
喜び、希望、心配、不安…
そして次に、
親族に何と報告したら良いのか…
そう考えるご両親も少なくないのです。
平たく言うと、世間体です。
もう、そんなことを、
気にする時代でないことは、
重々承知しているものの、
自分の娘となると…
つい、そう考えてしまうのです。
実はこれ、
新婦側のご両親だけじゃないんです。
新郎側のご両親も、同じなんです。
♡
「絶対にバレないようにお願いします!」
たったその一言を伝えるために、
司会進行の打ち合わせに、
わざわざご遠方からお越しになった、
新郎のお母様もいらっしゃいました。
お話を伺うと、
「うちの地域では、絶対にダメなんです。
どんなことがあっても、
知られてはいけないんです。」と。
新郎側のご親族は、
ほとんどが同じ地域にお住まいで、
ご披露宴には、
ご親族のみならず、地域の人たちも、
多数ご出席されるとのことでした。
♡
どうしてダメなのか、
その深い理由までは問いませんでしたが、
地域によっては、
まだ風習のようなものが、
根強く残っているところがあります。
そのような地域性のみならず、
生まれ育った環境、
年代や、職業によっても、
考え方に影響する可能性があります。
また、
仕事の都合上、
どうしても隠さなければならない、
そんなケースも珍しくありません。
本来なら、
たくさんの方々にお集まりいただける、
せっかくの機会にご報告できるのが、
最も理想的かもしれません。
しかしながら、極端に言えば、
たった一人の誰かがいるために、
皆様にも報告できない…
そんなことだってあるのです。
特に理由はない、
でもどうしようか迷っている、
勿論そういう人もいます。
♡
選択肢は3つ
1、ご懐妊を公表する
新郎のウエルカムスピーチや、
司会者などからの、
プロフィール紹介の際に、
ご懐妊のご報告をし、
出産予定日をお知らせする。
2、ご懐妊を隠す
とにかく、ごく普通に過ごす。
前回お話したケースのように、
途中で何かあっても、
「体の調子が…」などとし、
その理由を伝えない。
3、ご懐妊についてあえて公表はせず、
自然に任せる
ごく普通に振る舞い、公表もしない。
しかし、祝辞や祝電の中に、
妊娠・出産に関する内容があった場合には、
そのまま自然に受け入れる。
♡
公表した場合のメリット
☆ご出席の皆様に、
体調を気遣っていただける。
例えば…
主賓の祝辞を頂く際、
ずっと座れないことがあります。
主賓の話を着席して聴くのは失礼、
でも「着席してください」という、
主賓からの心遣いをいただけない、
そんな場合です。
主賓の祝辞は、
5分程度を予定していますが、
長い人は、際限ありません。
かなりお辛いはずです。
ご懐妊を知っていれば、
大概の人は、着席を促してくれます。
立たせたまま長い話はしません。
☆ご出席の皆様に、
余計な心配をかけないで済む。
前回お話したように、
お色直しに時間がかかったり、
幾度も席を立つようなことがあっても、
事情がわかっていれば、
お客様も安心だからです。
☆祝辞の内容に、
ビクビクすることがない。
祝辞をお願いしている人に、
ご懐妊の話を打ち明けていた場合、
祝辞の中で、
その話に触れる可能性も考えられます。
つまり、隠していても、
バレてしまう可能性があります。
公表していれば、
どのような祝辞の内容であっても、
気にする必要がありません。
♡
公表するかしないかは、
ご両家のご両親とも相談し、
あとにわだかまりが残らぬよう、
最善の方法を選択されることを、
心よりお祈りしております。
♡
次回は、
公表しない場合の注意点について、
お話しておきたいと思います。
結婚式・披露宴の、
「日取り」については、
こちらをご覧ください。
※本文中の内容は、
個人的な意見であることを、
ご理解・ご了承ください。
また、ご懐妊について、
公表することを勧めるものでも、
公表しないことを勧めるものでも、
ありません。
誤解なきよう、お願いいたします。