妊娠発覚!結婚式、どうする?

「新婦」が「妊婦」

 

そういうケースは、

全く珍しくなくなりました。

 

厚生労働省の調査によると、
結婚期間が妊娠期間より短い出生
(できちゃった結婚)の割合は、
平成11年以降、
25%〜28%の範囲で推移しています。

 

つまり、
4組に1組以上ということです。

 

ですから結婚式をおこなう人の中にも、
妊婦さんがたくさんいらっしゃいます。

 

そのためか、
「できちゃった結婚」
「できちゃった婚」から、
「おめでた婚」や
「授かり婚」などと、
表現の仕方も変化してきています。

 

新郎新婦の気持ちとしても、
「できてしまったから…」
というよりも
「できたからこそ…」
とプラスに捉える人が増えました。

 

ご両親や周りの人たちも、
温かな理解を示し、
「結婚」と「出産」
おめでたが重なることを、
大いに祝福してくれるようになりました。

 

しかし、

結婚式・披露宴には、
妊婦さんだからこそ直面する、
様々なことへの心配もあります。

 

一体、
どのような問題や心配が、
待ち受けているのでしょうか?

結婚式・披露宴に向けての、
最初の問題は、
結婚式の「日取り」です。

 

やはり、一番心配なのは、

新婦のご体調なのです。

 

「お腹が目立たないうちに…」と、
5ヶ月未満(妊娠初期)でおこなうケースも、
数多く見てきました。

 

また、

結婚式の日取りを決めた後に、

ご懐妊されたり、

ご懐妊がわかったケースもあります。

 

妊娠中の症状は、
人によって大きな違いがあります。

 

自覚症状がほとんどない、

という人もいるようですが、
結婚式・披露宴は、

日常の生活と異なりますので、
注意するに越したことはありません。

 

どうしてもこの時期に重なってしまう人は、
「注意」だけでなく、
ある程度の覚悟も必要かもしれません。

 

詳しいことは、

担当医にお聞きいただくのが1番ですが、
予測できる症状は下記の通りです。

 

・吐き気、嘔吐

・頭痛、腹痛、胸の痛み、腰痛
・イライラ、だるさ
・貧血、立ちくらみ、めまい
・頻尿など

 

   ♡

 

こんなこともありました。

 

ご披露宴が始まって間もなく、

新婦より気分が悪いとの訴えがあり、
お色直しのタイミングを変更し、
早めに退席することになりました。

 

症状はというと、

吐き気がひどく、嘔吐を繰り返し、
次のドレスに着替えることすら、

できなくなってしまったんです。

 

席を外してから1時間以上が過ぎ、

もうこれ以上、

引き延ばすわけにはいかないと、

やっとの思いでお色直しを済ませました。

 

何とかご入場できたのは、

先ほど退席してからおよそ2時間後。

 

でも、少し休んだからといって、
そのあとスッキリしたわけではありません。

 

披露宴がお開きとなり、

お客様のお見送りが済むまで、

かなりお辛いのを我慢されていたようです。

 

   ♡

 

体調により、

お色直しの時間を長めにとり、

少しお休みいただくケースは、

少なくありません。

 

また、ご披露宴の途中、

幾度も席を外されるケースもあります。

 

でも、少し休めばそれで楽になる、

という単純なものでもありません。

 

また、

新婦が辛いのを我慢すればイイ、

という問題でもありません。

 

あまりに長いお色直しや、

頻繁に退席する様子を見たら、

出席者は当然心配します。

 

ご出席者に対し、先ほどの新婦は、

ご懐妊の件を内緒にしていましたので、
ただ「体調が…」としか、

事情を説明できませんでした。

 

女性のお客様は、

何となく察していたようですが、
「もしかして、

 花嫁さん逃げちゃったんじゃないのか?」
と、何人もの男性出席者に尋ねられました。

 

また、

次の予定や、

予約していた飛行機の時間に、

もう間に合わないからと、
途中でお帰りになったお客様もいました。

 

それでも、たまたまこの会場は、
後のご宴席が入っていなかったため、
続行することができました。

 

しかし、そうでなければ、
途中でやめるか、
次のご宴席の方々に、
ご迷惑をかける可能性もありました。

 

人によって異なりますが、

安定期に入る5ヶ月目から、
あまり直前にならない、
8ヶ月くらいまでにおこなう方が、
リスクも少なく安心でしょう。

 

結婚式・披露宴は、

「誰のため」

「何のため」におこなうのか…。

 

新婦の体調が悪ければ、
その目的を果たすことができません。

 

出席者のお祝いの気持ちも、

心配の気持ちに変わってしまいます。

 

何より、
一生に一度の大切な日が、
一生で一番辛い日になってしまったら、
こんなに悲しいことはありません。

 

ですから、
結婚式・披露宴を、

ご懐妊中におこなう場合には、
その日取りには十分注意が必要です。

 

ほんの数日から数週間の違いで、
楽しく幸せに過ごせるなら、
そちらを選んだ方が絶対に良いはずです。

 

担当医にご相談の上、
ぜひ、より良い日を選んでください。

 

あなたのためにも、

ご出席者のためにも、
そして、
お腹の新しい命のためにも…

 

   ♡

 

今回は、

結婚式・披露宴の、
「日取り」についてお話しました。

 

次回は、

出席者にご懐妊の事実を、
伝えるか?伝えないか?について、
書いてみたいと思います。

 

※本文中の内容は、

  私の個人的な意見であり、

  医師などの専門家の見解とは、

  異なる場合がありますことを、

  ご理解ご了承ください。