3月9日は「サンキューの日」
結婚式・披露宴は、
新郎新婦からの「サンキュー」が、
いっぱい詰まっています。
上司、同僚、友人、親族、ご両親、
そしてパートナーへ。
式場のスタッフさんへのサンキューも、
あるかもしれません。
その中でも特に深いのは、
やはり、お父様お母様への、
感謝の想いではないでしょうか。
ご披露宴のクライマックスである、
「ご両親への花束贈呈」は、
幾度立ち会っても涙が溢れます。
その「花束贈呈」に、
「花束ではない物」を贈呈される方も、
多くいらっしゃいます。
ご両親にとっては、
何を贈られても嬉しいもの。
しかしながら、
「とっても嬉しかったし、感動した。
でも、ちょっと…」
という贈り物があったんです。
さて、
それは何だったと思いますか?
その答えの前に、
ご両親に何を贈呈されるのか…
少し触れておきたいと思います。
やはり圧倒的多数は「花」です。
お母様には花束を、
お父様にはブートニアを贈られるのが、
主流となっています。
長期保存が可能な、
プリザーブドフラワーも人気です。
理由は?
・お花が好き、又は、花が一番喜ぶ
・華やかで、見栄えがする
・結婚式には花がよく合う
・他に何を贈ったら良いかわからない
・花束を贈るものだと思っていた
ほぼ、こんな感じです。
花以外のものは?
・写真(額入り・アルバムなど)
→前撮りした婚礼衣装での写真
→幼い頃からの写真をアレンジ
・花嫁人形
・お酒などの嗜好品
・商品券
・旅行券
などがあります。
では本題。
「とっても嬉しかったし、感動した。
でも、ちょっと…」
という贈り物は、何だったのでしょう?
おわかりになりましたか?
答えは、
「ウエイトベア(weight bear)」でした。
生まれた時の体重と同じ重さの、
クマのぬいぐるみです。
足の裏に、
・名前
・生年月日時間
・生まれた時の体重
などが刺繍で書かれています。
物凄く人気がある商品です。
受け取ったご両親にも喜ばれます。
クマ以外にも、
いろいろな種類のぬいぐるみがあります。
お米で作られた商品もあります。
ではなぜ、
「でも、ちょっと…」
だったのでしょうか?
それは、
「重い!重すぎる!!」
ってことだったんです。
新婦の生まれた時の体重は、
何と!4500グラム!!
私がお聞きした中で、
男女合わせて一番重い!
それも、飛び抜けて重い!!
ぬいぐるみを抱いたお母様の手は、
しばらくするとプルプル震え始めました。
通常はその後、
お客様のお見送りが済むまで、
抱いている方が多いのですが、
このベアは椅子に座っていました。
ウエイトベアには、
「生まれた時の感触を思い出して欲しい」
「これからも、ずっと忘れないで欲しい」
そんな気持ちが込められています。
お母様は、
「あの時も重くて大変だったけど、
私もまだ若かったから…。
今じゃとても無理です。」
と、おっしゃっていました。
「でもお陰で、幼い頃の娘を、
昨日のことのように、
思い出すことができました。
嬉しかったし、感動しました。」
「ただし、
家で渡して欲しかった…」とも(笑)
抱かれる気がないものを抱くのは、
とても重いものです。
この新婦のように、
4000グラムを大きく超える場合には、
ちょっと対策を考えておいた方が、
良いかもしれませんね。
老婆心ながら…。